石原慎太郎著。本書は「諸君!」に平成8年1月号から平成10年8月号までに掲載されたものの単行本化らしい。
是非とも一読をおすすめしたい。 分厚い(文庫では上下巻)だが、ここに政界の裏がすべてわかることが書いてある。
石原氏が自民党議員だつたことはおぼろげながら知つてゐたが、詳しくは知らなかつた。
尖閣諸島の件と言ひ、朝日毎日の反日新聞をしかりつけることと言ひ、この人以外に「まとも」なことを言ふ人はゐないのかよと思ひつつ
石原 慎太郎ッてどんな人?と言ふ興味が出た。以前、「太陽の季節」や他の小説は少し読んだが、石原氏の印象としては「文章よりも演説のはうがいい」と言ふことだつた(作家に対して失礼だが)
始めは芥川賞を受賞し流行作家となつてゐた氏のもとにベトナム戦争のレポオトの話が舞い込み、ベトナムに行つたときの回想から始まり、そのベトナム体験で政治への関心が起こり、立候補するといふ流れ、立候補を決断しての選挙活動・・・と回想が章ごとに続いて行く。
驚くのは
選挙で勝つのに、票集めのからくりが書いてあることだ。 こんなの書いて大丈夫なの?と思ふが、これは世の人は知るべきであらう。
某宗教団体へ20万票頼む話は目を疑ふが、同時に「なぜ宗教法人が税を優遇されてゐるのか」非常に納得がいつた。
この集団から税金を取つたら、票を得られず落選する奴が出てくるのだ。それでゐて、不必要な建物が一等地に建ち、本来国がきちんと護り大事にすべき由緒ある神社が破産だの競売だのになるのは間違つてゐる。
議員ッて、必要? この数年、議員の必要性にほんたうに疑問を持つてきた。天皇陛下統治にして手足は官僚で十分ぢやないのか?とすら思つてきたが、
やはり思つた。
結局、議員と言ふ名の「政治屋」は国民よりも自分の生活がよければいいのだ。その点、官僚と一致してゐる。だから平気で、今この時期に「増税」などするのであらう。
石原氏は、シナ朝鮮に毅然とした態度を取るが、家に北朝鮮の連中が押しかけてきて遊んでゐる息子を殺すと脅された話が出てくる。 創価学会の石原氏攻撃の話も出てくる。
朝鮮人ッてのは、基本やることが一緒だな。オリンピツクの柔道のジュリイに「殺す」メイルが殺到したらしいが、それとおなぢことをしてゐる。
この朝鮮人に屈してきて、日本の税金を費やしてきた自民党は許さない。しかもこいつら公明党と組んでやがる。石原氏の本を読むと、公明党と組むことがどんなことかわかつてくる。
弱みを握られてゐるか、組織票が欲しいだけであらう。いずれにせよ、税金を払つてゐる日本人のことなどだうでもいいのだ。
そして、昔から朝日が捏造だつたといふ逸話も出てくる。
政治屋といふのは、国民のためのふりをして事象を利用して自分の金をいかに儲けるか、その手口まで書いてある。 (石原氏がしたのではなく、石原氏の元に集まつてきて後援会入会を希望したり、献金したりする場面に於いて、氏が「こんな金儲けの仕方があるのか」と驚嘆する場面がある)
氏が環境省(当時)の大臣をしてゐたときは水俣病が問題の真っ最中であつた。 その時に、患者を誘導(利用とも言へる)して抗議活動に出てくる団体。
よく、テレビで原発反対だの薬害エイズの抗議だのやつてゐるが、あれは今もおなぢことが背後で行はれてゐるのであらうと推察する。
それを操る政党が予測できる。 今の反原発のデモにある旗をよく見てみやう。 労組(滋賀労組が出てゐて、大津の事件についてネツトで糾弾されてゐた)、組合等々K産党がからんでくることが予測できるであらう。
とにかく、石原氏のこの著書を読むと
- 政界は昔から腐つてゐた。 特に田中角栄金権政治とシナ盲目対処(外交ではない)は現在の民主党以下。 すべての元凶は自民党時代の田中角栄以降に作られたと思ふ。 。この時代に、何も行動を起こさなかつた国民は恥を知れ!と思ふ。現在、デモ等行動が起きてゐる。この行動を失くしてはゐけないと思ふ。今行動を止めたら、70年代の田中時代の腐臭を永遠に引継ぎ日本は日本でなくなるであらう
- 自民党はとにかくクソ。今民主党が弱腰外交とか騒がれてゐるが、同様もしくはそれ以下。民主は出自が朝鮮人だとわかつてゐるのが多い。しかし、この自民党政権の売国集団の出自はどこか? その反省も自覚もない自民党。絶対に許さないし、投票しない。
- シナ朝鮮に弱腰はすべて自民党のせい。そして、正しい歴史を国民に教えず、抗議を起こさせないやうに作為したのではないかとすら思へてくる。
- 共産党と公明党の本性がわかる(とんでもない、恐喝集団、陰湿嫌がらせ人を貶めることをためらいもなくする、ほんたうに汚い集団。ここがシナ朝鮮の巣窟と言ふのはよくわかる。シナ朝鮮の手口そのものを石原氏にしてゐた)
- 尖閣諸島のシナの嘘、一生懸命シナ加担してゐる元害務省の孫崎享氏の嘘がわかる。 (孫崎氏は随分ツイツタアで石原氏をけなしてゐたが、この理由か)
- 選挙で得票し、当選する裏がわかる (一般人がまともに立候補して勝つのは到底無理といふ仕組みが出来上がつてゐる)
- マスゴミは昔からゴミ
