読書おぶろぐ

読んだ本の感想を書いてます

皇統保守

2012年03月26日 17時50分01秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

竹田 恒秦氏と八木 秀次氏の対談形式の本。

竹田氏のご経歴は別の著書の感想投稿で記述したが、本書においては今一度記述したはうがよいと思ふ。
竹田氏は昭和50年、旧皇族竹田家に生まれ明治天皇の玄孫にあたる。平成10年、慶応義塾大学法学部法律学科卒業。憲法学・史学の研究に従事。作家。

八木氏は昭和37年、広島生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学院政治学研究科博士後期課程中退。専攻は憲法学、思想史。人権、国家、教育、歴史、皇室などについて保守主義の立場から幅広い活動を展開している。現在(本書の出版は平成20年)、高崎経済大学教授、フジテレビジヨン番組審議委員、日本教育再生機構理事長。平成14年、第二回正論新風賞受賞。

本書は対談形式となつてをり、また対談の内容は月刊 WILL平成20年5月号掲載の西尾幹二「皇太子さまに敢えて御忠言申し上げます」および6月号の同氏の論文に対し、同年7月号に竹田氏が反論文「西尾幹二さんに敢えて注告します これでは「朝敵」といわれても・・・」を掲載したこと、その後に関して西尾氏や他の人々の「皇室に対する中傷」とも言ふべき攻撃が竹田氏になされてゐること、および反論できる立場にない東宮ご夫妻への中傷(バツシング)に対するものとなつてゐる。

竹田氏が反論文を寄稿することになつた理由として
『①西尾論文が大きな反響を呼んでいるということ、しかもそれが ②保守派の読者の心を捉えていることが分かったことを挙げてゐる。 西尾論文弐編中には納得のいく記述も多いがその一方で明らかな誤りや勝手な憶測や妄想を前提とした記述も多く、論文全体を流れるテーマ、論の展開の方法など、論文の幹になる部分では、保守論壇の責任ある発言者として不適切な箇所が散見される。

例として(西尾論文より引用)【皇太子殿下と妃殿下にその自覚(祭祀継承者)の自覚がはたしておありになるのか否か、それが今ここに問われている疑問であり、テーマである】 【日本人の信仰の中心であるご皇室に反日左翼の思想が芽生え、根づき、葉を広げ、やがて時間が経つと取り除くことができなくなる「国難」について私は語ってきたつもりだ。それは皇太子妃殿下の心に宿る「傲慢」の罪に由来すると見た。ときすでに遅いのかもしれない】 【学歴主義と人権意識が皇室に流れ込んで、異質なものによる占拠と侵害が始まったのではないか】【天皇制度の廃棄に賛成するかもしれない】 』(P200-224より、抜粋)

対談に出てくるのは西尾氏の論文だけでなく、「昭和天皇」の著者、原武史も登場する。この本は、原氏の妄想により書かれてゐる内容が物凄く、多いらしい。 そしてその出版社は、あの、岩波だ。物凄く、うなづく展開だ。

竹田氏も仰つてゐるが、「何を書くにも言論の自由だが知つてから書くべき」だ。嘘や妄想を並べ、勝手な結論を作るのはある意味犯罪だ。デマを流してゐるやうなものだ。

そのやうな内容が中心となつてゐるので、本書の目次をみると

第一章 マスコミの皇室報道を検証する

第二章 宮中祭祀こそ皇室の存在意義

第三賞 いま、皇室を語る作法を問う

論文 西尾幹二さんに敢えて注告します これでは「朝敵」といわれても・・・

となつてゐる。

正直、驚く内容が語られてゐる。

なぜか。

とどのつまりは、皇室や天皇陛下に反対する立場の人がいかに皇室、皇太子妃殿下、天皇陛下、宮中祭祀等皇室に関して嘘や悪意のある否定的文章を世の中に発表してゐるか、そしてその論理のをかしさ(矛盾点その他)を明らかにしてゐる内容だからである。

・・・・ 

なんなの、これ?

