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気が向いたら書く

トイストーリー4を観た(ネタバレ)

2019-08-20 21:04:02 | 映画
突然の映画コーナー(笑)



先日、5さいの息子とトイストーリー4を観てきました。予備知識ゼロで観たので、非常に驚き、かつ感動しました。ちなみに、トイストーリーシリーズは1と2はDVDを何度か観て、だいぶ後に出た3は先日、テレビで子どもが観てるのを横から眺めていた程度です。なので、シリーズへの思い入れみたいなものは、ほとんどありません。とはいえ、キャラクターの性格や世界観はよく分かっています。

巷のレビューを見てみると、結構評価が割れる作品みたいです。3の「完璧なラスト」の続編を作る必要があったのか、とか言われてるようですね。個人のSNSではなく、Newsweekの記事でも「存在意義がない」とまで言われています。
なんだこの記者?

この作品、たぶん実体験としてそれなりの経験をしてないと、分からないと思います。子ども時代からシリーズを観続け、大人になった世代より更に上、その親の世代が真の(裏の?)ターゲットでしょう。

アンディの元では、(バズに脅かされたこともありますが)絶対的エースだったウッディですが、アンディが大人になり、幼いボニーに譲られてからは完全な脇役。いわば閑職に回されたロートルです。しかも、以前はみんなのまとめ役だった、との自負もあります。元管理職が転属して平社員と同列になったような感じでしょうか。

だけど「子どものために、おもちゃとしてどうあるべきか」は誰よりも分かっている、という矜持があります。それは、ウッディの行動原理になっています。それは第1作からブレずに共通している彼のキャラクターであり、魅力でもあるわけです。


嫌々ながら登園した初めての幼稚園で、ゴミからフォーキーを作り出し、笑顔を取り戻したボニーを目の当たりにしたウッディは、異常なほどフォーキーに執着します。

ウッディ曰くボニーのため、です。

しかし、それはフォーキーを守る(監視する?)ことに、自分自身の存在意義を見出している、という悲しさがあります。それだけでしか、ボニーの役に立つことはできない、感じているからです。

キャンピングカーでの旅行の最中も、ともすればゴミ箱へ逃げようとするフォーキー。それをウッディが見張っている時、バズが交代を申し出ます。しかしウッディは「俺の仕事だから」とやんわり断るのです。見ようによっては仕事を若手に渡さない、老害社員のようにも見えます。

なぜそこまで?と訊ねるバズ。
ウッディは「内なる声」に従っている、と答えます。それを聞いて、バズは自分の胸のボタンを押して(「銀河の彼方へ、さあ行こう!」とか言うボタン)「これが『内なる声』か!」と勘違いするのですが。そしてその後、フォーキーが逃げ出すと、ウッディは危険を顧みずに連れ戻しに行くのです。

その過程で、過去に離ればなれになった陶器人形のボーと再会するのですが、彼女は子どもの持ち主がいない、ウッディ曰く「迷子のおもちゃ」になっています。このボーが過去作と違い、魅力溢れるアクション女優に変貌していて(笑)、常にウッディをリードしていきます。

この辺の女性活躍推進的な設定は、まあ時代の流れですかね。数年前のインクレディブルファミリーでもママ(イラスティガール)が活躍する間、パパは子守してたし。ちょっとあざとさは感じますが。

それはともかく、そんな自由奔放なボーに惹かれつつも、ウッディの行動原理は「持ち主の子どものため」に変わりありません。そこに拘る余り、仲間を危険に晒そうとするウッディをなじるボーに、彼は言います。

「俺にはこれしか無いんだ」

アンディは去り、ボニーを喜ばすこともできない、みんなのリーダーでもない、全てを失った男の悲痛な叫びに聞こえます。そしてボーは「子どものためでなく、自分のための行動ではないか」とウッディに突きつけます。いやー、いい女だ(笑)

それでも単身、フォーキーの救出に再度赴くウッディに対して、バズは止めるべきか悩みます。そして胸のボタンを押して「内なる声」を聞くのですが、何度押しても逃げろとか撤退しろとか言うのです。ボタンを何度も押している時点で、バズの中にも「本当の内なる声」が聞こえているわけです。結局、この時はボタンの声に従ってしまうのですが。シリーズ通して最も成長したのがバズなんでしょうね。

そしてラスト。

全てを解決したウッディ。バズ達の活躍で、ボニーの乗る車がウッディを迎えに来ます。
ボーに別れを告げて、持ち主の乗る車に戻ろうとするウッディは逡巡します。
ボーとの再会で、自分が絶対と信じていた価値観が揺らいだのです。

持ち主の子どもを喜ばせるおもちゃ、ではなく、迷子のおもちゃ、の生き方もあるのではないか?

