読書おぶろぐ

読んだ本の感想を書いてます

真理先生

2012年09月29日 19時44分31秒 | 小説

武者小路 実篤氏の作品

武者小路氏の作品は、登場人物の台詞が多くそれにより描写がなされてゐるといふ、なかなか面白い形態が多い。

例へば

「人を殺すことはどんな時でもよくないのですか」

「あなたが殺されていい時がありますか。あなたが殺されていい条件があれば、それを聞かしてください。あなたがどんな時でも殺されるのが嫌なら、少なくもあなたは人殺しをしてはいけない」

「私を殺しに来た人はどうですか」

「その時にならないとわかりませんが、人を殺すものは自分が殺されてもいいということを証明している人間ですから、その時なら殺してもいいでしょう。しかし恐らく、人殺しをするものは、もつと簡単な動機で無考えに人を殺すのでしょう。つまり反省する力がないのです。教育されていない野蛮人なのです、だから教えることが必要になるのです。他人を殺すものは自分を殺す権利を他人の手に与える者だ。自分が殺されたくないものは他人を殺してはならない。自分が殺されたい人だけが、他人を殺していい人だ。しかしそんな人は他人を殺すような面倒をするよりは、先ず自己が殺されるがいい」(P6-7)

「真理先生」と題名をつけるだけあつて、この小説に出てくる人たちは「変はつてゐる」ことが多いのだが、「真理」に沿つて生きてゐるさまを見せつけてくる。面白いのは、昭和27年(と思はれる)と言ふはるか昔に書かれた小説に、現在のやうな「若者の荒廃」が描かれてゐることである。

人と言ふのは、環境が変はつても同様に「若者を批判」するのだらうか? こちらとしては、「そんな昔から荒れてゐたのなら、今に始まつたことではないのか」と安心する部分もあつたりする。

様々な人がゐて、いろいろな家があるのだから全部が一緒といふのはそれこそをかしいのだが、シナ朝鮮のやうな家は消滅してほしい。

シナ朝鮮の家とはどんな家か?

とどのつまり、非常時でもないのに「人を侵略してだまし、殺してもいい」と考へる家である。 非常時に自己防衛で相手が死ぬかもしれない行動に出るのは人間としての防衛本能であらうが

シナ朝鮮は

最初から「自分が危機でもないのに相手を殺しにくる」民族である。 正当化するのに嘘まで吐く。

最近の状況、そしてこの本を読み 「シナ朝鮮には真理は無い」とよくわかつた。


政治家の殺し方

2012年09月27日 12時54分34秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

前横浜市長 中田宏氏の著書。

中田氏は昭和39年生まれ、平成元年青山学院大学経済学部卒業後、松下政経塾入塾。平成5年から衆議院議員3期、平成14年から横浜市長2期を務める。 現在、青山学院大学院・国際マネジメント研究科、岡山理科大学、倉敷芸術科学大学、千葉科学大学の客員教授。

自身のスキヤンダル、なぜそれが起きたか等をベイスに「利権を潰さうとするとどんな手で潰しにかかるか」が書いてあつた。

この人については様々な意見がある。

が、本書の内容は「改革」をしやうとした人が少なくともほぼ全員経験してゐることではないかと思ふ。

公務員改革で批判された橋下氏、古賀茂明氏は公務員から潰されさうになつた。 しかし、「改革しやう」とする公務員の現状を知ると、国民は橋下氏や古賀氏を支持する。公務員の「特権」がとんでもなく「税金の無駄」に映るからである。だが、その「特権」を享受してきた公務員からすると、その特権を「改革」により廃止しやうとするやうな輩は、絶対に許せない存在となる。

なんとかして、潰さないとこれまでの特権が無くなる!!といふ事で、スキヤンダルやデツチ上げでマスゴミを扇動し、世間のイメイジを悪くさせ、失脚するやうに進める。(現在、マスゴミが自民新総裁安倍氏批判を早速やつてゐるが、公務員改革に言及してゐる事や1年足らずの間にどれだけ「シナ朝鮮にとつて都合の悪い事をしたか=日本にとつての国益」がシナ朝鮮よりのマスゴミにとつては、脅威なのである。だから実績を取り上げずに、短期間で辞めた、健康が心配等々やつてゐるのだ)