これ、といふか、その「これ」は勿論皇室に対して反対の立場をとる人の論理に対してである。

しかも、宮中祭祀の内容も知らずに自分の勝手な憶測や推測でものを延々と書き、

「宮中祭祀は中止すべき」とか結論を出してゐるらしい。

よくまあ、こんな図々しいことが出来るものだ。

感心した。

皇室や天皇陛下、皇太子ご夫妻他皇室関係者に関するマスゴミ報道は無視するに限ると思ふ。

無視といふより、信用しないことだ。

「開かれた皇室」といふ美名の下に、どんな暴論をやりだすかわからん。

大変、無礼だ。

そして、西尾論文を読んで雅子妃に対して悪印象を持つた人は考へなおしてほしい。 ただの「伝え聞き」を根拠に憶測や推測で物を書き、しかも人を批判する内容がどれだけ恐ろしく、醜い行為か。

西尾論文に対する竹田氏の反論を読んで、西尾氏の人となりを疑った。品性と良識がない。この人が保守を語るのは、エセだと思ふ。(ブログで現在河村市長発言支援を表明してゐるが、信じられない)

この本は、出来るだけ多くの人に読んでほしいと思ふ。

そして、GHQ占領時「日本人から古事記と日本書紀を取り上げ(読むなとし)」「天皇陛下の祈りの行為」に手をだし歪めたことがいかにをかしいかを日本人一人ひとりが知り、考え、取り戻すべきだ。

さうしないと、それこそ「日本に入り込んでゐる反日左翼」が根づき、葉を広げ、やがて時間が経つと取り除くことができなくなる「国難」となる。

3/27 追記

きのふ、西尾氏の無礼な内容に終始してしまひ、肝心なことを書き忘れた。

本書は平成20年に発行されてゐる。その当時に対談の中で、こんな内容があり大変驚いた。

  • 予算がないとか言ふ理由で、宮中に関する費用が削減されてゐる 
  • 50年以上勤務された女官の方が退任されたあと、宮中の女官は任期5年となり5年毎に交代となつた。理由は人件費の抑制。(昇給をある程度のところで止める目的、これも削減の一種) しかし、これにより昔のことを知る人がゐなくなり、宮中祭祀の作法等に影響が出る。(口頭で継承されてきたため)
  • 費用を理由に宮中祭祀中止のやうな案がある

この時の与党は自公。

なんなの、自民党。 公明党はもともと朝鮮人が筆頭となつた団体を中心にしてゐるからこのやり方に不思議はないが(しかし今後こいつらが日本の政治にかかわるのは危険、それに政教分離違反ではないのか?)自民党はやはり陰ながらの売国だつた。

絶対に自民党を許さない。政権を失つたのは天罰だ。維新の会といふ第三極が現れ、自民党が期待した票が流れる動きになつてゐるのも絶対に天罰だ。愛国のやうな顔をして売国をするからだ。

自民党は民主公明共産社民と一緒に消滅して、失業して!


日本と朝鮮半島100年の明日 新聞記者が高校生に語る

2012年03月24日 16時02分20秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

最初に申しあげますが、本書は図書館の「新刊コオナア」にあつたものをちらりと見たもので、全ペイジ読んでをりません。

本書の題名を見て、著者「朝日新聞社「百年の明日ニツポンとコリア」取材班」とあつたので 「またアサヒる(定義:事実を捏造する[1]。執拗に責め立てる[2]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%92%E3%82%8B%E5%95%8F%E9%A1%8C やりやがつたか」と思ひ、中身をぱらぱらとめくると、予想の通りだつた。

それだけでは他の人には不明なので、港区図書館の本書の内容を紹介する文書を引用すると

「韓国・朝鮮をどう理解し、どんな未来を築くのか。厳しい時代に生きた人々の壮絶な証言等をまとめた、近現代史の現場からのリポート。『朝日新聞』連載を高校生にもわかるよう加筆修正し、記者の思いなどを綴ったコラムも掲載。 https://www.lib.city.minato.tokyo.jp/licsxp-opac/WOpacTifTilListToTifTilDetailAction.do 」

とのこと。

「厳しい時代に生きた人々の壮絶な証言集」 ψ(`∇´)ψ

まあ、真実を知らないと、「ほんたうに大変でしたね、お辛かつたことでせう 云々」になる。

本書のはじめに、序か何かあつたので、そこだけ読んでみた。すると、この本↓で、指摘をされたせいかしらんが「百年前の朝日新聞を読むと、一面に日
韓併合のことが書いてあります」とか言ふ文言と同時に、その記事について「韓国に対し上から目線で書いた記事だ」とかなんとか自己批判および日本人批判をしてゐた。
 朝日新聞が報道した「日韓併合」の真実 韓国が主張する「七奪」は日本の「七恩」だった 水間 正憲氏著

