読書おぶろぐ

読んだ本の感想を書いてます

日台の心と心の絆 素晴らしき日本人へ

2012年07月29日 19時18分50秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

李 登輝氏の著書、といふか講演等をまとめたものである。

李 登輝氏は 1923年、台湾・台北州淡水に生まれる。旧制台北高等学校を卒業後、京都帝国大学農学部農業経済学科に入学。学徒出陣で陸軍に入隊。終戦後の46年台湾に帰国、台湾大学へ入学。
その後72年行政院政務委員に就任。78年台北市長、81年台湾省政府主席、84年台湾副総統、そして88年蒋経国総統の死去により総統に。90年の総選挙、96年の台湾初の総統直接選挙を勝ち抜き、総統を12年務める。コーネル大学農業経済学博士、拓殖大学名誉博士であられる。

本書は日本の政治屋へ「読め」と言ひたくなる部分多い。

講演なので、場所が違へど内容がかぶるところがあるが、一読の価値がある。 

李 登輝氏は、大変博学のやうでその一部に触れるだけでも勉強になる。

今読んでゐて、政治屋に読めと言ひたいのは

「坂本 竜馬の船中八策  若き日本人に伝えたいこと」 の部分である。

現在の日本でこれをやるべきと思ふ。

李登輝氏は、日本人とは違ふ「一歩引いたところ」から日本を見、その博学で解説してゐるので勉強になるし、李氏が引用してゐる本などは読まふかと思ふ。 

また、日本が統治してゐる間にお生まれになり教育も日本が統治してゐる間に受けられたご経験があり、終戦後シナが来てシナの統治の経験もお持ちであるといふ、「台湾の歴史」「日シナの統治の差」「日本統治時代の台湾」「尖閣諸島が日本統治時代、台湾との間でいかなる状態だつたか」等々現在の問題の根本を語る部分があり、勉強になる。

興味深いのは、日本統治(完全なる植民地であり、賃金の差も日本人とあつた)であつた台湾と「併合」といふ植民地とは違ふ形(台湾のやうに賃金の差もなく、かなり平等であつた)朝鮮についての差を語られてゐる部分があるところである。

李 登輝氏によると、台湾人の気質といふのは日本人と国土の状況(海洋国家である)が由来して似てゐるところがあるらしく、それゆへ日本が持ち込んだ日本の教育、日本精神といふものをすんなり受け入れたのではないかと書かれてゐる。対してシナ朝鮮は「大陸」なので、その気質がまるで違ふらしい。 終戦後、台湾の統治が日本からシナに移り、日本的なものがすべて禁止されたこと、シナ人が移住してきたことから腐敗や堕落等が蔓延し始めた。

それを 李 登輝氏が台湾総統になつてから排除すべく、「台湾人の自我」を取り戻し「台湾的なもの」「日本精神」を教育するやうにしたらしい。

このやうな状況を読むと、日本にシナ朝鮮が合はないのもよく理解できるしさらに、こいつらが「日本国籍」を取得することはとんでもない暴挙であることがよくわかる。

李 登輝氏はその教育に必要な文献を本書で挙げられてゐる。また、「武士道」といふ日本人が書いた日本の精神論なのに、名前は聞けども日本人が読むことは今日少なくなつたことを嘆いてをられる。 現在の日本が戦前の日本精神を失ひつつある状況を憂慮し、取り戻すやうにとのメツセイジもある。

こんなに日本のことを思つてくださる方がゐるといふのはありがたい。

教育は大事だ、と思ふ・・・・

そしてここや自分の他のブログで散々おホザキしてきたが

教育を荒廃させてきた、いまだにやつてゐる自民党は絶対に許さない。 とどのつまり、今後議員として出てくるべき人は、これまでの「政治屋」では到底駄目といふことだ。


第五番

2012年07月28日 21時21分30秒 | 医療 (医療小説含)

久坂部 羊氏の作品。

この方も現役の医師であられるやうだ。 「この方も」と言ふのは、海堂 尊氏も現役医師で厚労省の政策による現場の弊害を小説にしてゐるのであるが、本作品でも同様の「意図」を感じたからである。

健康「ブウム」といふか、何が体にいいとか厚労省特定なんとか製品とか(これが全然信憑性がなく、日本でその指定を受けてゐるはずのK王のヘルシアなど欧州加等で輸入禁止になつてゐるのであるが)が満載になつてゐる。

