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気が向いたら書く

スクワイア改善計画 その4 ~ポット交換とペグ清掃

2015-04-29 21:11:42 | Squier ストラト
とりあえず、トーンポットを500kΩのものに替えたスクワイア。

あ、その前にペグを分解清掃しました。
使い心地はたいして変わりませんでしたが…。



安物カバードペグは、カバーを外せばギアが露出するので、CRCを吹いてからグリースを吹いておしまいです。動きが悪いものは更に分解すると良いのですが、そこまでやばいペグはなかったので。

本当はクルーソンタイプに替えたいのですが、ネジ穴は残るし、どこまで投資するか悩むところです。

で、ポット交換後ですが。

気持ち、音がスッキリしたような感じはありますが、まだまだです。フロントよりむしろ、リアピックアップが使いやすい程度と言えば分かりやすいでしょうか。まあ、リアもトーンつないでるので、一概には言えないのですが、やはり中音域に寄ってる気がします。ある意味、このほうが使いやすいのかもしれませんけどね。

ポットを全て500kΩにしても良いのですが、ピックアップの色は白に替えたいし、サイズの合うピックアップカバーが手に入るかも分からないし、それならピックアップごと交換になっちゃうかもだし、そうなるとやっぱり250kΩの方が合うかもしれないし、いやあ悩みますね。

うーん、とりあえずピックアップの出物を待ちますかね。

スクワイア改善計画 その3 ~電気系統

2015-04-29 09:49:27 | Squier ストラト
次は電気系統です。



手っ取り早いのはピックアップ交換なんですが、ボディがアレなんで、あまり投資する気もありません。

とりあえず、手持ちの適当なシングルコイル(バークレイにもともと載っていたやつですが、手に入れてすぐに分解してしまったので、どんな音かは分かりません)に替えようかと思ったのですが、ポールピースが一個抜け落ちているのを発見しました( ´Д`)

まあ、直流抵抗値を計ったら10kΩと、今載っているもの(6kΩ。これでもシングルコイルとしてはパワーがある方です)よりハイパワーなので、今回は載せ替えないことにします。白いピックアップカバーにしたかったんだけどな。

配線材も含めて、見直しをしたいのは山々なんですが、このボディとこのピックアップでは、欲しいと思っている枯れた高音域は出ない気がします。結局、ボディで出てない音は出せないということなんでしょうかね?

ですので、敗戦処理のようで心理的な抵抗はありますが、ポットを500kΩのものに替えてみようかと思います。そう、このギターに元から載っていたものです。やっぱりメーカーさんは考えて作ってんだよなあ。

とりあえずトーンポットを、最初に載っていたものにしてみます。コンデンサはなぜか0.033μFのフィルムコンが載っています。不可解な設定です。本当に考えてんのか?

ボリュームポットは250kΩのままで、一度配線してみます。音を確認してから、本格的にどうするか考えます。

スクワイア改善計画 その2 ~ネック周り

2015-04-27 17:46:03 | Squier ストラト
次にネック周り。ナットは仮付け状態ですので、ネックの溝との接地面を整えて接着しました。


フレットも結構ガタガタなので擦り合わせも考えたのですが、このギター、一度擦り合わせされています。しかも素人作業のようで、仕上げが良くない。その擦り合わせの意図としては、どうも指板のアールをフレットで緩和したかったようです。ハイフレットの、3、4弦あたりを中心に擦り合わせされており、フェンダータイプのネックでありがちな、2音チョーキングとかすると音詰まりするのを解消したかったんだと思います。



ですので、擦り合わせしてしまうとフレットの限界に来そうなので、とりあえず整える程度にしました。1~3弦のローフレットで溝になってるところは有りますが、まあそれほど支障も無いので。

ネックの順反りが進んだようなので、またトラスロッドを締めてネックを真っ直ぐにします。限界まで締めてしまったようですが、とりあえずほぼ真っ直ぐです。逆反りまでは持っていけないので、あとはこのネックなりでセッティングしていくしか無いですね。

フレットを、百均で買ったネイル用のヤスリで整え、その後1000番のペーパーとコンパウンドで仕上げ。
ジョイント部には更にシムをもう一枚噛ませ、終了です。

このギターの前のオーナーは、やることはかなり強引というか適当なところが見受けられますが、プレイするために手を入れており、実際にかなり弾かれた形跡がありますので、それはそれでいいと思います。

