FootprintFile

気が向いたら書く

謎のストラトのリペア3

2020-08-29 17:04:00 | ギター
ひと段落した謎ストラトですが、他のストラトと比べて弾くと、やはりノイズが多いです。それから、ピックアップがやたらマイクロフォニックなんですよね。ピッキングした時にピックガードに当たる音を拾ってしまいます。

ですので、ノイズ処理をしていきます。その過程でピックアップの設置を見直せば、マイクロフォニックも改善するかも?
それほどハイが出るピックアップではないので、ハイ落ちの心配もあまり無いでしょう…(希望的観測)。

という訳で、とりあえずピックガードを開けてみました。弦はまだ新しいので、ダルダルに緩めてからカポをして、ネックを外します。




ピックガードにアルミシールドすら無いですが、各ポットの裏はアース線が繋がれています。その割にノイズが多い。

ポットの抵抗値は500kΩです。通常のシングルコイルは250kですから、やはり巻数が多いのをここでバランス取ってるってことですね。
そのピックアップも裏面に銅板が付いています。だからマイクロフォニックなのかなあ?

などと眺めていると、、あれ?

スプリングハンガーからのアース線が、どこにも繋がってないぞ。ワイヤーが折れたのか、元からハンダ付けされてなかったのか分かりませんが、ハンダの跡もありません。

ノイズ処理は一旦中止し、この弦アースを治すことにします。セレクタースイッチにアース用のラグみたいなのがあったので、そこにハンダ付けしました。




その後、元通り組み立て直します。
サウンドチェックしてみると、弦アースが機能している分、ノイズは減っていますが、うーん、やはりノイジーではあります。まあシングルコイルならそんなもんか、という気もします。

それよりも問題はやはり、マイクロフォニックなところです。ピックガードを叩くと音を拾いまくります。
ピックアップのポッティングをすれば改善するかもしれませんが、やったこと無いですし、特殊なピックアップなので、代用品が無いという意味でリスキーです。

まあこれで終了、ということになりますかね。

謎のストラトのリペア2

2020-08-25 18:19:00 | ギター
さて、Westminster らしきストラトのリペアです。

ネックの状態を確認すると、やや逆反りしています。とりあえずネックを外して、トラスロッドを緩めます。固着しているのか、20度ほどしか動きませんでしたが、若干ネックが動いたようです。弦を張ればストレートになりそうな程度になりました。

続いてペグ。機能はしているのですが6個ともブッシュが少し飛び出してるんですよね。一度外してペグ 穴を広げ、ブッシュを打ち込みます。
が、5、6弦のペグを留めているネジが舐めてしまっていて外れません。どうしても外れないので、諦めました。

1〜4弦はそこそこ打ち込めましたが、おそらく穴を広げる際に垂直を保てておらず、どうしても少し斜めになってしまいます。更に、穴の間隔もばらつきがあり、ペグを真っ直ぐ並べることができません。自分のギターだったら、ロトマチックペグに換装してしまうと思います。

ナットは、とりあえず割れた元のナットを瞬着で取り付けます。ネックの状態次第では、ネック自体の交換も視野に入れる必要があるので、まだ投資はできません。

フレットは低くなってしまって(たぶん元から低い?)擦り合わせは不可能なので、スチールウールとピカールで磨くのみにしました。

ネックとネックポケットはキツキツにはまっているのですが、精度が良いのではなく、無理やり嵌め込んでる感じです。これではネックのセンターずれなどを微調整できないので、ネックポケットの1弦側の壁を少しヤスリました。
更に、ネックジョイント用のネジも磨いて錆を落とし、いつものようにボディ側のネジ穴は少し広げ、ネジが干渉しないようにします。

さて、シムも挟まずにネックとボディを装着してみると、なんか行けそうな感じ…弦を張ってみることにします。

電装系は、本人が音を気に入ってると言っていたので、ピックアップの出力と、ボリュームが効いてるかだけ確認しただけで、ピックガードを開けてもいません。自分のだったら有無を言わさず配線交換してしまいます(笑)

さあいよいよ弦を張ってみると。
ネックはなんとか、ほぼストレートになっています。弦高も低めです。ただ、ローフレットの弾き心地が固い感じなので、やはりやや逆反りなのかな。でも、ネック全域でチョーキングしても大丈夫そう。しかし、1弦最終フレットのみベンドしたら音切れしました。よく見るとピックアップに干渉してるので、ピックアップを下げました。そのままピックアップの高さ調整をして、オクターブチューニングの調整をしました。とりあえず完成。





一応テストを。


マーシャルのモデリングで、ボリューム絞ってクリーン、ソロはTSを踏んでいます。
このピックアップ、かなり出力が高く、他のストラトに合わせたアンプセッティングだとすぐ歪みます。でも、ミッドが膨らむ感じではなく、タイトに全体が太い音像です。
しっかりしたネックと、材はよく分かりませんが単板の適度な重さのボディ、それからベタ付けにした鉄板を曲げただけのトレモロユニットでソリッド感がある生音で、ピックアップとの組み合わせで中々面白い音です。歪ませると古いハードロック向きの音がします。

