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気が向いたら書く

Albert King /"Live Wire/Blues Power"

2016-03-30 17:45:37 | 音楽
先日B.Bキングの記事を書きましたが、今回はアルバート・キングです。



68年のライブ盤ですが、BBに負けず劣らず、腰が抜けるほどギターの音が良いです。これもまた最高のギブソンギターサウンド。

アルバート・キングと言えばフライングVです。それに、たぶんフェンダーアンプ直でしょう。ナチュラルなクランチサウンドですが、リバーブを適度に効かせて音を太くしてるのだと思います。意図的にフィードバックをコントロールしてる場面もありますから、相当な音量なんでしょう。

アルバート・キングはピックを使わない指弾きだそうです。なのに、低音がブーミーになり過ぎず、誤解を恐れずに言えばどこかの周波数帯が抜け落ちたような、それだからこその絶妙なサウンドです。これを作り出してるのは、フライングVというギターの特性ならではなのでしょうか。

フライングVはちゃんと弾いたことありませんが、ブリッジ後ろのボディが無いことは、かなり音質に影響がありそうです。この音を聴くと、弾いてみたくなります。

そして、この音をストラトで再現しようとして、チューブスクリーマーを選んだのがSRVなのかな?なんて思いました。

この最高のギターサウンド。先日のB.Bキングと違うところは、それを存分に楽しめるところです。
Cook County JailのB.Bは歌とギター7:3くらい?
このアルバムはギター7:歌3くらい?これでもかとギター弾きまくってます。お腹いっぱい。

レスポールのピックアップ交換

2016-03-29 18:52:31 | AriaPro II レスポール
アリアレスポールの続きです。

フレットの擦り合わせをする前に、リアPUの調整もしてみたのを書いてませんでした。1弦の音が小さいので、ポールピースを上げてみました。これで音量バランスは取れましたが、音がこもってるのは改善されるわけではありません。マルチからヘッドホンで聴くと、フロントとの違いは明らかです。

配線を確認しようと、久しぶりにキャビティを覗いてみました。



おお、オイルコンデンサが入ってるじゃないか!完全に忘れてました(笑)
テレキャスターに載せてたオイルコンを移植しようと思ってたけど、必要ないじゃん。まあ、それなりに違いはあるのでしょうが。

もう何年も前に作業したものなので、色々気になる箇所があるのですが、配線し直すのは面倒なので、とりあえず不良箇所のみ対処します。リアピックアップの交換です。

最初はバークレイストラトに載ってる謎のハムバッカーを移植しようかと考えていたのですが、セイモアダンカンのSH-1、通称59のリアを落札してしまったので、これを載せてみます。実は初めてのダンカンです。

本当のところ、長期レンタルしているGibson Les Paul Studioに載せるつもりでゲットしていたのですが、とりあえず音を聴いてみたいので載せてしまいます。ギブソンが戻ってきたら入れ替えればいいし。

セレクターからの線材が長いのと、細いので気になるのですが、まあ音が出てるから良いか。交換はせず、少し短くするにとどめます。単純にピックアップ交換なので、それほど大変ではないです。

配線して、さあ音出しチェックです。ドライバーでピックアップをコンコンします。フロントOK、次はリア。


、、、鳴らない。


こんな簡単な作業でミスするとは…とブルーになっていたら、ボリュームが0になっていました(笑)。無事音が出てました。

とりあえず完成です。弦を張ろう。

レスポールのネック調整

2016-03-28 21:37:40 | AriaPro II レスポール
次は電装系、と言いつつ、弦を外したのでネックの調整を更に行います。

60cmのアルミ定規でネックがストレートか見てみると、やはり順反りしてます。弦を張ってない状態で、です。

しかしこのギター、トラスロッドが固着してるのか、回せないんですね。両方向に動かないので、ロッドが一杯になったのかは分かりません。
そういう時は、CRC5-56です。いや、ギターには良くないのかもしれませんけどね。少しなら大丈夫じゃないかなあ。過去にも別のギターでやったことあります。

