Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スコットランド紀行 7 Dornoch~John O'Groats

2024-06-21 18:06:05 | ヨーロッパ

5月22日

9時前に宿を出発、
 のどかな牧草地の中を行く。
 
毛が長いのはハイランド牛、モコモコした羊もいっぱいいる。

さて、今日から走るのはNC500(North Coast 500)と呼ばれるルート。インヴァネスからスコットランド北部の海岸線をぐるっと周遊する500マイルの道で、現国王のチャールズが皇太子時代にプロモートして人気になったらしい。
 昨日インヴァネスを避けて通った道から既にこのルートに入ったようで、この辺りからちょくちょくこんな道路標識を見るようになる。


どんよりと曇ったLoch Fleetを過ぎて走って行くと
 やがて海岸が見えてくる。
 
周りはますますハリエニシダだらけ。少し晴れたかと思うと霧の中に隠れてしまうような景色が続く。

やがて道はどんどん狭くなって、周りには牧草地以外何も見えなくなるが
 
驚いたことにこんな所に飛行場があった。飛行機も一機停まっているが、よく見るとこれはもう動いていないよう。

少し行くと駐車場があって、その脇の門を開けて入って行くと
 
遠くに城の廃墟が見えてくる。
  
 
Castle Sinclaire Girnigoeは14世紀後半に建てられ、17世紀までシンクレア一族が所有していた城。シンクレア家はロスリン・チャペルを建てた、この一帯からオークニー諸島まで領有していた有力貴族だったらしい。

 
城のそばの印象的な岩に見えるピンクの花は周りにもいっぱい咲いていて
 ハリエニシダはもちろん
 野花がいっぱい。

 霧の中に頭だけ見えていたのはNoss Head灯台。
 車に戻る頃には霧が晴れて全体が見えるようになった。

この辺りはCaithnessという地名だが、ここには第二次大戦時には秘密無線基地があって、ドイツからのエニグマ暗号を傍受するとブレッチリーパークに送っていたのだそうだ。
途中で見た飛行場もここに軍事基地があったことと無縁ではないらしい。

 城跡を出て次に向かうのはJohn O'Groats。
ブリテン島最北端の地として有名な所で、だから大きな駐車場には車がいっぱい。
 
特にバイカーたちに人気のようで、ここからコーンウォール州にある最南端のLand's Endまでの894マイル(1440キロ)をツーリングしたリ、サイクリングしたりするのだそうだ。
 
しかし今日は霧が出て、残念ながら8マイル先のオークニー諸島も見えない。

人気観光地だけに周りには土産物屋やカフェ、ホテルもある。
 
ちょうどお昼なので、一番近くにあったカフェに入ってみた。
するとメニューにハギス・パニーニというのがあるではないか。
 
ハギスは羊の内臓をミンチにしたスコットランド名物。どれだけ癖があるかとドキドキしたが、これは大量の玉ねぎのおかげか、知らなければ普通のひき肉だと思ったかもしれない。ただ食べた後、いつまでも味が口の中に残っていたのは内臓のせいか、玉ねぎのせいか。
とにかく名物を一つ、チェック。


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コメント
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