ちなみに、その序文の最後に 「桜井 泉」と言ふ署名があつた。 そこで、どんな人物なのかとググッてみたら、面白いおブログが見つかつた。
「不作法な朝日新聞特派員、韓国で恥をかく→桜井泉記者はなんと御年53歳のいい年をしたオジサン」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/07/post_75cc.html 

取材の御礼に菓子折りを渡そうとして、相手から「片手で渡すのか!」と怒られたらしい。 さすが、朝日ですね。人間の基礎がなつてない。民主党と組んでゐて全く不思議がない。しかも下朝鮮人に怒られるとは、これはまただういふことか?

といふ、そんな人が先頭に立つて取材し記事を書いたものをまとめたやうな本らしい。

桜井泉、だけでググルと声優さんが出てくるので、そのあとに朝日新聞と加へてググれば、他のブログ記事も読むことができ大変面白い、いかにも反日左翼といふエピソオドが満載のやうです。

本書の内容でアサヒッてるなぁと思つたのは、

  • 序文に、自社の100年前の新聞記事の話を出し自己反省を気取るも、その後の内容は100年前の記事と正反対
  • 強制連行の話を本書で書いてゐるが、100年前の自社新聞で「密航が相次ぐ」「ブロオカア通じて密航」を報じた記事を無視
  • 言葉を奪はれ創氏改名を強制されたといふおなぢみの内容があるが、100年前の自社新聞で朝鮮語のラヂオ放送がなされた事を報道する記事を無視
  • 従軍慰安婦の捏造は勿論あるが、100年前の自社新聞で朝鮮人悪徳業者が娘をさらって売り飛ばす実態があると報じた記事を無視
  • 徴兵に関して、100年前の自社新聞では朝鮮人らがご自身で志願ししかも女性は「男なら志願したのに」と残念がり、男でも志願兵に不合格されたため「失意のあまり自殺」したことの報道、一家を代表して志願された方は血書まで提出したことを報じた記事を無視

朝日新聞は、次々に捏造を加へ自分で自分の首を絞めてゐることを気づかないのだらうか?

ほんたうに、バカだなあと思ひます。

朝日を未だに購読してゐる人は、もふ少し現実的に考へたはうがいひのではないでせうか? あなたがたの購読料が、捏造作業に加担し、あなたがたはカネを出して嘘を読まされてゐるのですよ。

 


現代語 古事記(ふることよみ)

2012年03月23日 16時29分07秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

竹田 恒秦氏の著書。

旧皇族の竹田氏が古事記全巻を現代語に翻訳し、さらに解説をつけてゐる。

古事記の上巻の部分は読んだことがある。また、神話の「ものがたり」として子供のころに読んだ。当時はそれが、「古事記」の一部とは知らず、天照大御神と須佐之男命の物語としてだつたり、いなばの白兎といふ物語だつたりした。

本書は古事記 上つ巻だけでなく、中つ巻(初代天皇神武天皇から第壱五代天皇応神天皇)、下つ巻(第壱六代仁徳天皇から第参参代 推古天皇)まで全訳してゐる。

そして、解説があるのだがその解説が人間界と神々の世界の違ひと古代と現代の違ひに触れて書かれてゐるので理解しやすい。

初代神武天皇の即位されるまで、神統譜(一番最初に現れた神から伊耶那岐神、伊耶那美神の国生み、神生み、そして様々な神がお生まれになつた系図のやうなもの)が語られ、国を治める天皇の出現まで、嗚呼なるほどと思ふ。

日本人は読んだはうがよい。さうでなくとも、GHQから始まつた「日本壊滅政策」が戦後始められ、それを共産・朝鮮の要素も組み込んだ大嘘を加算した日教組の反日・反天皇の教育で、

一体、天皇陛下、といふ存在が日本にとつて如何なる存在であられるのか? 