キチンとメンテされていても、ろくに弾かれていないギターとどちらが幸せかなあと考えると、ガンガン弾かれているギターの方が幸せなんじゃないかと思います。自戒を込めてますけど(笑)

ただ、電気系統は全く手を付けてないところを見ると、そこは苦手だったんでしょうね。次はそっちをいじります。

つづく

スクワイア改善計画 その1

2015-04-26 23:27:20 | Squier ストラト
どうも高音が抜けて来ないスクワイア。

改善のために振動系からと、電気系からと、双方のアプローチができるのではないかと思ってます。

振動系で考えると、ボディ再塗装とかも含まれるのですが、このギターに関してはMDFボディなんで効果がない気がします。というより、ボディのキャラクターが際立って逆効果になりそうな。ダンボールをバスバス叩く音と、硬く塗装したダンボールを叩く音だと、後者の方がまだ響きそうな気がします。

あとできるのは、ナットやブリッジ周り。まずブリッジは、イナーシャブロックを鉄製に、というのが定番ですが、そんなコストはかけられません。イナーシャブロックの方が本体より高額となってしまいます。

とりあえず、サドルのピッチが合ってないので、これは手持ちのものと交換です。プレート式のサドルの方が見た目は好きなんですがね。



古い国産のもので、ユニットごと交換してしまおうかと思ったのですが、ネジ穴の位置が例によって合いませんでした。

つづく

Big Muff π

2015-04-23 18:48:03 | エフェクター
何年ぶりかで、ロシア製のビッグマフを引っ張り出して来ました。なんとなくファズが使いたくなりまして。



大仰な木箱に入ってます。
戦車のようなルックスで、低音がよく出るのでベーシストにも人気とか。ぼくはベースに使う気にはなりませんが、確かに低音が出ます。というか、トーンの可変幅がかなり大きいです。

スクワイアに合わせてみたのですが、なんかパッとしない。これはギター側の問題な気がしてます。ベースアンプに繋いでいることを差し引いても、ハイが足りないというか、芯が無いというか…。

手持ちのギターだと、ビッグマフにはテレキャスターのほうが合っているようです。リアPUでザクザク、フロントでもかなり気持ちよいリードトーンが出ます。意外とピッキングへの追従性も高いようです。

でもこれ、スイッチが壊れてるのか分かりませんが、エフェクトオンでやけに音が小さくなったりするんですよね。中はスカスカな感じだった記憶があるので、スイッチ交換修理をしてみようかと考えてます。


ドイツビールのボトルネック

2015-04-19 16:31:35 | ボトルネック
先日、千葉にある東京ドイツ村(なんかおかしい)というところに行ったのですが、そこで買ってきたビール瓶を切って、ボトルネックを作りました。



この、飲み口の部分が少ないというか、普通のビール瓶よりつぶれた感じなのがスライドには都合が良いのです。

切り出して使ってみると、ビール瓶なので、やはりガラスが薄いです。まあまあですかね。

ドイツビールでスライド音源

ギターは、モーリスの合板ギターです。弦高も低く、弦も死んでてレスポンス最悪でしたw

Silver Seriesについて その2

2015-04-14 18:31:25 | Squier ストラト
90年代に入り、突如出現した日本製スクワイア、シルバーシリーズ。
ぼくは最初、このシルバーシリーズは「ジョージ・ハリスンに贈るための『日本製』スクワイア」として生まれたのではないか、と邪推しまして。


(拾った写真ですが、スクワイアのロゴがバッチリ写ってます)

ジョージがJVシリアルのスクワイアを使用した、プリンストラストのライブが1987年、その頃すでにスクワイアの生産はほぼ、韓国に移っています。

ジョージに贈るギターとしては、当時の、質の低い韓国製ではそぐわない。フェンダーが再び、フジゲンに高品質な(イメージの)スクワイアを作らせ、それをジョージにプレゼントすることで、スクワイアの品質の高さのアピールと、広告効果を狙ったのではないかと思うのです。

天下のビートルズ、特に英国では最大のプロモーションであることでしょう。
実際に、このシルバーシリーズの情報を検索していると、英国の情報が多いのです。つまり、英国でかなり流通したものと思われます。

最初にそのイメージを植え付けてしまえば、数年の内に製造コストを落としていけば利ざやを稼ぐことができ、初期ロットで多少薄利でも、トータルでは儲けにはなるのではないかと思われます。

