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気が向いたら書く

フェンダージャパンストラトの試奏

2018-08-31 18:14:30 | ギター
先日、新旧の日本製のフェンダーストラトを試奏しました。まあ古いのはフェンダージャパンなんですが。

最初に弾いたのは、Crafted in Japan期の54年モデル。ピックアップにディマジオを載せたDimarzio Collectionというやつです。



CIJ期は東海楽器や寺田楽器で製造したパーツをダイナ楽器で組み込んでいたらしいです。Made in Japan期より評価が低いようなことが言われますが、そんな変わらないと思います。
このギターに関しては、54年のVネックが少し厚みを感じますが、慣れれば悪くないです。

塗装はラッカー仕上げだったらしく、あとで調べたら当時の最上級モデルだったみたいです。道理で悪くないはずだ。とはいえ、ダイナ楽器になってから、フェンジャパはやけにツルツルピカピカした塗装になったんですが、ラッカー仕上げでもそんな質感でした。どこまでファインに仕上げるか、という考え方は同じでしょうからね。

ただ、肝心のディマジオが全然良くない。Classical Vintageとかいうオリジナルのピックアップのようですが、すごく音が丸いんです。キレを全く感じない。速攻でピックアップ変えたくなりそうです。神田商会がディマジオ扱ってる関係で、上位モデルに搭載という流れになったんでしょうけど、なんでこんな丸い音にしたのか疑問です。ディマジオの、他のシングルコイルは弾いたことないのですが、もっと普通のが無かったのかな?

とはいえ、総じて悪くないギターです。メイプル指板にアッシュボディなら、ピックアップ変えればかなり変わりそうです。

長くなったのでつづく。

また試奏かよ

2018-08-23 21:32:40 | ギター
最近暑かったり体調を崩したりと、なにもしていないので、当然書くようなこともなく放置してたんですが、アクセス数がなぜか伸びてます。何かと思えばGooglebotでした(笑)
アクセス数の半数以上がそれ。記事数が増えれば増えるほどボットのアクセス数は増える訳ですね。

書くこともあまりないので、例によって試奏レポでも。
今回弾いたのはSeymour Duncanのストラトです。現在はNavigatorに統合されたのか、ギターブランドとして存在しないようですが、90年代にはフェンダー系のギターやベースをダンカンブランドで販売していました。製作していたのはESPですが、時期によって工場は違うらしいです。
試奏したものはオーダーものなのか、詳細ははっきりしないみたいなんですが、ラッカー塗装で最上級ライン相当のようです。ネックの材も見るからに良さそうです。ピックアップはSSL-1。


当時のものなので、このロゴはありませんが。

ブラウントーレックスのフェンダーアンプで試奏したのですが、このギターは音が速いというか、アタックが強く、非常に反応が良いと感じました。以前弾いたマスタービルダーものを思い出しました。かなり良いギターな気がします。ピックアップがSSL-1なので、歪ませたらもう少しまけてくれるかな?とも思いますが。指板Rも240とかだと思うので15Fあたりのチョーキングも問題なし。

これ、たぶん同価格帯のフェンダーより良いです。でもなあ、やはりあのロゴが欲しい(笑)

次の店で弾いたのは、例によって70年代もの。また25thアニバーサリーストラトです(笑)。定期的に見かけますが、なぜでしょうねw

こちらはやはり重いフェンダーの音。反応は先ほどのダンカンに劣りますし、セッティングもイマイチなのか、歪ませるとフロントがちょっとブーミーでした。ピックアップが高いのかな?
まあでも、やはりこの年代独特の音というのはあると思います。それからネックシェイプはこっちのが好みかな。幅は狭めながら厚みがあってがっしりしたネックです。

いろいろ弾くと、自分の中に蓄積されるものはあるんですが、なんかどれでもいいような気もしてきました(笑)。

分解を断念

2018-08-14 19:50:58 | Guyatone スチールギター
ちょこちょこメンテをしているグヤトーンのラップスティールですが、一番なんとかしたかったのはピックアップ周り。ゴールドパーツに緑青のようなサビが浮いています。



このカバーを外そうと、ネジを全部外してみたのですが、どうしても外れません。多少はカバーが浮いて来るのですが、引っ張っても外れないのです。
コントロール周りも、プレートを外そうとネジを回しましたが、これまた固着しており、このまま続ければネジ山を潰すのは目に見えています。

ということで、残念ですが分解は断念しました。
コンデンサとかどんなのが入ってるのか興味はあったんですけどね。

ぼくはジャンクものは好きですけど、内部構造を知るのが目的ではなく、再生するのが好きなだけなので、音がちゃんと出力されてる以上、現状のまま使うことにします。

とりあえず、サドルだけは金属磨きで磨いて、あとはパーツクリーナーなどで外観をできるだけキレイにしました。

さて、練習しないとな(笑)