まだ半分しか読んでないのに、上記7点がよくわかつてイライラした。が是非とも、今の時代だからこそこの本を読んで、有権者はその裏を考へて選挙に臨んでほしい。正直、腹が立つてせうがない。
政界は自分がいかに金を得るかしか頭にない金の亡者の集団である。こいつらが、国益とか国民のことを考へないのは当然に思へる。
だから税金で給金を得ても平気で反日行為をするのであらう。
社民党は、福島みずほ名乗る朝鮮人「趙 春花」が慰安婦捏造に率先して加担してゐたが(この問題は2ちやんですでに論じられてゐる)
その前の「社会党」の時にもとんでもないことをしてゐた。
北海道の近辺の「貝殻島」に灯台を建設して日本の領土と示さうと話をしてゐたら、社会党が
なぜか
ソ連 に
その話をし、ソ連が灯台を件建設、ソ連はここはソ連の灯台があるから自分たちのものだと主張し、日光浴やらなにやらをしてゐるらしい。
社民共産は、基本日本にゐることがをかしいよな。大好きなシナやロシアに行けよ。そこで思ひッきり、大好きな社会主義に満喫した生活を送ればいいだらう。
日本は社会主義ではありません。
社民党共産くたばれ、そして出所がほぼ一緒の公明もくたばれ。
石原氏の回想録にところどころに出てくる河野洋平。石原氏から唾棄されてゐるので、ろくなやつではないことは確信した。それから汚沢一郎。こいつも唾棄されてゐる。
そして、もふ20年も経過したのかと思ふが日本が130億ドルを支出しながら「感謝の国」に入つてゐなかつた件の裏話も出てくる。 日本は金だけではなく、米軍に絶対有利な「軍事的技術」も提供してゐた。それについて石原氏がペンタゴンの公開となつた文書を引用してゐる。
氏が訪米した際に、日本嫌いのジャアナリストとワシントンで口論となつた。ジャアナリストは米軍が日本から撤退したらだうなるかと脅し文句のやうなことを言つたが、これに対し石原氏は「日本がアメリカではなくソ連と組んで技術を提供したら困るのはアメリカではないのか」と反論する。
ペンタゴンは「石原の言ふことが正しかつたことを湾岸戦争が証明した」と米軍に日本の中小企業の技術が提供され、イギリス軍の7倍の効果を上げたことを文書にしてゐたらしい。
この時の政権は自民党で、海部が総理大臣といふ「席」にゐた。 米国が湾岸戦争を始める際に、日本に来て40億ドルを数時間で引き出した裏話も書いてある。それは米国の資金要請人が外国プレスで発表したのである。 その時に「2-3日かかると思つてゐたら、数時間でOKが出るなんてもつとふッかけてやればよかつた」と言つたさうである。
自民党はほんたうに陰湿な反日・売国だ。本書は自民党がどれだけひどい党なのか、今に渡る金権政治と官僚政治を確立してきた最低最悪の党なのかよくわかる。
ちなみに、現在のやうな選挙区に改悪したのもほとんど自民党であらう。この改悪により、比例制度で党(派閥)に金をもつてくるだけの人間が順位が上になり当選し、カネよりも国民のために働いてゐる人達が下位の順位にされ、落選し多くの有能な議員らが消えていつたことを石原氏は嘆いてゐる。
石原氏が議員辞職した理由を知らなかつたが、最終章で「自民党永年勤続表彰」の際に「現在の政治に対する日本国民の軽侮と不信は今日このような表彰を受けたとはいえ、実はいたずらに馬齢を重ねてきただけでしかない、まさにこの私自身の罪科であるものと、あらためて恥じ入り懺愧するのみであります」としてその場で議員を辞職した。 (表彰に関しても断つたが前例がないとかで子息経由で説得がきたらしい)
その後都知事として政界に復帰してくるのだが・・・・ 実際、かういふ人達で政界を動かしてもらはないと、全部が困るのであるがかういふ「税金を有効に国のために使ふ」と言ふ人たちはなぜかあまり日の目を見ず、薄汚い金儲けだけを考へてゐる連中ばかりが出てきて、残る。
だから、逆に少数となつた志ある人が辞めていく・・ 多大な悪循環である。
常々思つてゐるが、議員は必要であらうか? 議員が多ければ多いほど、無駄な税金が消えていくだけで全然国民のためにならない。議員は不要で天皇統治にしてもらつたはうが、よほど国民のために税金を正しく使つてくれると思ふ。
本書は政界の件だけでなく、石原氏の国内外の交流等興味深い内容もある。
氏は三島由紀夫とも親交があつたのだが、「三島由紀夫氏からの公開状」といふ章がある。当時は、「狂気じみた」三島の行動とされたが、現在の日本の状況を考へると、自衛隊員はともかく賛同する国民が出てきて三島に従つたのではないかといふ気さえする。
「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことが出来ない。このままいったら『日本』はなくなつてしまうのではないかという感を日増しに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の富裕な、抜け目がない、ある経済大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである」 (P197)