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気が向いたら書く

スティーヴィー・レイ・ヴォーンの音

2016-09-29 18:38:04 | ギター
最近、スティーヴィー・レイ・ヴォーンを聴いています。昔、一枚目と二枚目はよく聴いてたはずなんですが、それほどハマりはしなかったんですね。若い頃は、やはり歌モノとかが好きだったので。

スタジオ盤もいいのですが、SRVはライブの方が楽しいですね。特にスローブルースでは、アルバート・キングの圧倒的な影響が聴き取れます。というかもう、マンマじゃんみたいな。それが分かるようになったのだからこそ、今聴いて面白いのかも知れません。

でまあ、やっぱり音もカッコいいんで真似したくなるじゃないですか。ちょうど先日、アルバート・キングの音を(似てるかどうかはともかく)真似たセッティングがZoom G3にそのまま残ってたんで、ストラト突っ込んでみたんです。

エルモカンボのライブとか聴くと、SRVのリードトーンはアルバート・キングのそれとかなり近いと感じます。それでやってはみたのですが、ハムから持ち替えると、やっぱり歪みが全然足りない。まあ、当たり前です。

Stevie Ray Vaughan - Texas Flood Live at the El Mocambo

SRVと言えばチューブスクリーマーだろ、と、前段にTSのモデリングを噛ますと、どことなく雰囲気出てきました。でも、あのアルバート・キングのようなトーンにはまだまだ。SRVと言えばTS二段掛けだろ、とさらに前段に噛ましてみます。うーん、何か違う。

ギターは、フェルナンデスのストラトなんですが、これがどうも眠い音というか、モコっとしてるというか、こんなだったっけ?という残念ぶり。ポリ塗装を剥がしてラッカーで塗ったバスウッドボディなんですが、ネックがヤワいのかなあ?



それで、黒のスクワイアに替えるとこれが正解。一気にそれらしくなりました。フェルナンデスの方が多少ミッドに寄る感じで、ハイが抜けるスクワイアの方が相性が良いようです。メイプル指板のパキパキ感もありますし。

Texas Flood 的なもの

構成としてはTS、TS、Fender Vibrolux、アーリーリフレクション、スプリングリバーブです。
初段のTSはソロ時のブースト用で、後段は掛けっぱなしです。設定はそれぞれ変えていて、後段はゲインを上げない、ブースター設定、前段は9時くらいまでゲインを上げて歪みを乗せるようにしてます。

アンプはハイを強め、ミドルはTSで持ち上がるのでかなり下げてます。ローはシングルノートの迫力が消えない程度に上げてます。

リバーブを2種類使ってますが、アーリーリフレクションを使うと、何というか色気が出る感じがするので、やってみました。これも二段掛けなので、それぞれの設定としては控えめにしてます。

iRig通すと音が痩せるので、録音するとちょっと?になるのですが、ヘッドホンで聴いているぶんには、なかなか気持ち良いサウンドが作れました。

まあでも、毎度のことですが、やはり腕を上げるのが音を似せる一番の近道ですね(´Д` )

Guild S-100 を試奏する

2016-09-22 15:21:12 | ギター
久しぶりに楽器屋に行ったのですが、なんと目当ての店は休みで、仕方ないので近くにもう一軒だけある店に行ってみました。それほど数は置いてなかったのですが、そこで異彩なオーラを放っていた(ってほどでもない)一本。

いわゆるギルドのSG(笑)、75年製S-100です。珍しいので試奏してしまいました。



写真は拾い物。この色でした。透明ピックガードが独特です。

それにしてもこれ、当時ギブソンからクレーム出なかったんでしょうかね?非対称ですけど、完全にモノマネですよね(笑)。

でも、SGとはやはり違うところがあります。
まず目につくのはミニスイッチ。これは何かと思ったら、ミックスポジションでのフェイズ切り替えでした。フェイズアウトさせると、音が細く、引っ込みます。

ネックは3ピース、メイプルなのかな?
あとピックアップも普通のカバーではなく、ポールピースがない方に凹み加工がされてました。

試奏はFenderのHotRodシリーズ。

音は、思ったよりトレブリーな気がします。ピックアップの特性なのかな?この感じは、以前弾いた、同じく70年代のSG Specialにも似ています。あっちはミニハムでしたが、似たものを感じます。好印象。

