[1月1日11時50分 天候:雪 栃木県那須塩原市大原間 JR那須塩原駅→東北新幹線274B列車8号車内]
リサ達を乗せた路線バスは、無事に那須塩原駅西口に到着した。
元日ということもあって車も少なく、渋滞にもハマることは無かった為、遅延も殆ど無かったようである。
とはいうものの、乗り換え時間はそんなに余裕があるわけではない。
バスを降りるとすぐに小雪舞う中、駅構内に入り、指定席券売機に向かった。
そこで予約した指定席券を発券する。
愛原「キップは1人ずつ持とう」
リサ「分かった」
リサは愛原から、新幹線のキップを渡された。
絵恋「とんでもないお正月になってしまいましたね」
愛原「全くだ。せっかく、白井もこの世にいなくなったと思ったのに……」
リサ「先生、もうお昼だよ。駅弁は?」
愛原「那須塩原駅じゃ、駅弁売らなくなったらしいぞ」
リサ「ええっ?」
愛原「NewDays辺りで、何か適当なの買ったら?もっとも、東京駅に着いたら、何か昼食でも食べようとは思ってたけど」
リサ「あー、じゃあ、そうする。取りあえず、ビーフジャーキーでも……」
愛原「食うことは食うんかいw」
〔5番線に停車中の電車は、12時3分発、“なすの”274号、東京行きです。この電車は、各駅に停車します。グランクラスは10号車、グリーン車は9号車、自由席は1号車から5号車です。尚、全車両禁煙です。……〕
ホームに上がると、10両編成の列車が停車していた。
指定席の8号車に乗り込むと、ゴォッと通過線を通過列車が通過していった。
愛原「えーと……ここだな」
リサ達は指定された3人席に到着した。
愛原「まず、窓側にはリサは座らない方がいいだろう」
絵恋「ということは、いつもの席順でいいんじゃないですか?」
愛原「それもそうだな」
要はリサが真ん中席である。
〔「12時3分発、“やまびこ”274号、東京行きです。発車までご乗車になり、お待ちください」〕
リサ「ちょっとトイレ行ってくるね」
愛原「ああ」
絵恋「私も……」
愛原「列車の外には出るなよ」
リサ「分かってる」
2人の少女は、7号車のトイレに向かった。
7号車のトイレは女性用トイレと男子用トイレ、そして男女兼用トイレがある。
車内が空いているということもあり、どのトイレも空いていた。
リサ「エレンは、そっちのトイレ使って。わたしは、こっちに行くから」
リサは絵恋を女性専用トイレに行かせ、自分は兼用トイレに向かった。
そこで用を足しながら、リサは首を傾げた。
リサ(あれから鬼の男の気配が無くなった。わたしのことは諦めたのか?)
自分も鬼型BOWだから分かるが、結構執念深いところがあるのが鬼の特徴だ。
それとも、男はそうでもないのだろうか。
[同日同時刻 天候:曇 栃木県宇都宮市今里町 上河内サービスエリア]
東北自動車道を飛ばす高橋とパールのバイク。
板室温泉の入口である黒磯板室インターチェンジには、黒磯パーキングエリアが併設されているが、料金所からでは出入りできない。
実質的に最初の休憩地は、上河内サービスエリアになる。
……はずなのだが、高橋とパールはそこに立ち寄ることができなかった。
高橋「あ、何だ?!」
高橋はフルフェイスのヘルメット越しに見る、LEDの道路標示板を見て目を丸くした。
そこには、『上河内SA(上り)、緊急閉鎖中!! 休憩は大谷パーキングエリアへ』と出ていた。
パール「何かあったみたいだね!こりゃ、大谷まで飛ばすしかなさそうだ!」
高橋「このままじゃ、新幹線の先生達より早く着きそうだぜ!」
高橋達が上河内サービスエリアの入口まで来た時、そこを封鎖していたのはネクスコ東日本ではなく、警察の車であった。
もちろん、ネクスコの車も閉鎖役をやってはいたのだが……。
高橋「でっかい事故でもあったのか?」
パール「……かもね」
ところで、事故でないようだとこの2人は気づく。
何故なら、サービスエリアの横を通過中、そこから銃声が聞こえて来たからである。
高橋「おいおい!何かヤベェんじゃねーのか!?」
パール「下手すりゃ、高速ごと通行止めになりそうだね。さっさと通過しちゃおう」
高橋「了解だ!」
[同日12時03分 天候:雪 JR東北新幹線274B列車7号車→8号車]
〔5番線から、“なすの”274号、東京行きが発車致します。次は、宇都宮に止まります。黄色い点字ブロックまで、お下がりください〕
発車の時間になり、ホームから発車ベルの音が聞こえて来る。
