仕事で都会へ出る用事があり、ついでに楽器屋に行ってきました。またかよ。
別に欲しい楽器があるわけでは無いのですが、ともするとストラトを見てしまいます。
去年くらいにもストラトばかり試奏していた時期があり、結局何を弾いても弾き手が変わらんから同じかな、という結論には達してるんですけどね(笑)
でも、70年代のラージヘッドの見た目が好きなのと、手に届きそうな価格設定(いや、そんな金はない)で、つい目がいってしまいます。今日は別々の楽器屋で2本のストラトを弾きました。
最初のは76年のもの、ということで弾かせてもらったのですが、なんか音が新しい感じ?弾きやすく調整が行き届いているからかな?と思ってブリッジを見るとピカピカのクロームのプレスサドル。この年代なら鋳造のサドルのはずです。やはりブリッジごと交換されていました。
ピックアップもセンターのみSuhr MLに交換されていました。このピックアップは結構良かったです。70年代オリジナルより少しパワフルで、立体感はむしろ上かも。しかし、改造箇所が多い割に高い。そういう雰囲気を出して立ち去りました(笑)。
次の楽器屋では、ピックアップがテキサススペシャルに交換された79年。テキスペも弾いたことがなかったので試奏させてもらいました。こちらは価格的には納得いく範囲です。買えないけど。
テキスペはパワフルで、ちょっと70年代ストラトとイメージが違いました。いや、充分良い音だと思うのですが、元のピックアップはそれほどパワーのあるものではなさそうですし。
その後、ラージヘッドも高くなってきましたねえ、などと店員さんと話しました。フェンジャパとか、古い国産とかってどう?と聞いてみると、やっぱり別物ですよ、と。「グレコやフェルナンデスそれぞれの音が好きな人は気に入るけど、フェンダー好きな人にとってはどうですかね?」といった感じでした。
そこから、フェンダーとギブソンってやっぱり独特だとか、70年代のギブソンもいいよね、なんて話になり、以前弾いた70sのミニハムSGが良かった、などと話していました。店員さんはセールス上、付き合ってくれました(笑)。
その流れで、P90はちゃんと弾いたことないんだよね、と話すと、じゃあ弾いてみますか?と、快く試奏させてくれました。ヴィンテージもありましたが、さすがに悪いので90年代のレスポール。Jrではなく、スタンダードのメイプルトップにP90が2発のものです。ゴールドトップではなく渋いプレーントップ。97年に限定生産されたものだとか。
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これは今年のLPスタジオですが、おおざっぱに言うとこんな感じの見た目です。もちろん、こんな安っぽくないですが。
アンプはさっきまでストラトを弾かせてもらっていた、フェンダーの古いバンドマスター。ホワイトトーレックスなので60年代?
で、これが、すげえ良かったんですよ!
ストラトではまるっきりのクリーントーンだったバンドマスターが、フロントで軽く弾くと、少しだけ濁って。アメリカのギターにアメリカのアンプだけど、どこかブリティッシュなメロウな雰囲気を感じました。くぐもってるんだけど立体感がある。それが、リバーブかけてないのに音が広がる感じで。
やっぱり、ギブソンてアコースティックギターを作ってきたメーカーだなと思ってしまいました。どこかアコースティカルなんですよ。
スポットものとはいえ、たぶん材などはレギュラーラインのスタンダードのピックアップを変えただけです。アンプとの相性も良かったんでしょうけど、ちょっとビックリするほど良かった。
逆に言えば、ストラトはそんなに良くなかったのかも。いや、ヘタなだけかな。レスポールの方が、まけてくれるから。
いずれにしても、良い経験しました。LPスタジオ、やっぱりP-94載せようかな…。