[3月16日18:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fレストラン“マジックスター”]
ホテルのロビーと繋がっている木製のドアを開ける。
片開きの1枚ドアの表面には、蛇を模した黒い不気味な飾りが付いており、いかにも魔女がこの奥にいることを伺わせる。
だが……。
キャサリン:「いらっしゃいませー」
入ってみると、そこはジャズバーのような雰囲気のレストランがあった。
実際、店内BGMもジャズが掛かっている。
キャサリン:「お1人様ですか?」
鈴木:「ええ」
キャサリン:「こちらへどうぞ」
と、キャサリンは鈴木をカウンター席へ案内した。
キャサリン:「ホテル宿泊の方ですね。宿泊客の方は料金10%引きになります」
鈴木:「なるほど。そういうサービスがあるのか。はい、ルームキー」
キャサリン:「ありがとうございます。ご注文は?」
鈴木:「ここって、『魔法薬を薬膳とした創作料理』が食べられるんだよね?」
キャサリン:「そうですよ」
鈴木:「何かお勧めの料理はありますか?」
キャサリン:「本日のお勧めは『3種のハーブをふんだんに使用したポテまたはブイヤベース』です」
鈴木:「……何か普通そうな……」
キャサリン:「その3種のハーブに、秘密が隠されているのですよ」
鈴木:「どんな?」
キャサリン:「ふふ、秘密ですよ。お客様の健康状態に合わせて、ハーブの調合を変えているのです」
鈴木:「すると、この料理を注文しようとする俺の体調にも合わせてくれるわけだ。でも、俺は別に、どこも体の具合は悪くないしなぁ……。作者みたいに、潰瘍性大腸炎ってわけでもないしな」
キャサリン:「お客様、お体の方は大丈夫でも、心の方が疲れておりません?」
鈴木:「なに?」
キャサリン:「ハーブには体だけでなく、心も癒してくれる効果があるんですよ」
鈴木:「心か。確かに顕正会のせいで、俺の心はズタボロだ。それが嫌になって、法華講員の口車に乗せられて宗門に行ってみたものの、何にもいいことありゃしねぇ……」
キャサリン:「お悩み事で心がお疲れですね。お任せください」
キャサリンは笑みを浮かべて厨房に向かった。
鈴木:「見た感じ、ちょっとムーディー☆アポ山……じゃなかった。ちょっとムーディーな雰囲気のジャズレストランって感じだなー。とても、魔女が経営しているとは……」
鈴木は辺りを見回した。
と、そこへ今度は外から新規客が入って来る。
店長のキャサリンは厨房に入っているが、接客はどうするのか?
カラス:「カァー、カァー!」
天井には止まり木代わりの梁が通しており、そこにカラスが止まっていたのだ。
それがバサバサと飛んで来て、
カラス:「いらっしゃいませ。2名様ですカァー?そちらのテーブル席へどうぞ。御新規2名様、ご案内ですカァー!」
鈴木:「……!!」( ゚ ρ ゚ )
鈴木の眼鏡がずり落ちる。
カラスが飛んで来て接客することもそうだが、まずそのカラスが喋れる上、新規客もリピーターなのか、何も驚かないことだった。
カラス:「お冷やのお代わり、どうですカァー?」
鈴木:「うわっ!?……お願いしていいのか?」
カラス:「少々お待ちください」
カラスは鈴木のグラスを嘴に咥えると、バサバサとカウンターの向こうに飛んで行った。
そして……。
女性スタッフ:「お冷や、お待たせしましたー」
鈴木:「!!!」
奥から出て来たのは人間の姿をした女性スタッフだった。
だが肌は浅黒い。
客:「すいませーん!」
女性スタッフ:「はい、ただいまー」
鈴木が呆然としていると、女性スタッフは先ほどの新規客の所へ注文を取りに行った。
鈴木:「あの……え?え?ええ?」
混乱していると女性スタッフはまた奥へ向かって行き……。
カラス:「カァー!カァー!ちょっと佐々木さん!何度も遅刻するなって言ってるカァー!」
別のカラス:「サーセン。ハトのヤツらがあまりにもウザかったんで、息の根を止め……あ、いや、静かにさせようと……」