自分が知らなかっただけで、そんな生き方も素晴らしいのでは?

生まれ変わったかのようなバイタリティを放つ、ボーへの憧れもあるでしょう。
そんなウッディの背中を、バズが押します。
「ボニーは大丈夫だ」と。
そして、ウッディはついに意を決してボーの下へ戻るのです。ウッディにとってのパラダイムシフトが訪れたのでした。
特にウッディのような「古いタイプ」には自分を変えることは難しいはずです。でもウッディは、ボーという導き手に影響されつつ、最後は自分の判断で飛び越えた。

誰しも、人生で自分を変える瞬間があるはずです。変えられなかった自分を認識する瞬間だってあるはずです。
大切なのは、自分自身が判断し、生き方を決めることなんでしょう。
ウッディは生き方を変えたからといって、今までの自分の信念に間違いはなかったと思っているはずです。ただ、他の生き方を受け入れたということです。

そして、なんといってもバズとの最後のやりとり。

一作目で、子供部屋を惑星だかなんかと思い込んでいたバズが。想像もできないくらいに未知の世界へ踏み出した親友ウッディに「内なる声」を投げかけるわけですよ。


「…銀河の彼方へ」


そして、離れていく、バズ達の乗る車を見つめながらウッディは呟きます。


「さあ、行こう」


素晴らしい。最高じゃないですか。
このフレーズに、ここまでの意味を持たせるなんて。やってくれます。ひとりで観てたら間違いなく泣いてましたよ(笑)

完璧なラストって何だ。
映画は終わっても人生は続くんだ。

そんなメッセージも含んでいると、ぼくは思います。ウッディのセカンドライフは良いものになるでしょう。

この先の続編があったら、さすがに蛇足だと思うけどね(笑)

改造完了したけれど

2019-08-18 14:27:31 | MM Silhouette モデル
シルエット、配線を終えて弦を張りました。

ちょっと心配していたシュパーゼルも、一応弦を張ることができました。だけど6弦のサムスクリューが少し出っ張ってるような。これでいいのかな?
交換したはいいのですが、使ってみると、どうもロックペグがぼくの性格的に合わないような気がしています。なんか遊びがないのが不安と言うか。オープンチューニングに変えたりとか、やっていいのかな?とも思いますし。弦の張替えも、慣れると楽なんでしょうけど、そんな頻繁に張り替える訳でもないですしね。普通のでいいかな。

配線の方ですが、例によって問題ありました。



まず、トーンが効いてない(笑)。
今回、スイッチポットにミニスイッチと、パーツを詰め込んだので、キャビティに収めるのが結構大変でした。ごちゃごちゃやっていてコンデンサが外れちゃったのだと思います。これは次回ハンダづけし直すとして。

ミニスイッチは正常に機能しているようです。下がノーマル、上に倒すとフロントとリアが強制出力されます。

スイッチポットはロック機能付きのPush-Pushスイッチです。機能的には正常なんですが、スイッチを押し込んだ時にノーマル配線にしたかったところを、押し込んだ時にハイパスフィルタが効くような配線になってしまいました。
また、1000pfというコンデンサの値もあまりよろしくなく、効果が極端すぎます。680pfから220pfくらいで、適当な値を見つけたいところです。

また、パーツの総量が増えたせいか、全体的に音が軽くなった気がします。落ち着きがない感じと言うか。現状、トーンが効いてないので余計に気になっている、ということかも知れません。
が、配線材の一部を変えて、トーンを落ち着かせる方が良いような気もしています。

まあ、弦が劣化したら修正しますかね。

配線の変更

2019-08-17 15:01:40 | MM Silhouette モデル
シルエット(もどき)のPU構成はHSHで、ストラトのような5wayスイッチになっています。ハーフトーンはそれぞれフロント、リアともハムバッカーをタップして、シングルコイル同士のハーフトーンです。

センターのシングルコイルは、前後のハムとバランスを取るためか、割とパワフルなものです。もう少し高音域が欲しくて、以前は1MΩのポットを使用しましたが、音も操作性もピーキーになってしまい、500kΩポットに交換した経緯があります。

