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ラフマニノフ ある愛の調べ (映画)

2008年03月29日 | 映画
(C) 2007 THEMA PRODUCTION JSC (C) 2007 VGTRK ALL RIGHTS RESERVED

映画「ラフマニノフ ある愛の調べ

ラフマニノフといえば、絢爛豪華なピアノ協奏曲第2番が有名ですね。あのラストへのピアノとオケの盛り上がりが個人的にも大好きです。
ラフマニノフの音楽は映画「逢びき」(第2番)、「シャイン」(第3番)、最近ではマンガの「のだめカンタービレ」などで使われていますので、耳にすれば「知ってる!」と思われます。

その作曲家ラフマニノフ自身の生涯をつづった映画です。ただし、テロップに出るように、創作で膨らませた部分もあるとのこと。

いつもライラックの花を届けて応援してくれた人物はだれなのか…という、まるで「ガラスの仮面」の“紫のバラの人”のような謎をはらみながら、彼を愛した3人の女性を絡めつつ、ロシア革命とアメリカへの亡命といった歴史的事実を生きてきた姿を描き出します。
幼少の頃のお屋敷の風景は美しく撮られています。また、ハリウッド作品とは違い、忠実に全編ロシア語ですのでリアルさが違います。

実際のラフマニノフの写真がCDについていて以前から見ていたので、神経質そうな人だなとは思っていたのですが、こういう経緯があって、少し病み気味だったのですね。主演の俳優さんは似ています。
でも、ゴッホにしても天才と呼ばれる人のそばには支えてくれる人々の隠された力があるのだなという気がしてなりません。

(ストーリー)
すべてを捧げた初恋、短くも美しい恋、支え続ける愛──
ラフマニノフの人生を変えた3人の女たち

その夜、カーネギー・ホールは、熱狂的な感動に包まれていた。
ロシア革命を逃れてアメリカに亡命したラフマニノフの、ニューヨークでの初コンサートが開かれたのだ。
時は1920年代、人々は目の前で繰り広げられる音楽の奇跡に、破格の賛辞を贈り続けた。
この日を皮切りに全米ツアーが始まるが、行く先々での大成功とは裏腹に、ラフマニノフは日に日に憔悴していく。
祖国への望郷の念、そして何よりも新しい曲が生まれない苦しみ──妻のナターシャは、そんな夫を支え続ける。
ある日、ラフマニノフのもとに、贈り主不明のライラックの花束が届く。
故郷に咲き乱れるその花の甘い香りをかいだ瞬間、切なくも情熱的な愛の日々が甦る。
募る想いを込めて交響曲を捧げた年上のアンナ。革命に燃える瞳に心を奪われたマリアンナ……。
花束は届き続ける。いったい贈り主は誰なのか? 
愛の記憶に導かれるように、ラフマニノフの心に新たな旋律が生まれようとしていた……。


監督:パーヴェル・ルンギン 出演:エフゲニー・ツィガノフ、ヴィクトリア・トルストガノヴァ (ロシア 2007 上映時間:96分

4月19日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマなどでロードショー
http://rachmaninoff.gyao.jp/




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