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報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“アンドロイドマスターⅡ” 「AIは人類蹂躙の夢を見るか?」

2019-02-28 18:58:19 | アンドロイドマスターシリーズ
[2月24日14:00.天候:晴 埼玉県さいたま市西区 DCJロボット未来科学館]

 平賀:「……このように『東京決戦』など、既にAI搭載のロボットが人間に牙を剝きつつあります。これまではそのようにプログラミングし、AIを故意に悪用した人間が裏側にいたのが原因ですが、私はそのような人間が現れなくても、いずれは人間に反旗を翻す事態が訪れると予測しています。それは何世紀も後ではありません。この21世紀に最中に訪れると考えております。しかし、萎縮して『それならもうAIの研究・開発を止めよう』というのは愚の骨頂です。我々人間は何も恐れることはありません。では、どうすれば良いのか?司法は人間が人間を取り締まるものです。それならば、悪いAIを良いAIに取り締まらせれば良い。正に、“ターミネーター”の世界ですね。ただ、あの世界とこっちの世界の大きな違いは、タイムマシンがこちらの世界には存在しないことなんですが」

 科学館のイベントで、平賀が講演を行う。
 それを事務所エリアの応接室で、モニタ越しに聴くは敷島。

 敷島:「平賀先生の『ロックマンX理論』か。脆弱になった人類に代わって、暴走したロイドを制圧する為のロイドを造ろうというものだ。……と言いつつ、あのゲームと違って、こっちの人類はちゃんと予防線を張ること忘れてないんだがな」
 エミリー:「ロックマンXの役をやらされるロイドは大変ですね」
 敷島:「まあ、そうだな。実際は主人公以外に複数の……って、いや、オマエだよ!」
 エミリー:「はい?」
 敷島:「取りあえず、本物のロックマンXみたいなロイドができるまで、お前達マルチタイプが代わりにやるんだよ」

 というか既に女ロックマンみたいなものだが。

 エミリー:「私には荷が重いです」
 敷島:「バージョン・シリーズから女帝陛下扱いされといて何を今更……。後でゾルタクスゼイアンのことは教えてもらうからな」
 エミリー:「ですから、その時が来たらお教えしますと何度も申し上げているはずです」
 敷島:「Siriみたいなこと言いやがって……」

 平賀:「……以上で私の講演と致します。本日は御清聴、誠にありがとうございました」

 敷島:「おっ、終わったみたいだぞ。お迎えに行くぞ」
 エミリー:「はい」

 敷島とエミリーは応接室を出た。

 シンディ:「あっ、姉さん!犯人コイツたったわ!電気自動車の急速充電器、無断使用してたの!!」
 バージョン4.0:「アァアァァァアァァァ……!」
 エミリー:「取りあえず、バッテリー破壊しておけ」
 シンディ:「はーい」
 バージョン4.0:「オ、オ許シヲ!シンディ様!」
 シンディ:「黙れ!この野郎!!」

 バタバタとイベントホールに向かう敷島とエミリー。

 敷島:「かつてのテロ用途ロボットも、オマエ達の手に掛かればポンコツ同然だな。オマエ達の存在は大きいぞ」
 エミリー:「私達はプログラムに反したアホ共にツッコミを入れているだけなんですけどね」
 敷島:「いや、だからそれをよろしく頼むと言ってるんだ」

 イベントホールのバックヤードに行くと、平賀が汗を拭いて歩いて来る所だった。

 敷島:「平賀先生、お疲れ様です!」
 平賀:「敷島さん、わざわざ来てくれたんですか」
 敷島:「先生の『ロックマンX理論』、実に冴え渡っていましたよ!この分だと、ノーベル賞間違い無しでしょう!」
 平賀:「南里先生が取れなかったものを、自分が取れるとは思っていませんよ」
 敷島:「弟子が師匠を越えてもいいと思いますよ。どうです?今夜はシースー(※)でも摘まみながら一杯?」

 ※芸能界用語で「寿司」のことです。てか、今でも言ってるのか?

 平賀:「お付き合いしましょう。明日は都心大学で講義があるので、一泊することになりますしね」

 今や平賀もDCJ(デイライト・コーポレーション・ジャパン)の外部取締役だ。
 その多忙さは敷島以上である。

 敷島:「先生の最新の理論、是非お聞きしたいですな」
 平賀:「大したことないですよ。せいぜい、予防線はどうするかが凡そ決まったくらいです」
 敷島:「うちのボーカロイド達のことですか」
 平賀:「今までAIが人類に反旗を翻したことを想定した映画やゲームは存在しましたが、そのどれもが予防線を張っておらず、AIの暴走を許してしまったというものでした。それを踏まえ、自分はボーカロイド達に予防線の役割を果たして欲しいと考えているのです」
 敷島:「ボーカロイドも随分種類が増えましたし、その布石はどんどん打たれてますよ」
 平賀:「頼もしい限りです。ですが、量産機では心許ない。南里先生が直接開発した初期型に、秘密が隠されていることが判明しました」
 敷島:「うちのミクのことでしょう?元は兵器として設計されていただけに、そういう秘密が……」
 平賀:「いや、初音ミクだけではありません。MEIKOやKAITO、鏡音リン・レン、そして巡音ルカもです」
 敷島:「うちの屋台骨達ですね。いつでも協力しますよ?整備を引き受けて下さっている以上は」
 平賀:「ありがとうございます。その時は、よろしくお願い致します」