しかし、カッティングなどではもう少し細い音が欲しいので、ハイパスフィルターを入れます。ただし、ハイが落ちていく普通の操作感も欲しい、というか、ハイパスがオマケで有れば良い、という感じなので、スイッチで切り替えられるようにします。

ボリュームをスイッチポットにして、ハイパスの有無を切り替えられるようにしました。以前買ったムラタの1000pfのフィルムコンデンサです。切り替えできるので、ボリュームカーブとかはあまり考えなくて良いかと思いスムーズテーパーにはしていません。

もう一つ、追加したミニスイッチはフロントとリアのハムバッカーを強制的に出力するスイッチです。これによってレスポールやSGのような、ギブソン的なミックストーンを狙います。フロントかリアを選択している時にスイッチオンでフロントとリア、センターを含むポジションの時は全てのPUが鳴ります。全部鳴らす機能は正直要りませんが、レスポールをイメージして弾いている時は、フロントかリアを単体で弾いていると思うので、これで良いかと。

本当は3wayスイッチにして、キルスイッチ機能も入れようかと思ったのですが(スイッチング奏法が出来るように)、切り替えが面倒になりそうな気がしてやめました。片側のみモーメンタリーのon-on(-on)スイッチなら良いかもしれません。

トーン用コンデンサは詳細不明のセラミックから、ニッセイのフィルムコンデンサに変更。これも以前、まとめて買ったものですが、特に不満なく使えます。見た目のインパクトは皆無ですけどね。

結局のところ、改造それ自体が目的になってしまうと「色んな音が出るように」とか「とりあえず全部乗せ」みたいな感じになってしまい、結局使う音は限られる、みたいなことがあります。今回の改造は目的があって、そこにフォーカスしているので、操作方法も(自分としては)複雑になっていません。

とりあえず、このプランで配線します。


Sperzel トリムロックに換装

2019-08-07 20:11:08 | MM Silhouette モデル
シルエットのペグをシュパーゼルのトリムロックに換装します。
まずは下準備として、2つのペグの向きを変えます。



こんな感じで分解すると、キーの方向を変えることができます。本当に簡単です。

トリムロックはペグポストの高さが3種類あるようですが、今回手に入れたものには2種類しかありません。高いのと低いのなのか、中くらいのと低いのなのか?とにかく低いです。

旧型のトリムロックは、回転どめのために穴を開けなければならないので、マスキングテープをヘッド裏に貼り、慎重に位置を決めました。一箇所失敗して、穴がデカくなりましたが。



なんかメカメカしくなりました。



ペグポストがこの高さなんですが…。
これちゃんと弦貼れるのか?

シルエットの改造計画

2019-08-03 10:35:22 | MM Silhouette モデル
最近ほとんど弾いてないシルエットですが、パーツが手に入ったので改造していきます。



今回手に入れたのは、シュパーゼルのロックペグです。普通に買うと本体(5000円(笑))より高くなってしまうのですが(笑)、よく行くギターショップに中古が入っていたので、電話でホールドしてもらってゲットしました。

本家だとシャーラーが付くんですが、そこまで奢るつもりはありません(笑)。そして、なぜシュパーゼルかと言うと、シュパーゼルのトリムロックは分解、組み立てすることで、ツマミの方向を変えることが出来るんです。つまり、4:2という特殊な構成のシルエットにも対応可能なんです。それで出物をずっと探してはいたんですが、手に入ってラッキーでした。

どうせいじるなら徹底的に、といきたいのですが、徹底的と言うとネックの再塗装やボディのクリア塗装などもやりたくなってしまいます。さすがにそこまではやらないかなあ。どうしよ。

電送系はやり直します。
考えてるのは

1)トーンコンデンサがあまり良くないので交換
2)フロントとリアのミックスポジションが出したい
3)シングルコイルのチャリチャリ感が足りないのでハイパスフィルターを追加する
4)だけどハイパス無しも欲しいので、スイッチで切り替えられるようにする

といったところです。
フロントリアの強制出力用とハイパス切り替え用の、2つのスイッチがあれば良いのだと思うのですが、ミニスイッチをふたつ入れるスペースは無いような気がします。なので、片方はスイッチポットにする予定なのですが、どう割り当てるかも悩ましいです。

ま、とりあえず部品を手に入れないと…。