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気が向いたら書く

BOSS ME-20 その2

2019-03-03 21:27:27 | エフェクター
ME-20の続き。
それにしても時代遅れブログですね(笑)



前回も書きましたが、ME-20は最新のマルチエフェクターに比べて、できることは格段に少ないです。
エフェクトの接続順は変えられないし、センドリターンもない。歪み、モジュレーション系、ディレイ/リバーブの3種類の組み合わせしか使えない。つまり、ODとDS、とかディレイとリバーブの同時使用はできません(マニュアルモードの場合。パッチ内で歪みを2種類入れる、はできるみたいです)。

でも、その限られた条件の中で、好みの音を作っていく楽しみがありますし、ギター側でのピックアップ切り替えやボリューム操作も含めた、トータルでのサウンドメイクの訓練にもなると思います。

それに、そもそもアンプに繋ぐのが前提ですから、例えばJC120に繋ぐとすれば、アンプのリバーブ使えばよいのでディレイを使えるし、フットスイッチがあればJCのコーラスも切り替えできるんですよね。だから、プログラムしなくても、結構色んなことが出来るのではないかと思います。

この機種、リサイクルショップとかで5〜7千円くらいで売ってるのを見かけますが、初心者ならコンパクト三つとか買うより、コスパの意味でも良さそうです。

デジタルモノは新しい方が音が良い、のは当然なんですが、ハッキリ言って初心者の練習にそこまでのクオリティはいりません。
そして、これ以降の機種だと、パソコンに繋ぐとか、アンプシミュレーターという要素が盛り込まれてくるので、分かりやすさ、という点では後退すると思います。

ぼくも愛用してるZoom G3も、当時としては革新的に分かりやすいマルチエフェクターでしたが、エフェクトの並び順とか、アンプに繋ぐときにリターンに挿した方がとか、キャビネットシミュレーターは切るとか「悩みどころ」が出てきます。

その点、ME-20はアンプのインプットに挿すだけで余計な要素が入り込みません。フットペダルも何も設定せずに、通常はボリューム、踏み込めばワウ、が独立して使えるのもいいです。

G3だと、ペダルエフェクトで1スロット割当てなければいけないし、そうすると実質使えるエフェクトは一つ減ります。後発で最近発売されたG1XFourも同様だと思うのですが、最大5つエフェクト使える仕様でも、ボリューム/ワウで一つ、ノイズリダクションで1つ、とすると、あとは3つしか使えないんですね。となると、エフェクト3つだけのME-20と実質は変わらないのです。あるのは「エフェクトの種類とクオリティ」の差になります。歪みはTSだRATだ、コーラスが何種類も選べて、とかですね。でもそこ、そんなに初心者の練習にとって大切ですか?

もちろん、単純な分かりやすさ、で言えばコンパクトの方が分かりやすいんですけど、ふたつ以上になると繋ぐ順番はどうする?とか出てきます。

それに結局、ほとんどの人が色んなエフェクト音を試したくなってしまいますからね。コンパクトが無闇に増えていってしまいますよね(笑)

だから、ME-20のようなシンプルなマルチから始めて、経験を積んでから、こだわる部分によってコンパクトに行くか、もしくはマルチを格上げするか、っていうのもアリじゃないでしょうか。

で、何年かして改めてME-20を使うと「あれ?結構いいじゃん」となる気がしますよ(笑)

BOSS ME-20 その1

2019-03-03 11:32:36 | エフェクター
ほんと、使いもしないジャンクエフェクターばかり、興味本位で買っちゃうのなんとかしないと。

というわけで、Bossの2007年製の入門用マルチエフェクター、ME-20をオークションでゲットしてしまいました。
リサイクルショップで、これの先祖にあたるME-6のジャンク品を見つけまして。U2000円と安かったこともあり、修理してみるか!?と心惹かれたのですが、やっぱデカイなあ、ジャマだわ、と。