Mooer Green Mile

2018-08-09 18:18:47 | エフェクター
ストラトの試奏をした時に買ってしまいました。MooerのTSクローン、Green Mileです。



実はTS系って持ってなかったんですよね。
それこそ星の数ほどクローンがあるペダルですので、ピンからキリまで選び放題ではあるんですけど、縁がなかったといいますか。Fender Pro Juniorを手に入れた時に「やっぱりTS欲しいな」とは思っていたんですけど。

このグリーンマイルがどの程度のコピー度なのかは分かりませんが、MooerのRATクローン、Black Secretは気に入ってますし、そんな悪いこともないだろうと。で、試奏してみたら悪くなかったので買ってしまいました。って、U3000円ですけど(笑)

さっそくPro Jrにつないでみましたが、倍音が乗る感じが「そう、コレコレ」って感じですね。でも、歪みのキャラクターが結構あるので、ゲインを絞ってレベルを上げる、いわゆるブースターとしての使い方でないと、アンプの原音をスポイルしてる感じがします。そしてトーンは全開にしないとトレブル不足。TSってそんな感じなんでしょうかね。よく知らないんですが。

録音してみました。

Green Mile テスト。Lenny

ギターはSquierのストラトで、フロント側のハーフトーンです。リバーブも無いアンプの前にiPhone 置いての録音なんで、低クオリティですが、効果は確認できるかと。前述の通り、音色的には結構味付けが強いなとも思うのですが、踏んだ時の方がかなり弾きやすい、というのは確かです。

これが定番なのも頷けますし、ここから派生して、いわゆるトランスペアレント系のペダルが流行ってるのも頷けます。ストラト弾きならやはり嗜んでおくべきかもしれないですね(笑)

さらにストラト試奏

2018-08-08 20:58:15 | ギター
ストラト試奏シリーズもこれでラスト。

最後に弾いたのは、American Standardのネック(ラージヘッド)にHighway1のボディ、ピックアップはテキサススペシャルと、親近感を覚えるような(笑)ストラトでした。

まあ、これはそれなりというか、質感がイマイチでした。アメスタのネックは塗装が良くないのか、前オーナーが何かイタズラしてるのか、白濁してポジションマークが濁って見えました。ネックの塗装も厚く感じましたし。


写真は拾い物。ブレットがないのもマイナスポイント。

ハイウェイワンは塗装工程を省略して低価格化を狙ったラインですが、塗装が薄いから鳴りがいい、とか、早く塗装が剥がれるんじゃないか、とか言われていました。でも、発売後10年以上経ちますがいい感じにレリックになっている個体を見たことないですね。90年代のシンラッカーとかは結構凄いのありますけど。

で、ボディの鳴り方はショップの方も言ってましたけど、割とウッディでした。でもこの感じ、自分でラッカー塗装した時に似てる気がするんですよね。やや芯がボケてる感じといいますか。やはり、ストラトの塗装は材がそれなりでない限り、薄けりゃいいってものでもない気がします。何かと言われるフェンジャパの極厚塗装も、ある種のクオリティコントロールな気が。

それはそうと、ピックアップのテキスペが思ったより良かったです。今まであまり良い印象が無かったんですけど、それは70年代後半のストラトに載せられたものを弾いた印象だったんですね。硬いメイプルネックに重いアッシュボディ、という、アタックがハッキリ出るギターにはテキスペは合わないのだと思います。しかし、ちょっと柔らかい鳴り方をするギターには相性が良いのでしょう。なるほど、と腑に落ちた感じです。

ま、弾いてみて全体的に普通のストラト、といった感じでした。CSの後に弾いたから、というのもあるんですが。

それにしても、ぼく自身の志向として、音よりもそのギターが持っている質感とか雰囲気に左右されるのがハッキリしました(笑)。CSってそんなに良いのかな?そんなにレギュラーラインと違うのかな?と思ってましたけど、やっぱり良かったです。音は分かりませんが(笑)。

またまたストラト試奏(CS Stratocaster Pro)

2018-08-07 18:31:37 | ギター
次の店で弾いたのは、Custom Shop製のStratocaster Proというモデル。CSものはあまり弾いたことないんですが、これはさすがに良かった!

