中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

炭素繊維とオリンピックの意外な関係

2014年11月24日 05時38分06秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2014年版ものづくり白書53ページ「図 121-18 のこぎり型受注から一括受注体制への転換」を見ましたが、今日は55ページ「図 121-19 炭素繊維製品の需要ポテンシャル」をみます。

下表の通り、炭素繊維はエネルギー消費量やCO2の排出量の削減に向けて、炭素繊維は軽い(比重:鉄の約4分の1)、強い(比強度:鉄の約10倍)、硬い(比弾性率:鉄の約7倍)、錆びないなどの性質を持つことから、各産業での適用拡大が期待されています。

このような状況を受け、市場規模は毎年20%程度の伸びが予想され、2020年までの10年間で約4,500億円にのぼる見込みであり、我が国炭素繊維メーカーは世界市場で約6割のシェアを占めるとあります。

白書はこの状況について、炭素繊維に係る産業は我が国産業競争力強化の一翼を担うものであり、既に活用されている航空宇宙、風力発電などでの更なる市場拡大が見込まれる。

特に、我が国の社会インフラは老朽化が進み、今後、補修・更新時期を迎えるものが多数発生することが見込まれており、長期的かつ安定した社会基盤を構築するためには、構造物の効果的な補修・補強・更新や構造部材の長期使用を実現する炭素繊維の活用が期待される。

具体的には、2020 年の東京オリンピック開催などでの新たなインフラ整備においても工期短縮、維持管理を含めたコストの低減などが求められるなど、建築・土木などの新規分野においても市場開拓のポテンシャルがある、とあります。

炭素繊維とオリンピックが繋がっているとは考えもしなかったですが、炭素繊維の特長を考えると、中小企業の新分野進出の選択肢となる可能性は高いですね!

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