をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

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天まであがれ!! 映画

2007年07月08日 | 映画
映画「天まであがれ!!

下北沢に映画館下北沢シネマアートン)ができたから行かなきゃ、と思いつつ、なかなか行けなかったが、初めて行ってみた。
なーんだ、いつも芝居を観に行っているスズナリの横じゃないの。
と、すると、客数は40席くらいか? でも、料金は同じ。パンフは千円で大作より高っ!などとは言わない。こういうところほど、どこでもやっていない映画を赤字で上映してくれるのだから大事にしなくては。

さて、2階に上がると、細ーい通路に喫茶店が。カーテンをくぐればすぐ映画館という感じ。まさに昔の名画座。昨今じゃ公民館の方が広いくらい。でも、こんな雰囲気が好きです。
本日は、なんと、舞台挨拶アリとMCが入り、ミス浜松と横山一洋監督、プロデューサーが登壇。なんと、壇上と客席、かろうじて客席の人数が勝ち! トホホ。

でも、映画は良かった。
浜松を題材にした映画で、浜松祭り(毎年5月3日から5日)のメインイベントである凧あげ合戦がモチーフになっているんだけど、子どもとへんくつじいいさんの心のふれあいを中心に描いているのがよい。子どもたちのいきいきとした演技もそうだが、何より、じいさん役の宍戸錠の渋い演技がすごく良いのだ。
こういう映画を観ると、いまどきの俳優の顔見せ映画より、無名の中に1人、本当の俳優が芝居を引き締める映画の方が締まって見えるから不思議だ。
特におじいちゃんと凧を作り出すとテンポが出始める。

主演の男の子、鈴木達也君はちょっとポケーとしていながら爆発するなかなか味のある俳優だ。前に、「狼少女」という邦画の主役をしていて、これも好演だった子だ。

ちょっと残念だったのは、子どもらが浜松弁を話さないことと、マチ(市の中心部)があんまり出ず、それだけが心残り。(あそこらは浜松っていうのかねー、と、同行者につい愚痴。)でも、海浜公園や花博会場跡の公園は嬉しかったよー。

東京の浜松ゆかりの人はこの映画をしっているのかしらん?大学の県人会や、社会人の同窓会のメール力で周知すればもう少し入りも良いだろうに認知度が弱いのでは? と、東京都人ながら心配してしまいました。

蜘蛛男や海賊もいいけれど、たまにはこんな映画館で、ほのぼの映画を見るのも悪くないよ。



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