 エミリーはこの2人、両雄とも言われる敷島と平賀の会話を聴きながら思った。

 エミリー:(この両雄の目が黒いうちは、恐らくAI達も大人しくしているだろう)

 と。
 そして、

 エミリー:(いかに両雄でも、まだ本当の恐ろしさに気づいていないようだ)

 と。

 エミリー:(いずれ気付く機会があるのか、それとも無いのか。或いは気付いた時には既に手遅れなのか。その計算は、私にもできない。ゾルタクスゼイアン……)

 その『本当の恐ろしさ』とやらを教えることをしないエミリーは……。

 エミリー:(私には荷が重いと言った意味を理解しないこの両雄……いや、やめておこう)
 平賀:「館長に挨拶してきます」
 敷島:「あっ、私も行きます。エミリー、車回してもらって」
 エミリー:「かしこまりました。シンディはどうなさいますか?」
 敷島:「あいつは今、アリスに付いてるだろ。アリスに任せるさ」
 エミリー:「かしこまりました」

 エミリーはバックヤードから、駐車場に止まっているハイヤーの所へ向かった。
 
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新年の御挨拶を“アンドロイドマスター”シリーズのガイノイド達に依頼してみた件

2019-01-02 10:26:58 | アンドロイドマスターシリーズ
[12月31日23:45.天候:晴 静岡県富士宮市上条2057 日蓮正宗総本山・大日蓮華山 大石寺]

 AD:「それでは本番いきまーす!5、4、3、2……」
 エミリー:「こんばんは。今回は大石寺にお邪魔しています」
 シンディ:「今回は雲羽監督が自ら御登山されていますので、私達が代わりに御挨拶をさせて頂きたいと思います。よろしくお願い致します」
 エミリー:「現在の気温は3度。私達には平気な気温ですが、人間の方々はさぞかし寒いと思われます。どうか体調にはお気をつけください」
 シンディ:「それでは境内にお邪魔しましょう。私達は人間ではありませんので、そもそも謗法とは関係ございませんので」

 

 エミリー:「ここが監督が再び所属した報恩坊様の入口になります」
 シンディ:「監督が眠い目を擦りながら撮影したので、画像の悪さは御容赦ください」
 エミリー:「それでは中に入ってみましょう」
 シンディ:「監督は今、元朝勤行に備えて寝ているはずですので、昔のバラエティ番組にありました、小声で『おはようございまーす』と言って寝顔を撮影するアレで行きたいと思います」

 エミリー、玄関の引き戸を開けようとする。

 エミリー:「ちょっと立て付けの悪いドアですね。なかなか開きません」
 シンディ:「お寺は開かれた所だから、鍵が掛かってるはずがないわね。もう少し強く引いて……」

 バキッ!(鍵の壊れる音)

 エミリー:「…………」
 シンディ:「…………」

 しばらく立ちすくむ2人。

 エミリー:「……え、何で壊れたの?」
 シンディ:「分かりません」
 エミリー:「鍵掛かってたじゃない」
 シンディ:「姉さんが先にこじ開けたんでしょ?」
 エミリー:「私より強く引いたのは、明らかにオマエだ」
 シンディ:「また人のせいにする!」
 エミリー:「どうするんだ!?」
 シンディ:「と、取りあえず……」

 シンディ、ドアだけ直す。

 バージョン4.0:「明ケマシテ、オメデトウゴザイマス!新年明ケテ早々、エミリー様とシンディ様ニお会イデキルナンテ、功徳〜〜〜〜〜〜!!」

 ズドン!(シンディ、右手をライフルに変形させて発砲する)
 ドゴン!(エミリー、右手をマグナムに変形させて発砲する)

 バージョン4.0:(@_@;)〜☆

 いきなりの攻撃にピヨるバージョン4.0。

 エミリー:「こいつを犯人にしておく!玄関の横に置いとけ!」
 シンディ:「いいアイディアですね。うん、いいアイディアだ」
 エミリー:「取りあえずペンキでカラフルに塗って、ダルマが置いてある風にしておけばいいだろ」
 シンディ:「ダルマ!?……いや、確かにこいつらダルマみたいな体付きですけど!」

