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狂気という隣人 精神科医の現場報告

2010年05月27日 20時43分36秒 | 医療 (医療小説含)
 
岩波 明医師の著書。
「狂気の偽装 精神科医の臨床報告」の続編とも言ふべき著作です。
 
本書では、「統合失調症」をはじめとした「精神疾患」を中心とした医療現場(特に著者が
勤務されてゐた松沢病院を中心に)の実態(医師らの勤務状態、訪れてくる患者のやうす)を
中心に、行政の精神疾患の人に対する対応、最近増加してきた患者の病状のやうす、諸外国
(イギリスの保安病棟)のやうすがまとめられてゐます。
 
読みながら思つた、最初の感想・・・・・・
 
世の中、「変な人」と言ふのがゐる。近所にも学校にも会社にも、「病気」と区分されないが普段の発言が変とか説明したことを聞いてないとか覚えてないとか、会議で皆が「一」と理解してるのに一人だけ「A」と理解してゐるとか・・・・・・
 
実際、精神疾患の患者よりも日常的に接しなければならない「変な人」のはうが余程迷惑な
存在で、他者を精神的に追い詰め精神疾患を誘発する危険性を孕んでゐると思ふ・・・・・・
しかし、かのやうな「病原を撒き散らす」媒体は「精神疾患」患者として要注意とされないのは
おかしい。
かのやうな人種は、「疾患」を超えた「キチガイ」(これは差別語になるらしいが)といふべきものであるが自他を殺傷したりするわけではないので、「疾患」と捉えられづに事実上野放しになつてゐる。
 
「精神疾患」患者より、こつちのはうが重大な被害を及ぼすよ・・・ 
それゆえ
 
世の中には、「精神疾患」と捉えられずに患者以上に多くの人に日々迷惑をかけてゐる
「きちがい」が多く存在する。
これがまづ、第一点。
 
で、本書の著述内容に戻つて
* 精神疾患を装ふ犯人の卑劣さ
* 精神疾患の犯人への司法・警察の対応
* 精神疾患の人が殺傷事件を起こした際のマスゴミの報道の仕方(日本と英国の違ひ)
は中々、考えるものがありました。
 
2005年に施行された「心神喪失者等医療観察法」についても記述されてゐます。
 
いつもいつも思ふことですが、
役人のやることは、だうしてかふ「現場無視の建前主義」なのか?
だから、せつかく法案が通つても意味が無かつたり、問題が起きる
 
法案を作成するやつはまづ現場で修行して来い
マスゴミは、各社同内容の「作文」を発表するまえに自分らで取材して考えて自論を発表しろ
 
さう、思ひました・・・・・・


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