それが、全く闇の中になつてゐる現在、古事記ほど天皇陛下の存在をわからせてくれる本は無いだらう。

そして、古事記に語られてゐるやうに、神の出現から国を治める初代神武天皇があられ、現在の第125代今上天皇まで、ずつと皇統が続いてゐることは驚くべきことであると思ひ知らされる。

成程、朝鮮人やGHQがなくしたいと思ふわけだ。なぜなら、絶対に敵はない存在であられるからだ。 古事記を読んでゐないと、はつきり言つて「無知」なので、平気で「皇室は必要か」とか「天皇制を無くさう」などと言ふ主張を言へることとなつてしまふ。

古事記を読んでから、「皇室が必要か」とか「女性宮家創設」とか「反天皇」とか言ふ意見を聞くと、物凄く呆れると言ふか、「知らないんだな、気の毒に」と憐みが出てくる。

そして、次に「日本人ではないんだな」と確信する。

日本人は日本に桜の樹があるのが普通のことであり、当たり前のことだと思ふだらう。

天皇陛下の存在も、それとおなぢなのだ。そして、天皇陛下はこの第125代まで、必ず「男系」が即位されてきたことが当然なのであり、「男系」が普通なのだ。

なので、女性宮家創設、女系天皇即位などといふのは、すでに「天皇陛下」ではなくなつてゐるのだ。 古事記を読めばそれがよくわかる。わからないふりをして女性差別だの民主主義だのを持ち出して女性宮家、女系にこだわる人は故意に天皇制を失くさうともくろんでゐるのであらう。

女性宮家や女系に拘る人は日本から出て行けばよい。なぜなら天皇陛下を否定してゐるからだ。日本は天皇陛下の国なので、その存在を否定するのであれば、日本にゐるべきではない。

今上天皇が震災が起きたあとに被災地を訪問されたり、御用邸のお風呂を被災者に使ふことを指示なされたり、計画停電の時間帯に電気を使用されないことをご自身で実行されたりするごやうすは、第十六代仁徳天皇が高いところにお登りになり「国中に炊煙が立ち昇っていない。国内は皆貧しいのだろう。今から3年の間、ことごとく人民(おおみたから)の課(みつぎ、朝廷に納める品物)と役(えだち、労役)を免除しよう」と仰せになつたこととおなぢだと思ふ。
宮殿は破れ壊れことごとく雨漏りするようになつたが全く修理することなく器でその漏れる雨を受け、漏れないところに移って避けられた。やがて天皇が国中をご覧になると、国土に煙が満ちてゐた。そこで、人民が豊かになつたため、課と役を課した。こういうわけで、おおみたからが豊かになつたため、その御世を称えて聖帝の世(ひじりみかどのよ)と言ふ、とのことが書いてある。 (P249-251)

現在、天皇陛下が政治的決断をなさることはない。しかし、もし天皇陛下が国を治められてゐたら、「増税論議」など起こるのだらうか?東電も原発も現在のやうに放置され、利権を得る人間たちの好き放題、都合のいいやうになつてゐるだらうか?

仁徳天皇の話の後に竹田氏が解説を記述されてゐる。
「天皇は『百姓』や『国民』をおおみたから『大御宝』とお読みになります。仁徳天皇の御事績やこのお言葉から天皇にとって最も大切なのは『民』であることが分かります。つまり、我が国は建国の当初から、民を主体とする、国民本位の政治が行われていたのです。中国や欧州の王朝では、民は君の所有物であり、君を主体とする、君主本位の政治が行われてきましたが、それと対照的です。もし、国民本位の政治を行うことを『民主政治』ないし『民主主義』と呼ぶなら、我が国は2千年以上、民主政治を続けてきた、現存する最古の民主主義国ということになるでしょう」(P251-252)

GHQはいかにも、天皇制が反民主主義のやうに謳い「戦後民主主義国家となつた日本」といふふれこみでやつてきましたが、(マスゴミも日教組もそれに踊らされましたが)

日本、いや、天皇陛下は元々民主主義のお考へであられるのです。それを戦後日本国民から隠し、いかにも「戦前は君主制であつたので間違つてゐた」と演出をしてゐるのです。それに乗じて、反日朝鮮人や日教組が「天皇制」を侮辱したりなくさうとしてゐるのです。

古事記を読むと、嘘吐きの日本に対する大嘘がよくわかります。

是非、日本人は本書を一読し、日本を取り戻すべきでせう。


旧皇族が語る天皇の日本史

2012年03月15日 17時34分27秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

竹田 恒秦氏の著書。

日本人なら一読してをくべき書であらう。

なぜなら、現在の教育は日教組なる嘘ばかり吐いてゐる反日集団が、ありもしないことをでッちあげてゐるばかりなので、

まず日本が世界最古の国と知らない人が多いし、世界最古の国であることに続いて天皇の歴史といふのも世界最長であること、世界からみて「天皇」の存在といふのはある種驚異的な存在であることを知らない人が多い。