でもかなりノイジーですね。ピックアップがピックの当たる音を拾ってるし。ノイズ処理とアースの処理だけやろうかな。

謎のストラトのリペア

2020-08-22 22:29:00 | ギター
知り合いから「昔使ってたストラトの状態をちょっと見て欲しい」と言われ、預かってきました。






メーカーは削られていて不明ですが、おそらく70年代の、グレコやアリアよりも下位クラスのブランドのものだと思います。






ストラトなのにレスポールタイプのナットとか、ネックプレートにマツモクっぽさがあるのでWestminsterあたりかとも思い、画像検索しました。ヘッドの文字や、中途半端な大きさのシングルコイルからして、やはりWestminsterだと思います。

ボディはジョン・フルシアンテに憧れてたみたいで、彫刻刀でイタズラされています(笑)

ペグは以前、自分で交換したとのことでガタガタです。多分、元は亀ペグでしょう。
ネックは割と太めで、しっかりした作りですが、フレットが低いです。擦り合わせは不可能でしょう。

ネックポケットにはシムというか、紙が挟んであります(笑)






ハイフレットで引っかかるのを無理やり弾けるようにしたようです。

自分のギターなら全バラしてネジの一本いっぽんまで磨くでしょうが、やはり他人様のギターです。どこに思い入れがあるかも分からないので、修理できるところは対処しつつ、できるだけ現状維持の方向で進めていきます。

MXR M77 Custom Baddass Modified O.D.の使い途

2020-08-14 21:42:00 | エフェクター
少し前に手に入れたMXRのM77ですが、基本的にはあまり歪ませず、アンプ(シミュレーターですが)の音像を一回り太くするブースターのような使い方をしています。
とはいえ歪みのキャラクターはそれなりにあり、歪みの粒が粗い感じなので、クリーンブーストというわけではありません。ミッドレンジを持ち上げるタイプではなく、音がタイトになる感じです。ですので、さらに前段にTSをブースターとして噛ますといい感じにミッドブーストが可能です。

主にストラトで、そんな風に使ってたのですが、最近なんとなくレスポールの音に回帰してまして。サヴォイブラウンの近年のライブ盤を聴いてからなんですけどね。やっぱり、あのミッドのガッチリした感じはカッコイイなあと。

で、今やほぼメインになってるスクワイアのチェリーストラト。これがSSHレイアウトで、リアハムは古いマツモク製に載せられたMMK75というPAF系のものにしています。とはいえ、やはりストラトはストラトで、軽めの音にはなるんです。しかし、こいつにM77を噛ませると、タイトにミッドローが増強され、レスポールライクになる事を発見したのです。音源も用意したのですが、正直、録音しちゃうとあまり分かりませんね(笑)


アンプモデルはマーシャル1959のクランチトーンで、前半はペダルなし、後半はスイッチオンです。セッティングはこんな感じ。





ゲイン低めで、あとはほぼ12時くらい。BUMPスイッチはオフです。
ミッドの硬さが出て、レスポールっぽくなってるように感じます。歪みであれば、ストラトのハムバッキングサウンドを、レスポールライクにするシミュレーターとして使えるんじゃないかなあ。

まあ、レスポール持ってるんだから使えよって話なんですけど(笑)

ネックのリシェイプ

2020-08-09 20:16:00 | Squier Standard Stratocaster
スクワイアのチェリーストラトはネックが太めで、7フレットあたりで握り込んだ時にほんの少し弾きづらさを感じていました。が、さすがにリシェイプとなると億劫でして。

でも、今日はふと、やる気になっていきなりネックを削り始めました。使ったのは棒ヤスリです。百均の(笑)。
最初は鬼ヤスリを使ってみたのですが、粗すぎてやめました。




握り込む時に高音弦側が太い感じがするので、そちらだけソフトVシェイプ気味にヤスリます。非対称ネックというわけです。

とはいえ、削ったのはほんの少しかと思います。人差し指が引っかからない程度にシェイプしました。たぶん、自分にしか分からない程度かと思います。

その後、#80,#120,#240,#400,#800と番手を上げて仕上げます。400番でかなりスベスベになりますね。

本来ならヘッドも含めてラッカー塗装したいのですが、面倒なのと、ギタースタンドと反応しちゃうのが嫌なので、オイルフィニッシュにしました。ワトコオイルのナチュラルを厚手のキッチンペーパーで塗りたくります。少し劣化して変色していたのか、違和感なく仕上がりました。

しばらく使ってみて、不具合が出たらラッカー塗装やり直しますかね。