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気が向いたら書く

CANARE GS-6

2020-01-25 21:46:00 | ギター
先日、楽器屋に行ったらジャンクコーナーにカナレのケーブル、GS-6が110円であったので確保してきました。長さは5m、ただしプラグ無し。本当にケーブルのみということです。

カナレGS-6は、ぼくがギター始めた30年前頃から既に定番でしたが、最近まで使ったことありませんでした。20年くらい前から、輸入品を中心として高品質なケーブルが次々と出てきたことで、国産カナレは安物って雰囲気になってました。モンスターケーブルとか、当時は凄い評判でしたね。
でも、ここ最近はカナレも再評価されてるような気がします。

ぼくもつい最近になって、(それもジャンクカゴにあった(笑))カナレGS-6を使ってみました。何も問題なく、普通に良かったです。中高域がハッキリしてる感じでしょうかね。価格が安いのは、品質が低いからではなく、国産で変な付加価値が付いていないから、というだけなんじゃないのかなあ。プラグも丈夫で、外し方がよく分かりません(笑)

今回のプラグ無しケーブルは、これも例によってジャンクカゴから確保した、ベルデンのマルチケーブルからプラグを拝借します。スイッチクラフト製プラグがついてるので、これを再利用して5mケーブルを作ってみました。家で弾くだけなんで、5mは要らないんですけどね(笑)

GS-6は初めて取り扱いましたが、芯線(依り線)が太いです。これは丈夫なわけだ。ただ、太すぎてスイッチクラフトの端子には入らないので、ハンダでくっつける感じになってしまいます。あと、このケーブルで注意しなければならないのは、芯線の皮膜が二重になっており、半透明の皮膜の更に外側に、黒い導電性のビニール皮膜がついてます。これをきちんと剥いておかないと、音がおかしくなるようです。アース線にホットから流れてしまうことになるのでしょう。






完成したので、純正のカナレ製と比べてみましたが、全く問題無し。ケーブルが長くなって少し劣化した感じ?はありますが、プラグの違いは分かりませんでした。カナレ製プラグもスイッチクラフト同様に、品質は高い気がします。
よく拝見してるプロギタリストの方のブログで、ちょうど同じケーブルを自作してたので嬉しかったです。ハンダ作業の良し悪しで、音が変わるそう。ぼくはそこまでは分かりませんなあ(笑)

セレクタースイッチとピックガード

2020-01-20 22:44:00 | Squier Standard Stratocaster
SSH化したSquierのチェリーストラトですが、リアピックアップの出力が不安定なような…。いくらなんでも音が小さくない?ってことがあったり無かったり。

なんですが、これ実は心当たりがありまして。






ピックガードの、5wayスライドスイッチが出る穴の幅と、スライドスイッチの稼働幅が微妙に合ってないのです。
要するに、リアにスイッチを倒した時に、倒れ切らず、微妙にセンターとのハーフトーンになっているのですね。このギターは自動的にタップする配線にしたので、直流抵抗値が8kΩ程度のMMKハムバッカー をタップすると、その直流抵抗値は4kΩ程度となり、ハーフトーンでの音量は下がります。それで、音量が小さいというわけです。

取り付け時にちょっと怪しいな、とは思ってたのですが、やはり気になる問題点は潰しておくべきですね。結局修正しなければならず、二度手間でした(笑)

最初は細いヤスリを突っ込んでやってたんですが、埒があかずにピックガードを外し、スイッチを外しての作業となりました。ぱっと見は分かりませんけど、少し雑な仕上がりです。神は細部に宿る、と言いますが、ここには宿ってないですね(笑)

Squier チェリーストラトのSSH化 完成

2020-01-15 17:57:00 | Squier Standard Stratocaster
Squier Standard Stratocaster、通称チェリーストラトのSSH改造が完成しました。




例によって、ピックガードのネジ穴はほとんど開け直しました。見た目は、なかなか良い感じじゃないですか?

また例によって、なんですが、配線ミスとかありました(笑)。4芯ハムバッカーは難しいです。修正を経て予定通りの結果になっています。

F、Cに配したセラミックのシングルコイルと、RのMMK75ピックアップは、ほとんど音量差がありません。というか、ピックアップの高さが同じだとシングルコイルの方が音が大きいくらい。このシングルコイルはフェライトマグネットのせいか、パワフルです。が、色気というか、味というようなものは無いですね。

リアハムのMMK75はPAFを模したそうですが、Duncan SH-1にアタックの感じが似ているような気がします。ミドルが不必要に太いわけでも無く、素直で良い感じです。タップしたセンターとのハーフトーンは、なかなか味があります。少し音量が落ちますがそれがいい。前述の通りMMKはそれほどパワフルでは無いので、シングルコイルでバッキング、ソロでリア的な使い方には少し物足りなさがありますが、このハーフトーンとリアで使うのは良さそうです。

