[12月27日17時30分 天候:晴 埼玉県さいたま市中央区本町西 イオンモール与野]
〔ピンポーン♪ 5階です。下に参ります〕
私と高橋は、エレベーターで立体駐車場に向かった。
イオンモール与野の立体駐車場は5階建てで、その上に屋上もある。
しかし、パールが言ってた最上階とは屋上のことではなく、5階のことだったようだ。
パール「愛原先生、こちらです!」
メイド服と打って変わって、革ジャンと迷彩服、ジーンズと、およそメイドらしからぬ私服であったが、私に対する言葉遣いは変わらない。
ナイフは服のどこに隠しているのだろう?
私達はパールの案内に従って、車に向かった。
パール「こちらです」
見覚えのある車に辿り着くと、パールは助手席後ろのスライドドアを開けた。
我那覇絵恋「愛原先生」
リサ「先生……」
リサは確かに全裸なようで、車の中にあった毛布に全身を包んでいた。
愛原「リサ!よく無事だったな!いやあ、良かった良かった!」
リサ「先生?」
私は何だか嬉しくて、リサの両肩を何度もポンポン叩いた。
パール「愛原先生、感動の再会中、申し訳ございませんが……」
愛原「おっと!何だ?」
絵恋「そうよ!リサさんをずっと裸のままにしておくわけにはいかないわ!新しい服を買ってあげないと!」
パール「幸いここはイオンモールです。調達は簡単です」
愛原「そ、そうだったな。幸いイオンモールにはユニクロもABCマートもあるし、いっちょ揃えてくるか」
絵恋「ユニクロですか?もっと高いいい服にしてあげましょうよ」
愛原「いや、リサが着てた服、全部ユニクロ調達してたヤツで、靴はABCマートで買った記憶があるんだが?」
リサ「わたしもそこでいいよ。エレンの服は動き難そう」
絵恋「ガーン!」😨
愛原「服のサイズだが……」
絵恋「あ、わたし知ってまーす!」
愛原「そうか。それじゃ……って、ええ!?」
リサ「何でオマエ、わたしの服のサイズ知ってるんだよ?」
絵恋「リサさんのことは何でもお見通しです!」
高橋「レズガキがキモガキにアップデートしやがったw」
絵恋「何よ!?」
高橋「先生、ついでにスーツを新調されるのというのは?」
愛原「しかし、服のサイズが……」
高橋「大丈夫です。俺が全部熟知しています」
絵恋「アンタも人の事言えないじゃいのよ!」
車にはもちろん、リサが残った。
あとは護衛として、パールに残ってもらった。
絵恋「いいこと?リサさんに危害を加えるヤツは、パールのナイフでズダスダに切り刻んでやって!」
パール「かしこまりました。御嬢様」
という物騒なやり取りを残して……。
〔下に参ります。ドアが閉まります〕
私達は再び駐車場から、ショップフロアに下りるエレベーターに乗り込んだ。
愛原「リサに敗走したんだろ?鬼の執念深さは俺も聞いているが、さすがに今日は仕返しに来ないだろう」
高橋「普通はそうっスけどね……」
愛原「お前だったら、ケガが治り次第、仲間引き連れてリベンジに行くってか?」
高橋「当たり前っス!」
〔ピンポーン♪ 2階です。下に参ります〕
ドアが開いて、私達はエレベーターを降りた。
幸い、エレベーターの近くに店があった。
愛原「リサが今日着ていたものと、なるべく同じ物を買ってあげよう」
絵恋「えー?それじゃつまらなくないですか?」
愛原「リサだって、『今日着てたヤツがいい』って言ってたじゃないか」
絵恋「まあ、そうですけど……」
愛原「今日着てたのは、パーカーとトレーナーとショートパンツと……」
絵恋「リサさん、太もも丸出しで寒くないのかしら……」
高橋「鬼だからな。問題ねぇ」
そういえば、『鬼』の男に服を燃やされた後も、そんなに寒そうにはしていなかったそうな。
愛原「あった、これだ。絵恋さん、サイズは?」
絵恋さんは的確な記憶力でもって、リサの服のサイズをスラスラ答えた。
高橋「お前、よく知ってるな?」
絵恋「愛の力です」
高橋「キモッ!」