中田氏も、マスゴミがどのやうに「加担」する形になり事実を伝へず、中田氏を追い詰めることになつてゐたかを書いてゐる。 だういふわけか、マスゴミ批判といふのは、必ず他の人の著書にも出てくる。

その現状を見ると、新聞とテレビは信用するのを止めやう、とさらに強く思ふ。拙宅は新聞を取つてゐないが、記者会見の質問のやうすなど見てゐるとあまりにバカなので、こんなバカが書いてゐる記事など金を出しても出さなくても読みたくないと思ふ。

最近は、マスゴミが批判する人は日本のためになり、マスゴミが推す人はシナ朝鮮のための活動で日本のためにならないと言ふことがよくわかつてゐて、ある判断基準になつてゐる。政治屋だけでなく、芸能人や店舗でも同様の傾向がある。

日本人はマスゴミの現状に気づき始めた。マスゴミだけが、自分たちを取り巻く状況が変化してゐることに気づいてない。しかしながら、まだマスゴミを信用してゐる人もゐる。

中田氏のつけた「政治家の殺し方」といふ題名は言ひ変へれば「マスゴミの利用の仕方」といふことになるだらう。


国家なる幻影 わが政治への反回想

2012年09月01日 13時35分29秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

石原慎太郎著。本書は「諸君!」に平成8年1月号から平成10年8月号までに掲載されたものの単行本化らしい。

是非とも一読をおすすめしたい。 分厚い(文庫では上下巻)だが、ここに政界の裏がすべてわかることが書いてある。

石原氏が自民党議員だつたことはおぼろげながら知つてゐたが、詳しくは知らなかつた。

尖閣諸島の件と言ひ、朝日毎日の反日新聞をしかりつけることと言ひ、この人以外に「まとも」なことを言ふ人はゐないのかよと思ひつつ

石原 慎太郎ッてどんな人?と言ふ興味が出た。以前、「太陽の季節」や他の小説は少し読んだが、石原氏の印象としては「文章よりも演説のはうがいい」と言ふことだつた(作家に対して失礼だが)

始めは芥川賞を受賞し流行作家となつてゐた氏のもとにベトナム戦争のレポオトの話が舞い込み、ベトナムに行つたときの回想から始まり、そのベトナム体験で政治への関心が起こり、立候補するといふ流れ、立候補を決断しての選挙活動・・・と回想が章ごとに続いて行く。

驚くのは

選挙で勝つのに、票集めのからくりが書いてあることだ。 こんなの書いて大丈夫なの?と思ふが、これは世の人は知るべきであらう。

某宗教団体へ20万票頼む話は目を疑ふが、同時に「なぜ宗教法人が税を優遇されてゐるのか」非常に納得がいつた。

この集団から税金を取つたら、票を得られず落選する奴が出てくるのだ。それでゐて、不必要な建物が一等地に建ち、本来国がきちんと護り大事にすべき由緒ある神社が破産だの競売だのになるのは間違つてゐる。

議員ッて、必要? この数年、議員の必要性にほんたうに疑問を持つてきた。天皇陛下統治にして手足は官僚で十分ぢやないのか?とすら思つてきたが、

やはり思つた。 

結局、議員と言ふ名の「政治屋」は国民よりも自分の生活がよければいいのだ。その点、官僚と一致してゐる。だから平気で、今この時期に「増税」などするのであらう。

石原氏は、シナ朝鮮に毅然とした態度を取るが、家に北朝鮮の連中が押しかけてきて遊んでゐる息子を殺すと脅された話が出てくる。 創価学会の石原氏攻撃の話も出てくる。

朝鮮人ッてのは、基本やることが一緒だな。オリンピツクの柔道のジュリイに「殺す」メイルが殺到したらしいが、それとおなぢことをしてゐる。

この朝鮮人に屈してきて、日本の税金を費やしてきた自民党は許さない。しかもこいつら公明党と組んでやがる。石原氏の本を読むと、公明党と組むことがどんなことかわかつてくる。

