FootprintFile

気が向いたら書く

ストラト試奏つづき

2017-06-29 17:27:49 | ギター
ストラト試奏のつづきです。

次に弾いた79年製は、ワンオーナーとのことで異常に綺麗だったのですが、委託品ながらそこそこの値段でした。限定カラーとのことで、相場よりやや高めの設定だったようです。4.5kgとかなり重く、座って弾いていてもズッシリ来ます。たまたまアニバーサリーと同じSuperSonicアンプで弾くことができたのですが、こちらの方がブライトでアタックが強く感じました。また、リアピックアップでボリュームをフルにすると、まるでテレキャスターのようなサウンド。少しでもボリュームを下げるとストラトの音なんですが、こんなテレっぽい音のストラトは初めてです。思わず、テレを弾くときに弾いてしまうフレーズが出ました笑。


写真は拾い物。カッコいい。

試奏を終えて、店員さんに「リアで弾くとテレキャスターみたいですね」と言うと、「ピックアップ1弦側高くしてるからですかね。あまり良いセッティングじゃないですね」と。委託品なので、あまりセッティングは変えないんだそうです。あれは重いボディとブリッジベタ付け、プラスセオリーから外れたピックアップセッティングだからこそ出ていた音のような気がします。もしそうならアーミングを諦めることになりますが、テレのリアの音が手に入るなら悪くない選択です。セオリーは外してるとしても、狙いがあってのことなら別に良いと思います。まあ、前のオーナーがそれを狙ってたのかは不明ですけど。

最後に弾いた81年製も4.5kgと言ってましたが、これも本当に重かった。やはり4.5kgは重いです。重いと言っても4.0kg前後にはおさまってないと疲れてしまいます。
この個体はまあ、普通ですかね。アンプがブラックフェイスのツインリバーブだったので、クリーントーンでしか試奏できなかったんですが、それもあって少々持て余しました。

今回の試奏で気づいたんですが、この年代の重いストラトって、アンプのボリュームをそれなりに上げないといい音になりませんね。ボディが重いからなのかよく分かりませんが、小さい音だとなんというか、鳴らしきってない感じがあるというか。最初に弾いたフェンジャパだと、まだ小さな音でもそれなりになるんですが。ここらが先に書いた、誰が使うか?を想定した結果なのかもしれません。これに気づいてしまうとやっぱり手を出しづらいですよね、この年代のストラト。家弾きではいい音しなさそうだもん。シミュレータにヘッドホンなら関係ないかな?

またまたストラトの試奏

2017-06-28 21:59:29 | ギター
先日、都会に出る用事があり、時間もあったので懲りずにラージヘッドのストラトを何本か試奏しました。

まずは「実はこれで充分じゃないの?」と思われる(笑)、フェンジャパの中古。90年代始めのMade in Japanなので、たぶんフジゲン製。アンプはHotRod Deluxeでした。でまあ、充分と言えば充分なんですけど、やはり物足りなさはあります。至極真っ当な、ちゃんとしたストラトですけど、70年代モデルと60年代モデルの音の違いってあるのかな?と思いました。なんか、家にあるストラトとそんな変わらんような。まあ本家も弾き比べたことないのに、そんなこと言うなって話なんですけどね。


写真は関係ないフジゲン製のストラト。

本家Fenderはその時代ごとの音楽シーンや、PAの発展、自社アンプとの相性、材の入手性などを考慮して、かつプロが使うことを想定してモデルチェンジを行ってきていると思います。
が、コピーモデルというのはいきなり結果の模倣ですから、何を意図してこうなったのか?は無くて、コピー元がこうなってるからこうした、でしかない。ましてや後から俯瞰で年代ごとのコピーモデルを作ると、仕方がないことなのでしょう。まあでも、なんだかんだフジゲン製は安心感ありますね。塗装もいい感じにやれてて、見た目はカッコよかったです。

それはともかくとして、その他に弾いたのは以前にも弾いた80年?のアニバーサリー、79年製、81年製の3本。

アニバーサリーはやはり売れないのか、かなり値下げされていて心が動いたのですが笑、まあ御多分に洩れずファーストインプレッションほどの好感触は無く。同じギターを二度試奏することもあまり無いんですけど、だいたい最初の印象を越えることはないです。
でもこれ、音と価格のバランスからしたら充分アリです。ネックのRが平らになってフレットを打ち替えられているので、弾き心地としてはモダンなんですが、アッセンブリーやハードウェアはオリジナルのまま。重さも4kg台前半だと思うので、そこまで重くはないです。この時代のストラトのサウンドを楽しめると思います。もちろん、それが良い音と感じるなら、ですが。

長くなったのでつづく。

70年代のストラトキャスターふたたび

2017-06-14 18:16:14 | 音楽
先日、アニバーサリーストラトを試奏して以来、70年代のストラトが気になっています。楽器屋に行く機会があると探してしまうのですが、やはりそれなりの店に行かないと置いてないですね。弾数が少ない。


70年代ストラトの使い手と言えば、髪がある頃のこの人、ジ・エッジ(U2)とロウエル・ジョージくらいでしょうか。

ある個人経営の中古楽器店で「最近、70年代のストラトってありますか?」と聞いてみたら、最近は少ないし、あまり扱わないと。コンディションが良いものは少ないため、リペアに時間がかかり過ぎる、その割に売り手は高く売りたがるから仕入れとの折り合いがつきづらいのだとか。その店では一年くらい修理にかかった73年のストラトがあったそうです。70年代前半なら、状態によっては30万円後半の売上が期待できますが、70年代後半になると良くても20万前後でしょうからね。コスパは悪そうです。

