Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スコットランド紀行 21 Unst島上陸

2024-07-27 17:48:06 | ヨーロッパ

5月29日 続き

石油基地を見ながら少し行くとフェリー乗り場が見えてきた。
 
この乗り場は地図の小さな円のところ、これから Yell島を通り抜け、シェトランドでも最北端の Unst島に行くのだ。

しばらく待っているとYell行きのフェリーがやって来て、用意周到な同行者が事前に予約をしておいてくれたおかげで無事乗船。
 
便はほぼ30分おきと頻繁に出ているが、運が悪いと満車で2,3本待つこともあるのだとか。
 乗り込むと係員がやって来て運賃徴収。切符は必ず往復、車一台+一人で£19.3。所要時間は20分なので車に乗ったままで対岸へ。

Yell島は平べったい島で、人口は900人いるそうだが有名な見どころなどはない。
  
 
というわけでよく整備された道を飛ばして通り抜け、Unst島へ渡るフェリー乗り場へ直行。

  
こちらのフェリーは少し小さくて、所要時間もわずか10分。
 で無事にUnst島上陸。

 
海べりに集落が散らばる中、島の中央を突っ切る道路を通って島のほぼ真ん中に位置する最大の集落、Baltasound へ。と言ってもこの島全体の人口が650人ほど。Baltasound も周りに家が見えるな、というほどの密集(?)程度だが
 今夜の宿はその中の一軒、Winwick House。
 
部屋の窓からは庭の向こうに海が見える。

この宿に着いたのが16時、17時には店が閉まるというのですぐ近くの「スーパー」へ。
 
Skibhoul Storesはパン屋も併設したスーパーだが、真ん中にあるのは冷凍食品。
 
海に囲まれているのに売られている魚は燻製や塩漬け。ブラックプディングはたくさんあるけれど
 野菜や果物の品ぞろえはこの通りでかなり厳しい。

ここから車で2,3分の所にはもう一軒店があるが
 こちらの半分は電気製品や雑貨で生鮮食品はない。
そんなわけで島の住人は定期的にラーウィックにある大きなTescoに買い出しに行き、雑貨などは最近はオンラインで買うと郵便局員が配達をしてくれるのだそうだ。

そんなBaltasound だけれど
 店の前にあった掲示板によると、ここは19世紀末から1920年頃まではヨーロッパ最大のニシンの水揚げ港で、年間36,000トンも収量のあった最盛期には人口も1万人もいたのだとか。

さて、買い物は済ませたがまだまだ日は高い。
そこで車で少し北の Norwick へ。
 途中「イギリス最北端の教会」など見つつ
  
 
やって来た砂浜のきれいなこと。

さらに北へ、高い丘に上ると眼下に面白いものが見える。
 
ここはなんと Saxavord という民間ロケット打ち上げ基地。まだ候補地の一つだそうだがすでに発射台ができて、打ち上げテストも実施中とか。
 
好奇心の強い羊たちに見守られつつ看板を読んでみると、「エイリアンは宇宙警察に通報されて火星に送られます」とのこと。

丘を降りた所には宿舎などもできているが
  
  やっぱりしゃれ好きなようだ。
それにしてもなぜこれほど辺鄙な所に作るのか、環境問題や雇用のチャンスなど、地元民の間でも賛否両論らしい。

宿に戻ったのは18時半。夕食の時間だがこれが大問題。
村に食堂などはなく、ホテルが一軒あるがレストランの予約をしようと行ってみると「うちはツアー客でいっぱいだから」とけんもほろろの対応だった、と同行者。宿のオーナーなどによるとホテルの経営者は島外の人間だが変わり者と悪評だらけ。それでよくホテルが経営できる、となんとも不思議。

というわけで今夜の食事は部屋で
 こうなった。


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コメント
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