何はともあれ、ネックをボディに取り付けます。
当たり前ですがピッタリです。
弦を張ろうとするとペグがユルユル。ペグを外さずにネックをガンガン叩いていたので、ネジが緩んでいました。弦を張る前に増し締めしておきます。
さあ、弦を張ってノーマルチューニングに。ローポジから適当に弾くと、あれ?なんか大丈夫な感じじゃないか?
しかし、ハイポジで問題が。
最終2フレットが高いらしく、ビビりどころか、弦によっては音が切れたり、音程が合いません。若干、ハイ起きしてたのかなあ?
仕方がないので、該当のフレットを飾っていきます。
今回、活躍したのがダイソーで買ったヤスリです。写真の白いやつですね。弦を張ったまま、特定のフレットだけを削ることができます。以前、プロのギター製作者の方が、こんな形のヤスリを使っていて、ずっと欲しかったんですよね。その方が使っていたのはもっと小さなものだったので、本当はそれが欲しいんですが。調べたら農機具用?かなにかみたいで、廃盤品でした。
あと、キャンドゥで買ったネイル用のスチールファイルも役立ちました。もう一本の小さいやつ。こちらはヤスリの側面を、別のダイヤモンドヤスリで飾って滑らかにしたので、フレットの山を作ったりフレットエンドを滑らかにする時に、指板を傷つけずに作業できるのです。素材自体が柔らかいので(でもフレットよりは硬い)可能な技です。百均ネイルコーナーはなかなか侮れないですよ。
とりあえず、最終2フレットをガシガシ削り、まあ弾けるかな、という程度にはなりました。17フレットでギリギリ1音チョーキングできる感じです。せっかく打ち替えたフレットを飾ってしまうのは本末転倒な気がしますが仕方ありません。ハイポジはそんなに使わないから、今後減ることもないでしょうし。
とはいえ、本来ならもっとネック調整をした方が良い、というコンディションですね。疲れたので、フレットの仕上げは次回、弦交換した時にします。
今回、フレット打ち替えに挑戦してみましたが、正直、満足いく出来とは言い難いです。でも、ボルトオンネックならば、自分で弾ける程度にまでは持っていけるかな?という感触は得ることができました。自分の中で、もっと詰めた方が良い作業や、今回はラッキーでやらなくて良かった作業も認識はしているので、次回はもう少しマシにできそうな気はします。やるかどうかは別として。よい経験にはなりました。
ただ、やっぱりフレット交換の工賃が高いのも頷けます。真っ当に作業したら、指板調整やナットの製作、メイプル指板なら色合わせも含めた塗装、それからネック調整に伴う再セットアップ作業が行われるわけで、単純なパーツ交換とは異なります。
大事なギターは信頼できるショップに、真っ当な工賃を払って、フレット交換した方が良いと思いますよ。