ストレージの片隅で忘れ去られたアルバムをサルベージしよう、と持ってることも忘れてたアルバムを聴いてみたら、これがかなりの名盤で。なんだか得した気分です。
カーディガンズと言えば、90年代にスウェディッシュ・ポップと呼ばれたキラキラしたサウンド(Carnivalとかね)の印象が強いのかもしれませんが、活動休止後の復活アルバムである2003年の今作はかなり落ち着いたサウンドです。
何というか、冬のアルバム。
美しいメロディー、美しい声、美しいハーモニー。相反するようですが、冷たい冬を思わせる暖かいサウンド。
ただ時々、ギターにオルタナティブな匂いを感じます。この辺りは90年代を通過したバンドだなと思います。活動休止前の前作、Gran Tourismoではもっとあからさまにそれを表現してた記憶がありますが、今作では隠し味というか、ほど良いバランスでエレクトリックギターが使われています。それがまた心地いい。
もうちょっとコンパクトにまとまってればより良かったかなとも思いますが、これは名盤。冬のうちに沢山聴くことにします(笑)