[3月12日13:00.天候:晴 東京都墨田区菊川・敷島エージェンシー 井辺翔太、鏡音リン・レン、MEIKO]
敷島とシンディは新幹線を大宮駅で降りた。
恐らく、大宮近辺の一部だけ雷警報が発令されたことだろう。
ボカロ達は東京駅まで乗り、井辺が迎えに来た車に乗って事務所まで戻った。
井辺:「それでは皆さん、仙台までの遠征、お疲れさまでした。仕事の方はほぼ成功だと、社長から伺っております」
MEIKO:「お安い御用ですわ、プロデューサー」
リン:「リン達なら、宇宙までもライブに行っちゃうYo〜!」
レン:「リン、宇宙ステーションにライブできる所なんて無いよ」
井辺:「頼もしい言葉です。しばらくの間は都内での仕事が中心になりますので、明日からまたよろしくお願いします」
リン:「明日?」
井辺:「はい。急きょ、こちらに回してもらえるイベントの仕事があるということで、鏡音さん達が御指名です」
リン:「おぉ〜!」
レン:「お役に立てて何よりです」
井辺:「詳細については、後ほどお2人のデータに送信しておきます」
レン:「お願いします」
井辺:「MEIKOさんは本日18時より、京王プラザホテルでディナーショーが入っております。明日の仕事はオフで、都心大学工学部で全般整備に入ります」
MEIKO:「分かりました」
井辺:「それでは、よろしくお願いします」
ロイド達相手でも丁寧な対応をする井辺。
本来の担当はMEGAbyteなのであるが、だいぶプロデューサー業務にも慣れて来たようで、敷島のいない間は売れっ子ボカロのマネジメントも手伝っている。
リン:「ねぇ、プロデューサー。みくみくは?」
井辺:「初音さんは、大江戸テレビで旅番組にゲスト出演しております」
リン:「おぉ〜!売れっ子じゃん!」
井辺:「明日のイベントにはマスコミも取材に来ますから、鏡音さん達もテレビに映ると思いますよ」
リン:「やった!」
レン:「歌が歌えるんですね」
井辺:「はい。お台場でのイベントですので、海に因んだ歌を歌って頂くことになります」
リン:「“リグレットメッセージ”とか?」
レン:「あまり明るい歌じゃないから、いいのかな、それ?」
井辺:「いいと思います」
レン:「えっ?」
井辺:「鏡音レン君には、“Re-birthday”を歌って頂くことになりそうなので」
レン:「それ、海と関係あります?」
リン:「レン、歌えるだけでいいじゃない」
レン:「まあね。少し、声出ししてきていいですか?」
井辺:「どうぞ。調子の悪い所がありましたら、すぐに教えてください」
レン:「分かりました」
リン:「るりら〜♪るりら〜♪」
[3月12日13:30.天候:曇 埼玉県さいたま市大宮区・とあるレストラン 3号機のシンディ、敷島孝夫、アリス敷島、トニー敷島]
敷島家、親子水入らずのランチなので、シンディは外で待っている。
黒スーツにサングラスを掛けているその出で立ちは、まるで女性SPのようである。
スリットの深いロングスカートが特徴のワンピースをいつも着るわけではないということ。
今回のように、あくまで敷島家のSPとしての役回りである時はスーツにサングラスという姿になることがある。
そんなシンディの耳(集音マイク)に、こんなやり取りが聞こえて来た。
アリス:「タカオ、お会計よろしく……って、何逃げてんの、アンタわ!?」
アリス、会計ばっくれようとしたダンナを羽交い絞めにする。
孝夫:「いでででで!ちょっとトイレに……!」
アリス:「トイレはあっちよ!今絶対、外に出ようとしてたでしょ!?」
孝夫:「い、井辺君に電話しないと……!」
アリス:「シンディに頼めば代わりにやってくれるでしょ!?言い訳しなさんな!」
シンディ、オーナー並びにユーザー夫妻のやり取りに溜め息をつく。
シンディ:(これが『ケンカするほど仲が良い』ってヤツなのかしら)
と、そこへ、シンディの目の前をバージョン4.0が通過する。
右腕には『17』とペイントされていた。
シンディの方を向いて、ペコリと頭を下げる。
シンディ:「ああ」
シンディも頷いた。
普通に稼働しているだけか。