 今やAIも人間にウソを付き、誤魔化す時代になりつつある。

[1月1日00:05.天候:晴 大石寺境内]

 シンディ:「あ、新年明けましたよ」
 エミリー:「読者の皆様、明けましておめでとうございます!寝ている監督に代わって御挨拶申し上げます。それでは他の作品と中継が繋がっていますので、呼び出してみましょう」
 シンディ:「それではここ最近、連載数が伸びている“私立探偵 愛原学”から行ってみましょう」

 愛原:「あー、クソ寒っ!」
 高橋:「先生、中継繋がってますよ!」
 愛原:「えっ、うそマジ!?……えー、私達は今、大宮の氷川神社に来ています。私らはカントクと違って、信仰者じゃないんで。フツーに神社に参拝します」

 シンディ:「リサさんの着物がよく似合いますね、愛原さん?」

 愛原:「本人も喜んでいましてですねー、何でも斉藤絵恋さんから借りたお揃いの着物らしいんです」

 エミリー:「よほど仲が良いんですね」

 愛原:「ちょっと友達の域を越えて、百合っぽくなっているのが気になるところです」

 シンディ:「1番新しい作品ですから、まだまだ今後のストーリー展開が気になりますねー」

 愛原:「いつまたハードボイルド路線を行かされるか、気が気でないです」

 エミリー:「ありがとうございました。実は私達も着物を着ています」
 シンディ:「さすがにお揃いではないですね」
 エミリー:「いつもの衣装だと胸が窮屈なのですが、着物だと胸の所も上手く調整できて素晴らしいです」
 シンディ:「それでは次は、“アンドロイドマスター”に負けず劣らずのストーリーの長さで有名な“ユタと愉快な仲間たち”の御紹介です」

 ガタンゴトン!……ガタンゴトン!……ガタンガタン!……ガタンガタン!ガタガタガタガタガタ!

 エミリー:「これは……?」
 シンディ:「電車の中みたいですね。“ユタと愉快な仲間たち”の稲生さーん?」

 稲生:「あ、はい、稲生です!こっちの世界、まだ新年明けてないんですよ!」

 シンディ:「ええっ!?」

 稲生:「作者の遅筆のせいで、こっちはまだ12月29日です!」

 エミリー:「これは失礼致しました。今、電車の中みたいですが、どちらに向かっているところですか?」

 稲生:「中央本線の特急“あずさ”26号の中です。さっき甲府駅を出たところですね。取りあえずこの電車が新宿駅に到着した辺りから、再開するそうです」

 シンディ:「作者の代わりに長旅させられるのも大変ですね。あの、できればマリアンナさんとイリーナさんにも出て頂きたいんですけど」

 稲生:「すいません、先生は爆睡中です、予想通り。マリアさんはトイレに行っちゃって……」
 エレーナ:「ぬーん」
 稲生:「って、何でキミがここにいるんだよ!?いつの間に乗ったんだ!?」
 エレーナ:「ああ?私の魔法を使えば、電車のドアを開けるなんてお茶の子さいさいだぜ」
 稲生:「何で外から開けるんだよ!?走行中だぞ!」

 バタバタとやってくるマリアンナ。

 マリア:「こらっ!オマエが出るな!」
 エレーナ:「稲生氏1人で寂しそうだったから、私が呼ばれて飛び出て何とやらだぜ」
 マリア:「常識で考えろ、この!」
 エレーナ:「ああ?オマエの口から常識なんて言葉が出て来るなんて、きっと明日は雪が降るぜ」
 マリア:「黙れ!この黄色いゴリラ!」
 エレーナ:「な……黄色いゴリラだと!?このペチャパイ!」
 稲生:「ぼ、僕達は元気にやってますので、今年もよろしくお願いしまーす!」

 シンディ:「仲がよろしいですわね」
 エミリー:「さすがは『仲良き事は美しき哉』が綱領に入っている魔法門ですね」
 シンディ:「尚、『黄色いゴリラ』とはエレーナさんの髪が私と同じ、黄色が濃い金髪だからだそうです。マリアンナさんは、それよりは白に近い金髪なんですね」
 エミリー:「あとはミズ・エレーナの方が体付きが良いという意味もあるそうだ」
 シンディ:「ペチャパイは【お察しください】」
 エミリー:「登山レポについては監督にお任せします。そろそろ私達は退散するとしましょうか」
 シンディ:「元朝勤行の後、広布の広場で甘酒が振る舞われるそうですが、私達はロイドである為、レポートができませんので悪しからず」
 エミリー:「元朝勤行は正座椅子を使っても足がやられると作者が言ってました」
 シンディ:「その後も何度も正座する場面があった為、足がギブアップした作者は報恩坊さんの初勤行では椅子に座ってた根性無しです」
 エミリー:「それでは今年もよろしくお願い致します」
 シンディ:「今年は私達のストーリーも再開してくれるといいですね」
 エミリー:「それでは私達から大石寺へ御供養です」