知らない、といふより反日集団が意図的に教へないのである。

教へないのなら、教科書を離れて自分で勉強すればよい。その一歩を踏み出すのに相応しい書である。

本書の構成 (目次より):

序章    最古の国家「日本」
第一章  日本の神代
       「古事記」「日本書紀」とは何か /  天地初発~宇宙の始まり / 神武天皇即位までの物語
第二章  大和朝廷の成立
       日本文明の芽生え  /  神武天皇は実在した  /   建国の地 ・ 三輪山
第三章  天皇の古代
       飛鳥時代  /  奈良時代  /   平安時代  
第四章  天皇の中世
       鎌倉時代  /  室町時代~戦国時代
第五章  天皇の近世
       安土桃山時代  /  江戸時代  /  封印された天皇  
第六章  天皇の近代 
       明治天皇と大正天皇  /  昭和天皇
終章    天皇の現代
特別対談 「開かれた皇室」は日本に馴染まない   -  寛仁親王 x 竹田恒秦

序章から第二章までは神話を交へてあるので、興味深い。 「古事記」と「日本書紀」の違ひもわかりやすく説明してある。それによると、「古事記」は681年ごろから712年編纂され、天皇家の歴史を記す国内向けテキストの目的として天地初発~推古天皇までの時代を記してゐる。特徴として「出雲国譲り神話が重要な位置を占め、氏族の系譜について詳しい」。(P23、表より)

「日本書紀」は681年から720年の編纂、東アジア諸国に適用する正史の目的として天地初発~持統天皇までの時代を記してゐる。特徴として「出雲国譲り神話がない、表記方法・内容ともに中国の影響が強い」。(P23、表より)

第二章から、歴史の教科書にあつたやうな記述となる。

そこから第五章の江戸時代までは、「日本の歴史は天皇の歴史」と言ふことを実感する。どんな場面でも、必ず「天皇」の存在がある。 日本に天皇がなくてはならない存在であつたことを実感する。

第六章の部分は歴史の教科書は明治天皇の富国強兵等々、日清・日露戦争と時代も時代だが戦争の色が濃くなつて行く。そして昭和天皇の時代に敗戦を迎へ、財閥解体と同時に十一宮家皇籍離脱となる。(教科書では財閥解体はあつたが、皇籍離脱の話はなかつた) 

(この辺の時代に集中して日教組が大嘘を教へてゐるので、学生は用心して色々な書を読むことが大切だ)

最後の特別対談は、皇族の仁親王殿下と著者竹田氏の対談なのであるが、「皇族が自由なこと不自由なこと」など知らなかつたことが多かつた。皇族でもオリンピツク組織委員会でサラリーマンとして働くと一般民同様、健康保険・年金・住民税・失業保険を徴収されるのださうである。また、皇族の方がご勤務される際に日本赤十字社等営利事業でないところでないと働けない。

皇族は政治や営利事業にタツチしてはいけない、基本的人権(選挙権・被選挙権)もない、しかし給料活動をするとその土地の住民でもないのに住民税等を払はなければならない。

・・・・  なんか、大変だな。 自分たちが当たり前と思つてゐることが皇族にとつては当たり前ではないので、よく知つた上で皇族に関して発言することが大事と思ふ。

そして、ここでも際立つ

マスゴミの低レベルさ・・・・ 

週刊誌ネタのやうなことは繰り返し放送したり記事にするのに、東宮両殿下が福祉に尽力されてゐることを伝へるべく、記者クラブに8年間連絡しても一度も両殿下の話題はテレビで放映されず、雑誌、新聞にも載らなかつた。そこで9年目に記者クラブへの連絡は無駄だから止めたい、と侍従に相談するもルールは壊せないから止められないと言ふ返事だつたらしい。

といふ事は

今もずッと記者クラブへ何らかの連絡が行つてゐるのに、マスゴミは無視してゐるのか? ちなみに、報道されないのに記者たちを呼ぶといふのは何のためにやつてゐるのかわからないので、9年目より両殿下をお呼びするのは止めたといふことだ。(P252-263)

