読書おぶろぐ

読んだ本の感想を書いてます

余命三年時事日記

2016年01月31日 16時21分41秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

余命プロジェクトチームの編集。

本書は「余命三年を宣告されたブロガーが韓国や在日朝鮮人、左翼がしられたくない情報を暴露」
し削除要請にてプロバイダーから削除されたブログを書籍化したもの。

著者、といふかブログ主 初代余命は 「HNは『かず』。国語、ロシア語の会話・読み書きとも
堪能な父とソウル生まれソウル育ちで朝鮮語と中国語が得意であった母との間に満州で生まれ、
育つ。
平成25年没。 一族には海外在住者も多く、公務員、医師、教師、自営業と職業もさまざまで
あるが政治家だけはいなかった。また一族には、ブログ解説当時大学生以下18人の子供もいた。
現在ブログは余命プロジェクトチームが引き継いでいる」

とのことですが、元のブログは言論弾圧にあつて削除されてゐますがこちらにアーカイブがある。
 http://61.21.69.185/mirai/yomei.html

解説してゐるサイトもある。http://yomei-hanabishi.seesaa.net/

初代余命、2代目余命、3代目余命のブログが読める http://meron.vanillapafe.info/archives/category/yomei

在日朝鮮・韓国人・反日勢力はネットから余命を遮断してゐますが、グウグル以外検索や書き込みができない状態に
なつてゐます。上記リンクはグウグルで検索しましたが、別のサアチ・エンジンでは
「このページにアクセスすることができません」といふ画面になつた。

「今回の書籍の内容はネツト民以外の一般国民を意識して、刺激的内容は避けている。しかしながら
「余命三年時事日記」というだけで在日朝鮮・韓国人、反日勢力は反応する。かなりの温度差があるのだ。
 すでに何があっても不思議はない状況になっている。しかし政経軍含めると本書では10分の1も記述されて
いないので、できればなんらかの手段で元ブログの記事を閲覧されることをお願いしたい」(はじめに P5)

これまで、歴史捏造を検証してゐる本や日本悪と陥れるための東京裁判の実態を解説した本を読み
ここで紹介してきた。

シナ・朝鮮の主張する日本の悪が嘘であり、東京裁判が仕組まれたことであるといふ知識があると、
このブログの主張がすんなり入つてくる。(デマや妄想とは思はづ、納得できる)

しかし、知らない事のはうが多かつたので是非とも日本人は一読すべきである。朝鮮人や反日が必死に
なつてこのブログを抹殺しやうとしたわけがよくわかる。

最近になつて朝鮮人が「そんなものはない」と必死に否定してゐる「在日特権」と朝鮮国籍と兵役の関係も
大変わかりやすく書いてある。

また、朝鮮マスゴミは韓流ブウム作りのために必死になつて毎日のやうに流し、なにかしら取り上げ、
こんなに韓国はすごいんです的嘘を流し続けたが、なんのことはない、日本が金と技術をだしてやつた
だけのことである。

それについてはP94-103に列記されてゐる。かういふ事実を一度も取り上げず、ただ朝鮮人がすごいかの
やうな嘘を流すマスゴミは不要であり外患陰謀罪・外患予備罪にマスゴミの行為が該当する。
恥ずかしながら余命を読んで初めて外患陰謀罪・外患予備罪他を知つた。本書を読んで、いかにマスゴミが異常
なのか認識してテレビや新聞を見るべきと思ふ。

66年から98年までの
ODA実績累計贈与無償資金協力累計233.84億円 
技術協力913.72億円 
政府賃与支出総額3,601.54億円

歴史捏造で反日する国にこんな支援は不要だ。いまなお、慰安婦の嘘に安倍が加担したが許されるものではない。

P189〜P194は必読。朝鮮人が何をしてきたか、何故あんなに金があり豪邸なのかそして歴史捏造して被害者に
なるのに必死なのか、その理由がよくわかる。朝鮮人は日本で生活する資格は皆無、日本帰化などとんでもない。
帰化取消すべき。しばき隊始めとした暴力と違法行為でこの本に書いてある事が嘘ではないと証明されてる。
しばき隊もたまにはいい事をするものだが、次はこの本を攻撃するのであらう。