またカラスの姿に戻って、ちょうど『出勤』してきた別のカラスの遅刻を注意していた。
人間の言葉を喋っていなければ、普通にカラスが店内に侵入して何かコミュニケーションしているくらいにしか見えない。
キャサリン:「お待たせしました。『3種のハーブをふんだんに使ったブイヤベース』でーす」
しばらくすると、キャサリンが厨房から出て来た。
鈴木:「あ、あの、すいません。何でここにカラスがいるんですか?」
キャサリン:「私の使い魔達です。今はお店を手伝ってもらってるんですよ。魔女の使い魔でカラスはデフォでしょ?」
キャサリンはさも当然のように言った。
鈴木:「えっと……」
キャサリン:「もちろん、初めてのお客様は驚かれます。でも、普通のカラスと違っていい子達ですよ」
鈴木:(そういう問題かな……)
因みにカラスの中には、客の話し相手になってる者もいる。
男性客:「この前、クルミを割ろうとしていたカラスがいたんだ。そしたらそこへ強風が吹いて来て、クルミが飛んで行ってしまったんだ。俺が先に見つけて、ハンマーでクルミを割ってやったんだ。そしたらそのカラス、嬉しそうに食べてさぁ……」
カラス:「いいことをしましたですカァー」
男性客:「次の日、さも当然のように新しいクルミをくわえて俺の家でカラスが待っていたんだ。……さすがに、『真夜中、美少女に化けて御礼に来る』というのは期待し過ぎたみたいだ」
カラス:「普通のカラスはそんなもんですカァ〜。わっちなら、正にお客さんの通りにしたんですカァー」
鈴木が出された料理を食べると……。
鈴木:「美味い!それに、何だか心が落ち着くようだ……」
キャサリン:「お口に合いましたようで何よりです。どうぞ、ごゆっくり」
鈴木は久しぶりに美味い料理にありついた感じがして、それを全部平らげてしまった。
キャサリン:「ありがとうございます」
レジで会計をする。
宿泊客はチェックアウトの際でも支払いができるのだが、鈴木はあえてレジで先に払うことにした。
もちろん、宿泊客特権で割引を受ける。
鈴木:「ごちそうさま。……あの、ここのホテルの従業員で、ホウキに乗る人はいますか?」
キャサリン:「エレーナですか?今日は休みですから、どこかへ出掛けてるかもしれませんね。1度出掛けると、いつ帰ってくるか分かりませんから」
鈴木:「そうですか……」
鈴木はレストランを出てホテルに戻った。
鈴木:「ん?」
ロビーには今日の夕刊があった。
それだけでなく、宿泊客は希望すれば朝刊と夕刊を無料で手に入れることができる。
鈴木:「すいません、夕刊もらいます」
オーナー:「どうぞどうぞ」
普段は新聞を読まない鈴木だったが、この時は何故か夕刊に目を通したくなった。
ロビーからそれを一部取る。
鈴木:「あの、エレーナ……さんはいますか?」
オーナー:「エレーナですか?いえ、夕方に外出してまだ戻って来てませんね。何かご用ですか?」
鈴木:「いえ……」
鈴木はエレベーターに乗り込むと、自分の部屋に戻った。
ホテルのロビーと繋がっている木製のドアを開ける。
片開きの1枚ドアの表面には、蛇を模した黒い不気味な飾りが付いており、いかにも魔女がこの奥にいることを伺わせる。
だが……。
キャサリン:「いらっしゃいませー」
入ってみると、そこはジャズバーのような雰囲気のレストランがあった。
実際、店内BGMもジャズが掛かっている。
キャサリン:「お1人様ですか?」
鈴木:「ええ」
キャサリン:「こちらへどうぞ」
と、キャサリンは鈴木をカウンター席へ案内した。
キャサリン:「ホテル宿泊の方ですね。宿泊客の方は料金10%引きになります」
鈴木:「なるほど。そういうサービスがあるのか。はい、ルームキー」
キャサリン:「ありがとうございます。ご注文は?」
鈴木:「ここって、『魔法薬を薬膳とした創作料理』が食べられるんだよね?」
キャサリン:「そうですよ」
鈴木:「何かお勧めの料理はありますか?」