クランチサウンドでの、ボリューム操作による歪みのコントロールも良好です。2PUの場合、ピックアップそれぞれにボリュームが設定されるギブソンタイプの回路は、それぞれのピックアップのボリューム設定しておけば、クリーンと歪みの切り替えをスイッチ一発で出来るので便利です。1V1Tの2ハムストラトだと、そこが不便なんですよね。
加えて、このS-100にはフェイズスイッチもあるので、ヴァリエーションは豊かです。このギターでのフェイズアウトサウンドは、どちらかと言うとクリーントーンに向いてる感じでした。好みですけどね。

70年代のGibson SG Specialはボリュームやジャックの配置がかなり窮屈で、トーンが使いづらかったのですが、このS-100はそんなこともなく、操作性も良好でした。良いギターです。

まあ、当然のごとく買えませんけどね(笑)

アルバート・キングの音

2016-09-19 17:34:05 | ギター


バークレイのストラトが仕上がったのでチョロチョロ弾いてるんですが、2ハムとはいえボディが軽め、ということで、レスポール的な音では無いんですね。ガッツがないというか。

これはむしろフライングV的なんじゃなかろうか?と思い、まあ、そうは言ってもフライングVを弾いたことは無いんですが、とはいえフライングVと言ったらやっぱりアルバートキングだろ、と。

で、アルバート・キングで好きな音は、以前紹介した"Live Wire/Blues Powerです。

このアルバムは、1968年フィルモアウェストでのライブだったかと思いますが、オフィシャル?で1970年のフィルモアイーストの動画がアップされてます。これがまた悶絶するカッコよさ。

Blues Power 9/23/1970

ハッハーと笑いながらイントロ弾いて、


「これがブルースパワーだぜ。お前ら聴いてっか?」


イカしてます(笑)

ホンマもんの黒人ブルースマンって、なんか楽しそうに演奏しますよね。クラプトンやゲイリー・ムーアみたいに苦悶の表情で弾く人っいるのかな?

アルバート・キングは更に続けます。

「誰だってブルースをわかってるんだ」

赤ん坊が、ミルクを欲しがって泣くのもブルース、若い女の子がボーイフレンドと会えなくてイラつくのもブルース。あれ?俺だってここしばらく女日照りだぜ?これもブルースってもんだ。

みたいなことを言って(意訳です)、ってか歌詞なんで歌って、なんですけど。ブルースは特別なものじゃなくて、生活に染み込んでるということなんでしょう。
それから再び、ハッハー!って笑いながら最高のチョーキングを決めたソロに突入するわけです。素晴らしい。

それはともかく、ギターサウンドなんですけど、どうもライブごとにアンプも変えてる、要するにそこにあるアンプを使ってるみたいです。
もう機材うんぬんじゃないんでしょうね、ブルースマンは。BBもそうですが、アコースティックやJCなどのトランジスタアンプも結構使ってたようです。

前出の映像では、フェンダー、シルバーフェイスのスタックアンプっぽいです。ベースマンかと思ったのですが、なんかツマミが多いからDual Showmanなのだろうか?ちょっとよく分かりません。フィルモアウェストの音の方が若干トレブリーな気がします。

ということで、弾いてみたコーナー。

アルバート・キング Blues Power

フェンダー系(ブラックフェイス期のデラリバ?)のモデリングと、スプリングリバーブの組み合わせです。スピーカーはスタックを想定して、ベースマンのに変えました。
このストラトは割とスッキリした音で、太さというか、雑味というか、そんなものにちょっと欠ける気がするので、TS系のブースターを噛ませた方がそれっぽくなるような気もするのですが、とりあえずはアンプ直で。

あと、アルバートキングはピックを使わない指弾きだったのですが、なんでこんなソリッドな音が出るのか不思議です。ぼくには無理でした(笑)

まあでも、やはり機材的な音を似せるより、ニュアンスまでプレイを似せるのが大事ですね(´Д` )
あのチョーキングの雰囲気は相当練習しないと無理そうです…。

Ryan Adams /"Wonderwall"