そう考えると、87年のプリンストラストから、91~92年製のシルバーシリーズがジョージに贈られるまでのタイムラグ、これは企画、開発期間ですね。そして、初期ロットのみ高品質であることも、ビートルズの使用に足りる廉価版量産ギター、というコンセプトがあったとすると、説明がつきます。

しかしですね。
冷静に当時の日本の状況を振り返ると、92年頃は未だバンドブームが続いていたんですね。当時のエントリー層に近かった世代としては、やはり勢いがあったのは、国内ミュージシャンにアホほどエンドースしていたフェルナンデスや、未だ速弾き系も人気がありましたから、アイバニーズなどだった気がします。

フェンダージャパンは価格が少し高かったので、フェンダー(というより神田商会や山野楽器かな)としても、国内市場において、高品質な日本製エントリーモデルを投入する必要に迫られていたのではないのか?とも考えられます。それが、偶然か意図的かは分かりませんが、英国での動きとリンクしたのではないか、という気がするのです。



まあ、全部憶測ですけどね(笑)

こういう、妄想するのが好きなだけです。

Silver Seriesについて~ボディ材

2015-04-13 19:44:35 | Squier ストラト



シルバーシリーズで有名なエピソードが、ジョージ・ハリスンにおくられたという話です。元々、息子のダーニにJVシリアルのスクワイアを買い与えたジョージが、自分が気に入ってそれをライブで使用していたとのこと(87年のプリンストラストライブで使用しているそうです)。

それを知ったフェンダーのロンドンプロモーションオフィスがジョージに贈ったのが、このシルバーシリーズのストラト(Lシリアル)です。このギターをジョージが実際に使用していたのかは定かでは無いですが、フェンダー側からすれば良いプロモーションになったことでしょう。

ここからは、憶測です。

日本製スクワイアは88年には姿を消して、韓国生産に移行しています。シルバーシリーズは91年頃に製造開始しているようです。

なぜ、この時期に日本製スクワイアが復活したのか。これには当時の韓国製スクワイアの品質低下が著しく、フェンダーがテコ入れのために日本での製造を指示したのでは?というような記事を発見しました。書いていたのは英国のライター?のようでしたが、あり得ない話ではないとも思います。

合板ボディで作られた韓国製スクワイアに対し、当初、フジゲンは単板で製造したようです。確かに92年のカタログではボディがバスウッドの表記です。

が、以前にも書いたように93年のカタログではBody:Wood Fiber(P.A.F)とあります。これ要するに、MDFのような集成材ですよね。P.A.Fが何を表すかはギター好きなら誰でも知ってます。特許出願中ということです。この頃、フジゲンはギター用に集成材の開発をして、特許出願したようです。

同時期に、フジゲンのハウスブランドと言えるAnboyでは「キャストウッド」、そしてOEMを手掛けていたアイバニーズでは「レゾンキャスト」というボディ材が使われています。おそらく、これらとスクワイアのウッドファイバーは同じものでしょう。キャストは鋳造、端材などを熱で溶かして、接着剤で固めたものという意味でしょう。レゾンがよく分かりませんが、樹脂を意味するresinかもしれません。

アイバニーズでレゾンキャストが使われたのは、RGシリーズのエントリーグレードと、今もマニア的な人気のあるTalmanシリーズの一部だったようです。ハードロック用でフロイドローズ搭載のRGであれば、個人的にはこのボディ材でもあまり問題無いように思えます。ぼくのイメージでは、この集成材ボディはハイが抜けず、ローがボワつく感じがあるのですが、高出力のハムバッカーとフロイドローズの組み合わせならば、うまくマスキングされる気がするのです。

タルマンに関して言えば、レゾンキャストが採用されたモデルはリップスティックPUのものだったりします。これはつまり、ダンエレクトロ狙いですよね。ダンエレクトロのボディもメゾナイトという集成材です。リップスティックPUとの相性が良いのは、実証済みです。

アイバニーズについては、さすがの企画力というか、ボディ材の特性に合わせたギターを作った気がします。

一方で、スクワイアです。
ストラト、テレキャスター、プレベにもウッドファイバーは採用されたようですが、材の特性を生かすわけでもなく、代替材として採用したに過ぎないこれらは、やはりコストダウンの産物でしかないように思えます。


つまり、高い志を抱いて?復活した日本製スクワイアですが、1年後にはボディは集成材へとグレードダウンしてしまったわけです。更には、パーツもグレードダウンしている可能性が高いです。92年のSSTにはゴトーのペグが着いているものがあったようですが、ぼくの94年製はよく安物ギターに着いているカバードペグです。かなりのコストダウンが実施されている印象です。

