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気が向いたら書く

1966 Fender Precision Bass

2015-11-28 20:23:59 | ギター


久しぶりにプレベを引っ張り出してきました。二年くらい納戸に入れっぱなしになっていたので、ちょっと状態を確認しようかと思い。

もう十ウン年以上前の話ですが、生まれ年のベースが持ちたいと思い探していたのですが、目的の74年製は弾数が少なく、結局20万円代前半という予算内のプレベは片っ端から弾いてみました。

その過程で、年代ごとの違いもさる事ながら、ほぼ同じ年代でも個体差が(これは中古の場合、保管時のコンディションの差もありますが)あることを知りましたし、楽器店によってメンテナンスができているかとか、色々と勉強になりました。

多分、20本くらいは試奏したと思いますが、一本だけ74年製を弾くことができました。凄くアコースティックな音で気に入ったのですが、これがバンドで抜ける音か?と考えると、ちょっと難しいんじゃないかと思い、やめたのでした。ウォルナットカラーで、ネックポケットがスカスカだったのを覚えています。

毎日ネットで検索していたら、66年のプレベが格安で出ているのを発見。ただしリフィニッシュ物。とにかく店に電話を入れて抑えてもらい、翌日くらいに吉祥寺まで見に行きました。

店主がひとりでやってる、マンションの一室にある店でしたが、ベースアンプが無く、セイモアダンカンのギターアンプで試奏しました。74年のものと同傾向でアコースティックな音ですが、一回り音が太く、これなら抜けないということは無いだろうと。リフィニッシュの状態はお世辞にも良いとは言えませんが、値段も安いし、即決しました。



ガリが出ていたので、その後すぐにフジゲンでポットとジャックを替えました。当時は無知だったので、コンデンサもオレンジドロップに替えてしまったはずです。ベースの場合、新しい弦の音は好きではないので、弦はほぼ替えることはありませんので、ピックガードを開ける機会もなく、確認してません。

今回、久しぶりに弾いてみましたが、ベースってこんな弾くの難しかったっけ?と思いました(笑)。そんなレベルです。
でもやはり、いい音ですよ。

ペグ狂想曲

2015-11-14 18:34:50 | Squier ストラト
手にする機会が多いスクワイヤのストラトですが、基本的に安物なのでペグがダサいカバードのが付いています。前に記事にしたのですが、初期ロットはゴトーのロトマチックタイプが搭載されていました。まあ、当時の標準的な国産ギターのスペックです。これが、悲惨なコストダウンでカバードペグに変わってしまったと。

それほどシビアにギターと接しているわけではないのでw、実用上はこれでも構わないのですが、やはりカッコ悪い…。ということで、ゴトーのロトマチックをオークションで落札してたんです。もう何か月も前に。

でも、どうせならクルーソンタイプのペグの方がカッコいいですよね?完全に見た目の好みですけど。
しかし、クルーソンタイプのペグってあまり安くならないんですよ。それもこれもカッコいいからだと思うのですが(笑)

で、ようやく即決1000円というのを見つけ、落札したんです。それが届いたので、さっそく交換しようと合わせてみると…

…穴の大きさが違う。

一般的なクルーソンペグのポストは直径6.3mmくらいなのですが、スクワイヤに付いていたペグは6mmだったのです。クルーソンとロトマチックの違いは分かってましたが、さらに独自規格があるとは。また規格なきギターワールドに泣かされました…。



左から、カバード、クルーソン、ロトマチック。

もちろん、ブッシュだけでも販売されていますが、だいたい1500円くらいします。そもそも3000円で落札したギターだし、クソボディだし、とか考えると、なかなか躊躇われますよね。ネックは良いと言っても、シェイプが好みというだけで、ギター的に凄く良いということもありません。トラスロッドは限界近いですし。

うーん、ペグ交換しないでおく方がいいかなあ。悩みます。

こんな悩むなら、最初からマトモなギター買えって話なんですけどね(笑)

バディ・ガイとクラプトンとレースセンサー

2015-11-06 21:10:19 | ギター
先日、ひょんなことからバディ・ガイの"Let me love you,baby"を聞きまして。

Buddy Guy/"Let me love you baby"

古い音源かと思ったら、やけにアグレッシブなトーンを出していて、調べたら90年代の音源でした。(まあ、既に20年前ですが)

で、このリードトーンは強烈だなと。

多分、レースセンサー載せたシグネイチャーモデルだと思うんですよね。当時のクラプトンシグと近いスペックのやつ。なんでも、クラプトンのアルバムに参加した時に、クラプトンが自身のシグネイチャーモデルをプレゼントしたとか。

こういうの聴くと、レースセンサー(とミッドブースター)いいな!と思ってしまいます。他のノイズ対策系のピックアップより、ハイが出てる感じがあります。この間試奏したエバンスとか、ビルローレンスのL-250はちょっと頭打ちというか、ハイの帯域がカットされてるような感じがあるんですね。フェンダーのノイズレスもしかりで、なんかミドルがパツパツする感じがありました⇦なんだそれ

でも、レースセンサーは歪ませるとハイがヒステリックに唸るように感じます。
クラプトンがシグネイチャーモデルを作る際に、ミッドブーストを25dbまで上げろ、というリクエストをしたそうなんですが、これは一般的なブースターよりもかなり高出力だそうです。クラプトンのブルース回帰アルバム、"From The Cladle"では、結構このシグネイチャーモデルを使ってるみたいです。



Eric Clapton /"Groaning The Blues"

これも強烈。
でも、このサウンドは基本的にバッキングをしないリードトーンに使ってたみたいですね。BBキング的な。

この頃、クラプトンはハムバッカーの音を欲しがったんじゃないか、とか言われてた記憶があります。でも、今にして思うと、やはりストラトにこだわったのかなと思います。
レイラの中で、クラプトンはストラトをフェンダーのツイードチャンプに繋ぎ、フルテンにして素晴らしいトーンを聴かせています。この、アンプに過大入力をぶち込んで、アンプに無理をさせるトーンにこだわったのではないかと思うのです。

Derek & The Dominos /"Have You Ever Loved A Woman"

デカイ音でやるのが、彼の好きなブルースなんじゃないかな、と、バディ・ガイを聴いて思ったのでした。