手にエコバッグを持っている所を見ると、オーナーから買い物でも頼まれたのだろう。
するとその17号機、とある幹線道路の方を向いた。
その視線の先には、横断歩道の前で待っている5歳くらいの男の子がいた。
車の往来は途切れることなく、渡れずにいる。
だが、シンディはそこは心配していなかった。
ただ、慌てて飛び出さないかは気になっていたが。
そこへ17号機が幼児の所へ向かって行く。
シンディ:「あ?渡れないようだから手伝うって?それはいいけど、子供を反対側に投げたらブッ壊す」
シンディは17号機の行動を読んだ。
17号機は子供を抱き抱えた。
その仕草はかつてテロリズム用途とは思えぬほど優しいものであったが、シンディの嫌な予感は当たった。
シンディ:「くぉらぁーっ!何やってんだーっ!!」
17号機は横断歩道を無理に渡り出した。
たちまち、事故多発地帯と化す交差点。
シンディ:「感応式信号だから、ボタン押せば済む話だろうが!」
17号機:「横断歩道ハ、歩行者最優先デス」
シンディ:「それは信号機の無い横断歩道の話!」
子供は無事であったものの、大型トラックが1台大破、乗用車が3台大破、うち1台が炎上。
そもそも信号機自体が車の衝突により倒され、信号機自体が消灯したという。
信号無視はダメ。ゼッタイ。
孝夫:「よーし!信号が消えたということは、横断歩道渡り放題だな!でかしたシンディ!」
店から出て来た孝夫は、交差点内がパニックになっているのを横目に、横断歩道をダッシュした。
シンディ:「はあ!?アタシ何もしてないよ!」
アリス:「シンディ、捕まえて!タカオのケータイに、どう見ても仕事関係以外の女の電話番号が入ってたのよ!」
シンディ:「かしこまりました!オラぁっ!責任取って、テメェも手伝うんだよ!」
シンディは17号機の首根っこを掴み上げた。
敷島とシンディは新幹線を大宮駅で降りた。
恐らく、大宮近辺の一部だけ雷警報が発令されたことだろう。
ボカロ達は東京駅まで乗り、井辺が迎えに来た車に乗って事務所まで戻った。
井辺:「それでは皆さん、仙台までの遠征、お疲れさまでした。仕事の方はほぼ成功だと、社長から伺っております」
MEIKO:「お安い御用ですわ、プロデューサー」
リン:「リン達なら、宇宙までもライブに行っちゃうYo〜!」
レン:「リン、宇宙ステーションにライブできる所なんて無いよ」
井辺:「頼もしい言葉です。しばらくの間は都内での仕事が中心になりますので、明日からまたよろしくお願いします」
リン:「明日?」
井辺:「はい。急きょ、こちらに回してもらえるイベントの仕事があるということで、鏡音さん達が御指名です」
リン:「おぉ〜!」
レン:「お役に立てて何よりです」
井辺:「詳細については、後ほどお2人のデータに送信しておきます」
レン:「お願いします」
井辺:「MEIKOさんは本日18時より、京王プラザホテルでディナーショーが入っております。明日の仕事はオフで、都心大学工学部で全般整備に入ります」
MEIKO:「分かりました」
井辺:「それでは、よろしくお願いします」
ロイド達相手でも丁寧な対応をする井辺。
本来の担当はMEGAbyteなのであるが、だいぶプロデューサー業務にも慣れて来たようで、敷島のいない間は売れっ子ボカロのマネジメントも手伝っている。
リン:「ねぇ、プロデューサー。みくみくは?」
井辺:「初音さんは、大江戸テレビで旅番組にゲスト出演しております」
リン:「おぉ〜!売れっ子じゃん!」
井辺:「明日のイベントにはマスコミも取材に来ますから、鏡音さん達もテレビに映ると思いますよ」
リン:「やった!」
レン:「歌が歌えるんですね」
井辺:「はい。お台場でのイベントですので、海に因んだ歌を歌って頂くことになります」
リン:「“リグレットメッセージ”とか?」
レン:「あまり明るい歌じゃないから、いいのかな、それ?」
井辺:「いいと思います」
レン:「えっ?」
井辺:「鏡音レン君には、“Re-birthday”を歌って頂くことになりそうなので」
レン:「それ、海と関係あります?」
