ジョージ・ハリスンのソロはあまり興味が無かったんだけど、昨年くらいにこのアルバムを聴いて、割と愛聴しています。平日の帰宅時に何を聴こうか迷った時はこの作品か、前に書いたジョニ・ミッチェルのBlueを聴く確率が高いです。Blueは冬の雰囲気だけど、Living~はもっと暖かい、春の雰囲気があるので、最近はこっちが多いかな。
いずれも70年代のアルバムですが、なんか今の自分にはしっくり来るんですね。空気感というか。ぼくは74年の生まれなので70年代の記憶はほとんど無いんですが、なんかあの頃のスピード感を求めてるのかもしれません。
このアルバムの一曲目、"Give me love"のスライドの音がもう、失われた時代の音だと思うんです。懐古趣味とか、ジョージが亡くなってしまったからとか、そういうことでもなく、その時代だからこそ奏でられた音に聴こえる。当時のリアルな音に。勝手な思い込みですけどね。
90年代以降のロックは、それがソフトな楽曲でも、もっとドラムの音圧が強くて、どんどん各パートの分離も良くなってクリアになっていって。それはそれで、その時々のリアルな音だから良いんですけどね。疲れないのはジョニやジョージの70年代の音かな。
でも、他のジョージのアルバムは持ってないんです。All things mast passはデータが飛んじゃったみたいだし。そもそも長いからなあ。あ、ジョニ・ミッチェルも他のアルバムはほとんど聴かないや。
…いい加減だなあ。