弱みを握られてゐるか、組織票が欲しいだけであらう。いずれにせよ、税金を払つてゐる日本人のことなどだうでもいいのだ。

そして、昔から朝日が捏造だつたといふ逸話も出てくる。

政治屋といふのは、国民のためのふりをして事象を利用して自分の金をいかに儲けるか、その手口まで書いてある。 (石原氏がしたのではなく、石原氏の元に集まつてきて後援会入会を希望したり、献金したりする場面に於いて、氏が「こんな金儲けの仕方があるのか」と驚嘆する場面がある)

氏が環境省(当時)の大臣をしてゐたときは水俣病が問題の真っ最中であつた。 その時に、患者を誘導(利用とも言へる)して抗議活動に出てくる団体。

よく、テレビで原発反対だの薬害エイズの抗議だのやつてゐるが、あれは今もおなぢことが背後で行はれてゐるのであらうと推察する。

それを操る政党が予測できる。 今の反原発のデモにある旗をよく見てみやう。 労組(滋賀労組が出てゐて、大津の事件についてネツトで糾弾されてゐた)、組合等々K産党がからんでくることが予測できるであらう。

とにかく、石原氏のこの著書を読むと

  1. 政界は昔から腐つてゐた。 特に田中角栄金権政治とシナ盲目対処(外交ではない)は現在の民主党以下。 すべての元凶は自民党時代の田中角栄以降に作られたと思ふ。 。この時代に、何も行動を起こさなかつた国民は恥を知れ!と思ふ。現在、デモ等行動が起きてゐる。この行動を失くしてはゐけないと思ふ。今行動を止めたら、70年代の田中時代の腐臭を永遠に引継ぎ日本は日本でなくなるであらう
  2. 自民党はとにかくクソ。今民主党が弱腰外交とか騒がれてゐるが、同様もしくはそれ以下。民主は出自が朝鮮人だとわかつてゐるのが多い。しかし、この自民党政権の売国集団の出自はどこか? その反省も自覚もない自民党。絶対に許さないし、投票しない。
  3. シナ朝鮮に弱腰はすべて自民党のせい。そして、正しい歴史を国民に教えず、抗議を起こさせないやうに作為したのではないかとすら思へてくる。 
  4. 共産党と公明党の本性がわかる(とんでもない、恐喝集団、陰湿嫌がらせ人を貶めることをためらいもなくする、ほんたうに汚い集団。ここがシナ朝鮮の巣窟と言ふのはよくわかる。シナ朝鮮の手口そのものを石原氏にしてゐた)
  5. 尖閣諸島のシナの嘘、一生懸命シナ加担してゐる元害務省の孫崎享氏の嘘がわかる。 (孫崎氏は随分ツイツタアで石原氏をけなしてゐたが、この理由か)
  6. 選挙で得票し、当選する裏がわかる (一般人がまともに立候補して勝つのは到底無理といふ仕組みが出来上がつてゐる) 
  7. マスゴミは昔からゴミ

まだ半分しか読んでないのに、上記7点がよくわかつてイライラした。が是非とも、今の時代だからこそこの本を読んで、有権者はその裏を考へて選挙に臨んでほしい。正直、腹が立つてせうがない。

政界は自分がいかに金を得るかしか頭にない金の亡者の集団である。こいつらが、国益とか国民のことを考へないのは当然に思へる。

だから税金で給金を得ても平気で反日行為をするのであらう。

社民党は、福島みずほ名乗る朝鮮人「趙 春花」が慰安婦捏造に率先して加担してゐたが(この問題は2ちやんですでに論じられてゐる)