2016-09-15 19:30:44 | 音楽
前回、記事にしたライアン・アダムス(ブライアンじゃなく)による、屈指の名カバー曲です。

オリジナルはもちろんOasis。
当のノエル・ギャラガーのお墨付きというか、何かのインタビューで、オアシスが煮詰められなかった領域まで行っている、というような意味の発言をしていました。ノエルは元々、あまりこの曲が好きではなかったようですが、ライアンのカバーを聴いてから考えを改めたとか。

2004年のミニアルバム、"Love is Hell"に収録されてます。



Ryan Adams /"Wonderwall"

アコースティックのアルペジオを基調として、静謐かつ感動的な仕上がりです。


でもね。

この曲が本当に凄いのは、バックバンド・カーディナルスを従えてのライブバージョンなんです。

Ryan Adams Wonderwall live

08〜09年頃のライブで演奏されてたみたいですが、あまり音が良い動画は見つかりません。
この、会場全体を別次元へ連れて行くような音世界は、バンド形式のライブでこそ味わえたのだと思います。以前、記事にしたフィッシュマンズの"Long Season"とも共通するトリップ体験だったのではないでしょうか。

数年前まで、多分この動画のライブの、高音質なサウンドボード音源が出回ってたんですけど、見つけられませんでした。でも、ぼくは観客が隠し撮りした会場の音の方が好きでしたね。レコーディングのためじゃなくて、オーディエンスに「体験」させるために演奏してたんだから、なんだと思います。

Summer of '69

2016-09-13 22:45:34 | 音楽
ブライアン・アダムスが来日するそうですね。ラジオで言ってました。

90年代に青春を過ごした世代にとって、80年代のサウンドはダサいものでした。今でこそ80年代サウンドを取り入れたバンドも出てきて、若い世代にも受け入れられてますが。90年代くらいまでは、10年前のミュージックシーンを否定するのは当然のことでした。00年代以降はそうでもなさそう、というか、ことロックに関しては劇的な変化をしてない感じがありますが。

そうは言っても、曲の良さとか声の良さとか、やっぱり抗えない良さってのはありました。ブライアン・アダムスの声もそう。

"Summer of '69"は85年の曲なんで、リバーブ処理されたドンパン言うドラムとか、キラキラしたサウンドは古さがあるんですが、曲の良さ、ハスキーなヴォーカル、爽快な中に香る切なさには、やはり抗えないものがありました。大ヒットした"Reckless"というアルバムに収録されてましたが、ぼくはお手軽に"So Far, So Good"というベスト盤で聴いてました。




当時のMVがこちら。

Bryan Adams /"Summer of 69"

で、ここからが半ば本題なんですが(前振り長えな)、ブライアンじゃなくてライアン・アダムスがこの曲を、2015年にライブでカバーしてたんですね。

知ってる人は知ってる話ですが、ライアン・アダムスと言えば、昔ライブで観客から"Summer of '69"やってくれよ!と茶化されて、ライブを中断させるほど激怒したエピソードがあるんです。

そのライアンがこの曲を、、と、妙な感動を呼ぶわけですが(笑)。なんでも、ライアンとブライアンは誕生日が同じで、SNSを通じて交友を深めていたとか。

その時のライブの、ファンによる動画がアップされてます。

Ryan Adams /"Summer of 69"

この観客たちが「分かってる感じ」で歓声を上げてるのが何とも微笑ましいです(笑)

ライアン・アダムスには一時期ハマって良く聴いてました。また聴き直そうかな。

シンクロナイズドトレモロに木片

2016-09-12 18:12:30 | Barclayストラト


バークレイのストラトは基本、ワケの分からん安ギターなんで、パーツの精度もイマイチです。
ですので、アームの使用は諦めてるんですが、どうせならとクラプトンで有名な「木片はさみ」をやってみました。

何年か入念に自然乾燥させた、、

いや、単に窓際に放置していたSPF材を適当に切ってみたのですが、少し厚い。ヤスリで適当にやすってみると、今度は少し厚みを落としすぎてしまいました。面倒だしもうええか、とマスキングテープを貼るとピッタリの厚さに。