マスゴミは、政府の完全広報機関であるから、厚労省特定なんとか製品といふことを大きく取り上げお勧めする。

しかし

それらの製品(含輸入品)に、とんでもない有害物質が含まれてゐたら。

この作品は、そんな懸念と、お役所のお墨付きなら安全と鵜呑みする日本人への警告と、健康を経口食品やら厚労省特定なんたら食品に頼る日本人へのアイロニイ、そしてすぐにバカのやうに大騒ぎするマスゴミの低能状態を訴えてゐる。

自分は

サプリメントには興味ないし(飲んだことがあるが、胃が重くなるだけで効き目がない、痩せない等)、メタボ検診も根拠がない、結局厚労省の天下り先機関を増やしたいだけの「政策」と知つてから、かういふ話題は聞き流してゐる。

薬害エイズ、薬害肝炎・・・ 厚労省の弊害のはうが大きい。

なのになぜ、今だにその省庁の「オスミツキ」作品をマスゴミCMするのか?

本作品は今までに例のない「新型肉腫」に襲はれる日本を舞台に、日本だけでなくオオストリアといふ欧州に飛び、オカルト的要素もある作品となつてゐる。

好き嫌いが分かれる作品かもしれないが、この皮肉は効いてゐる。


守るべき人がいる

2012年07月28日 21時00分27秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

佐藤 正久氏の著書。

佐藤氏は自民党参議院議員。前職は陸上自衛官(最終階級は一等陸佐)。福島県出身。
防衛大学校卒業。
米陸軍指揮幕僚大学卒業。
2004年からの自衛隊イラク派遣では先遣隊長、第一次復興業務支援隊長を務める。
2007年退官。
同年の参議院議員選挙で自民党全国比例区から立候補し当選。参議院外交防衛委員長理事、自民党「影の内閣」防衛副大臣兼ねて国防部会長代理など務める。

全体的に内容に賛成だが:

この60年日本人として必要な教育を放置し

シナ朝鮮の嘘に加担し

20年以上経済放置をしてきたのは自民党。しかもODAなど日本人の血税をこの嘘吐き大国につぎ込み、南京大虐殺や慰安婦の嘘を増長させるロビイ活動の資金を与へてきた。河野談話に至つては、完全に歪曲したことを朝鮮の要望に応へて発表し、それが今大変な負の遺産となつてゐる。

しかも未だにそれを自覚してゐない方が自民には多数。

なぜこの人は、そんな自民党にゐるのか?

不信感がつのります、とご本人のツイツタアに送信した・・・・

これだけ自民党が今までしでかしたことに反対の意見を書いた本を出して、その党にゐるのはをかしい。

しかも、この人は著書で明治憲法や明治天皇の下で発布された教育勅語に言及しながら、自民党の憲法改正案はだうしやうもない日本国憲法を元にさらに改悪したものである。

理解ができない。主張と行動に一貫性がない。

党を内部から変革したいのか

はたまたただ票が欲しいのか

最近、政治屋の質が著しく悪い。 同時に新聞テレビのマスゴミはさらに信用できないので、本人に直接訊く等自分で見極めるのが重要・・・・

この人は「愚直に現場で汗を流し続ける」と仰るのだが

そんなことより、根本を変へるべく、政党を替へるとかしたはうがご主張に沿つたことが日本として出来るのではと思ひますが・・・・

それから、ネツトでとつくに「嘘」がバレてゐる「韓流ブウム」を「空前のブウム」と記載する意図は何か?

ツイツタアをしながらこの記述に呆れます。

ご本人のサイトご意見に投票しやうと思ひます。

と投稿して、ご本人ブログおよび公式サイトを見たら、いつのまにかあつたはずの「ご意見」がなくなつてゐる。

自民党はいよいよ終了? 自民党サイトのご意見も千字から600字へと減らすありさま。

日本人の意見は聞く気がないといふことですか。民主がバカだから自動的に票が来るといふ事ですか。

許せない、自民党。

この60年以上の反日政策は絶対に許さないし、投票しない。


日本人はなぜ日本のことを知らないのか

2012年07月25日 19時33分31秒 | 文化

竹田 恒秦氏の著書。

一読をお勧めする。 氏は本書の前に「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」http://blog.goo.ne.jp/liebe-kdino-schumi/e/496c961d615a156e48c5b187650b0b26 を出版されてをりますが、本書執筆のきつかけはその本が短期間のうちに30万部を超へるベストセラアになつたことを驚きと同時に、「日本に興味のある方たちに」本書を贈るとされてゐるが