この時、リサはまだトイレの中だった。
女子は少しトイレが長い。
トイレから出た時には、既に列車は発車していた。
まだ絵恋は出ていないようなので、リサは洗面所で髪をイジったりしていた。
リサ(昔は栃木県を走る特急列車の中で、エブリンの影とかが現れたりしたものだけど、今は鬼の男か……)
そして、別のトイレから絵恋が出て来る。
絵恋「リサさん、お待たせ」
リサ「ああ。じゃあ、戻ろうか。先生が待ってる」
絵恋「はいっ」
戻る途中で……。
絵恋「愛原先生、車内販売の人をナンパしてないといいけどね」
リサ「それは多分、大丈夫。確か、今は“はやぶさ”とかでないと車内販売は無いって聞いたからね」
絵恋「あっ、そっかぁ。それなら安心だね」
ところが……。
愛原「車掌さん、どこの車掌区勤務ですか?東京の方でしたら、もし宜しかったら、連絡先の交換を……」
女性車掌「お客様、ナンパは困ります」
リサ「 何してるっちゃーっ!!」
バリバリバリバリバリバリバリ
愛原「ぎゃあああああっ!!」
絵恋「すいませんでした!この人には、私達からよーく言っておきますので!どうか、車掌室にお戻りください!」
愛原にお仕置きの電撃を食らわせるリサ、慌てて取り繕う絵恋であった。
[同日12時10分 天候:曇 栃木県宇都宮市今里町 東北自動車道上り線・上河内サービスエリア]
鬼の男「!? 今のは……?鬼の妖術……?ハッ!この近くにいるのか!?ハハッ!東の方だ!」
建物内を血の海にしていた鬼の男。
しかし、リサの気配に気づいてしまったようだ。
そして、急いで建物の外に飛び出した。
機動隊「外に出て来たぞ!突入!!」
鬼の男「しゃらくせぇーっ!!」
鬼の男は火を吹くと、機動隊員達を火だるまにした。
[同日同時刻 天候:曇 JR東北新幹線274B列車8号車内]
善場からの電話を受けている愛原。
善場「お正月休みで、BSAAが出動してくれないんです」
愛原「何でー!?」
大丈夫なのだろうか?
リサ達を乗せた路線バスは、無事に那須塩原駅西口に到着した。
元日ということもあって車も少なく、渋滞にもハマることは無かった為、遅延も殆ど無かったようである。
とはいうものの、乗り換え時間はそんなに余裕があるわけではない。
バスを降りるとすぐに小雪舞う中、駅構内に入り、指定席券売機に向かった。
そこで予約した指定席券を発券する。
愛原「キップは1人ずつ持とう」
リサ「分かった」
リサは愛原から、新幹線のキップを渡された。
絵恋「とんでもないお正月になってしまいましたね」
愛原「全くだ。せっかく、白井もこの世にいなくなったと思ったのに……」
リサ「先生、もうお昼だよ。駅弁は?」
愛原「那須塩原駅じゃ、駅弁売らなくなったらしいぞ」
リサ「ええっ?」
愛原「NewDays辺りで、何か適当なの買ったら?もっとも、東京駅に着いたら、何か昼食でも食べようとは思ってたけど」
リサ「あー、じゃあ、そうする。取りあえず、ビーフジャーキーでも……」
愛原「食うことは食うんかいw」
〔5番線に停車中の電車は、12時3分発、“なすの”274号、東京行きです。この電車は、各駅に停車します。グランクラスは10号車、グリーン車は9号車、自由席は1号車から5号車です。尚、全車両禁煙です。……〕
ホームに上がると、10両編成の列車が停車していた。
指定席の8号車に乗り込むと、ゴォッと通過線を通過列車が通過していった。
愛原「えーと……ここだな」
リサ達は指定された3人席に到着した。
愛原「まず、窓側にはリサは座らない方がいいだろう」
絵恋「ということは、いつもの席順でいいんじゃないですか?」
愛原「それもそうだな」
要はリサが真ん中席である。
〔「12時3分発、“やまびこ”274号、東京行きです。発車までご乗車になり、お待ちください」〕
リサ「ちょっとトイレ行ってくるね」
愛原「ああ」
絵恋「私も……」
愛原「列車の外には出るなよ」
リサ「分かってる」
2人の少女は、7号車のトイレに向かった。
7号車のトイレは女性用トイレと男子用トイレ、そして男女兼用トイレがある。
車内が空いているということもあり、どのトイレも空いていた。
リサ「エレンは、そっちのトイレ使って。わたしは、こっちに行くから」
リサは絵恋を女性専用トイレに行かせ、自分は兼用トイレに向かった。
そこで用を足しながら、リサは首を傾げた。
リサ(あれから鬼の男の気配が無くなった。わたしのことは諦めたのか?)