このモデル、22Fに平たい指板、2点支持トレモロ、ヒールカット、リアにも効くトーン、さらに言えばヘッド側からトラスロッド調整可能と、ストラトでよくあるネガに全て対応済みです。まあ、30年前の発想から進歩してない感はありますが(笑)

そして、杢目の浮き出るネック材、渋く退色した塗装(ダコタレッドがこんな渋いとは!)など、見た目はあくまでヴィンテージ志向というモデル。ラッカー塗装の質感がすごくいいんですよね。



試奏してみると、ネックの握りもすごくしっくりして(握り込める)弾きやすく、アームの効きもよくてチューニングの狂いも問題なし。トレモロユニットは多分10.8mmピッチとかじゃないかと思うので、それも弾きやすさにつながってるのかと思います。プレイアビリティに関して文句をつけるところは皆無でした。

音に関しては、リアにもトーンを噛んでるせいか、若干トレブルが出しきれてないかな?とも思いましたが、アンプのセッティングでどうとでもなるというか、好みの範疇です。ピックアップはアビゲイル・イバラ女史が巻いただか監修しただかしたものらしいです。前述のトレモロもブロックが薄いものでしたが、特に気になりませんでした。

以前に弾いた、たぶんユーリ・シスコフの50年代モデル(Mary Kayeモデル。ブロンドカラーにゴールドパーツという、最も美しいストラトのひとつだと思います)は、もっと音が速いというか、バンバン飛び出してくる感じでした。今回のものも同じメイプル指板にアッシュボディながら、トレモロやピックアップの組み合わせで弾きやすかったのだと思います。逆に言えば、今回弾いたギターはマイナス面は無いけど、これじゃ無いとダメ、という個性には乏しい気がします。

その上で、フェンダー製である、フェンダーロゴが付いている(ここは大事w)、仕上げがヴィンテージライクである、といったところがポイントなのかなと。
30万円弱と結構強気な価格設定ではありましたが、CSだとそんなもんなのかなあ。ボディ裏にシールとか貼ってあったのですが。
これで普通の50年代モデルだったら、もっと高いんでしょうね。

またストラトの試奏(Fender Japan ST57)

2018-08-06 18:35:13 | ギター
ストラト試奏は続きます。
変なスイッチが入ってしまったようで、オークションでもストラトばかり探しています。先日、地元に何軒か楽器屋がありますので、全部周ってみました。

そうは言ってもお茶の水や渋谷とは違いますから、球数は限られます。ぼくは中古しか見ないので尚更です。

最初に行った店はフェンジャパしか無かったので、まあ弾かなくても良かったのですが、気になるエフェクターもあり(またかよ)、どうせならとそのフェンジャパストラトも試奏しました。メイプル指板の57年モデル。詳細は分からないとのことでしたが、ボディはバスウッド ではなくアルダー、ピックアップもUSAとのことだったので、7万円くらいのモデルでしょう。シリアルからして90年代後半のもの。


写真は拾い物です。

でまあ、やっぱり想定内というか。
見た目カッコいいし、よくできているけど、音色の変化の幅が狭いんですかね。いや、これで充分使えるというのも重々分かるんですが、所有したらどうせアッセンを全部変えたくなっちゃうだろうし、もしかしたらピックアップも変えたくなるだろうし、トレモロブロックはスチールにだとか、いざとなればリフィニッシュまで考えてしまうでしょう。

その辺りのネガが全て解消されているのが、ラッカー塗装にUSAパーツで構成されるJVシリアルの上位機種とか、Extradになるわけです。しかし、このへんになるとUSAより高額だったりしますし、それでも「結局フェンジャパだし」と思ってしまいそうです。

リフィニッシュも含めて、いじり倒す楽しみというのも当然ながら分かっています。それでもずっと「もう一声」が付きまとってしまいそうな気がしてしまうんですよけ。そう思わせるだけのポテンシャルはあるからなんだと思いますが。

というわけで、エフェクターだけ買いました(え

つづく。

久しぶりに?ストラト試奏

2018-08-05 18:49:58 | ギター
先日、リサイクルショップで古いフェンダージャパンのストラト、しかもラージヘッドのを試奏したんです。サンバーストでかっこいいし、相場より安かったので、買っちゃおうかな?とも思ったのですが、これを今買ってしまうと、本家を買うタイミングが更に遅れるよなあ、と思い直し、やめてしまいました。フェンジャパだと見た目は違っても、例えば57年モデルと音は大差ない気がするんですよね。同じメイプル指板にアルダーボディ、貧弱な電装関係なんで。

とはいえ、後からやっぱり買えば良かったなあーなんて気持ちもあり。ピックアップとポット類全部替えちゃっても良かったな、とか。後日行ったらやはり売り切れてました(笑)

そんなこともあり、久々に楽器屋で試奏しました。最初行った店は70年代は無かったのですが、80年代のStandard Stratocaster というレアなモデルがあったので弾いてみました。これは普通のストラトと随分異なり、1V1Tでアウトプットジャックが舟形ではなく、プレベのようにピックガードマウントです。トレモロもシンクロナイズドトレモロではなく、フリーフライトトレモロという特殊なものでした。