で、パーツクリーナーとCRCを吹いて、しばらくしてからレンチを入れると動きました。でも、やはりほぼ限界でしたね。動いたのは20度くらいでしょうか。

でも、それで順反りはかなり改善されました。再び定規を当ててみると、ほぼ真っ直ぐに近いです。ただ、17フレットあたりに隙間が。これはネックの元起き?いや、たぶん前回の擦り合わせの失敗のような気がします。20フレット以降が高いようです。いずれにしても、ここで帳尻合わせるしかない。フレットの擦り合わせをします。



定規を当てながら、なんとか真っ直ぐになるようにしました。仕上げは、やはり難しいです。何か、いいヤスリが欲しいです。

次は本当に電装系です(笑)

鈴木 祥子/"3月のせい"

2016-03-26 21:13:23 | 音楽
ここ数年、3月になると思い出したように聴く曲です。鈴木祥子さん97年のアルバム"Candy Apple Red"収録。



90年代的な、デジタルレコーディングと思われる浮遊感のあるサウンドと、鬱状態を歌ったインパクトある歌詞で、唯一無二の存在感を放つ名曲だと思います。

春先の、心と身体のアンバランスから来る鬱状態は、特に女性には珍しくないことなのでしょう。でも、単に季節的なものだけではないはずなんですよ、たぶん。それを「3月のせい」にしてるだけ。だから、

「あたしの武器は 笑い飛ばすこと あとはなにもない」

何もできないから、笑うしかない。
生きてりゃ、そんなこともありますよ。たぶん。

鈴木祥子 / "3月のせい"

レスポール ブリッジのメンテ

2016-03-24 21:57:06 | AriaPro II レスポール
アリアのレスポールを弾いていて、どうもリアピックアップがおかしいことに気がつきました。クリーントーンで弾くと、音がこもっているというか、濁っています。歪ませるとあまり気にならないのですが、パワーも無い感じです。しかも、1弦の音をちゃんと拾っていないようです。むう。
以前はこんなことなかったはずですが。なにか配線の問題なのか、それともピックアップの故障でしょうか。

それ以前に、どうも生音の段階で何か変なんですね。音が硬いというか、ちゃんと振動してない感じ。まずは振動系の再確認をして、それから電装系をいじるべきでしょう。

問題は自作したナットかな?と思ったのですが、ナットの加工が必要となると結構な大仕事なので、まずはブリッジ側を見直すことにします。

といっても、パーツ交換ではなく、清掃と再セットアップです。



分解し、サドルをひとつひとつスチールウールで磨きました。さらに、溝切り具合を見比べて、1~6弦のサドルを決めて組み直しました。これで、硬い感じは多少改善されました。でもまだ気になる。

やはりナットの1弦の溝が深いようです。なので、溝に接着剤を塗って、乾燥させました。さらにシャーペンの芯をグリグリして、弦を戻します。

弾いてみると、まあいいかな?という感じ。ネックが反っていることもあり、ノーストレスとは言えませんが、あとは新品の弦に張り替えてから考えようと思います。
トラスロッドは固着して回せないので、009にゲージを落とそうかと考えてます。ですので、オクターブ調整も、それからです。

次は、電装系ですね。

Fulltone '69 Fuzz MkIIを試す

2016-03-21 22:01:39 | エフェクター
自作エフェクターのことを調べていて、Fulltoneの'69Fuzzの存在を知りました。既にディスコンだそうですが、クローンを作った方の音源を幾つか聴いて、こりゃすごいなと。
ファズフェイスの進化形らしいですが、ボリュームを絞ればクリーントーン、全開でファズトーン、中間だと使いやすいくらいのディストーションまでカバーしています。まあ、音源上げてる方の演奏力が高いのもあるんですが…。

それで、今日楽器屋に行きました。まあ本来の目的は、先日記事にしたSGをもう一度弾きたい、というところだったのですがね。SGはSGで弾きまして、相変わらず良かったのですが、ファーストインプレッション以上のものはなく、やっぱ無くてもいいや、と熱が冷めました(笑)。