リン:「レン、歌えるだけでいいじゃない」
レン:「まあね。少し、声出ししてきていいですか?」
井辺:「どうぞ。調子の悪い所がありましたら、すぐに教えてください」
レン:「分かりました」
リン:「るりら〜♪るりら〜♪」
[3月12日13:30.天候:曇 埼玉県さいたま市大宮区・とあるレストラン 3号機のシンディ、敷島孝夫、アリス敷島、トニー敷島]
敷島家、親子水入らずのランチなので、シンディは外で待っている。
黒スーツにサングラスを掛けているその出で立ちは、まるで女性SPのようである。
スリットの深いロングスカートが特徴のワンピースをいつも着るわけではないということ。
今回のように、あくまで敷島家のSPとしての役回りである時はスーツにサングラスという姿になることがある。
そんなシンディの耳(集音マイク)に、こんなやり取りが聞こえて来た。
アリス:「タカオ、お会計よろしく……って、何逃げてんの、アンタわ!?」
アリス、会計ばっくれようとしたダンナを羽交い絞めにする。
孝夫:「いでででで!ちょっとトイレに……!」
アリス:「トイレはあっちよ!今絶対、外に出ようとしてたでしょ!?」
孝夫:「い、井辺君に電話しないと……!」
アリス:「シンディに頼めば代わりにやってくれるでしょ!?言い訳しなさんな!」
シンディ、オーナー並びにユーザー夫妻のやり取りに溜め息をつく。
シンディ:(これが『ケンカするほど仲が良い』ってヤツなのかしら)
と、そこへ、シンディの目の前をバージョン4.0が通過する。
右腕には『17』とペイントされていた。
シンディの方を向いて、ペコリと頭を下げる。
シンディ:「ああ」
シンディも頷いた。
普通に稼働しているだけか。
手にエコバッグを持っている所を見ると、オーナーから買い物でも頼まれたのだろう。
するとその17号機、とある幹線道路の方を向いた。
その視線の先には、横断歩道の前で待っている5歳くらいの男の子がいた。
車の往来は途切れることなく、渡れずにいる。
だが、シンディはそこは心配していなかった。
ただ、慌てて飛び出さないかは気になっていたが。
そこへ17号機が幼児の所へ向かって行く。
シンディ:「あ?渡れないようだから手伝うって?それはいいけど、子供を反対側に投げたらブッ壊す」
シンディは17号機の行動を読んだ。
17号機は子供を抱き抱えた。
その仕草はかつてテロリズム用途とは思えぬほど優しいものであったが、シンディの嫌な予感は当たった。
シンディ:「くぉらぁーっ!何やってんだーっ!!」
17号機は横断歩道を無理に渡り出した。
たちまち、事故多発地帯と化す交差点。
シンディ:「感応式信号だから、ボタン押せば済む話だろうが!」
17号機:「横断歩道ハ、歩行者最優先デス」
シンディ:「それは信号機の無い横断歩道の話!」
子供は無事であったものの、大型トラックが1台大破、乗用車が3台大破、うち1台が炎上。
そもそも信号機自体が車の衝突により倒され、信号機自体が消灯したという。
信号無視はダメ。ゼッタイ。
孝夫:「よーし!信号が消えたということは、横断歩道渡り放題だな!でかしたシンディ!」
店から出て来た孝夫は、交差点内がパニックになっているのを横目に、横断歩道をダッシュした。
シンディ:「はあ!?アタシ何もしてないよ!」
アリス:「シンディ、捕まえて!タカオのケータイに、どう見ても仕事関係以外の女の電話番号が入ってたのよ!」
シンディ:「かしこまりました!オラぁっ!責任取って、テメェも手伝うんだよ!」
シンディは17号機の首根っこを掴み上げた。
ほんと、自己愛さんには困ったものだねぇ……。
あ、当ブログは法論お断りなんで、ご承知おきください。
まあ、私の教学がナッシングなもんで、対応できないだけなんだけどw
何せ、不良信徒がやってるブログなんでね。
タンヤオ・平和・三食・ドラ1満貫
なんちゃって・・・
食事中にてお許しを
学会員んっ?さんが見てますよ。
遅い夕食みたいですね。
私も今日は遅番なので、遅い夕食になりそうです。
んっ?さんの革命的指導が入った~!