その一部を抜粋:
「鳩山由紀夫氏の祖父鳩山一郎氏が軽井沢から帰京する際、切符も買はづに大勢汽車に乗込んできた朝鮮人が
「俺達は戦勝国民だ、被支配者の敗戦国民が座って支配者を立たせるとは生意気だ、この車両は朝鮮進駐軍が接収
するから全員立って他の車両に移動しろ」と要求したのに対し「我々はきちんと切符を買つて座つてゐるのにおかしい」
と穏やかに抗議したところ大勢で飛びかかって半殺しにし頭部裂傷だか顔面挫傷だか血に塗れ腫れあがった顔で帰京した」
あまりに朝鮮人の暴力行為がすぎるので、「この時、連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサー元帥の発した布告が
「朝鮮人等は戦勝国民に非ず、第三國人なり」と言ふ声名で、これぞ「第三國人」なる語のおこりである。だから、
外国人差別用語ははずはない。彼ら自身、マッカーサー元帥以下、一人残らず皆、外国人ではないか。
(P196-198)

孫が朝鮮太鼓持ちみたいな事をしてるのはこの話を聞いてゐたからか?

第6章 余命1~40号 
こちらも必読だし、政治が正さねばならないことばかりである。これらは官邸にメールして要望する。
かういふすぐれものがあるので、参照されたし。 http://quasi-stellar.appspot.com/kanteiForm.html

特に同意したのが、余命2号に書かれてゐる「弁護士の日弁連と弁護士会への強制加入の義務付けは問題、と
して参考資料として下記ニュースがあげられてゐる。

太字の部分、全く同感で賛成である。 過去に自分も弁護士会のサイトにアクセスする機会があり
驚いたことが記憶に残つてゐる。

様々な思想の人がゐるのに、その人たちを「差別なく」助けるはづの弁護士会が自ら思想を表す意見表明をし
てゐるのは

思想が違ふやつは来るな、弁護しないぞ とも読み取れる。

そもそも、中立の立場にゐるべき「法の番人」に関る立場の職業が政治に対する意見表明をサイトで
行ふなどもつてのほか。 かういふ偏つた視点を堂々と発信してゐるから、最近の判決は非常に
おかしいし、提訴する内容も自分達が差別だと決めつけて大騒ぎをし、逆の視点からの考察がない。

「政治的な声明は違法だ」 弁護士が日弁連などを提訴 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/150701/afr1507010030-n1.html

日本弁護士連合会や弁護士会による特定の政治的な主張について「弁護士自治とは全く無縁な『目的外行為』であり違法だ」などとして、
南出喜久治弁護士が1日、日弁連や所属する京都弁護士会、それぞれの会長などを相手取り、ホームページ上の意見書や会長談話の
削除と100万円の慰謝料を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 問題となったのは今年6月の「安全保障法制改定法案に反対する意見書」や平成26年7月の「集団的自衛権の行使等を
容認する閣議決定に抗議し撤回を求める会長声明」など計15本。

 原告側は訴状で、弁護士法で弁護士は日弁連と弁護士会への強制加入が義務づけられているとした上で、
「(声明として出される)文書は正規の機関決議を経たものではなく、文章を作成して発信する権限は日弁連や
京都弁護士会にはない」と主張している。

 提訴後に会見した南出弁護士は「日弁連は特定の意見を表明する政治団体になっている。主張したいならば
強制加入の団体ではなく、賛同者を集めて任意団体を作ってやるべきだ」と訴えた。

 日弁連は「訴状は届いていないが、受領したら内容をよく検討して適切に対応したい」とコメント。京都弁護士会も
「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

この本の巻末に面白いことが書いてある。

一族で米在住の女子学生の弁。

「アメリカの女子学生はよく集まっては議論をするがまず自分の主義主張を曲げない。押し付け押し通そうとすることがままあるとか。一族の関係者は頭にくると『それは伝統300年の発展途上国の考え方、私は2000年の伝統を持つ古いエンペラーの国の人間だから一致は無理ね』と。この一言は効くそうだ。 伝統とエンペラーという言葉がどうもキーワードのようだと語る」(P219) 

正確には今年皇紀2676年ですが。 

アメリカは自国の歴史の事実にはあまり触れたくないらしい。そりゃさうだらう、正義と自由と平等なんてのは自分達が世界一と気取りたい嘘なのだから。

「数十年前のあるアメリカ新聞社のアンケート。アメリカにない一番ほしいものは何?答えは圧倒的。

『王室』だつたそうだ」 (P221)

本書の一部の紹介だけだが、是非とも一読ゐただいてほしいものである。


日本内閣史

2016年01月24日 16時31分26秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

渡部 昇一氏の著書。

「歴史的事実というのは本当に無限にある。その中から問題になり、
歴史を動かすことになるものは、その時は見えず、後からわかることも多い。
きりがない無数の事実が渦となって進行するのが歴史である。

