最近、キース・リチャーズの自伝「ライフ」を図書館で借りて読みました。ストーンズのことをある程度知っていれば、という前提であれば、相当面白い本です。まあ、好きな人しか読みませんよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/e8/8de41ae6c5a7708ca84cdf5f6aa9327a.jpg)
キースの生い立ちから、家族の話、ストーンズにまつわる人間模様、そしてもちろん音楽の話が雑駁に綴られています。あと、それらと同じくらいドラッグの話にもページを割いています。とかく噂の多い人ですが、ここにはキースの知っている真実が書かれているようです。ドラッグやってて覚えてないとかの記述もありますが(笑)。ジョン・レノンとドラッグをやった話とかもありました。キースとジョンの関係性はなかなか興味深いです。キースは、ジョンとグラム・パーソンズに最もシンパシーを感じていたようです。
音楽の話で面白かったのが、まず「サティスファクション」秘話。キースはあのリフをホーンセクションで考えていて、そのデモとしてファズを使ったそうです。それがそのまま、キースの知らないうちにリリースされてしまったとか。
キースはレコーディングでペダルを使うのは好きではなかったそうで、この時のマエストロ(ギブソン)ファズトーンと、「女たち」でMXRのリバーブ/エコーを使ったのみだそうです(ちなみに、当時あった緑色のMXR、ということで、アナログディレイのことかと思われます)。
リリースの経緯がそのようだったせいで、キースはあまり気に入っておらず、ライブでもサティスファクションをあまりやらなかったそうです。しかし、オーティス・レディングやアレサ・フランクリンのカバーを聴いて、やりたかったことを確認できてから、ライブでも取り上げるようになったとか。この話は、以前書いたOasisのWonderwall とライアン・アダムスの関係を思い出しました。
あとは、キースの代名詞である5弦を外したオープンGチューニングの話。そこに行き着くまでがキースの言葉で綴られていて、きっかけは何にせよ、単純にライ・クーダーをパクったとかではないということが分かります。
その5弦オープンGを最大限に活かした曲のひとつに「ブラウンシュガー」がありますが、この曲と、「ワイルドホーセズ」「ユー・ガッタ・ムーヴ」は、かのマッスルショールズで録音されました。そのセッションの際、ミック・ジャガーが信じられないスピードで歌詞を書いていた、というジム・ディッキンソンの証言があります。その場で耳にしたデュアン・オールマンの愛称「スカイドッグ」という言葉を歌詞に盛り込んでいたとか。(面白いのは、ジム・ディッキンソンが「あいつはいつもハイになってたからスカイドッグと呼ばれてたんだ」と言ってること。スカイドッグの愛称は、その天翔けるようなスライドプレイを聴いたウィルソン・ピケットが「スカイマン」と呼んだからだとか言われてますが、仲間内ではそんな意味もあったんだな、と思わせます。)
そのミックとの確執や和解も、当然書いています。一応、出版前にミックにも見せたそうですが、ミッドが削除要請をしたのはボイストレーナーに教わっている、という部分だったそうです。書いちゃってますけど(笑)。
だいたい、キースがマリアンヌ・フェイスフルと浮気をしたときの記述で「ミックの粗末なモノで満足できてたのか?あいつのタマがデカイのは有名だが、それで埋め合わせできるわけじゃないだろ?」みたいなこと書かれたりしてるのに、それはいいのかと(笑)。ミックもつくづくストーンズだよなあと思いました。
分厚い本なのでちょっと時間もかかりますが、面白かったです。資料的価値も高いですよ。
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キースの生い立ちから、家族の話、ストーンズにまつわる人間模様、そしてもちろん音楽の話が雑駁に綴られています。あと、それらと同じくらいドラッグの話にもページを割いています。とかく噂の多い人ですが、ここにはキースの知っている真実が書かれているようです。ドラッグやってて覚えてないとかの記述もありますが(笑)。ジョン・レノンとドラッグをやった話とかもありました。キースとジョンの関係性はなかなか興味深いです。キースは、ジョンとグラム・パーソンズに最もシンパシーを感じていたようです。
音楽の話で面白かったのが、まず「サティスファクション」秘話。キースはあのリフをホーンセクションで考えていて、そのデモとしてファズを使ったそうです。それがそのまま、キースの知らないうちにリリースされてしまったとか。
キースはレコーディングでペダルを使うのは好きではなかったそうで、この時のマエストロ(ギブソン)ファズトーンと、「女たち」でMXRのリバーブ/エコーを使ったのみだそうです(ちなみに、当時あった緑色のMXR、ということで、アナログディレイのことかと思われます)。
リリースの経緯がそのようだったせいで、キースはあまり気に入っておらず、ライブでもサティスファクションをあまりやらなかったそうです。しかし、オーティス・レディングやアレサ・フランクリンのカバーを聴いて、やりたかったことを確認できてから、ライブでも取り上げるようになったとか。この話は、以前書いたOasisのWonderwall とライアン・アダムスの関係を思い出しました。
あとは、キースの代名詞である5弦を外したオープンGチューニングの話。そこに行き着くまでがキースの言葉で綴られていて、きっかけは何にせよ、単純にライ・クーダーをパクったとかではないということが分かります。
その5弦オープンGを最大限に活かした曲のひとつに「ブラウンシュガー」がありますが、この曲と、「ワイルドホーセズ」「ユー・ガッタ・ムーヴ」は、かのマッスルショールズで録音されました。そのセッションの際、ミック・ジャガーが信じられないスピードで歌詞を書いていた、というジム・ディッキンソンの証言があります。その場で耳にしたデュアン・オールマンの愛称「スカイドッグ」という言葉を歌詞に盛り込んでいたとか。(面白いのは、ジム・ディッキンソンが「あいつはいつもハイになってたからスカイドッグと呼ばれてたんだ」と言ってること。スカイドッグの愛称は、その天翔けるようなスライドプレイを聴いたウィルソン・ピケットが「スカイマン」と呼んだからだとか言われてますが、仲間内ではそんな意味もあったんだな、と思わせます。)
そのミックとの確執や和解も、当然書いています。一応、出版前にミックにも見せたそうですが、ミッドが削除要請をしたのはボイストレーナーに教わっている、という部分だったそうです。書いちゃってますけど(笑)。
だいたい、キースがマリアンヌ・フェイスフルと浮気をしたときの記述で「ミックの粗末なモノで満足できてたのか?あいつのタマがデカイのは有名だが、それで埋め合わせできるわけじゃないだろ?」みたいなこと書かれたりしてるのに、それはいいのかと(笑)。ミックもつくづくストーンズだよなあと思いました。
分厚い本なのでちょっと時間もかかりますが、面白かったです。資料的価値も高いですよ。
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