その前の「社会党」の時にもとんでもないことをしてゐた。

北海道の近辺の「貝殻島」に灯台を建設して日本の領土と示さうと話をしてゐたら、社会党が

なぜか

ソ連 に

その話をし、ソ連が灯台を件建設、ソ連はここはソ連の灯台があるから自分たちのものだと主張し、日光浴やらなにやらをしてゐるらしい。

社民共産は、基本日本にゐることがをかしいよな。大好きなシナやロシアに行けよ。そこで思ひッきり、大好きな社会主義に満喫した生活を送ればいいだらう。

日本は社会主義ではありません。

社民党共産くたばれ、そして出所がほぼ一緒の公明もくたばれ。

石原氏の回想録にところどころに出てくる河野洋平。石原氏から唾棄されてゐるので、ろくなやつではないことは確信した。それから汚沢一郎。こいつも唾棄されてゐる。

そして、もふ20年も経過したのかと思ふが日本が130億ドルを支出しながら「感謝の国」に入つてゐなかつた件の裏話も出てくる。 日本は金だけではなく、米軍に絶対有利な「軍事的技術」も提供してゐた。それについて石原氏がペンタゴンの公開となつた文書を引用してゐる。

氏が訪米した際に、日本嫌いのジャアナリストとワシントンで口論となつた。ジャアナリストは米軍が日本から撤退したらだうなるかと脅し文句のやうなことを言つたが、これに対し石原氏は「日本がアメリカではなくソ連と組んで技術を提供したら困るのはアメリカではないのか」と反論する。

ペンタゴンは「石原の言ふことが正しかつたことを湾岸戦争が証明した」と米軍に日本の中小企業の技術が提供され、イギリス軍の7倍の効果を上げたことを文書にしてゐたらしい。

この時の政権は自民党で、海部が総理大臣といふ「席」にゐた。 米国が湾岸戦争を始める際に、日本に来て40億ドルを数時間で引き出した裏話も書いてある。それは米国の資金要請人が外国プレスで発表したのである。 その時に「2-3日かかると思つてゐたら、数時間でOKが出るなんてもつとふッかけてやればよかつた」と言つたさうである。

自民党はほんたうに陰湿な反日・売国だ。本書は自民党がどれだけひどい党なのか、今に渡る金権政治と官僚政治を確立してきた最低最悪の党なのかよくわかる。

ちなみに、現在のやうな選挙区に改悪したのもほとんど自民党であらう。この改悪により、比例制度で党(派閥)に金をもつてくるだけの人間が順位が上になり当選し、カネよりも国民のために働いてゐる人達が下位の順位にされ、落選し多くの有能な議員らが消えていつたことを石原氏は嘆いてゐる。

石原氏が議員辞職した理由を知らなかつたが、最終章で「自民党永年勤続表彰」の際に「現在の政治に対する日本国民の軽侮と不信は今日このような表彰を受けたとはいえ、実はいたずらに馬齢を重ねてきただけでしかない、まさにこの私自身の罪科であるものと、あらためて恥じ入り懺愧するのみであります」としてその場で議員を辞職した。 (表彰に関しても断つたが前例がないとかで子息経由で説得がきたらしい)

その後都知事として政界に復帰してくるのだが・・・・ 実際、かういふ人達で政界を動かしてもらはないと、全部が困るのであるがかういふ「税金を有効に国のために使ふ」と言ふ人たちはなぜかあまり日の目を見ず、薄汚い金儲けだけを考へてゐる連中ばかりが出てきて、残る。

だから、逆に少数となつた志ある人が辞めていく・・ 多大な悪循環である。

常々思つてゐるが、議員は必要であらうか? 議員が多ければ多いほど、無駄な税金が消えていくだけで全然国民のためにならない。議員は不要で天皇統治にしてもらつたはうが、よほど国民のために税金を正しく使つてくれると思ふ。

本書は政界の件だけでなく、石原氏の国内外の交流等興味深い内容もある。

氏は三島由紀夫とも親交があつたのだが、「三島由紀夫氏からの公開状」といふ章がある。当時は、「狂気じみた」三島の行動とされたが、現在の日本の状況を考へると、自衛隊員はともかく賛同する国民が出てきて三島に従つたのではないかといふ気さえする。

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことが出来ない。このままいったら『日本』はなくなつてしまうのではないかという感を日増しに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の富裕な、抜け目がない、ある経済大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである」 (P197)