つづく

スクワイアとフェンダージャパン

2015-04-12 20:03:45 | Squier ストラト


今回手に入れたストラト。94年ごろというと、ぼくはちょうど大学生だったのですが、当時はスクワイアなんてただの安いギターであって、入門用ギターでさえ国産なのは当たり前の時代でした。

フェンダージャパンは「とりあえず間違いない」という感じの評価で、スクワイアに関しては、金の無いやつだせえな、みたいな感じだった気がします。ほとんどが韓国製だったし、積極的に選択することは、まずありませんでした。

そんな記憶もありつつ、今となっては「貴重なフジゲン時代のスクワイア」という評価をしてしまうのは、情報に踊らされてる気もします(笑)。

でも、2000年前後にフェンジャパの質が落ちたな、という気がしたのも確かです。その頃から塗装がテカテカになってしまい、知り合いのギタリストと「最近のフェンジャパどうしちゃったの?試奏する気にならないよね」って会話をした記憶があります。今になって調べてみると、97年頃で製造がダイナ楽器に代わってるんですね。別にダイナ楽器が悪いというわけではなく、楽器そのものの品質は確かなんだと思います。ただ、塗装の仕上げが好みじゃないというだけです。

スクワイアの方といえば、残念ながら97年以降は国内生産をしていません。韓国、中国、インドネシアなどで生産されています。ただし、現行スクワイアの上位機種、ネックがグロス塗装されたClassic Vibeシリーズなどはかなり品質が高いと思います。

前にピックアップがリップスティックのやつを試奏しましたが、ギターそのものの仕上げとしては、文句を付けるところはありませんでした。ピックガードを開けたわけでもないし、経年でネックの状態がどうなるかわかりませんが、そこで問題無ければ、昔のフェンジャパ同様、最初の一本として購入しても、パーツ交換などで後々まで使えるクオリティはあると思います。

企画がしっかりしており、品質管理が徹底できる環境であれば、もはやアジア製品でも国産と変わらないレベルがあるかもしれません。

振り返って、今回手に入れた最後の国産スクワイア、シルバーシリーズ。このシリーズについて、次回から記事にしたいと思います。

電装系のリペア~ひとまず完成

2015-04-10 15:43:12 | Squier ストラト
ダメボディであることが発覚したスクワイアですが、修理は続けます。

音が全く鳴らないということで、安易にジャックを交換してみたのですが、復活しませんでした…。となると、ボリュームポットかなあ?

でもこのギター、全てのポットに500kΩが使われてるんですね。セラミックPUに500kΩポットの組み合わせは、後のフォトジェニックなどの激安ギターで見られるものです。

これは思うに、ボディの悪さを補う為のハイパワーPUと、ハイの抜けの悪さを補うための500kΩなんじゃないかと。シングルコイルに500kΩは、250kΩに比べて音の芯がぼやける感じがあるのですが、ハムでも同じポットが使えるし、コスト削減の手段としては良いのかも知れません。半田付けは綺麗なものでしたが、電気系のパーツは韓国からの輸入なのかも。

そんなポットを復活させても、早晩リプレイスしたくなるのは目に見えているので、もう手持ちの250kのポットに交換してしまいます。ちょうどフェルナンデスのストラトの電装系を総入れ替えした時に余っていた、国産5wayスイッチと同じく国産ボリュームポット、オレンジドロップの付いたトーンポットが転がっていたので、これを使います。センタートーンに使っていたポットはペイズリーギターか何かに流用してしまったので、1V1Tにして、三つめはダミーにしておきます。

あ、それからデヴィッド・ギルモア仕様にしたくて、ピックアップカバーを白に替えようとしました。が。
手持ちのピックアップカバー、一つは穴の位置が微妙に合わず。もう一つは穴の位置は合ってるようですが、高さが合わず断念。このスクワイアのピックアップは、若干高さが低いんです。例によって、ギター業界のノールール具合に泣かされました。

仕方ないので、ピックアップはいずれ交換も視野に入れつつ、コントロールノブだけ白にしてみました。



ということで、ひとまず完成です。

ピグノーズで鳴らしてみると、うーん、ボディのせいでホロウ感はありますが、レンジが狭い感じがします。中音域に集まってるような。ピックアップを切り替えても、あまり変化を感じないような気がします。どうすれば改善するのかな?
まあ、気長にいじっていこうかと思います。