[同日09:30.十条家2階の洋室 敷島孝夫&十条伝助]
十条家には一室がまるまる鉄道模型に占拠された部屋がある。
「全てHOゲージなんですね」
「うむ」
一般に、日本の鉄道模型家はNゲージが多いとされるが、十条はそれより大きいサイズのHOゲージに勤しんでいた。
「これが、TGVタリスじゃ。2台連結のフル編成も、ちゃんと再現出来ておる」
「素晴らしい」
「そして、これがイタリアの“タルゴ”じゃ」
「ほお……。イタリアにはどんな思い出が?」
「教会でエクソシストの儀式をやってるというので行ってみたら、そこの神父がやたら頭カッチカチでの、英語は通じんわ、ジョークは通じんわで大変じゃったな」
「あのー、研究関係についてお聞きしてるんですが……。(イタリアは普通に観光だったか?)」
「おっ、こりゃすまんの。研究成果を寄越せと、シチリアのマフィアがマシンガンを撃って来たんじゃが、キールが見事に撃退してくれたよ。はっはっはっ」
「ニューヨークといい、理事はやたらマフィアに狙われてません?」
「アジアのマフィアはどういうわけだか、わしの姿を見ると逃げ出すんじゃがの」
「その中に、日本のヤクザ(といっても、今はほとんど在日朝鮮人らしいけど)は入ってるんですか?」
「ん?何か言ったかね?」
「いえ、何でもないです」
「では、続きといこう。えー、取っておきはこれじゃな。かの有名なオリエント・エクスプレス」
「おっ!もしかして理事、実際に乗ったことは?」
「んっふっふっふ。それなんじゃが、大きな声では言えんがの、実はな……」
ドカーン!
「ど、ドカン?」
家の外から衝撃音がした。それからすぐに家の周りを覆っていた雪の壁の一部が崩れ落ち、冬の日差しが室内に入って来た。
「ふむ。今日は天気もいいし、比較的気温も高いそうじゃから、それで雪がとけ落ちたのじゃろう」
「いや、違うでしょ!どう見ても、何かがぶつかった音ですよ!」
敷島はツッコミを入れると、急いで部屋を飛び出した。
[同日09:45.十条家裏庭 敷島、十条」
「ああっ!」
雪の壁が崩壊したところに行ってみると、そこにいたのは……。
「バージョン3.0だ!」
それが2体。高速道路に現れたのは新型だったが、こちらは1世代前の型落ちである。
最新型との見た目はだいたい同じ。“ガンダム”のザクをコンパクトにして、黄色く塗った感じだ。
「何奴!?ここを十条家と知っての狼藉か!」
後から来た十条が2体の殺戮兵器ロボットに怒鳴りつけた。
2体がほぼ同時に、1つ目をハイビームにする。
「敷島君、気を付けろ!ロックオンされるぞ!」
「分かってます!こいつらは素早い動きができません!だから、ロックオンされないように、ちょこまか動いて……」
「いや、それは違う」
「Lock on.(×2)」
「へ!?」
「その理論は更に旧式の2.0までじゃ!」
「そうでした!すいません!」
2体のロボットは敷島に向けて、マシンガンを撃って来た。
ずんぐりむっくりしているように見えて、実は結構素早い動きだというのは、さながら網に引っかかった獲物に向かう蜘蛛のようである。
そのうち1体は、敷島の予想を更に裏切るかのように、高くジャンプして飛び掛かってきた。
「こ、コラ!まだ続編始まって間もないんだぞ!ちったぁ、空気読めや!」
敷島は地面に伏せて、身も蓋も無いことを言い出した。
「ロケット・アーム!」
グァーン!という金属音がして、飛び掛かって来た個体が反対方向に殴り飛ばされ、雪の壁に叩きつけられた。その衝撃で雪の壁が崩れ、その個体は雪に埋もれてしまい、再起不能となった。
「エミリー!」
それをしたのはエミリー。右手を飛ばして、殴り飛ばしたのだ。肘から先を切り離して、飛ばすことができる。
「大丈夫ですか!?」
キールもいた。どうやら、バージョン達の気配に気づいたかして、戻って来たようだ。
そのキールは右手人差し指からビームを飛ばして、もう1個の個体の頭部を撃ち抜いた。
「お怪我は!?」
「ああ、うむ。この通り、無傷じゃ。……おい、エミリー!そいつのバッテリーだけを破壊するんじゃ!頭部のメモリーは残しておけ!こやつらの行動を解析したい」
十条は、雪に埋もれて行動不能になっていた個体にとどめを刺そうとしていたエミリーに言った。
「イエス。ドクター十条」
エミリーは素直に従った。
十条家には一室がまるまる鉄道模型に占拠された部屋がある。
「全てHOゲージなんですね」
「うむ」
一般に、日本の鉄道模型家はNゲージが多いとされるが、十条はそれより大きいサイズのHOゲージに勤しんでいた。
「これが、TGVタリスじゃ。2台連結のフル編成も、ちゃんと再現出来ておる」
「素晴らしい」
「そして、これがイタリアの“タルゴ”じゃ」
「ほお……。イタリアにはどんな思い出が?」
「教会でエクソシストの儀式をやってるというので行ってみたら、そこの神父がやたら頭カッチカチでの、英語は通じんわ、ジョークは通じんわで大変じゃったな」
「あのー、研究関係についてお聞きしてるんですが……。(イタリアは普通に観光だったか?)」
「おっ、こりゃすまんの。研究成果を寄越せと、シチリアのマフィアがマシンガンを撃って来たんじゃが、キールが見事に撃退してくれたよ。はっはっはっ」
「ニューヨークといい、理事はやたらマフィアに狙われてません?」
「アジアのマフィアはどういうわけだか、わしの姿を見ると逃げ出すんじゃがの」
「その中に、日本のヤクザ(といっても、今はほとんど在日朝鮮人らしいけど)は入ってるんですか?」
「ん?何か言ったかね?」
「いえ、何でもないです」
「では、続きといこう。えー、取っておきはこれじゃな。かの有名なオリエント・エクスプレス」
「おっ!もしかして理事、実際に乗ったことは?」
「んっふっふっふ。それなんじゃが、大きな声では言えんがの、実はな……」
ドカーン!