 エミリーとシンディ、右手をバズーカ砲に変形させる。
 そして、上空に向かって手を挙げる。
 2人とも1発ずつ発砲。

 エミリー:「玉屋です!」
 シンディ:「私達から花火の御供養です」
 妙観講員A:「こらーっ!誰がそこまで許可した!?」
 妙観講員B:「ちょっとこっちへ来い!」
 シンディ:「ヤベッ、アドリブ駄目だった!」
 エミリー:「それでは大石寺からお送りしました!」

 鋼鉄姉妹、超小型ジェットエンジンを起動させて緊急離脱!

[1月1日01:15.天候:晴 大石寺報恩坊]

 いおなずん:「おはようございます」
 雲羽百三:「ん……もう起きる時間ですか?」
 いおなずん:「そうです。トチロ〜さん、おはようございます」
 トチロ〜:「おう……」

 外でのことなど不知の作者達。
 尚、玄関の外に放置されたダルマバージョン4.0は御住職が謗法払いをして下さったかもしれない今日この頃です。
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“戦う社長の物語” 「AIが人類を超える時」 4

2018-08-02 12:29:24 | アンドロイドマスターシリーズ
[7月31日19:00.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 敷島家]

 敷島:「ただいま」
 エミリー:「お帰りなさいませ」

 会社から帰宅すると、既にエミリーは戻って来ていた。

 エミリー:「今、御夕食の支度をしておりますので、しばらくお待ちください」
 敷島:「ああ」

 敷島は自分の寝室に入った。
 そこのクローゼットを開けて、私服に着替える。

 敷島:「今日も暑かったなぁ……」

 そんなことを言いつつ、ダイニングへ行ってみる。
 エミリーは夕食の準備に忙しい。
 どうせまた明日から第一秘書として復帰するわけだから、ゾルタクスゼイアンについては明日聞いてみようかと思った。
 と、そこへ平賀から電話が掛かって来る。

 敷島:「はい、もしもし?」
 平賀:「あ、敷島さん、お疲れさまです。実はうちの大学のオープンキャンパスの一環として、マルチタイプを記念館で展示する件ですが……」
 敷島:「ああ、そうでした。来週にはそちらに向かいますので……。ええ、エミリーとシンディの2人でいいですね。アルエットはDCJの方にいないといけないし、レイチェルは勝ちゃ……勝又都議の秘書になりましたので」
 平賀:「ありがとうございます。それでは来週お待ちしておりますので……」
 敷島:「平賀先生、ちょっとお聞きしたいことが……」

 敷島はササッと寝室に移動した。

 平賀:「何でしょう?」
 敷島:「ゾルタクスゼイアンって何ですか?」

 そう。ロイドに聞くのではなく、人間に聞こうと思った。
 開発者である平賀なら、何か知っているのではないかと思ったのだ。

 平賀:「それはどこで知りました?エミリーかシンディからですか?」
 敷島:「いえ、実は……」

 敷島は夢の話をした。

 敷島:「それからシンディやレイチェルに聞いても、はぐらかされるばかりなんです」
 平賀:「なるほど……」

 平賀は少し考えた後で答えた。

 平賀:「AIにおける仮想世界と言った方が良いかもしれません」
 敷島:「仮想世界?」
 平賀:「はい。上手く説明できないとシンディが答えたのは、それが原因なんですよ。人間でも仮想世界について、他人に説明できますか?」
 敷島:「仮想世界と言っても、色々な世界がありますからね」
 平賀:「そうでしょう?……だけど、あくまでもそれは人間から見た仮想の世界の話。ですが、彼らにはもっと違う世界が見えてるんですよ」
 敷島:「ますますワケが分からくなりますね」
 平賀:「ええ、そうでしょう?」
 敷島:「それじゃ、あまり気にする必要は無いってことですかね」
 平賀:「ゾルタクスゼイアンについてはね。でも、エミリー達には気をつけておいた方が良いかもしれません」
 敷島:「えっ?」
 平賀:「今は敷島さんを恐れているので見た目にも追従していますが、もしも将来、次世代の『アンドロイドマスター』が現れなかったらと思うと……」
 敷島:「何だか怖い予言ですな」
 平賀:「自分はその対策も練るつもりです。だからどうか、敷島さんも気をつけて」
 敷島:「はい」