それはそれとして、別の楽器屋で'69Fuzz MkIIというのを見つけたのですよ。マーク2ってガンダムかよ、と思いながら試奏をお願いしました。



ストラトで試してみると、噂に違わぬ守備範囲の広さです。正にクリーントーンとファズトーンを自由に行き来できます。
しかも、歪みを全開にしても制御不能にならず、使いやすい範囲に収まっています。これはビッグマフとは違うところだと思います。これは楽しい。

調子に乗って弾いてたら、アコギを試奏してるお客さんにうるさいと言われました、と店員さんがボリュームを下げていきました(笑)。
いくらなんでもこんな、家弾きより小さな音で何が分かる?と即終了して帰りましたよ。

うーん、確かにこれを自作できるなら欲しいですね。本物は高くて買えませんが。ゲルマニウムトランジスタって簡単に買えるのかな?
それよりビッグマフをもっと研究してみるべきか。

B.B King/"Live in Cook County Jail"

2016-03-20 00:02:03 | 音楽


過去の名盤とか、名手と言われる人の音源を聴いても、パッとしないというか、よく分からないということは多々あります。

恥ずかしながら告白しますが、ぼくはB.Bキングは何がそんなに凄いのか、よく分かっていませんでした。いやたぶん、今もよく分かっていないのだと思います。

しかし。

このアルバムのBBの音は、本当に素晴らしい。アメイジングです。ギターはES-355でしょう。71年の作品ですから、アンプはシルバーパネルのフェンダーなんでしょうか?
とにかく、太くなめらかでありながら、繊細さも併せ持つ、極上のギブソンサウンドです。この音だけで、このアルバムは聴く価値があります。

BBキングはライブごとにアンプが違うのも珍しくないようです。基本はツインリバーブだったようですが、80年代?にGibson Labシリーズが開発されると、これを愛用し広告塔にもなっていました。今となってはかなりマイナーなアンプで、ぼくも現物を見たことはありませんが、なんとトランジスタアンプです。BBは基本的にクリーントーンのシングルノートを多用するので、トランジスタでも持ち味が出せたのでしょう。"Live in Japan"の使用アンプは、驚きのAce Tone(Rolandの前身)だそうです。

そんなBBのライブで、随一の名盤と謳われてるのが64年録音の"Live at the Regal"というアルバムのようです。このアルバムで聴けるギターの音色もアメイジングだと言うことで、YouTube で聴いてみました。

年代的に、こちらはブラックパネルなんでしょうかね。素晴らしいクランチトーンです。歪み成分がかなりあるので、繊細なトーンコントロールも分かりやすく聴き取れます。

それでもあえて、音色の素晴しさで選べと言われたら、ぼくは"Cook County Jail"を選ぶかもしれません。シングルノート主体で、プレイの幅もRegalに劣ると言えば言えるし、もっとギター沢山弾いてよ!って物足りなさもあるのですが。

COT50を更にいじる

2016-03-12 15:20:51 | エフェクター
自作COT50のパーツをまた替えてみました。

どうも低音域が出過ぎる感じで、レスポールだと暑苦しい。回路初段のコンデンサ(0.0047μf)の数値を小さいものにすると、ローが削られるとのことで、やってみました。とはいえ、それだけ追加で買うのももったいないので、手持ちの1000pfのセラコン?です。賢明な読者の方はお気づきでしょうが(そんな人いるか)、ハイパス用に一個20円で買ったものです。


ターコイズブルーのニクイやつ。

変更してみると、確かに変わった気がします。線が細くなって迫力が無くなった、と言えば言えちゃうのですが、まあ良いでしょう。音がミドルに寄る小型のアンプで鳴らすことを想定すると、この方が使いやすい。レスポールを合わせても暑くなりすぎないのでは。

と言いつつ、マルチのアンシミュとストラトでの音源です(笑)

COT50 テスト

Zoom G3の、フェンダーデラリバのシミュレートに合わせてます。最初はノーエフェクト、途中で踏んでます。かなりボリュームが上がるので、ボリュームノブをつけた方がよいかも。まあ、踏みっぱなしを、想定したエフェクターなのでしょう。