キャサリン:「本日のお勧めは『3種のハーブをふんだんに使用したポテまたはブイヤベース』です」
鈴木:「……何か普通そうな……」
キャサリン:「その3種のハーブに、秘密が隠されているのですよ」
鈴木:「どんな?」
キャサリン:「ふふ、秘密ですよ。お客様の健康状態に合わせて、ハーブの調合を変えているのです」
鈴木:「すると、この料理を注文しようとする俺の体調にも合わせてくれるわけだ。でも、俺は別に、どこも体の具合は悪くないしなぁ……。作者みたいに、潰瘍性大腸炎ってわけでもないしな」
キャサリン:「お客様、お体の方は大丈夫でも、心の方が疲れておりません?」
鈴木:「なに?」
キャサリン:「ハーブには体だけでなく、心も癒してくれる効果があるんですよ」
鈴木:「心か。確かに顕正会のせいで、俺の心はズタボロだ。それが嫌になって、法華講員の口車に乗せられて宗門に行ってみたものの、何にもいいことありゃしねぇ……」
キャサリン:「お悩み事で心がお疲れですね。お任せください」
キャサリンは笑みを浮かべて厨房に向かった。
鈴木:「見た感じ、ちょっとムーディー☆アポ山……じゃなかった。ちょっとムーディーな雰囲気のジャズレストランって感じだなー。とても、魔女が経営しているとは……」
鈴木は辺りを見回した。
と、そこへ今度は外から新規客が入って来る。
店長のキャサリンは厨房に入っているが、接客はどうするのか?
カラス:「カァー、カァー!」
天井には止まり木代わりの梁が通しており、そこにカラスが止まっていたのだ。
それがバサバサと飛んで来て、
カラス:「いらっしゃいませ。2名様ですカァー?そちらのテーブル席へどうぞ。御新規2名様、ご案内ですカァー!」
鈴木:「……!!」( ゚ ρ ゚ )
鈴木の眼鏡がずり落ちる。
カラスが飛んで来て接客することもそうだが、まずそのカラスが喋れる上、新規客もリピーターなのか、何も驚かないことだった。
カラス:「お冷やのお代わり、どうですカァー?」
鈴木:「うわっ!?……お願いしていいのか?」
カラス:「少々お待ちください」
カラスは鈴木のグラスを嘴に咥えると、バサバサとカウンターの向こうに飛んで行った。
そして……。
女性スタッフ:「お冷や、お待たせしましたー」
鈴木:「!!!」
奥から出て来たのは人間の姿をした女性スタッフだった。
だが肌は浅黒い。
客:「すいませーん!」
女性スタッフ:「はい、ただいまー」
鈴木が呆然としていると、女性スタッフは先ほどの新規客の所へ注文を取りに行った。
鈴木:「あの……え?え?ええ?」
混乱していると女性スタッフはまた奥へ向かって行き……。
カラス:「カァー!カァー!ちょっと佐々木さん!何度も遅刻するなって言ってるカァー!」
別のカラス:「サーセン。ハトのヤツらがあまりにもウザかったんで、息の根を止め……あ、いや、静かにさせようと……」
またカラスの姿に戻って、ちょうど『出勤』してきた別のカラスの遅刻を注意していた。
人間の言葉を喋っていなければ、普通にカラスが店内に侵入して何かコミュニケーションしているくらいにしか見えない。
キャサリン:「お待たせしました。『3種のハーブをふんだんに使ったブイヤベース』でーす」
しばらくすると、キャサリンが厨房から出て来た。
鈴木:「あ、あの、すいません。何でここにカラスがいるんですか?」
キャサリン:「私の使い魔達です。今はお店を手伝ってもらってるんですよ。魔女の使い魔でカラスはデフォでしょ?」
キャサリンはさも当然のように言った。
鈴木:「えっと……」
キャサリン:「もちろん、初めてのお客様は驚かれます。でも、普通のカラスと違っていい子達ですよ」
鈴木:(そういう問題かな……)
因みにカラスの中には、客の話し相手になってる者もいる。
男性客:「この前、クルミを割ろうとしていたカラスがいたんだ。そしたらそこへ強風が吹いて来て、クルミが飛んで行ってしまったんだ。俺が先に見つけて、ハンマーでクルミを割ってやったんだ。そしたらそのカラス、嬉しそうに食べてさぁ……」