トーンはハムバッカーに合わせて0.022pfにしましたが、問題ないです。センターのトーンスルーにしているのも、ハーフトーンの音色を作りやすくて良いです。

総じて、まあこんなもんかな、という予想通りというか、想定内の仕上がりですかね。物足りないっちゃ物足りないですね(笑)。シングルは元々付いてたアルニコにしても良いかもしれません。でも500kポットだとバランス悪いかな。

あとはネックが少し気になるので、エッジを削って、ラッカー塗装にしたいとか、チェリーサンバーストを活かしてマルチレイヤーにしてみたいとか、ちょっと面倒なアイデアが浮かんでます(笑)

チェリーストラトのSSH配線

2020-01-13 22:02:00 | Squier Standard Stratocaster
一応、音が出るようにしたチェリーストラトですが、トーンポットが死にかけなのか、ピーというノイズが出るので(叩くと直ったりするのですが(笑))、早々にSSH化を進めることにします。

フェルのストラトに元々付いていたピックガードを使おうかと思ったのですが、1プライだったり、8穴だったり、ピックアップのネジ穴も小さかったり、不具合というか、規格違いが多いので、オークションで3プライのものを手に入れました。こいつにそんな金をかけたくないので500円くらいです。アルミテープも自分で貼り直しました。ところどころ銅テープが貼ってあるのは、アルミテープ同士を導通させるためです。






ピックアップは家に色々あったのを使いますが、なんで持ってるか覚えてないものもあります(笑)。とりあえずフロントとセンターはSquier Silver Seriesについていたもの、リアハムは随分前に手に入れて放置していた、80年代アリアプロのMMK75というものです。マツモクに卸されていたもので、PAFを狙った当時の高級機種みたいです。ピックアップは別に何でもよかったんですが、MMKは音を出したことがなかったのと、シングルコイルの方はカバーが黒かったという理由です(笑)。MMKは4芯なので、一応ハーフトーンでオートタップするようにしますが、フロントとセンターのハーフトーンが使えるので、正直、別にタップしなくても良い気がします。ピックアップの抵抗値も、フロントとセンターが6k台、リアが8k台と、そんなに差がないですし。

5wayスイッチの定番と言えばCRLですが、ぼくはクリック感の好みでいつもOAKを使っています。が、今回は少しでも安く、かつ、あるリペアショップのブログで信頼性が高いとされているOTAX社のLVXを使ってみます。密閉型ですが、国産の定番YMより良いそうな。

SSHだとポットが悩みどころですが、安シングルコイルのポットは500kΩのことが多いのは経験済みなので、ボリュームは500kにします。たぶん、パーツの共用化などの理由で、シングルコイルのピックアップ自体をハイパワーに設計しているのだと思います。熟練していない作業者向けに、パーツ選別(250kか500kか)という要素を省くためかと思われます。ただし、今回はフロントトーンのみ250kにしてみます。リアは500k。センターPUはトーン無しにします。エリック・ジョンソンストラトからヒントを得たのですが、センターのトーンスルーは結構使いやすくて好きなんです。

ポットは、これも国産ポットでいいんですが、サウンドハウスだとCTSと大して価格差が無いのが悩みどころ。楽器屋で売っているSCUDのポットよりサウンドハウスのCTSの方が安いですからね。
でもなんとなく、CTSは奢りたくないなあ。ということで、Alpha社のポットにしました。トルク感はあまり好きではないですが、性能と価格のバランスで。しかしナットが一つしか付いておらず、ホームセンターで買ったワッシャ(M8、直径18mm。12個で100円ちょっとです)を3枚ずつ挟んで対処しました。

コンデンサは在庫がある0.022ufのニッセイフィルムコン。シングルコイルは0.047ufが基本ですが、ハムに合わせます。使ってみて物足りなければ、フロントとリアで値を変えようと思います。

ジャックもいつもはスイッチクラフトに変えますが、今回はケチって、トーカイのジャズベに付いてたものを接点磨いて再利用します。配線材はモガミ2330をメインにしつつ、ジャックへの線はいつものベルデンのシールド線です。キャビティ内はノイズ処理なし。

とりあえず、これで組んでみます。

JV Squier

2020-01-08 17:15:00 | ギター
先日、リサイクルショップでJVシリアルのスクワイアストラトを発見しました。比較的近年の中国製、90年代の日本製(シルバーシリーズ)といじって来ましたが、やはりこの時代のものは、ネックの質感は段違いに良いです。手を抜いてない感じ。



写真は拾い物です。


そもそも最初期のスクワイアは、トラディショナル路線のFender Japanブランドでは出せなかったカレントモデル等の企画版を販売するためのラインという意義もあったわけで、単純に廉価版、という位置付けではなかったはずです。ミディアムスケールとかロッキングトレモロとか、その手のスクワイアのモデルが売れたので、それらがFJブランドに逆流する形で、後年販売されたのです。ラージヘッドストラトも当初はスクワイアしかありませんでしたし、結構後年のFJブランドのラージヘッドストラトも、ボディにスクワイア製を表すCSTスタンプが押されたものが存在します。