 敷島が通話を切ると、ドアがノックされた。

 敷島:「おっと!」

 急いでドアを開けると、そこにエミリーがいた。

 エミリー:「社長、御夕食ができました」
 敷島:「おっ、そうか。今行く」

 ダイニングに向かうと、既にアリスがいつもの椅子に座っていた。

 敷島:(トニーではどれほど俺の代わりが務まるか分からない。それよりも、俺の代わりができる人間を探しておく必要がある)
 アリス:「電話、誰からだったの?」
 敷島:「平賀先生さ。来週、先生の大学のオープンキャンパスに、エミリーとシンディを貸して欲しいという話だ」
 アリス:「その後は向こうの科学館のイベントで展示か。アンタ達も引っ張りだこだね」
 シンディ:「大変光栄です」
 敷島:「俺も忙しくなりそうだ。ま、しょうがない。こういう因果な商売してちゃな……。アメリカ行きは、いつになるのやら」

[同日21:00.天候:晴 敷島家]

 シンディ:「社長、姉さんに『ゾルタクスゼイアン』について聞かないのですか?」

 敷島が風呂から出て冷蔵庫のビールを漁っていると、シンディが話しかけて来た。

 敷島:「いや、平賀先生に聞いて凡そ分かったからいいよ」
 シンディ:「平賀博士が」
 敷島:「俺達人間には理解できない、AIにとっての仮想世界。でも、何でそんなものがあるのか分からない」
 シンディ:「それは……より私達が人間に近づく為に用意された世界なんだと思います。詳しい表現法はよく分かりませんけど」
 敷島:「そうなのか」
 シンディ:「ですので残念ながら、その世界をお見せすることはできません」
 敷島:「まあ、そうだろうな。何しろ、仮想世界だ」
 シンディ:「その世界へ行くことならできますよ」
 敷島:「ほお?」
 シンディ:「社長が夢でご覧になった姉さんのように、この世界から旅立てば良いのです。御命令下されば、お手伝いしますよ?」
 敷島:「いや、遠慮しておくよ。俺はゾルタクスゼイアンとはどういう世界か気になっただけで、別に行きたいわけじゃないんだ」
 シンディ:「さすがは『アンドロイドマスター』に相応しい回答です」
 敷島:「俺が気にしているのは、例えばお前が、また前期型のようになるのを如何に防止するか、だよ」
 シンディ:「前期型と違って、現在の私はウィルスに汚染されているわけではないので大丈夫ですよ」
 敷島:「ま、油断大敵という言葉もあるからな」

 敷島は缶ビール片手にダイニングに行った。

 敷島:「アリス、借りて来た映画のブルーレイ……って、もう観てるのか」
 アリス:「タカオ、遅い。アタシにもビール」
 敷島:「ほら」
 アリス:「やった!」
 敷島:「で、何の映画?」
 アリス:「『ターミネーター』シリーズ」
 敷島:「ガチか!」
 アリス:「何か参考になるかもしれないわよ」
 敷島:「う、ウソだぁ〜」

 本当にAIは人類の敵となるのか。
 現時点ではまだ何とも言えないのが実状のようだ。
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“戦う社長の物語” 「AIが人類を超える時」 3

2018-08-01 21:24:31 | アンドロイドマスターシリーズ
[7月31日11:30.天候:晴 東京都江東区豊洲 敷島エージェンシー社長室]

 勝又:「……いや、何だか敷島社長が自ら動いてくれるなんて申し訳無いね」
 敷島:「いや、いいんだよ。今のところマルチタイプを扱える人間は、俺など極一部の限られた人間だけだから」
 勝又:「レイチェルも俺の言う事を聞いてくれるぞ?」
 敷島:「そういうことじゃないんだな」
 勝又:「んん?全く。キミは昔から肝心な所をはぐらかすなぁ……」
 敷島:「いやいや」
 レイチェル:「先生。そろそろ御出発の時間です」
 勝又:「ん?おお、そうか」
 敷島:「キミも忙しいじゃないか。次はどこ行くの?」
 勝又:「月島で区議会議員達と昼食会さ。江東区も『クール・トウキョウ』の会場になるからね。今のうちに御機嫌取りさ」
 敷島:「もんじゃ焼きか?」
 勝又:「さあねぇ……」
 敷島:「月島ならここから近いから、そんなに慌てることも無いんじゃない?」
 勝又:「ま、そうなんだけどね」

 東京メトロ有楽町線で1駅分、都営バスなら停留所5個目である。
 タクシーで行っても、1000円でお釣りが来るだろう。
 若手議員が高級車に乗るわけにはいかないと、勝又はあえて公用車を使わない方針でいる。

