読書おぶろぐ

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第五番

2012年07月28日 21時21分30秒 | 医療 (医療小説含)

久坂部 羊氏の作品。

この方も現役の医師であられるやうだ。 「この方も」と言ふのは、海堂 尊氏も現役医師で厚労省の政策による現場の弊害を小説にしてゐるのであるが、本作品でも同様の「意図」を感じたからである。

健康「ブウム」といふか、何が体にいいとか厚労省特定なんとか製品とか(これが全然信憑性がなく、日本でその指定を受けてゐるはずのK王のヘルシアなど欧州加等で輸入禁止になつてゐるのであるが)が満載になつてゐる。

マスゴミは、政府の完全広報機関であるから、厚労省特定なんとか製品といふことを大きく取り上げお勧めする。

しかし

それらの製品(含輸入品)に、とんでもない有害物質が含まれてゐたら。

この作品は、そんな懸念と、お役所のお墨付きなら安全と鵜呑みする日本人への警告と、健康を経口食品やら厚労省特定なんたら食品に頼る日本人へのアイロニイ、そしてすぐにバカのやうに大騒ぎするマスゴミの低能状態を訴えてゐる。

自分は

サプリメントには興味ないし(飲んだことがあるが、胃が重くなるだけで効き目がない、痩せない等)、メタボ検診も根拠がない、結局厚労省の天下り先機関を増やしたいだけの「政策」と知つてから、かういふ話題は聞き流してゐる。

薬害エイズ、薬害肝炎・・・ 厚労省の弊害のはうが大きい。

なのになぜ、今だにその省庁の「オスミツキ」作品をマスゴミCMするのか?

本作品は今までに例のない「新型肉腫」に襲はれる日本を舞台に、日本だけでなくオオストリアといふ欧州に飛び、オカルト的要素もある作品となつてゐる。

好き嫌いが分かれる作品かもしれないが、この皮肉は効いてゐる。



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