で、その反動で、中華ペダルメーカーDonnerのAlphaという、歪みとコーラス、ディレイの3つが小さな1つの筐体にまとめられたペダルを見つけ、オークションでウォッチしてたのですが、最終日には忘れていてこれを逃しまして。これは残念でした。

その数日後、今度はこの「電池で動作しないのでジャンク」というME-20をオークションで発見し、無事に落札しました。U3000円。最初に書いたように、特に必要ではないのですが、安かったのでつい。いけませんな。



でまあ、使ってみるとコレがなかなか良いです。上位機種と違い、出来ることは少ないのですが、その分迷いは減るというものです。

ぼくはマルチの使い方を覚えるのが面倒なので、その都度設定しなおしになっても、コンパクトを並べた感覚で使える方が性に合ってます。日によって、使うギターも、出したい音の好みも変わりますから、あまり設定を記憶させることに意味はないんですよね。

その意味では、ME-20は設定するのに若干慣れが必要ですが、その場その場で設定するのは比較的簡単と言えます。

音はまあまあ、といったところでしょうか。でも、多くを求めなければこれで十分ではないかなあ。逆に、これでそれなりにマトモな音が出せないなら、何使ってもダメなんじゃないかと。
既に10年以上前の機種ですけど、さすがBOSSらしく、破綻のないまとまった音です。いかにもエフェクター、という感じに綺麗にエフェクトがかかるので、最近のアンプライクな歪み、とかに慣れてると、立体感やらに物足りなさもあるかもしれません。

とはいえ、録音ではなく、アンプにつないで使う分にはこれでも全然問題ないような。というか、基本的にはアンプへの接続のみを想定した設計のようで、アンプシミュレーターは入ってません。ヘッドホン挿すとアンプシミュレーターが効くんですけど、その設定をいじることはできませんし、アンプへの出力はできません。純粋なマルチエフェクター、ということですね。

歪みセクションではOD、Blues、DS、Metal、Fuzz(そしてなぜかコンプ)が選べるのですが、まあボスコンの黄色いの、青いの、オレンジの、みたいな音です(笑)。あ、Metalは使わないのでよく分かりません(笑)

意外に気に入ったのがOD。
BossのODってミッドが否応なしに太くなるというか、コンプ感がありすぎと思っていたので、そんなに好きじゃないのですが、これはそうでもなく、結構好きです。あ、イコライザー通ってるからかな?
シングルコイルなら、ピッキングによってはエッジ感も出せるし、ボリュームへの追従性もまずまず。ストラトとレスポールで試しましたが、ギターを選ばないオーソドックスなドライブですね。ただ、ゲインを上げると、わざとらしさが出てくるので、ぼくはゲインは15(50段階)くらいが好みです。

あと、嬉しかったのがファズ。
昔のファズモデリングなんて使えないだろ、と思っていたのですが、これがFuzz FaceとかBig Muff系ではなく、昔の国産の、ジージー言う音楽的でない感じ(褒めてます)のファズなんですよ!(笑)。たぶん、ローランドの考えるファズはこんなんだったんでしょう。ビーバーファズ製造してましたからね。
これにコーラス足して、ワウ踏むと超楽しいです(笑)。これだけで元が取れたな!この時のゲインは50で良いと思います(笑)

あと、音量をプッシュする「ソロブーストモード」みたいのがありますが、スイッチがボタンなのが残念。フットスイッチをつなげば使えるようなので、フットスイッチ欲しくなりました。でも、プログラムモードでは使えないみたいなんで、その場合はソロ用パッチ作れ、ということなんですかね。

モジュレーション系もコーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ、ロータリーと、突飛なものはないんですが、十分です。中でもロータリーが良いです。古き良き、という感じで。コーラスは綺麗にかかる感じで、エグくは無いですね。

ディレイはタップテンポとかはできないみたいですが、ぼくはあまり使わないので特に問題なし。大体リバーブで使ってますが、これも癖のないリバーブです。

あとノイズサプレッサーもついてますが、使ってないので分かりません。よほどハイゲインにしないと使わなくて大丈夫なんじゃないかな。

長くなったのでつづく。