ケビン・メア氏の著書。
メア氏は1954年サウスカロライナ州生まれ。ラグインジ大学、ハワイ大学大学院卒、ジョージア大学ロースクールを卒業し弁護士資格を取得。法学博士。81年国務省入省。駐日大使館経済担当官を振り出しに在日機関は19年に及ぶ。駐日大使館安全保障部副部長、国防総省空軍副次官付国際政策課長、国務省化学生物兵器・ミサイル不拡散部副部長。97年東大東洋文化研究所客員研究員。98年福岡首席領事に。駐日大使館公使、安全保障部長を経て、2006年から3年間沖縄総領事。
09年に国務省日本部長に就任するも、「ゆすり発言」報道で解任。11年4月、国務省を退職し現在はコンサルティング会社上級顧問であられる。
メア氏は、「沖縄はごまかしとゆすりの名人」等の発言をしたと報じられ、解任となつた。その発言はかなり有名といふか、知らない人はあまりゐないであらう。
が
メア氏は、そんなことは言つてゐないのださうである。 その諸事情を明らかにする詳細が本書の一部となつてゐる。本書は、その説明だけではなく、「実践主義のアメリカ」から見た、現在の日本の「お花畑思考の危険」を指摘してゐる。完全にうなづける指摘である。その他、メア氏の生い立ちから現在までの振り返り、日米同盟のアメリカの視点等貴重な見解が記述された本だと思ふ。
この本を読み終つて、最初に思つたのは 「これを読んだ政治屋が随分ゐるらしいが、恥ずかしくないのだらうか?」と言ふ事だ。
本書は2011年8月に発行されてゐる。 メア氏は上記の報道に戦ふため国務省を辞任しやうとする。しかし、その翌日東日本大震災が起きる。メア氏は辞意を表してゐたが、この震災に対し発動された「トモダチ作戦」に関はる仕事を打診され、辞表を撤回してトモダチ作戦の一員となる。
このやうすは「第一章 トモダチ作戦の舞台裏」に詳しい。この章にはメア氏個人の仕事だけではなくバカン政権へのアメリカの視点等もあり、かなり興味深い。
「第二章 嵌められた『ゆすりの名人』報道」 では、基地反対運動の人々とそれにつながる共同通信記者石山永一郎の「手口」が詳細に語られる。それを読んで、「嘘吐き左翼が人を罠にかける手に酷似してゐるな」と思つた。 現在の沖縄基地反対運動もいろいろな輩が沖縄県外から行き行つてゐるらしいがその人たちの活動の一部なのだらう。メア氏は珈琲店で襲はれたり危険な目に遭つてゐる。
この手口は必読ではないか? おなぢ手で他の人を陥れることは十分ありうる。
「第五章 沖縄『反基地』政治家との戦い」 ここも必読であらう。 なぜなら、日本が国内で「防衛」に関連する基地の問題でモメてゐることはシナ他にどんな印象を与へてゐるか、少し知るべきだ。
個人的には、メア氏の「抑止力」の考へには賛成だ。シナは相手が自分たちより弱い、自分たちを攻撃してこないとわかると暴挙に出てくる。チベツトやウイグルなど周辺諸国を散々弾圧してゐる。
今民主党政権になり、米国とゴタゴタしだしたとたん尖閣諸島に出てくるやうになつた。これがいい証拠だ。 これを見て、まだ「武器を捨てれば相手も捨てる」などと妄想を言つてゐるのはバカか日本を弱体化させ、乗ッ取らうとしてゐる反日左翼の民主社民共産朝鮮シナ人だ。
これまで憲法改正、米軍と自衛隊に反対し現実に防衛をだうするのかの議論をただ「アジアに配慮」「戦争反対」の稚拙な言葉で邪魔し、尖閣諸島のビデオが流出するまでシナ漁船の行動について嘘を吐いてゐたのはこの連中だ。
この行動、今までの防衛に対する妨害がシナのためになつてゐるといふことを日本人はよく、認識すべきだ。
日米同盟に関しては孫崎 享(まごさき うける)氏の著書 「日米同盟の正体」の視点http://blog.goo.ne.jp/liebe-kdino-schumi/e/8e8b8144a5c6ab8f4a7b360d2d3cb177 もあるので、メア氏の視点だけでなく双方の視点を理解することが重要と思ふので、なんとも言へないが。
いい加減、日本人は日本人で日本と日本人を防衛すること
を考へるべきではないのか?
歴史に学べ
シナ朝鮮がどんな民族か、マスゴミが報道しない事件を書いた本もあるしネツトの記事もある。 日本人がシナ朝鮮を虐殺したと大騒ぎするが、実際はその反対。
必読 : 通州事件 http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1025.html
本書を読みながら、いろいろ考へ上記の引用まで思考が行つたが・・・・
普天間基地の問題は、政治屋が利用するだけでなく暴力団関係者が金銭を得る手段にも使用されてゐるらしい。それが「第五章 沖縄 『反基地』 政治家との戦い」に記述されてゐる。
霞が関でやつてゐることを舞台を変へてやつてゐるにすぎない、といふ印象である。
自衛隊の「サムライの心」を記した一部もある(P218-219)。 マスゴミが散々「++軍に守つてもらふ自衛隊」等の報道をしたが現実は随分と違ふやうだ。
今後、海外派兵に関するマスゴミの報道は一切信用しないこととする。自衛隊を貶めるやうな内容しか報道してゐない。
メア氏のこの言葉が、今の政治を表してゐる。
「『コンセンサス』の美名の下に決断を先送りし二股かけて責任を回避しようという政治には引導を渡すべき次期が来ています。(中略)決断しない日本の政治家は本来の日本人ではありません」(P226)