興味がなくとも、一読をおすすめする。

なぜなら、日本史の教科書の「怪」を第一部から「日本の歴史を正しく伝へたくない日教組(朝鮮人)と共産主義、日本解体をもくろんでゐる米国の野望」を見抜き、理路整然と解説してゐるからである。

中学の時、あの教科書の内容を何も不思議に思はずに読んでゐたが、成人して社会の裏がわかり、本書の解説を読むと大変納得する。 

これは一人でも多くの人、とくに戦後教育を受けてきた人達(今ほとんどだらうが)に読んでほしい。

竹田氏は「本書の読み方」としてⅠ部とⅡ部に分かれた本書の内容を最初に解説してくれてゐる。

Ⅰ部は「日本はいつできたのか」を考古学と歴史学の両面から、古事記・日本書紀を始めたとした国内の文献、シナ朝鮮の文献、出土された土器等を元に解説されてゐる。

大変驚くことだが、そして「いつものやうに」反日マスゴミが放送しなかつたことだが、日本で世界最古の土器や研磨石器が見つかつてゐる。この事実を今の「歴史」教科書は書いてゐるのか? 相変はらず、全世界ですでに否定されてゐる「四大文明」を誇らしげに書いてゐるのであらうか?

Ⅱ部は竹田氏が中学の歴史の教科書をイメイジして書かれた教科書「子供に読ませたい建国の教科書」となつてゐる。これは子供だけでなく、嘘の教科書を読まされてきた大人も読むべき内容である。

建国の歴史が、考古学の事実と歴史学と古事記(神話)により書かれてゐる。なお、竹田氏は古事記を現代語に翻訳され、解説もつけて出版されてゐるので合はせて読むと大変わかりやすい。http://blog.goo.ne.jp/liebe-kdino-schumi/e/c80989f1116ab58661a5bca97f5af887

Ⅱ部では考古学と歴史学の解説の後に古事記から神話が引用されてゐる。それを読むと古事記(日本書紀)の内容が日本の現在に結びついてゐるので「神話」と言ひながら真実を語つた書が古事記、日本書記であると納得する。 これにいちやもんをつけるのは共産主義か朝鮮人なので、無視しやう。そして、これにいちやもんをつける、古事記・日本書紀を教へないことを進めてきた米国はじめ反日団体がどのやうなものかを考へやう。

ついでに言ふが

祝日はすべて皇室の行事に関はつてゐるものなのに、その名称を皇室と無関係のやうに変更しそして日にちまで「ハツピイ・マンデイ」などとして動かした自民党他は日本の伝統と文化を無視する反日媒体として、信用するのを止めやう。

また、「シナ朝鮮から稲作が伝はつた、あれこれ伝はつた」と言ふのも誤りであることがわかつてゐるやうです。 キムチ(唐辛子)と同様、日本から逆に伝はつたものもあるやうですよ。

といふことで

ここで多くは語らない。本書をとにかく読んでほしい・・・


日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか

2012年07月01日 20時11分31秒 | 文化

竹田 恒秦氏の著書。

竹田氏は本書の扉に自筆のメツセイジを添えられてゐます。

正直、日本人が日本を愛せない、誇れない、日の丸君が代を国旗国歌と堂々と言ひにくい、といふ背景はすべて反日日教組の「悪巧み」の教育にある。反日日教組=朝鮮シナ、そして共産である。 この教育は戦後占領政策の際に敵国であつた米国が送り込んだGHQが米国の意思、日本を徹底的に破壊しやうといふ思想のもとに行はれてきたものである。

時を経て米国は自らが共産圏であるソ連と戦ふことになり、レツドバアジなどを断行したが時すでに遅し。共産思想の持ち主が日本の隅々にはびこり今にゐたる結果となつたのである。