で、スプリングハンガーをキチキチに締めた上で挟んでみたんですが。

うーん、違いが分からん(笑)

弾き心地も音も変わったのか、よく分かりません。

フローティングとの音の違いは分かりますが、ベタ付けにしてると分かりません。何かがスポイルされてる感じもないし。

こんなことなら、バネを5本掛けにした方がスマートだし、リバーブ感も増えて?いいんじゃなかろうか。そもそも、チューニングが狂うほどの強烈なチョーキングも無けりゃ、敏感な耳も無いしね(´Д` )

とりあえず完成にしよう

2016-09-06 17:53:01 | Barclayストラト
電装系も終わり、ネックも付けたので、とりあえず完成です。いや、実はピックガードの穴が合わなくて、無理やり付けてたのを治したりとか、トレモロの調整とかあるんですけど。



うーん、派手だ。

で、音の方ですが。このピックアップ、そんなにハイパワーな感じではないのかな?直流抵抗値は15kΩ前後だったので、それなりにハイパワーかと思ったのですが、ミドルをガッツリ出すような感じではなく、ワイドレンジな気がします。

軽いボディらしく、生音はミッド寄りのポコポコした感じなんですが、アンプ通すとまあそれなり?

面白いのが、前のピックアップではリアの方がザクザクして良い感じだったのですが、今回はフロントの方が好みです。逆にリアはペラいというか、まあハムのくせにストラトのリアの使いづらさが出てる感じです。

音源です。

ミーターズ/Cissy Strut

他の方のドラムとベースに合わせています。

Zoom G3の、ツイードベースマンのモデリングにリバーブ、途中でチューブスクリーマーのモデリングでブーストしてます。
前半がミックスポジション、後半はフロントに切り替え。ボリュームとトーンはフルです。

なんかこう、スッキリした感じの音ですね。モダンなのか?そんなに歪ませなければ、カッティングもいけそうです。良くも悪くも、軽い音かな。

とりあえず、ほぼほぼ完成ですかね。あとはシンクロナイズドトレモロのセッティングとか、ピックガードのネジとか(笑)で変わってくるかも知れません。まだ弄ってみます。

ネック装着

2016-09-05 18:35:49 | Barclayストラト
バークレイのネックを取り付けてみました。

元々、ネックポケットの付け根あたりが削れている謎仕様のボディでしたので、そこには薄い板を入れます。



分かりにくいですが、細くて薄い板を適当な長さに切って貼り付けています。これで一度ネックを付けてみたのですが、まだ足りないような。
さらに紙でシムを入れます。

弦を張ってみると、15フレットの4弦あたりで音切れしてます。若干順反りしてるようなので、トラスロッドを少し締めましたがあまり変わらず。

顕著な音切れは15フレットあたりの3、4弦と、2弦を1音以上チョーキングした時なので、フェンダーによくある指板のラジアス問題もあるようです。フェンダーよりRがきつい指板ではないと思いますが。

でまあ、解決策ですが。

弦高を上げる。オシマイ(笑)

とりあえず弾けることが先決なんで。そんなバカ高い訳じゃないですよw

配線完了

2016-09-04 15:08:51 | Barclayストラト
コレジャナイ、コレジャナイと言っていても仕方ないので、配線に進みます。
今回はシンプルな2芯網線のハムバッカーなので、単純に1V1Tで今まで通りなんですが、アースは網線をポット裏に落とす、ギブソンライクな方法を取ります。



というわけで完成。

配線材は、ホットのラインに関してはベルデンの2芯ケーブルをバラしたものを、2本ずつ編んでみました。ブレイデットワイヤーってやつですね。元々より線なんで、あんまり意味があるのかよく分かりませんが(笑)

バイパスコンデンサも、一応つけておきます。
凄く良いとは思ってないのですが、まあバリエーション的には有りかなという感じ。

とりあえず、アンプにつないでピックアップにドライバーで触れて、正常に音が出ることは確認しました。
が、アース不良でノイズだらけとか、まさかのフェイズアウトとかは想定の範囲内です(笑)