確かに、この年代のストラトは改造されたものがほとんどです。特に70年代末期のフェンダーは評判も悪かったし、躊躇なく改造されている印象があります。ナット交換やリフレットは当たり前、ネックのリシェイプやピックアップ交換、ボディのリフィニッシュ、あとは時代的にロックナット&フロイドローズ搭載といったものも見かけます。

ぼくはジャンク好きなんで、改造されてるから嫌だとかは特に無いのですが、トラディショナルなストラトに関しては、その年代の特性を残していて欲しいとは思います。フロイドローズは論外としてw、例えば、70年代のストラトだったら、ピックアップはオリジナルがやっぱりいいし、サドルもプレートだとなんか違うな、とかね。ピックアップがテキスペに交換されたものを試奏したことがありますが、やはり違和感があるんですよね。見た目の問題かも知れませんけど。サドルは完全に見た目の問題ですね笑。

まあ、そうは言ってもポンと買えるわけでもないので、当面はスクワイアのストラトをもう少し弄ってみようかな、とか考えてます笑。

Beck / "Loser" そしてアジカンによるカバー

2017-06-10 11:55:52 | 音楽
Beckの1994年のデビューシングル曲。アルバム"Mellow Gold"の一曲目に収録。



ベックを知ったのは、たぶん2ndの頃だと思うのですが、例によって「えー?ジェフ・ベックのことじゃないの?」って感じ(当時はそんな人が多かった)で、ちゃんと音は聴いてませんでした。

その後、"Mutations"がリリースされた頃に"Tropicalia"をラジオで聴いて、こりゃカッコいいぞと。プロデューサーがRadioheadのナイジェル・ゴドリッチだったこともあり、このアルバムはホントによく聴きました。トロピカリズモに興味を持ったりもしたし。

で、遡って"Mellow Gold"や"Odelay"も聴いたのですが、正直あまりピンと来ませんでした。そう、このベックという人はデヴィッド・ボウイさながらにアルバムごとに違う音を出してくるのですね。その後のアルバムも何枚か聴いたのですが、そんなにハマりませんでした。

ただ、"Loser"に関しては、録音ではループであろうスライドギターを、ダンエレクトロのDanoで決めるベックのライブ映像を観て好きになりました。ベックのスライドはUK的と言うか、本格ブルースではなくガレージ的なのがいいんですよね。

Beck Loser live

それで、例によって録音してみたのですが、その過程でアジカンことAsian Kung-fu Generationがカバーしているのを知りました。歌詞を日本語でやってるのですが、原曲から印象的なワードを意訳したり、響きだけ取り入れたりして、彼らなりのオリジナルな世界を表現しています。3.11以降の不条理を訴えたいのかな。
ヴォーカルがやりやすそうだったので、今回はアジカンバージョンでやってます。

Loser カバー

サビにコーラスかぶせたかったけど、タイムアウトで出来ませんでした。。

シルエットの方向性

2017-06-05 18:58:26 | MM Silhouette モデル
最近、放置気味だったシルエットですが、複数のアンプモデルを試したり、他のギターと弾き比べてみて、改造の方向性がなんとなく見えてきました。



木部は緩いネジ穴をなんとかするくらいしか、いじるところも無いと思います。たぶんベニヤだからスカスカしてるんですよね。塗装の剥げた部分のタッチアップができるか?
ネックはフレットも含めて問題なし。剛性高そうで、結構いいネックです。
このしっかりしたネックと、小さめでそこそこの重量のボディ、ノントレモロブリッジの組み合わせで、ちょっと独特の生鳴りです。スルーネック的というか。中音域がしっかりした鳴り方です。

それを踏まえて、電装系の見直しです。まず、シングルコイルをもっとシングルコイルらしくしたい。このギター、生音が太いといえば聞こえはいいのですが、相対的にハイが出ていないような。そのせいか、センターのシングルコイルが太すぎる気がします。

ハムバッカーとのバランスで考えれば、それでも良いのかもしれませんが、シングルコイルの細さを求めると、ちょっと物足りないのも事実です。タップが効けば、ハーフトーンでそれっぽい表現もできると思うのですが。ハムバッカーのタップはできないので、ボリュームポットを1MΩに変えようかとも考えています。

これによってハイが出てくると思うのですが、ポットの抵抗値を上げると、その代償として音の芯が弱くなる感じが経験的にあります。でも、このギターに関しては、ボディで既にミッドが出ていると思うので、そんなに気にならないのではないかという希望的観測です。キャパシタもセラミックにすると、雑味というかジャリっとした感じが出てくるかもしれないし、配線材も変えたら変わりますしね。

当然、ハムバッカーも同傾向に音が変化するわけですが、どの程度変わるのかはやってみないと分かりません。ハムバッカーは可もなく不可もなくな音で、とはいえそこに不満も無いので、変な音にならなければいいかな。

ハムバッカーといえば、4芯化する改造は割と難易度が高くないらしく、是非ともやってみたい気持ちはあるのですが、失敗したら終わりなので迷ってるところ。スペアのピックアップが手に入ればいいんですけどね。ダブルホワイツは玉数が少ないんですよね。オートタップは最終目標ですかね。とはいえ、ネタとしてはやりたいですよね、4芯化w

あとは、ノイズ処理です。現状ではピックガード裏のアルミシールドさえしてないので、ちゃんとやりたいところです。

とはいえ、現状の音でそれなりにまとまってるので、やらなくてもいいっちゃいいんですよね。いずれにしても、弦交換のタイミングまではやりません笑。