カラス:「いいことをしましたですカァー」
男性客:「次の日、さも当然のように新しいクルミをくわえて俺の家でカラスが待っていたんだ。……さすがに、『真夜中、美少女に化けて御礼に来る』というのは期待し過ぎたみたいだ」
カラス:「普通のカラスはそんなもんですカァ〜。わっちなら、正にお客さんの通りにしたんですカァー」
鈴木が出された料理を食べると……。
鈴木:「美味い!それに、何だか心が落ち着くようだ……」
キャサリン:「お口に合いましたようで何よりです。どうぞ、ごゆっくり」
鈴木は久しぶりに美味い料理にありついた感じがして、それを全部平らげてしまった。
キャサリン:「ありがとうございます」
レジで会計をする。
宿泊客はチェックアウトの際でも支払いができるのだが、鈴木はあえてレジで先に払うことにした。
もちろん、宿泊客特権で割引を受ける。
鈴木:「ごちそうさま。……あの、ここのホテルの従業員で、ホウキに乗る人はいますか?」
キャサリン:「エレーナですか?今日は休みですから、どこかへ出掛けてるかもしれませんね。1度出掛けると、いつ帰ってくるか分かりませんから」
鈴木:「そうですか……」
鈴木はレストランを出てホテルに戻った。
鈴木:「ん?」
ロビーには今日の夕刊があった。
それだけでなく、宿泊客は希望すれば朝刊と夕刊を無料で手に入れることができる。
鈴木:「すいません、夕刊もらいます」
オーナー:「どうぞどうぞ」
普段は新聞を読まない鈴木だったが、この時は何故か夕刊に目を通したくなった。
ロビーからそれを一部取る。
鈴木:「あの、エレーナ……さんはいますか?」
オーナー:「エレーナですか?いえ、夕方に外出してまだ戻って来てませんね。何かご用ですか?」
鈴木:「いえ……」
鈴木はエレベーターに乗り込むと、自分の部屋に戻った。
>「功徳とは即身成仏であり六根清浄である」
仰る通りです。
恐らく御住職は、「『六根清浄』していく過程において、何かいいこと(功徳)あったかい?」と仰ったのでしょう。
恐らく元顕としては、いおなずんさんみたいな反応になるんじゃないでしょうか?
元顕の害毒はジワジワやってきて、気づいた時にはもう手遅れというパターンがベタな法則なわけです。
ソースは無いですよ。
ただ、自分が信仰していた中で、他の元顕を見ていてそう感じたことです。
で、それは功徳も同じことだと思うんです。
ジワジワとやってきて、気づいた時にはウハウハですよ。
トチロ〜さんを見て御覧なさい、と。
彼のブログの告白手記にも書かれていましたけど、御受誡してからは血の滲むような現証しか無かったでしょう?
それが今や、年収は私の3倍以上のセレブですよ。
ですので、
>自分では気が付かないものですよ
となるわけですね。
害毒と功徳が突発的に表れる元・学会員とは完全に分けて考えるべきです。
元・正信会は?いや、知りませんw
今度、御住職に会ったら、
「雲羽がそんなこと言ってた」
とでも言っといてくださいwww
日蓮正宗で分かったこと。
「功徳とは即身成仏であり六根清浄である」
ということ。
今年の初め、住職に「功徳はあったかい?」
と聞かれたのですが、
”そんなのわかるわけないだろう”
と心の中で叫んでしまいました。
ハッキリ言って、よくわからん。
自分では気が付かないものですよ
小鉄さんが、というよりは、コメントが投稿されること自体が久しぶりですね。
115系乗りましたか。
懐かしい電車ですね。今はもう東日本では、絶滅危惧種ですか。
でも、やたら多い学会員が余計ですねw
とは若者に取っては誉め言葉だが、
「年甲斐も無く慌てん坊」
とはウザポイント以外の何物でもない。
私の職場の下の者だよ。
最年少で隊長代行になると、年長の部下の扱いに困る。
何しろ……年功序列で本来は私より先に出世するはずの人達が、何かやらかしてそのコースから外れたオッサン達ばっかりだからさ。
いつも乗る電車が、しれっと発車票から削除されているのだが。