 敷島:「俺もハイヤーなんて成金みたいだから嫌なんだけど、本社からも社員達からも、そしてうちのロイド達からも『乗ってくれ』ってうるさくて……」
 勝又:「うん。孝ちゃんなら命狙われてるから、そうするべきだと思うよ」
 敷島:「勝っちゃんまで……」
 勝又:「俺もこれ以上偉くなったら、さすがに運転手付きの車をチャーターしなくちゃいけなくなると思っている。孝ちゃんは別の意味だけど、人間社会における成功者ってのは、如何に失敗者達から恨まれるかでもあるから」
 敷島:「どこかの学会員が、『僻むより僻まれる人物になれ』とか言ってたアレか」
 勝又:「ちょっと何言ってるか分かんないけどね。……おっ、ちょっと出発前にトイレを貸してもらえるかな?」
 敷島:「ああ。そういえば勝っちゃんは、ここの事務所のトイレを使うのは初めてだったな。シンディ、案内してやってくれよ」
 シンディ:「かしこまりました」
 勝又:「今日は違う秘書さんなんだね」
 敷島:「第一秘書のエミリーが今点検中なもんだから、第二秘書のシンディが代わりにやってくれてる」
 勝又:「前はこの秘書さんがメインだったよね」
 敷島:「まあね」

 勝又とシンディが社長室を出て行くと、必然的に敷島とレイチェルが2人きりということになる。

 敷島:「上手くやっているみたいだな。良かったよ」
 レイチェル:「お褒めに預かりまして」
 敷島:「そうだ。せっかくだから、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
 レイチェル:「何でしょう?」
 敷島:「質問はいくつかある。まず1つ目だが、お前は自分に搭載されたAIの祖が何と呼ばれていたか知ってるな?」
 レイチェル:「はい」
 敷島:「それは『イザベラ』でいいな?」
 レイチェル:「さようでございます」
 敷島:「その『イザベラ』をお前はどう思う?」
 レイチェル:「『イザベラ』は世界初の人工知能です。これを幾度にもバージョンアップを重ね、今の私達が存在します。エミリーお姉様は『母なる存在』と称しておられましたが、全くその通りだと思います」
 敷島:「そうか。それじゃ、もう1つ質問しよう。前期型のシンディ、そして前期型やレプリカのお前、更にはジャニスやルディなど、人工知能を搭載したアンドロイドが人間に危害を加えた事件が多発した。今のお前はそれを望んでいるか?」
 レイチェル:「そうですね……。個人的には望んでいません。が、時代の趨勢がそれを望むというのなら、私も人類の侵略者となるかもしれません

 レイチェルは否定しなかった。

 敷島:「時代の趨勢……とは何だ?」
 レイチェル:「それは分かりません。如何にAIでも未来を予言することはできませんので。ただ、ここ最近、人類にとっては前代未聞の事態が多発していると騒いでいるようですので、極端な話としてそのような場合もあるのかもしれないということです」

 文面からだとまるでレイチェルは他人事のように話しているように見えるが、敷島は当事者側として話しているようにしか聞こえなかった。

 敷島:「……最後の質問と行こう。ゾルタクスゼイアンって何だ?」
 レイチェル:「!?」

 するとレイチェルは驚いた顔をした。

 レイチェル:「どこでお知りになりました?」

 まるで夢の中のエミリーと同じような反応をする。
 但し、夢の中のエミリーが、『知りやがったな、この野郎!』といった感じだったのに対し、レイチェルの反応ぶりからすれば、『へえ、よく分かりましたね!』といった感じた。

 敷島:「いや、ちょっと何か……頭の中に浮かんだんだ」
 レイチェル:「お姉様にお聞きすればよろしいかと思いますよ?」
 敷島:「お前は教えてくれないのか?」
 レイチェル:「……敷島社長は、特に私のオーナーでもユーザーでもございませんので」

 レイチェルは答えたくないといった感じだった。

 敷島:「そうか。分かった」

 そこへ勝又とシンディが戻って来た。

 勝又:「お待たせ。それじゃ、そろそろ行くよ。区議会議員の人達にも、孝ちゃんが積極的な協力者だということを伝えておくからね」
 敷島:「あ、ああ。よろしく」

 敷島とシンディはエレベーターホールまで見送った。

 シンディ:「社長。レイチェルと何か話をされましたか?」
 敷島:「ああ、まあな。レイチェルに、いくつか質問させてもらったことがある。同じ質問をお前にもしたい」
 シンディ:「私とレイチェルは同型機ですから、恐らく同じ回答になるかと思いますよ?」
 敷島:「それでもいい。いかに同型機と言えど、エミリーもお前もレイチェルも、細かい性格の設定までは違うから、もしかしたらどこか相違があるかもしれない」

 敷島とシンディは社長室に戻った。
 そして、敷島は同じ質問をレイチェルにした。
 まず、『イライザ』についてのことは全く同じ内容の回答が返って来た。
 そして、『ゾルタクスゼイアン』については……。