なので、現在反原発・捏造慰安婦への加担・支持等々日本を貶める行動はすべて反日思想の朝鮮人、元朝鮮人、洗脳された左翼思想の日本人によつてなされてゐる。

この人たちは日本国籍を持つてゐても、天皇(すめらみこと)の臣民(おおみたから)になる思想はすでに持ちあはせてゐない。さらに言へばすめらみことを失くさうと女系天皇論などを持ち出してゐる。それも日本の伝統を無視して女性差別などといふくだらない思想で女性天皇を認めないのは差別だ、とやつてゐるのである。

マスゴミはこいつらに加担してゐる。なぜなら反日教育を受けてきて受験戦争を終了した世代がマスゴミに存在し、特に疑問も持たずに来てゐるのですぐにこの反日左翼思想に踊らされるからである。 なのでマスゴミの報道・放送はすべて逆にとつたはうがよい。天皇陛下や皇族に対する報道も敬語を使用してゐないし、「~さま」と言ふが本来は「~親王殿下」「~内親王殿下」と言ふべきである。

竹田氏は「『天皇』と書くと通常は『てんのう』と読むが、この読み方は中国の音であり、日本文明を論じるにあたっては日本の音の方が相応しいと思い、大和言葉にした。しかし、大和言葉では『すめらみこと』『すめろき』『すめらぎ』など、読み方は複数ある。
ただし、『すめらみこと』は単に天皇、もしくは今上天皇をさす言葉であるのに対し、『すめろき』と『すめらぎ』は、皇祖もしくは皇祖から続く皇統を意味する言葉で、古より続く皇統の連続性を含んだ文脈で用いられるため若干意味合いが異なる」と述べられてゐる。(P196-197)

よつてあたくしも、今後「すめらみこと」と表記することとする。

話がズレたが

竹田氏は世界45国を訪問されたご経験とご自身の知識の深さを生かして、本書を「世界と比較し、そしてやはり日本はすごい国なんだ」といふことを各方面からこの一冊にまとめられてゐる。 世界史と比較しながらの記述もあるので、欧米との比較を短時間で理解し日本ッて実はすごく長く続いてゐて、日本語は世界最古の言語だつたのね・・・と驚くと同時に世界の知識も得られるといふ良書である。

しかも、シナ朝鮮から伝来したと言はれてゐる箸が実は日本に先にあつたかも?と思はれる説やシナ学生が論文にしてゐる「日本からシナへ伝来した漢字熟語」の紹介、日教組が絶対に教へないであらう台湾で銅像が造られた日本人の話等々本書を教科書といふか副教材として中学・高校生に読ませるべきと思ふ話が満載の一冊となつてゐる。

目次 :

序章    世界でいちばん人気がある国「日本」
第一章  頂きます 【いただきます】  「ミシュランガイド」が東京を絶賛する理由
第二章  匠 【たくみ】 世界が愛する日本のモノづくり
第三章  勿体無い 【もつたいない】 日本語には原始日本から継承されてきた”和の心”が宿る
第四章  和み 【なごみ】 実はすごい日本の一流外交
第五章  八百万 【やおよろず】 大自然と調和する日本人
第六章  天皇 【すめらぎ】 なぜ京都御所には御堀がないのか
第七章  ジャパン・ルネツサンス 日本文明復興
巻末対談 日本は生活そのものが「芸術」だ  天皇から派生する枝葉のなかに我が国の文化はすべてある! 北野武X竹田恒秦
産霊 (むすひ) 天皇不在の日本論は日本論に非ず

竹田氏が第七章で書かれてゐるやうに、日本は日本を取り戻さなければならない・・・ あたくしは歌舞伎を観に行くが、あすこには「日本」が詰まつてゐる。

鎖国をしてゐてほとんど外国物が入つてこなかつた時代。 その時代に日本人が日本人だけで築いた感覚のすべてが歌舞伎にはある。歌舞伎に表される衣装に見へる色遣ひ、日本人の色彩感覚、隈取の独創性、衣装だけでなく舞台装置のしかけ、アクロバツトのやうな歌舞伎の技等々、日本人が生み出した独自の世界があすこには凝縮してゐるのである。 

明治維新後少しずつ失ひ、戦後の占領期にほとんど無、価値のないものとみなされた日本独自の日本文明が皮肉なことに海外で、大うけしてゐる。これは日本人は日本人たれと言ふ神の御意志ではないのか・・・?

それを多方面から一冊にコンパクトにまとめてくださつたのが本書である。

一読をおすすめする。