内閣の交替もその渦の中の出来事である。
私がその渦の性状を正しく認識したなどとは思っていない。ただ、昔から自分が知りたいと
思っていたことを自己流にまとめてみたにすぎない。

それでも私と同じような欲求のあった読者になんらかの参考になれば幸甚である」(P2、まえがきより)

本書は初代総理大臣伊藤 博文から第42代鈴木 貫太郎までの総理大臣の記録である。

総理大臣の記録、と大まかな言ひ方ができるも本書はその総理大臣の時に何があつたか、
内閣の大臣がどんな働きをしたか、その功績と失敗等が述べられてをり、総理大臣史といふより
当該総理大臣が治めてゐた時に起きたことを記す、近代史であり個人的には大変勉強になつたので
学生の方々にもお勧めしたいと思ふ本である。

反日左翼が使用してゐる教科書とか副読本には書いてゐないことも書いてあるので、
一読をお勧めする。私も知らないことが結構あつた。

しかしながら

読んでゐる最中から疑問に思つてゐたが

なぜこんなに日本の「総理大臣」といふのは短命でころころと替る傾向にあるのだらう?
続ければよいといふものでもないのだらうが、昔からこんなにころころ替つてゐたのでは
政治といふものが中断するし、人が変はれば物事も変るといふ回りも振り回され金と時間の無駄にも
なる。

議院内閣制が向いてない国なのか? なんなのか? と思ひながらころころ替る様を
読んでをりました。

通読して

今と、全然変はつてゐない、ごたごたと首のすげ替えでなんだか呆れてをります。

しかも、反日をむき出しにしてゐるシナにこの昔からばかみたいに「配慮」してゐる内閣が
続き、そのために随分日本人が損をしてゐてそれが現在まで続いてゐるといふのが許せない。

現在、選挙では「世襲」とやらが当選する傾向が強いので、現在議員である人間の親とか祖父が
出てくるが

投げ出し方とか、いい加減さとか、方針とか、瓜二つです。 世襲議員が出てきたら、その親や
祖父が何をしてゐたのかを見て投票を決めるのも一つの手だと思ひました。

正直な印象では、政治屋は昔からバカしかゐないやうに思へてならない。

その中で、昭和天皇のお考へが時々出てくるのであるが

すごくお気の毒になりました。 こんなにバカばかりの中、聡明であらうとお言葉の端々から伺へる
昭和天皇のお気持ちを考へますと、なんとも歯がゆく残念な思ひを数十年もしてゐらして

挙句の果てに共産主義者と反日にすべての戦争責任があるかのやうに嘘をばら撒かれ
天皇の名の下に虐殺が行はれた悪の化身の存在であるかのやうな印象を植へつける教育がなされて
きたのは

許しがたい行為であり、日本人としてきちんと事実を知り行動すべきと思つた。

こんなバカみたいな事を現在も繰り返してゐるが

いい加減に止めるやう、日本人が考へて投票しをかしなところについては政党や官邸、役所にどんどん
申し入れをして正していくことが重要であらう。

人任せでくると、シナ朝鮮ロシア他反日に国を則られ、日本人はただの奴隷化となりやがて
滅ぼされると思ふ。これまでの「日本悪」の反日教育がその一歩であつた。日本悪の教育を受ければ
国が滅ぶことに対して、何も思はない。 

悪い事をしたから当然だ、と思ひ反日に金や技術をやることで償ふと考へてゆくから、相手の
思ふツボである。

かう考へていくと、安倍の政治は共産主義者が許さないと言つてゐるが、私は反日加担をし
日本人の税金を無駄にし、外国人に金を使つてゐるので私はその面で許さない。

共産主義者らはきつと、防衛面を強化することに反対してゐるだけでその他は心の中では
賛成してゐるのであらう。

本書は戦時中からソ連のために働いてゐた朝日の記者等、共産主義者のことも書いてあるので
その面からも一読をお勧めしたい。


なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか

2016年01月16日 15時23分00秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

加瀬 英明氏とヘンリ―・S・ストークス氏の共著。

加瀬氏は1936年東京生まれ。慶応義塾大学、エール大学、コロンビア大学に学び「ブリタニカ
国際大百科事典」初代編集長。 外交評論家として内外に豊富な人脈を築き、77年より
福田・中曽根内閣で首相特別顧問として対米交渉に貢献。日本ペンクラブ理事、松下政経塾
相談役などを歴任された経歴をお持ち。