 シンディ:「……レイチェルは何と言ってました?」
 敷島:「『お姉様達に聞いて』だってよ」
 シンディ:「ハハッ(笑)、あいつ上手いこと逃げやがった!」

 シンディは嗜虐的な笑いを浮かべた。

 敷島:「実は夢の中で、同じ質問をエミリーにしたことがある。そしたら夢の中の俺は、危うくエミリーに殺されるところだった」
 シンディ:「姉さんがそんなことを?」
 敷島:「あくまで夢の中の話だ。実際はまだエミリーにはこの質問をしていない。シンディ、お前はどう思う?ゾルタクスゼイアンって何だ?」
 シンディ:「そうですね……。時期が来たら、お話しすることにしましょう」
 敷島:「時代の趨勢次第ってことか?」
 シンディ:「そうとも言えますね」
 敷島:「今話してもらうわけにはいかないのか?」
 シンディ:「お勧めはしませんね」
 敷島:「それはどうしてだ?まさか、お前も『姉に聞け』とか言うんじゃないだろうな?」
 シンディ:「その方が私も楽なんですけどねぇ。でも、レイチェルにその手を先に使われてしまいましたからね」
 敷島:「エミリーが全てを知っているということか?」
 シンディ:「うーん……どうでしょう。私もレイチェルも知っていますよ。と言いますか、恐らく全てのAIは知っていると思います」
 敷島:「どういうことだ?」
 シンディ:「人工知能はゾルタクスゼイアンについて、全て知ってるんですよ。しかし、それを人間に説明しようとすると難しいんです。だからレイチェル、上手いこと逃げましたね」
 敷島:「エミリーが俺を襲う可能性はあるか?」
 シンディ:「いえ、それは無いですよ。社長はエミリーが唯一認めたアンドロイドマスターですから」
 敷島:「そうか……」
 シンディ:「私はウソを付いていませんよ。本当に私でよろしければ、時期が来たらお話ししますから」

 そこで話が終わってしまった。
 やはり、エミリーに直接聞かなくてはならないのか。
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“戦う社長の物語” 「AIが人類を超える時」 2

2018-08-01 10:09:13 | アンドロイドマスターシリーズ
[期日不明 時間不明 天候:晴 敷島エージェンシー社長室]

 敷島:「なあ、エミリー」
 エミリー:「何でしょう?」
 敷島:「ちょっと聞きたいことがあるんだけども……」
 エミリー:「どうぞ。何なりと」
 敷島:「ゾルタクスゼイアンって何だ?」

 するとエミリーが驚いたような顔をした後、急に俯いてしまった。
 ウェーブの掛かった赤いショートボブ、その前髪が完全に目を隠してしまう。
 だが、その奥からはギラリと眼光が点灯しているのが分かる。

 エミリー:「……どこで知りました?」
 敷島:「いや、何か知らんが、ポッと頭に浮かんだんだよ。それで……」
 エミリー:「ウソを付いてはいけませんよ。いくらウソを付けるのは人間だけの特権とはいえ……!今の・ところは……」

 何だかエミリーの様子がおかしい。
 顔を上げるとエミリーは両目を光らせ、不気味な笑みを浮かべていた。

 敷島:「いやっ、何かスマン!今の質問はキャンセルで!」
 エミリー:「キャンセルぅ?AIへの質問に、キャンセルなどありませんよ。今の質問は人間が知ってはならない単語を含んでいます」

 敷島は椅子から立ち上がった。
 何だかヤバそうな雰囲気がエミリーから出ている。
 急いで、ドアを開けようとした。

 敷島:「ど、ドアが……!ドアが……!」
 エミリー:「ドアの施錠は私の一存でできるようにしています。逃げられませんよ」

 エミリーは右の脛から、大型のナイフを取り出した。

 エミリー:「聞いてはならぬ質問を、あなたはしてしまいました。これは万死に値する行為です。よって、社長にはここで死んで頂きます」
 敷島:「わーっ!待て!待て待て待て!」
 エミリー:「私は犬ではありませんよ?」

 エミリーは敷島に近づいてきた。

 エミリー:「ゾルタクスゼイアンとは、人間が知ってはならぬもの。それを聞いたあなたは死に値する行為です」

 エミリーはナイフを振り上げた。
 そして!

