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気が向いたら書く

導電塗料によるノイズ処理

2022-02-22 13:22:00 | Fernandes ストラト
相変わらず指は痛く、ギターを弾く時は、もう9割方スライドです。オープンEとオープンDとオープンGを用意してますが、音使いに慣れるためにも、ほぼオープンEかDを弾いてます。

スライドが主になると、気になる部分も変わってきます。最たるものがノイズでした。

オープンチューニングだと全弦開放で弾くことも多く、また、スライドバーがガラス製だと、開放のルートを流しながら1弦でメロディを弾く、なんて場合にも弦に指が触れていないことが多く、弦アースが取れないのです。

慣れの問題、という部分も勿論あるし、ヘッドホンでモニターしているから、余計にノイズが気になってしまうのかもしれませんが、まあ対策しようと。それで、導電塗料を買いました。Sonicの水性タイプです。

今までは、キャビティにアルミか銅箔を貼っていましたが、導電塗料は初めてです。子どもの絵の具用の筆を拝借して塗ってみました。




ろくに養生もせずに塗りましたが、粘度が高いので、ポタポタと落ちることもなく、上手く塗ることができました。匂いもありません。

一通り塗ってから2時間ほど乾かすと、塗料が引けて下地が見えるところがあったので、重ね塗りをしました。

それが乾いてから、適当な場所にアースラグをビスで止めました。アースラグもサウンドハウスで買えます。

で、元通り組み立てたのですが。
組み立て前に音が出るかチェックして、問題なかったのですが、ピックガードやジャックプレートをねじ止めすると、全く音が出ません。
たぶん一番怪しいのはアウトプットジャックの配線とキャビティ内の塗料が接触してショートしてるのだろう、と開けてみると、やはり接触しているようです。ここに導電塗料を塗ったのは失敗でした。トラブルの元になります。アウトプットジャックの角度を変えて、再度ねじ止めします。

さあ、これで鳴るだろ、とピックガードのネジも締め直して、サウンドチェックすると…鳴らない。。
もう一度、ネジを全部外すと、正常に音が出ています。ところが、ピックガードをねじ止めすると音が消える。
どうやら、5wayセレクタースイッチの配線とキャビティ内の塗料が接触しているようです。このギターは元々国産パーツが付けられることを想定してザグっていますから、CRLのスイッチだとキャビティに余裕があまり無いのかもしれません。
もう面倒臭いので、セレクタースイッチに紙を被せて、マスキングテープで止めておきました。その状態でピックガードを止めると、無事に音が出るようになりました。

さて肝心のノイズですが、一応、弦アースを取らなくても気にならない程度にはなりました。特にハイ落ちとかも感じませんでした。比べてみた訳じゃないので正確には分かりませんが、元々、比較的パワーのあるシングルコイルなので、気にならないのかもしれません。でも、ハムバッカーの方が少し大人しくなった感じはあるかな?

ノイズが減ったのは良いのですが、まだジャックの配線と干渉するようで、差し込んだ状態によってショートする場合があります。やはりあそこは塗らなければ良かった。最近のフェンダーは、導電塗料の上から通常の塗装をしているらしいのですが、なるほど合理的です。さすがアメリカン。
このギターも、アウトプットジャックキャビティは紙で絶縁することにします。


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