いつもより早く目覚めた耳に飛び込んで来たのは、虫の音楽。
それにつられ、ちょっと早いけれど、起床しました。
確実に、季節は巡っているのですね。
つい1ヶ月前なら、もう太陽燦々でしたのに、今は、仄白く・・。
日の出前の魔法のような瞬間です。
そんな他愛もない事に感心し、庭に出てみました。
ヒンヤリして、いい気分。心は、高原。(こんな 【高原】 だといいですね)
薔薇の葉っぱにも、カンナの葉っぱにも露が一杯!
まだ半分眠っている? 身体に振りかけて露にも、「おはよう!」 の挨拶です。
「早起きの鳥は ―― 心の求めるものをつかまえる」
【「エミリーの求めるもの」 第14章】
出掛けたついでに、
久し振りに寄り道して来ました。
となると、あの場所へ・・。
リラ版 「恋人の小径」 を
抜けた所にある梨園です。
ここは4月には、白い花の
カーテンを付け、そして今日は、
たわわに実を付けていました。
ここは、ある大学の農園。
こうして採れた梨は、1個100円で、
一般にも販売もされます。
この場所は、何度も登場していますので、お馴染みですが、
私にとっては、アン気分に浸れる、唯一の場所です。
“・・・私はこの小さな道が大好きだ。
人間の友達のような気がする。
「ぶらつく」 という言葉は、それなりに美しい言葉だと思う ――
ある言葉のように、言葉そのものが美しいと言うのではなく、
その意味をいかにも良く表現しているからである。
例え、今まで一度も聞いた事がなくても、この言葉の意味は、
はっきり分かる ―― ぶらつくは、ぶらつく以外の意味では
あり得ない。・・・” 【「エミリーはのぼる」 第11章】
ぶらついていると・・田んぼの畦(あぜ)道に、彼岸花を見つけました。
「黄花コスモス」 は満開ですが、「秋桜」 は、もう少しです。まだ、ちらほらです。