写真は拾い物です。

今となっては珍品の類ですよね。同年代のJVシリアルの上位機種の方が、高額で取引されるような価格設定でした。

詳細は分からなかったのですが、割とパワーのあるピックアップだったのでX-1なのかな?ミッドに寄った音でした。前に弾いたザ・ストラトよりハイが出てない感じでしたが、ボディの重さの違いによるのかもしれません(重さ3.7kgくらい?)。
アーム欠品でフリーフライトの使い心地は分からず。
総じて、あえてこれに手を出す意味はないかなあ、という感じです。これならザ・ストラトの方がいいな。

次に行った店では74年のストラトがあり、試奏させてもらいました。オリンピックホワイトが退色して、ちょうどインギーのストラトみたいな感じで、見た目は最高です。
弾いてみると音は良いのですが、ナットが減りすぎていて、もう作り直さないといけないレベル。委託品のため、手をつけられないとのこと。相場より安くはありましたが、修理代を考えるとそうでもない、といった感じでした。

それにしても、やはり70年代の固いサウンドは好みなようです。ネックも細いので握り込めるし、細さゆえにストロークした時の音がまとまる感じも良かったです。74年だと生まれ年なんで欲しいんですけどね。先立つものが(笑)

The Planet of APES

2018-08-05 11:03:44 | エフェクター
先日「猿の惑星 新世紀」を観まして、シーザー(主人公の猿)が世良公則に似てるなーと思っていたのですが。



そのせいか知りませんが、我が家にAPEが増えてしまいました。
APEといえば、Aria Programable Effectsの略だというのは誰でも知っていますよね。
今回やってきたのはAPE-2です。



下のAPE-4は以前買って、5回くらい弾いたやつですね(笑)
APE-4はジャンクで1000円+税でしたが、APE-2はノージャンクで2000円+税でしたw。どっちもどっちですね。

歪み、コーラス、ディレイと構成は同じですが、先発のAPE-2は一応プログラムができます。まあ、スイッチごとに各エフェクトのオンオフを切り替えられるというだけなんですが、APE-4ではオミットされてますので(APEのくせにAria Multiple Effectsに表記も変わってます)コストダウンしたんでしょうかね。言われてみれば、ディレイの設定もAPE-2の方が細かいし、バランスアウトもできなくなってるし、各所にコストダウンが見られますね。

まあ、エフェクトの設定を変えてプログラムできるわけではない(ディレイをロングとショートの2種類で使うとかできない)ので、どっちが使いやすいかと言えば、シンプルに踏めばオンオフできるAPE-4という人もいるかも知れません。というか、ぼくはAPE-4のが使いやすいです。

ただ、APE-4が2に絶対及ばないのがコーラス。
APE-4は無難なコーラスですが、APE-2は飛び道具的にエグい効き方をします。でも、これがプログラムなんで返って使いづらい気がします。ここぞという時に歪みに足す、みたいな使い方が出来ないからです。これはもったいない。

結局、バイパスと併せて4種類の音色しか使えませんから、アンプをクランチにしてギター側のボリューム操作でクリーン〜クランチ、ディストーション、クリーンに合わせたディレイ、飛び道具で歪み+コーラス、みたいな使い方になるんですかね。結構苦しいですよね(笑)

コーラスもマイルドな効き方しかしなければ飛び道具として使おうと思わないし、コストダウンしつつも機能性を高めた結果がAPE-4なのかな、と思いました。今時、このエフェクターについて考えてるの日本中でぼく一人な気がしますが(笑)

Danelectro Cool Cat Tremolo

2018-08-04 17:37:54 | エフェクター
リサイクルショップで1000円の値札をつけられてぶら下がっていた(ビニール袋に入れられてた)ので、ついつい捕獲してしまいました。ダンエレクトロのトレモロです。



ダンエレクトロは結構色んなエフェクターを発売しておりまして、かなり安価なものが多いのですが、このCoolCatシリーズは割と上位機種だった気がします。筐体も金属ですし、トゥルーバイパス仕様です。

トレモロはBossのTR-2も持っているのですが、結構キャラクターは違いますね。柔らかなボスに対して、ダンエレクトロはかなりエグい効き方をします。Hard/Softの切り替えが可能ですが、Hardの方にするとバツバツ音が途切れる感じで、いわゆるマシンガントレモロが可能です。

ぼくはフェンダーアンプに搭載されているヴィブラートのような効果が好きなので、その用途では断然TR-2なんですが、Cool Catもこれはこれで面白いです。ジミヘン的な音に持っていけそうな雰囲気もあります。色々試してみよう。