そういうわけで、最初期のJVシリアルはスクワイアと言えど、同じフジゲンで作られており、製品の質は低くありません。今回見かけたのはミディアムスケールのもので、トレモロがENDROXというオリジナルのユニットでした。このトレモロは使ったことないので、どんな感じかは分かりませんが。

ただ、この時代に限らず国産ギターの弱点はアッセンブリーですよね。この個体もセレクターにガリあり、となっていました。たぶん、YM50かDM50でしょう。
まあ個人的にはストラトなんて、音が出ないくらいはジャンクの内に入らないから良いんですけど。

チェリーストラト拾ってなかったら買っちゃってたかもなあ(笑)

Squier チェリーストラト配線

2020-01-03 14:27:00 | Squier Standard Stratocaster
ポットの軸がすっぽ抜けたチェリーストラトです。
ジャズベースの配線を一新したので、ジャズベについていたポットを流用して、とりあえず音が出るようにしました。






替えたのは本当にポットふたつのみで、配線材もジャック等のパーツもそのままです。弦をダルダルに緩めてネックを外そうかと思ったのですが、トレモロのバネを外したらピックガードを外せたので、弦を張ったまま作業出来ました。
元々ついていたポットと東海のサイズが違い、ピックガードの穴を拡げなければならなかったり、ナットが無かったり(インチサイズはあったのですが)、細かいトラブルはありましたが、作業完了。

テストしてみると、音は出たのですが、またトーンが効いてない…。またか…。とりあえず音を出してみたのですが、なんというか深みがないと言うか。よく言えば輪郭のはっきりした素直な音、なんですが、なんかガサツというか、痛いというか。要するにトーンを通ってないからかと。
以前、ストラトのリアは痛いところまで出て欲しい、みたいなことを書きましたが、それとはまた別の話で、フロントでも痛さがあるんですよね。ヴァンヘイレンのフランケンギターはハムバッカーだからボリューム直でも良い音なのであって、シングルには合わない気がします。でも、エフェクターで音作りする分には良いのかもしれません。エフェクトの乗りは良い感じなので。
ぼくにとっては、ギター本体での調整幅が少なくてストレスですね。やはりトーンが効かないと。

ということで、配線直しました。トーカイのトーンポットをそのまま使いましたが、ガリが出てます。長くは持たない感じ。トーンもただ篭る感じで、イマイチですが、弾きやすくはなりました。

とはいえ、なんとなく大味というかガサツな印象は変わらず。太めのフレットと、指板材のキャラクターが影響してるのかな? あと、ピックアップの高さ調整でもある程度、変わるかと思いますが。

このギター、音的にリアにハムバッカーは良いかもしれません。ピックガードも変形してるし、やっぱりSSHにしよう。でもポットを500kにすると、シングルコイルのハイが出過ぎるような気もします。ノイズ処理とかしたらまた変わりそうだし、まあ、やってみてナンボかな。

Tokai Jazz Sound の配線変更

2020-01-02 12:36:00 | ベース
トーカイジャズベの配線をグレードアップします。実は、少し前からちょっと怪しかったので、配線はリフレッシュしたかったんです。

とはいえ、この頃(80年代)の東海楽器の配線はそんな悪くないような気がします。音作り云々ではなく、トラブルが少ないという意味です。

CTSのミリ規格ポット(250kΩAカーブ)を3個、そしてジャックは定番スイッチクラフト、ではなく、PureToneにしてみました。最近話題の、二箇所でプラグを固定するという優れものです。
このベースは64年製を模しているらしいです。当時のコンデンサの値は0.047ではなく0.022だそうなので、0.022ufにしようかと思ったのですが、見た目的にインパクトがあるコンデンサが無かったので、前にストラトに付けてた0.047のオレンジドロップにしました。どうせ音なんて分からないんだから、見た目でいいかと。本当はオイルコンとか、大きめのセラミックがいいんですが。

それから、配線材も初めてのものにしました。モガミの2330というシールドケーブルなのですが、その芯の部分のみを剥いて使用します。大手楽器店の名物ルシアーの方がモディファイした配線の写真で、透明な被膜の線材が使われていまして。なんだろうかとその人の手掛けた回路の写真を見まくって、たぶんこれだろうと。検索すると、マイクケーブルに使われるもののようです。なかなか見映えは良いかと思います。




キャビティ内にノイズ対策として銅板が敷いてあり、アースが繋がれていましたが、ハンダが乗らないし、イマイチ効果がわかりません。
とりあえず、アースは現代仕様でジャックから全てのポットに繋いだので、普通に使用するぶんには問題ないでしょう。

配線が完了したので、外して保管しておいた弦を再度はりました。




弦高調整して終了。
とりあえず音は出ていますが、トーンが効いてないような。音が良くなったかと言えば、よく分からないですが(笑)、少し解像度が上がったような気もします。ノイズは全く問題なし。

弦を張ったら、ペグブッシュが少し浮いてきたところがあるので、木が痩せてるのかもしれません。通常使用にはあまり影響なさそうなので、次に弦を替える時にでも修正しますかね。いつのことか分かりませんが(笑)

それにしても、やはりポテンシャルが高い楽器はいじるのが楽しいです。