大下 英治氏の著書。
正直、のつけの「はじめに」から度肝を抜かれた。
先の選挙で東京で議席を獲得した共産党議員の選挙運動について書かれてゐたが
ネツトではすでに「正体」がおなぢみになつてゐる、あの太鼓集団の応援が書かれ 「そこぬけに明るい選挙運動」(P5)と書いてある。
唖然・・・ あの集団の正体はネツトで内ゲバまがいのやりとりを平気で公開してゐる連中なのだが。しかも差別反対と叫びながら日本人への差別発言や死ね発言をしてゐるのだが。
さうしたことは一切触れてゐない。そしてそのサポーターたちの活動は第一章へと続く。
何も裏を知らない人は完全に騙されるであらう。 驚いた。
しかも、この「新生」共産党と持ち上げるかのやうな流れは、この本を通じて続く。 未だに日の丸君が代、天皇陛下を否定するといふ思考は日本国そのものを否定する思考なのだが、それを紹介していくやうな内容は 「共産党のありのままを知つてもらひ、読者に判断をゆだねる」といふ狙ひなのか、それとも著者がこの思考に共感してゐるのかは知らないが
感じるのは
共産党の「負」の部分が全く書いてゐない。
冒頭のサポーターについてもだが、伊豆大島の町長が共産党であり避難勧告も何も出さずに飲んでゐたこと、いつも「正義の味方」の赤旗はその件について口を閉ざし続けたこと・・・・等々共産党に都合の悪いことは一切書いてゐない。
その反面、赤旗の自民党に対する「スクープ」は第四章に「しんぶん赤旗と党組織」として書いてある。
大下 英治ってこんな人だつたッけか? こんなに偏つた印象を抱くやうな作品を読んでしまふと、この人の他の作品も穿つて用心深く読まなくてはならない。 小説電通などかなり面白く感じたが、この共産党に関する本は何か裏があつて書いてゐるのだらうか?
そして最後のはうには、相も変はらず現実を無視したバカな 「戦争をしない国へ」。
馬鹿だな、戦争の前に防衛があるだらうが!! 9条なんか防衛そのものを邪魔してるんだよ! 共産党は日本人に死ねと言ひ、日本の領土をシナ朝鮮に渡していいと暗に主張してるのと一緒だらうが。 しかも許せないのは自衛隊を否定しながら、災害が続いたときに自衛隊の名を出さずにこんなツイをしてゐた。
自衛官の「服務の宣誓」は「我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命」を自覚して「責務の完遂に務める」とある。そういうつもりで入隊したのに、海外での米国の戦争に参戦するとなったら、話が違うということになる。自衛隊で働く若者のことを考えても「海外で戦争する国」への道を進んではなりません。
なんでもかんでも「戦争はよくない」「あの過ちを繰り返すな」とエラさうに語るな。 そもそも、きちんとした歴史の教育をせず、シナ朝鮮の嘘を丸呑みにしてゐるおまへらがエラさうに言ふ問題ではない。
しかも攻撃して来た相手にどうやつて対処するのか具体的に言つたこと一度もない。なら日本の領土侵犯してる露と朝鮮にまず平和的に領土返せと働きかけるべきだ。
この本は、ただただ共産党への不信を倍増化させ、共産主義者が自己都合のために平気で嘘を吐き人を陥れるといふ「いつもの光景」を確認させただけだつた。
共産党離れを引き起こしたい狙ひがあるのなら、その効果をいかんなく発揮してゐると言へやう。