ボリュームを絞った時に、もう少しクリーントーンになるといいのですけどね。あと、やはりノイズが多いです。その辺をバージョンアップさせたいですかね。

70年代のSG Specialを弾く

2016-03-06 21:33:29 | ギター
たまに行く楽器屋で、隅のほうにひっそりと70年代のGibson SG Specialが置いてありました。これが、自分の生まれ年に近かったので、思わず試奏してしまいました。

70年代のギブソンはあまり評価されていませんが、さすがに40年を経た楽器はそれなりの風格があります。この時代特有のラージヘッドに、ピックアップは黒いカバーのミニハムバッカー。


※写真は拾い物です。

で、最近のフェンダーアンプにプラグインして弾いてみると、これがすごく良いんですよ。普段ストラトを弾いてるので、ハムに持ち替えると音が厚すぎるように感じるのですが、トレブリーなミニハムで、薄いボディのSGなので、いい感じに音が軽いのです。SG特有の、ミドルに音が寄る感じも薄い気がします。

クリーンでアルペジオを弾いてみると、きらびやかなトーンを出せます。でも歪ませれば、ハムバッキングのパワフルさが確かにあります。オールマンのフレーズとか弾いても、いい感じです。

そして、ネックが細いんですね。握り具合は、ストラトとしても細めの、スクワイヤと同じくらい。ネックのコンディションも良く、SGならではの演奏性も相まって、ハイポジまで綺麗に鳴らせます。22フレットまで楽勝です。使わないけど。

中途半端といえばそうなのかもしれませんが、フェンダーとギブソンの良いとこ取り。やばい、欲しい。でも買えまへんわ(笑)

あ、ジャックがフロントのトーンノブと近すぎて、トーンが使いづらいという欠点がありました。うん、諦めよう(笑)

COT50のパーツを替える

2016-03-05 12:44:50 | エフェクター


自作したCOT50ですが、パーツを変更してみました。アタックが潰れる感じは、初段のコンデンサをセラコンからマロリーのフィルムに替えたら改善しました。耐圧の違いなのか、安いセラコンが良くなかったのか。

次にトランジスタの交換。
最初は2N5089をつけていましたが、これを2N5088,2SC1815、それからカンタイプのBC109に替えてみました。最初の三つは音の傾向は同じで、2N5089>2N5088>2SC1815の順でゲインが高いのかな?と。正直、大して変わりません。2SC1815だと、ちょっとおとなしいかな?ぐらいで、同じ条件でなければ、違いが分からないと思います。

缶タイプのBC109は明らかに音が変わり、歪みがきめ細かくなります。マーシャル系ではないけど、これはこれで良いです。

クリッピングダイオードは最初、たぶん1N1588と1N1587をつけていたのですが、実を言うと買ってから時間が空いたので、型番すら覚えていませんでした。たぶんそう、ってことで。

これも数種類試したのですが、結構歪み量とキャラクターが変わります。まあ、これとこれは同じ傾向だな、とかあるので、本当に物によるんですが。1N1587?かと思うのですが、それを片側だけでもつけておくと、割と歪みが強いようです。もう片側は、音の粒立ちが良い感じがした1N60にしました。

なんかもう、やっててわけ分からない感じなんですが、エフェクターメーカーとかビルダーの方々はすごいなと思います。
まあ、こんな適当なやり方でも「ビルダーが耳でファインチューニング」とか、言えば言えるんでしょうけどw

とりあえず録音してみました。

COT50 テスト

相変わらずiPhone マイクなんで倍音が削られる感じなんですが。アンプはベリンガーで、ギターはフェルのストラト。プレイ自体は目をつぶっていただくとして(笑)、なかなかいい感じです。

ペダルのBiasノブは半分くらい。フロントPUでボリュームは8くらいから、後半は10にしてます。ボリュームへの追従性も割と高いです。録音しちゃうと、あまり分からないんですけどね。