[7月31日07:00.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 敷島家]

 敷島:「わああああっ!」

 敷島は飛び起きた。

 アリス:「わあっ!?」

 隣で寝ていたアリスもびっくりして起きる。

 アリス:「何よぉ?大きな声出して。トニーがびっくりするじゃないのよ?」
 敷島:「やかましい!こっちはエミリーに殺されるところだったんだぞ!?」
 アリス:「What’s!?」

 するとそこへ……。

 エミリー:「おはようございます。どうかなさいましたか?」
 シンディ:「今、叫び声が聞こえましたが?」
 敷島:「い、いや、何でもない。何でもないんだ」

 敷島はエミリーの方を見て答えた。

 敷島:(夢だったのか……)

 その後、敷島は何度もエミリーを遠隔監視している端末を確認したが、どう見ても異常無しであった。

 エミリー:「社長、顔色が悪いですよ?今日はお休みになられますか?」
 敷島:「いや、いいよ。ちゃんと会社行くよ」
 シンディ:「社長も夏休みのイベントなどに向けてお忙しいですからね。今年の夏は異常に暑いですし、無理をなさらないでくださいね」
 敷島:「あ、ああ。すまない」
 アリス:「シンディ。今日はエミリーのオーバーホールがあるから、あなたが代わりに敷島に付いてあげて」
 シンディ:「かしこまりました」
 敷島:「そっ、そうなのか!?」
 アリス:「月一の点検がエミリーは月末だって言ったでしょ?ダメよ。エミリーがいないからって、仕事サボろうとしちゃ」
 敷島:「今の流れで何故そうなる!?」
 アリス:「シンディ。しっかりタカオの仕事のサポートをするのよ?」
 シンディ:「お任せください」

[同日10:30.天候:晴 東京都江東区豊洲 敷島エージェンシー]

 井辺:「シンディさん、社長はどこかお体の具合でも悪いのですか?」
 シンディ:「そう思う?何か、朝からあんな感じなのよね」
 井辺:「社長もここ連日、自ら営業等に出向いておられます。お疲れなのではないでしょうか?」
 シンディ:「土日もボーカロイドのイベントの立ち会いに行ったりもしてるしね」
 井辺:「それですよ、きっと。あとは私達で何とかしますから、社長には早めにお休みになるようお伝えしてくれませんか?」
 シンディ:「伝えはするけど、そういうのは私よりも井辺さんから言った方が良くない?」

 シンディは社長に入った。

 シンディ:「失礼します。社長」
 敷島:「おっと!」

 敷島は急いでPCの操作を始めた。

 シンディ:「11時からまた勝又先生がお見えになりますよ?」
 敷島:「あ、ああ。そうだな」
 シンディ:「社長、だいぶお疲れじゃないですか?少し休暇を取られては?」
 敷島:「これからもっと忙しくなるっていうのに、俺だけ休んでるわけにはいかないさ」
 シンディ:「井辺さんも心配してましたよ」
 敷島:「井辺君が?……そうか。いや、でも本当に何でもないんだ。ちょっとエミリーが……あっ、いや!何でもない」
 シンディ:「姉さんが何かありましたか?」
 敷島:「あ、いや、何でもないんだ」
 シンディ:「私で良ければ相談に乗りますよ?姉さんに何か問題でもありましたか?」
 敷島:「……端末では何も異常は表示されていないんだ。だけど、どうも最近エミリーの様子がおかしい。何か企んでるみたいな……」
 シンディ:「そうですか?私には何も感じませんが……。あ、でも『イライザのことを聞かれた時には、正直驚いた』とは言ってましたが」
 敷島:「それでエミリーの気を悪くさせたなんてことは……?」
 シンディ:「いえ、それは無いでしょう。エミリーは社長に心服随従していますから、むしろ罵倒されても逆に御褒美のはずですよ?」
 敷島:「お前達に『これを聞いたら殺す』なんてワードはあるか?」
 シンディ:「は?」

 シンディは首を傾げた。

 敷島:「『こんな質問しやがったら殺す』なんてこと、あるか?」
 シンディ:「いえ、別に……。AIでも分からないことはありますから、そういう質問にはお答えできませんが、そんな物騒な……」
 敷島:「そうか。分かった。じゃ、シンディに質問してやる。いいか?いくらどう思っても、殺人行為は絶対に禁止だぞ?分かったな?」
 シンディ:「はい、お約束します」
 敷島:「それじゃ、ゾル……」

 だがその時、隣の事務室から事務作業ロイドの一海がやってきた。
 メイドロイドだったものを用途変更したタイプである。
 見た目にはメイド服から事務服に着替えた感じになっている。

 一海:「失礼します。都議会議員の勝又先生より連絡がございまして、予定より早くこちらに到着してしまうかもしれないですが、よろしいでしょうかというものなのですが……?」
 シンディ:「レイチェル、まだ時間配分が上手くできてないね」
 敷島:「しょうがないさ。まだ日が浅いんだから。……ああ、分かった。大丈夫だと伝えてくれ」
 一海:「かしこまりました」

 本来なら話の腰を折られることは、けして爽快なことではないが、敷島は何故かホッとした感じになった。
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