Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スコットランド紀行 2 ロスリン・チャペル

2024-06-13 15:44:03 | ヨーロッパ

5月19日

昨夜は早く寝たので5時過ぎに目を覚ます。
この時期のエジンバラ近辺は5時前には日の出、日の入りは午後9時半過ぎでなかなか暗くならない。

8時までベッドの中でゴロゴロして、台所に下りて行くがまだ誰も起きてこない。
 勝手に冷蔵庫を開けて朝食。まるで自分の家みたい。

午前中はゆっくりおしゃべりをして、11時になった所で友人の車でお出かけ。
20分ほどでやってきたのはロスリン・チャペル。
 
ガラス張りの立派な入り口があり、中にはショップと、その先にカフェがある。
入場料は10.5ポンドだが、65歳以上には割引があって9ポンド(約1800円)。

ここを抜けて外に出るとすぐ目の前にあるのがロスリン・チャペル。
 尖塔のたくさんあるゴシック様式だが、サイズはかなりかわいらしい。
1446年にセントクレア家の個人的チャペルとして建てられたもので
  
 外側にはガーゴイルとか猿のように見えるものとか、古い彫刻が見える。

 
入口は右手にあって、この部分の彫刻は新しいと思ったら案の定ビクトリア時代に増築された部分。

ということで内部に足を踏み入れると、内部は壁から天井まで細かい彫刻でぎっしり。
残念ながら撮影禁止なのだが、素朴なものも多いながら宗教的シンボルやら寓話的なものやら、入り口でもらったパンフレット(日本語もあり)で確認しながら見ると実に面白い。
中にはトウモロコシのように見える装飾もあって、コロンブス以前にセントクレア家のバインキングの先祖がアメリカに到達していたのか、なんて解説も。

中でも有名なのは正面の左右にある2本の柱。
 土産物にまでなっているが、左手は親方の作、右手の複雑な彫刻は弟子の作とされていて、弟子の技量に嫉妬した親方が弟子を殺してしまったとされている。

が、このチャペルが有名になったのは2003年に出版されて大ベストセラーになった「ダ・ビンチ・コード」のおかげ。クライマックスがこのチャペルになっていて、トム・ハンクス主演の映画も実際にここでロケが行われたそう。
12時半からボランティアによるお話があったので聞いてみると、17世紀半ばにオリバー・クロムウェルの軍によって占拠されたこのチャペル、以降は荒廃が進んで崩壊の危機にあったとか。しかし本と映画の大ヒットで見学者がどっと増えて、おかげで細々と続いていた修復が大いに進んだというのだからめでたい限り。
ちなみにここはあくまで個人的な家族の礼拝所、本にあるようなテンプラー騎士団やフリーメイソンとの関係はまったくないようだ。

見学が終わったらカフェのテラスでお昼。
 スープとパンはカフェの定番メニュー。
一番安全な選択でもある。

腹ごしらえをすませたら周辺の散策へ。
 この周りは公園になっていて散策路が整備されている。
 
歩き出せば周りは緑一色。
 
この林の中に1803年から1954年まで火薬工場があったとのことで石壁の一部が残っているが

今は野花でいっぱいの気持ちいい場所。

6キロほど歩いたらロスリンの村の中心で一休み。
 
この左手のかわいらしい建物にあるのがドリーズ・ティールーム。
なぜドリーかというと、世界初のクローン羊を生み出したロスリン研究所がここにあるから。
 
かわいらしい喫茶室の壁にそのドリーの写真が飾られているが、この中心の説明を読んでみるとドリーの名前の由来は「使われた細胞が乳腺から採られたので、ドリー・パートンにちなんで」とあるではないか!まったくイギリス人のユーモアのセンスといったら!

夜はまた友人お手製のラザニアをご馳走になった。


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コメント (3)
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