ヘンリ―・S・ストークス氏の経歴については、こちらを参照されたい。
http://blog.goo.ne.jp/liebe-kdino-schumi/e/64f7aa5053863beb02ac076c7524d211

本書は 「第一部 アメリカに強要された日米戦争の真実」 として加瀬氏が、
「第二部 ペリー襲来から真珠湾への道」 としてストークス氏が記述されてゐる。 ストークス氏の記述に
関しては、リンク先の著書と内容がかぶる部分があるが「キリスト教」といふ宗教が西欧人のなかでいかなる
位置づけのものなのか、宗教感について日本人との違ひを教へられる。

「第一部 アメリカに強要された日米戦争の真実」は、これまでの「歴史」とされてきた内容を全否定する
もので、日本人は一読して知る必要があらう。

「真珠湾を奇襲攻撃した日本軍」といふのは嘘で、米国は大東亜戦争開戦半年以上前から日本との
対戦を視野にいれ、日本から開戦させるやうに仕向け自分達は戦争をしたくないのに、日本が攻撃したので
応戦しますといふシナリオを描き、開戦に持つて行つたといふ話が書いてある。

そこには、ルウズベルトが真珠湾攻撃を知りながら、ハワイに駐留してゐる米軍将校には一切知らせず
(他国に駐留してゐる米軍には知らせてゐながら)、同胞を犠牲にしながら自分達が被害者で正しいと
いふ筋書きづくりに徹するといふ、

白人独特の残酷で嘘吐きの本性が記述されてゐる。

同時に、日本軍の中の無責任者に関する記述もある。

現在「戦争反対」をただ連呼して、日本の防衛を邪魔する輩がゐるが日本人は本書を読んで、白人の本性を
肝に留め同盟国であるのもいいが、外交に関し相手をどッぷり信頼するのはいかがなものかと思ふ。

過去の同盟だの条約だのを見てゐると、日本人だけが安心して裏をかかれ被害に遭つてゐる事例が多い。

マスゴミや官僚がバカなのはよくわかつたが、これ以上このバカな人たちの言ふことをそのまま鵜呑みにする
のは止めて、有権者自身が選挙に行き人を選ぶことが必要と思ふ。

残念ながら、過去を教訓にして今を動かせる頭のいい議員は皆無である。 しかし議員は選挙が怖い。
落選すれば大変なことになるので、有権者一人一人が議員を「日本の国益のために働かせる」やうにすることが
必要。

もふ一つ、東京裁判と呼ばれる国際法違反に基づく「日本悪歴史観」が日教組や反日によりはびこり、子供に
教へられてきた。

本書は日本軍の功績にも触れてゐる。 アメリカが慰安婦やシナ朝鮮に肩入れし、靖国神社に行くな等の
口出しをするのは、日本が悪でないと困るからだ。

日本人は事実が書いてある本を読み、捏造に加担するマスゴミに抗議し、教育を変へていくことが必要だ。

そのための大事な知識を本書は教へてくれてゐると思ふ。


「官僚は犯罪者」は世界の常識

2016年01月10日 16時23分50秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

高山 正之氏の著書。

先日読んだ、「アメリカと中国は偉そうに嘘を吐く」 http://blog.goo.ne.jp/liebe-kdino-schumi/e/d46ebc172e34c028bc01c08d73ce8be7
が大変面白かつたので、図書館で検索して本書を見つけた。

だうやら出版社は在庫切れとなつてゐるやうなので、書店等になければ図書館で検索されたい。 

「アメリカと中国は偉そうに嘘を吐く」 と一部重複する話もあるが、官僚の図々しさと無能のくせに自分の金
稼ぎにだけは無い知恵を必死に絞る様は許しがたい。

特許を盗られ、ノオベル賞まで外国に盗られた話は絶対に許せない。特許庁の官僚が無知で無能で
きつと人一番官僚はエラいといふくだらないプライドだけは高かつたために、

外国に利益を盗られてゐる。 日本人が発明したのに役人がばかだから、それを「役に立たない」と思ひ
こみ特許を取らなかつたり、戦後の特許の盗用にも抗議しないから

今日本人が余計な金を払はされてゐる。 詳細はP48-51を参照されたい。

これだけでも許せないのに、こいつらは自分が立法するやうな立場だから国よりも自己利益を延々と
追及する。 そしてバカな天下り先だけを一生懸命つくる。 その例がずッと書いてある。
腸が煮えくり返る。