自分も鬼型BOWだから分かるが、結構執念深いところがあるのが鬼の特徴だ。
それとも、男はそうでもないのだろうか。
[同日同時刻 天候:曇 栃木県宇都宮市今里町 上河内サービスエリア]
東北自動車道を飛ばす高橋とパールのバイク。
板室温泉の入口である黒磯板室インターチェンジには、黒磯パーキングエリアが併設されているが、料金所からでは出入りできない。
実質的に最初の休憩地は、上河内サービスエリアになる。
……はずなのだが、高橋とパールはそこに立ち寄ることができなかった。
高橋「あ、何だ?!」
高橋はフルフェイスのヘルメット越しに見る、LEDの道路標示板を見て目を丸くした。
そこには、『上河内SA(上り)、緊急閉鎖中!! 休憩は大谷パーキングエリアへ』と出ていた。
パール「何かあったみたいだね!こりゃ、大谷まで飛ばすしかなさそうだ!」
高橋「このままじゃ、新幹線の先生達より早く着きそうだぜ!」
高橋達が上河内サービスエリアの入口まで来た時、そこを封鎖していたのはネクスコ東日本ではなく、警察の車であった。
もちろん、ネクスコの車も閉鎖役をやってはいたのだが……。
高橋「でっかい事故でもあったのか?」
パール「……かもね」
ところで、事故でないようだとこの2人は気づく。
何故なら、サービスエリアの横を通過中、そこから銃声が聞こえて来たからである。
高橋「おいおい!何かヤベェんじゃねーのか!?」
パール「下手すりゃ、高速ごと通行止めになりそうだね。さっさと通過しちゃおう」
高橋「了解だ!」
[同日12時03分 天候:雪 JR東北新幹線274B列車7号車→8号車]
〔5番線から、“なすの”274号、東京行きが発車致します。次は、宇都宮に止まります。黄色い点字ブロックまで、お下がりください〕
発車の時間になり、ホームから発車ベルの音が聞こえて来る。
この時、リサはまだトイレの中だった。
女子は少しトイレが長い。
トイレから出た時には、既に列車は発車していた。
まだ絵恋は出ていないようなので、リサは洗面所で髪をイジったりしていた。
リサ(昔は栃木県を走る特急列車の中で、エブリンの影とかが現れたりしたものだけど、今は鬼の男か……)
そして、別のトイレから絵恋が出て来る。
絵恋「リサさん、お待たせ」
リサ「ああ。じゃあ、戻ろうか。先生が待ってる」
絵恋「はいっ」
戻る途中で……。
絵恋「愛原先生、車内販売の人をナンパしてないといいけどね」
リサ「それは多分、大丈夫。確か、今は“はやぶさ”とかでないと車内販売は無いって聞いたからね」
絵恋「あっ、そっかぁ。それなら安心だね」
ところが……。
愛原「車掌さん、どこの車掌区勤務ですか?東京の方でしたら、もし宜しかったら、連絡先の交換を……」
女性車掌「お客様、ナンパは困ります」
リサ「 何してるっちゃーっ!!」
バリバリバリバリバリバリバリ
愛原「ぎゃあああああっ!!」
絵恋「すいませんでした!この人には、私達からよーく言っておきますので!どうか、車掌室にお戻りください!」
愛原にお仕置きの電撃を食らわせるリサ、慌てて取り繕う絵恋であった。
[同日12時10分 天候:曇 栃木県宇都宮市今里町 東北自動車道上り線・上河内サービスエリア]
鬼の男「!? 今のは……?鬼の妖術……?ハッ!この近くにいるのか!?ハハッ!東の方だ!」
建物内を血の海にしていた鬼の男。
しかし、リサの気配に気づいてしまったようだ。
そして、急いで建物の外に飛び出した。
機動隊「外に出て来たぞ!突入!!」
鬼の男「しゃらくせぇーっ!!」
鬼の男は火を吹くと、機動隊員達を火だるまにした。
[同日同時刻 天候:曇 JR東北新幹線274B列車8号車内]
善場からの電話を受けている愛原。
善場「お正月休みで、BSAAが出動してくれないんです」
愛原「何でー!?」
大丈夫なのだろうか?
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