「ど、ドカン?」
家の外から衝撃音がした。それからすぐに家の周りを覆っていた雪の壁の一部が崩れ落ち、冬の日差しが室内に入って来た。
「ふむ。今日は天気もいいし、比較的気温も高いそうじゃから、それで雪がとけ落ちたのじゃろう」
「いや、違うでしょ!どう見ても、何かがぶつかった音ですよ!」
敷島はツッコミを入れると、急いで部屋を飛び出した。
[同日09:45.十条家裏庭 敷島、十条」
「ああっ!」
雪の壁が崩壊したところに行ってみると、そこにいたのは……。
「バージョン3.0だ!」
それが2体。高速道路に現れたのは新型だったが、こちらは1世代前の型落ちである。
最新型との見た目はだいたい同じ。“ガンダム”のザクをコンパクトにして、黄色く塗った感じだ。
「何奴!?ここを十条家と知っての狼藉か!」
後から来た十条が2体の殺戮兵器ロボットに怒鳴りつけた。
2体がほぼ同時に、1つ目をハイビームにする。
「敷島君、気を付けろ!ロックオンされるぞ!」
「分かってます!こいつらは素早い動きができません!だから、ロックオンされないように、ちょこまか動いて……」
「いや、それは違う」
「Lock on.(×2)」
「へ!?」
「その理論は更に旧式の2.0までじゃ!」
「そうでした!すいません!」
2体のロボットは敷島に向けて、マシンガンを撃って来た。
ずんぐりむっくりしているように見えて、実は結構素早い動きだというのは、さながら網に引っかかった獲物に向かう蜘蛛のようである。
そのうち1体は、敷島の予想を更に裏切るかのように、高くジャンプして飛び掛かってきた。
「こ、コラ!まだ続編始まって間もないんだぞ!ちったぁ、空気読めや!」
敷島は地面に伏せて、身も蓋も無いことを言い出した。
「ロケット・アーム!」
グァーン!という金属音がして、飛び掛かって来た個体が反対方向に殴り飛ばされ、雪の壁に叩きつけられた。その衝撃で雪の壁が崩れ、その個体は雪に埋もれてしまい、再起不能となった。
「エミリー!」
それをしたのはエミリー。右手を飛ばして、殴り飛ばしたのだ。肘から先を切り離して、飛ばすことができる。
「大丈夫ですか!?」
キールもいた。どうやら、バージョン達の気配に気づいたかして、戻って来たようだ。
そのキールは右手人差し指からビームを飛ばして、もう1個の個体の頭部を撃ち抜いた。
「お怪我は!?」
「ああ、うむ。この通り、無傷じゃ。……おい、エミリー!そいつのバッテリーだけを破壊するんじゃ!頭部のメモリーは残しておけ!こやつらの行動を解析したい」
十条は、雪に埋もれて行動不能になっていた個体にとどめを刺そうとしていたエミリーに言った。
「イエス。ドクター十条」
エミリーは素直に従った。
ケンショー・グリーンは怪しい。
確かに、昨今の官能小説で取り扱われる年齢ではあるが。
ねらーの皆様も自分達の中に犯人がいるんじゃないかと疑心暗鬼になっており、ヤフコメの住民達は懸賞金が出次第、仲間を売るそうだ。……お前らなぁ……。
もちろん使ったぜ。バーガーなんか食わねえよ。最近のマクドは高いからな。マクドだから不味いのは許せるが、高いのは許せん。まして新発売のダイナーバーガーとかいうヤツは単品でも¥360もしやがんじゃね~よ。食った事はねえが、ど~せ写真と違うショボバーガーに決まってる。そんなモンいらん。モスバーガーを持ち込んで¥0コーヒーをイートインしてやったぜw
それにしても、ケンショー本部近くのマクドが健在だったら、今の時期は教学試験前だから、¥0コーヒーは信者に飛ぶように売れてただろうなあw