絵恋「あら?お兄さんだって、『愛する』愛原先生のスリーサイズからスーツのサイズまで、全部御存知だとお伺いしましたけど?」
高橋「当然だ!!」
愛原「お前らかキメェわ。LとBめ」
絵恋「ゴメンナサイ」
高橋「サーセン」
愛原「因みに、パールのサイズも知ってるんだろ?」
高橋「えー、あいつは身長167cm、スリーサイズは上から92/60/88っスね」
絵恋「着痩せするタイプだから気づきにくいけど、結構いい体してるのよね」
愛原「『主従の垣根を越えて……。~イケないメイドと御嬢様の交感日記~』」
絵恋「え?何か言いました?」
愛原「……いや、何でもない。次は下着だな」
絵恋「リサさんは確か、デニムの下は黒いパンツを穿いてましたわ」
愛原「あいつはパンツ姿の時は、下にブルマを穿かないんだ」
絵恋「レギンスも穿かないですよね。私も真似してみようかな……」
愛原「絵恋さんは普通の人間なんだから、そんなことしたら風邪引くよ」
高橋「中身は人外っスけどね」
ダンッ!(思いっきり足を踏みつける音)
高橋「痛ってーな!」
絵恋「せっかくだから、もっとかわいい下着を買ってあげましょうよ」
愛原「そうしたいところだけど、リサはあれでいいらしいから」
絵恋「そうですかぁ?」
とにかく、私達はここでリサの服を一式買い揃えた。
愛原「次は靴だ。ABCマートに行くぞ」
絵恋「はーい!」
次は、靴を買いに行った。
靴のサイズは、私も知っている。
動きやすいスニーカー系の靴をリサは履いていた。
高橋「火を吐く鬼なんて、珍しいっスね。どんな血気術っスか?」
愛原「リサの電撃も大概だが、火の方がタチ悪いな」
高橋「家が全焼ですもんね」
愛原「そうそう」
靴も購入して……。
愛原「これでクエストクリアかな」
高橋「高いクエストになりましたね」
愛原「これも雑損控除として確定申告すれば、税金安くなるから」
高橋「さすがは先生」
愛原「あとはリサにこれを着させて、あとは飯食って帰ろう」
高橋「そうしましょう」
〔ピンポーン♪ 5階です。下に参ります〕
私と高橋は、エレベーターで立体駐車場に向かった。
イオンモール与野の立体駐車場は5階建てで、その上に屋上もある。
しかし、パールが言ってた最上階とは屋上のことではなく、5階のことだったようだ。
パール「愛原先生、こちらです!」
メイド服と打って変わって、革ジャンと迷彩服、ジーンズと、およそメイドらしからぬ私服であったが、私に対する言葉遣いは変わらない。
ナイフは服のどこに隠しているのだろう?
私達はパールの案内に従って、車に向かった。
パール「こちらです」
見覚えのある車に辿り着くと、パールは助手席後ろのスライドドアを開けた。
我那覇絵恋「愛原先生」
リサ「先生……」
リサは確かに全裸なようで、車の中にあった毛布に全身を包んでいた。
愛原「リサ!よく無事だったな!いやあ、良かった良かった!」
リサ「先生?」
私は何だか嬉しくて、リサの両肩を何度もポンポン叩いた。
パール「愛原先生、感動の再会中、申し訳ございませんが……」
愛原「おっと!何だ?」
絵恋「そうよ!リサさんをずっと裸のままにしておくわけにはいかないわ!新しい服を買ってあげないと!」
パール「幸いここはイオンモールです。調達は簡単です」
愛原「そ、そうだったな。幸いイオンモールにはユニクロもABCマートもあるし、いっちょ揃えてくるか」
絵恋「ユニクロですか?もっと高いいい服にしてあげましょうよ」
愛原「いや、リサが着てた服、全部ユニクロ調達してたヤツで、靴はABCマートで買った記憶があるんだが?」
リサ「わたしもそこでいいよ。エレンの服は動き難そう」
絵恋「ガーン!」😨
愛原「服のサイズだが……」
絵恋「あ、わたし知ってまーす!」
愛原「そうか。それじゃ……って、ええ!?」
リサ「何でオマエ、わたしの服のサイズ知ってるんだよ?」
絵恋「リサさんのことは何でもお見通しです!」
高橋「レズガキがキモガキにアップデートしやがったw」
絵恋「何よ!?」
