こちらは、しとしと雨で明けました。
午前10時頃まで降ったり、やんだり。
その後は、写真のような青空に。
それにしても、一週間の早い事!
つい昨日、月曜日を迎えたような
気がしますのに、もう週末。
毎日、そんな事を言いながら、
いつの間にか9月も
半ばを迎えようとしています。
“・・・・・アンは微笑し、
溜息をついた。
幼いリラには、長く思われる四季が、アンにはあまりに
早く過ぎて行くようになって来た。又、ひと夏終わった。・・・・・”
【「炉辺荘のアン」 第29章】
今よりも遥かにスローライフだった、アンの時代。
それなのに、21世紀を生きる、私なんかと同様の思いを抱いている事に、
少なからず驚かされます。
いつの時代でも、程度の差こそあれ、感じる事は同じなのかも知れませんね。
ところで。昨日は、思わぬ時空旅行をさせて頂きました。と言いますのも・・。
又々、【KEN さん】 の写真から。様々な思いが交錯する、夜の空港。
しかも季節は初秋・・。舞台は、整っています。
楽しかった夏も終わり、心に幾ばくかの寂寥感を抱えた私は・・。
自分の中の自分に出会うため? 旅に出ます・・。~なんて。
そんな時、真っ先に思い浮かぶのは、『ジェットストリーム』 です。
“フランク・プウルセルオーケストラ” の奏でる、「ミスター・ロンリー」 のテーマ曲に
乗せて響く、城達也のナレーションは、あまりにも有名ですね。
その昔、この番組を聴く度に、憧れの場所を思い描き、
まだ見ぬ異国の地に、思いを馳(は)せたものです。
昨夜、久し振りに聴いたそれは・・。期待が大き過ぎたのでしょうね。
それに、まだまだアナログだった世界。今では、地球も狭くなりました。
初恋は、そのままにしていた方がいいとは、この事ですね。
又一つ、昭和が遠くなりました。
最後に。ナレーションを記して置きます。
この文章ばかりは、今も心時めきます。皆様も、今宵空の旅を・・。
【オープニング・ナレーション】
遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、
遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
たゆみない 宇宙の営みを告げています。
満点の星を頂く 果てしない光の海を、
豊かに流れ行く風に 心を開けば、
煌(きらめ)く星座の物語も聞こえて来る、夜の静寂(しじま)の、
なんと饒舌(じょうぜつ)なことでしょうか。
光と影の境に消えて行った、遥かな地平線も
瞼に浮かんで参ります。
これからのひと時。日本航空が、あなたにお送りする
音楽の定期便。「ジェットストリーム」。
皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、
私、城達也です。
【エンディング・ナレーション】
夜間飛行の、 ジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ、次第に星の瞬(またた)きと
区別が、つかなくなります。
お送りしておりますこの音楽が、
美しくあなたの夢に、溶け込んで行きますように。
日本航空がお送りした音楽の定期便、「ジェットストリーム」。
夜間飛行のお供を致しましたパイロットは私、城達也でした。