官僚とやらの年収は最高150万で十分。 日本に利益をもたらした時だけ昇給するか臨時給与が3万位
でればよい。

そもそもなぜこんな無駄な職業がはびこつてゐるのかも書いてある。

米国では役人は「他の民間企業に入れない人材」がやつてゐるので、最低年収らしい。 そして、官僚の害も
熟知してゐたので

戦後占領政策により散々日本に害をもたらしてきたマッカーサアが「わざわざ」残したのが官僚制度と
いふことだ。

非常に納得する。 バカだから、きちんと抗議もしないし働きもしない。自己利益だけは一番に考へる、
本書で「寄生虫」と酷評されてゐるが、全く同感。

官僚がいかにひどいか、は明治時代からだつたやうで知らないこともあり勉強になつた。

特に、「偉人」と現在称されてゐる人物が相当の女狂いで人妻を策を弄して部屋に呼び出したはいいが
窓から逃げられるといふ話もあり、驚きと同時に嫌気がさしてくる。

本書は官僚だけでなく「似非ジャーナリズム」についても書いてある。 特に、朝日と犬HKは廃刊・閉局すべき
と思ふ。拙宅は朝日を購読してゐないし、犬HK受信料も払つてゐないが、金を出す意味が全く見つけられない。

本書を読んで、金をだすべきところを選んだはうがよいと思ふ。

 


三島由紀夫 生と死

2016年01月03日 22時01分04秒 | 人物伝、評伝 (自伝含)

ヘンリー・スコット・ストークス氏英国人の視点はの著書。

ストークス氏は三島と親交のあつた英国人のジャアナリスト。ロンドン・タイムスの東京支局長として
来日し、三島と取材を通して親交を深めた人物。

三島は死の前にストークス氏に手紙を送つてゐる。ストークス氏は、その手紙を受けとる前から
三島の「楯の会」の取材をずつとしてきてゐたが、三島事件と呼ばれる事件を起こすこと、そして
三島が死を決めてゐることまでは思ひおよばなかつた。

ストークス氏は、三島と親交のあつたドナルド・キーン氏および徳岡 孝夫氏と死後28年目に
三島について語りあつた内容を冒頭に、三島事件をさかのぼり三島の著書をたどり、三島事件
を検証してゐるのが本書である。

三島事件、を知らない世代には貴重な一冊。ストークス氏は、楯の会の富士山演習にも参加したり
楯の会のメンバアにインタビュウもしてをり他の人は経験してゐないことが多いので、三島事件を
型どおりだけでなく、色々な面から自身で考へることもできる。

また、ストークス氏が三島の著書を解説してゐる部分も興味深い。

終章「死のあとに」も考へさせられる。三島は好きな作家で小説・エツセイ・戯曲とほとんど読んだが
ストークス氏のやうに三島が作品に用いた学問がどこからだう来てゐるのか、などと考へて読んで
ゐなかつた。 日本人の視点では気づかないところに行く英国人の視点は貴重だ。これは宗教の
観点が大きいのかもしれない。

かつて三島は 「日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽなニュートラルな、中間色の、
富裕な、抜け目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう」と書いた。

これについて、ストークス氏の記述が的確である。今の日本の状況を言ひあててゐる。

「偉大な芸術家である三島は、早くから日本という社会の深い内側から迫ってくる危機を予知した。
東京オリンピックがあつた1960年代の中ごろまでは、この国には創造力がふつふつと煮えたぎって
いた。が、突然、日本は冷えた。世界の目が日本を見た。もはや偉大な映画は作られず、内容ある
偉大な小説は書かれず、偉大な芸術は生まれなくなった。かつて世界で最も芸術的だった国民が、
創造力の砂漠を作った。

代わって詐欺師が登場した。世界的アーチストを気取る服飾デザイナー、彫刻家を気取る建築家
などである。偉大な文化遺産、たとえば京都の桂離宮を訪ねるがいい。人は日本人が過去にどんな
創造力を持っていたかを知り、唖然とするだらう。70年9月、最後に我が家に来たとき、三島は日本
全体が呪われていると言った。『緑色をした蛇の呪いだ』というのだつた」 P384-385

つくづく、これまでの教育の荒廃を実感してゐたがかういふ形で的確に言ひあてられてゐるのを
見ると、なんとも言へない。

まづ、政治屋と官僚がこの指摘を真剣に吟味し、教育と文化の継続について考へるべきだが、
そんな頭のある人がこれらの職業にゐないのが残念。

三島に生きててほしかつたな