高橋「先生、ついでにスーツを新調されるのというのは?」
愛原「しかし、服のサイズが……」
高橋「大丈夫です。俺が全部熟知しています」
絵恋「アンタも人の事言えないじゃいのよ!」
車にはもちろん、リサが残った。
あとは護衛として、パールに残ってもらった。
絵恋「いいこと?リサさんに危害を加えるヤツは、パールのナイフでズダスダに切り刻んでやって!」
パール「かしこまりました。御嬢様」
という物騒なやり取りを残して……。
〔下に参ります。ドアが閉まります〕
私達は再び駐車場から、ショップフロアに下りるエレベーターに乗り込んだ。
愛原「リサに敗走したんだろ?鬼の執念深さは俺も聞いているが、さすがに今日は仕返しに来ないだろう」
高橋「普通はそうっスけどね……」
愛原「お前だったら、ケガが治り次第、仲間引き連れてリベンジに行くってか?」
高橋「当たり前っス!」
〔ピンポーン♪ 2階です。下に参ります〕
ドアが開いて、私達はエレベーターを降りた。
幸い、エレベーターの近くに店があった。
愛原「リサが今日着ていたものと、なるべく同じ物を買ってあげよう」
絵恋「えー?それじゃつまらなくないですか?」
愛原「リサだって、『今日着てたヤツがいい』って言ってたじゃないか」
絵恋「まあ、そうですけど……」
愛原「今日着てたのは、パーカーとトレーナーとショートパンツと……」
絵恋「リサさん、太もも丸出しで寒くないのかしら……」
高橋「鬼だからな。問題ねぇ」
そういえば、『鬼』の男に服を燃やされた後も、そんなに寒そうにはしていなかったそうな。
愛原「あった、これだ。絵恋さん、サイズは?」
絵恋さんは的確な記憶力でもって、リサの服のサイズをスラスラ答えた。
高橋「お前、よく知ってるな?」
絵恋「愛の力です」
高橋「キモッ!」
絵恋「あら?お兄さんだって、『愛する』愛原先生のスリーサイズからスーツのサイズまで、全部御存知だとお伺いしましたけど?」
高橋「当然だ!!」
愛原「お前らかキメェわ。LとBめ」
絵恋「ゴメンナサイ」
高橋「サーセン」
愛原「因みに、パールのサイズも知ってるんだろ?」
高橋「えー、あいつは身長167cm、スリーサイズは上から92/60/88っスね」
絵恋「着痩せするタイプだから気づきにくいけど、結構いい体してるのよね」
愛原「『主従の垣根を越えて……。~イケないメイドと御嬢様の交感日記~』」
絵恋「え?何か言いました?」
愛原「……いや、何でもない。次は下着だな」
絵恋「リサさんは確か、デニムの下は黒いパンツを穿いてましたわ」
愛原「あいつはパンツ姿の時は、下にブルマを穿かないんだ」
絵恋「レギンスも穿かないですよね。私も真似してみようかな……」
愛原「絵恋さんは普通の人間なんだから、そんなことしたら風邪引くよ」
高橋「中身は人外っスけどね」
ダンッ!(思いっきり足を踏みつける音)
高橋「痛ってーな!」
絵恋「せっかくだから、もっとかわいい下着を買ってあげましょうよ」
愛原「そうしたいところだけど、リサはあれでいいらしいから」
絵恋「そうですかぁ?」
とにかく、私達はここでリサの服を一式買い揃えた。
愛原「次は靴だ。ABCマートに行くぞ」
絵恋「はーい!」
次は、靴を買いに行った。
靴のサイズは、私も知っている。
動きやすいスニーカー系の靴をリサは履いていた。
高橋「火を吐く鬼なんて、珍しいっスね。どんな血気術っスか?」
愛原「リサの電撃も大概だが、火の方がタチ悪いな」
高橋「家が全焼ですもんね」
愛原「そうそう」
靴も購入して……。
愛原「これでクエストクリアかな」
高橋「高いクエストになりましたね」
愛原「これも雑損控除として確定申告すれば、税金安くなるから」
高橋「さすがは先生」
愛原「あとはリサにこれを着させて、あとは飯食って帰ろう」
高橋「そうしましょう」
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