Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ニュージーランド雑感

2023-12-11 17:15:10 | オセアニア

ニュージーランドから帰国しました。

旅行前、渡航先についての知識はごくわずか。
英国系の住民が多数を占め、英連邦の一員でもあるなど、オーストラリアの兄弟のような国だと思っていた。

実際行ってみるとオーストラリアと似たような街の雰囲気は予想通り。
しかし全国合わせても人口がわずか500万人強、メルボルン市の人口とほぼ同じで、シドニー市よりも少ないとは驚いた。日本で言えば福岡県一県の人口とほぼ同じ。

ニュージーランドとしての国の始まりが18世紀のキャプテン・クックによる「発見」以来なので歴史がないことも予想はしていた。中年のニュージーランド人によると学校の歴史の授業も18世紀以降のことしか学ばなかったというから日本の学生に比べれば楽だっただろう(笑)。
先住民、マオリ族を未開部族として虐げ、無視してきたことを現在は反省しているわけだが、人口の15%を占めるそのマオリもニュージーランドの島々に定住したのはわずか800年ほど前とそれほど昔ではなくて、何万年も前から居住していたオーストラリアのアボリジニーとは違うということにも驚いた。ポリネシア人が海を渡って新しい島々に住み着いていった、その最後がニュージーランドだったわけで、ここがいかに絶海の果てだったか想像が付くと言うもの。

人口の15%ながらそのマオリの文化を今はニュージーランドという国のアイデンティティにしようとしていて、博物館などに行くと説明書きの最初がマオリ語、次に英語になっている。
土地の風土もヨーロッパからの入植者が森を刈り倒し、外来の生物を持ち込んで完全に変えてしまったのだが、それを大変な労力をかけて元に戻そうとしている。
否定も破壊もイギリス人のやることは徹底している、と現在の反省ぶりもこちらから見ると片腹痛い感じだが、祖先たちのやったことを反省するだけましと言うべきだろうか。

広々と美しい自然が広がり、治安も良く人が親切なニュージーランド。
その印象にもうそはなく、気持ちよく過ごせる国だが、行ってみてこそ感じるものはある。
やはり旅行はすべし。


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2 コメント

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Unknown (trintrin)
2023-12-13 08:31:03
おはようございます。
そしてお帰りなさい!
ニュージーランドって女性の首相くらいしか
情報もってません。あと、羊?
なので・・・
旅行記楽しみにしていますよ!
返信する
trintrin 様、 (Lunta)
2023-12-13 11:54:32
ニュージーランドの女性首相、コロナ禍では大活躍でしたよね。でももう疲れた、って退陣しちゃったんですよね。
あとは羊、おいしかった!
まあ、国中田舎ってところでしたし、限られた所しか見ていませんが、珍しい訪問地をお楽しみください。
返信する

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