なんなの、マスゴミ。日教組と変はらない無礼さだな。  ますますマスゴミは信用ならない。

話はズレたが。

日本の歴史は、天皇の歴史。 日本人として神話から現代まで知つてをくべき内容がきれいにまとまつてゐる書である。 


官僚を国民のために働かせる法

2012年03月03日 14時14分27秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

古賀茂明氏の著書。

古賀氏は官僚の実態、本来なすべき責任に関して数冊著述されてゐるが、本書は「中学生にもすらすら読める一冊」(P10)とわかりやすさに重きをおいて

「官僚と心理と実態」
「上記に基づく官僚の手口」
「霞が関の何が問題か」
「民主党が全くわかつてゐなかつた『政治主導』」
「民主党の何がダメか」
「民主党が犯した間違ひ」
「官僚を国民のために働かせるには必然な公務員改革」
「古賀氏の提唱する公務員改革案」

が書かれてゐる。 

官僚の心理と実態の記述の部分を読んでゐると、自己利益ばかりを追求する官僚の姿は、今や税金泥棒となつた政治屋の姿と酷似してゐる。

だから一緒に結託するのであらう。

序盤から中盤にかけて官僚の心理と手口が書いてあるので、それを踏まへておにゅうすなどを見ると、カラクリがわかるやうになる。そして、官僚に言はれるままにおにゅうす、新聞を垂れ流すマスゴミの程度の低さに気づき、さらにゴミ扱ひしたくなる。 上杉氏が著書の中で「マスコミは官公庁の広報機関」と書かれてゐたが、全く賛成だ。

あれは、「報道機関」ではなく「広報機関」なのだ。国民のための真実の報道などとつくの昔になくなつてゐる。 それを踏まへて、見たり読んだりするべきだ。そのために本書は官僚の心理と手口と、それに使用する言葉や言ひ回しの例が書いてあるので、誰でもわかるやうになる。

それから、「民主党の辿つた道」とも言へる本書の内容も知ることが重要だ。なぜなら、また次に出てくる候補者や政党が何を掲げるかに関して民主党とおなぢになるか否かの判断材料になることが書いてある。

野党ばかりしてゐた政党は、与党の揚げ足取りに関しては得意かもしれないが 

「では何をだうする?」とする建設的な代替案がない。それを考へることよりも、与党攻撃にばかり頭がいつてきたので、いざ自分たちが舵取りをしやうとしても、現実を知らなかつたのでオタオタし、結局官僚に取り込まれたのだ。

建設的で具体的な案、これをきちんと説明できること。その案が現実的であること。 かういふ人でないと民主党の二の舞だ。 言ひ方は悪いが、悪徳商法を見抜くか見抜かないかの気持ちで政党のいふ事を見たはうがいいんだなと思ふ。

ここになると、橋下氏がツイツタアで「批判するなら代替え案を出せ」と言ふのがわかる気がする。確かに、現実的な案かどうか出てきた案を考へれば民主党の二の舞になるか否か、判断の助けになる。

古賀氏が提唱する「公務員改革案」は、もし自分が公務員であつたらそりや、絶対にやつてほしくないなと思ふものだ。

民間の会社では会社の利益を上げるためにとつくにやつてゐることだ。 会社と言ふのは利益が出ないと倒産する。稼がないと倒産する。稼げる社員、きちんと管理をして無駄をなくし利益を上げられる社員を社内に残すにはだうしたらいひか、を考へて人事制度を年功序列から能力主義に変更したりしてゐる会社が多い。

しかし

税金で、だまつてゐても絶対にお金がもらへる公務員にそんな発想はないのだらう。 それが悪いはうに向いて、国益よりも省益(つまり公務員の私益)を得るためにだうすればいひか、ばかりを考へることになつてをり国のために行動しやうとすると出世できないといふことになつてゐる。

それを省益のために働いたら出世できませんよ、とする仕組みに変へる提唱が古賀氏の案である。

現在、それを着手してゐる自治体がある・・・・ 橋下氏の大阪で市交通局の給金を4割削減といふのを見た。これ以外にもいろいろやつてゐるやうだ。

橋下氏がだういふ人物で最終的に何を目指してゐるのか、いまいち信用できない部分もあるのだが橋下氏が行つてゐる一部分は古賀氏が提唱する公務員改革であり、これをなんとしても潰したい人は全国の公務員であらう。なぜなら、大阪で成功すると全国でもやれ、国でもやれといふことになるからだ。

なので

橋下氏に関していろいろあるが、公務員改革を橋下氏にさせないために必死になつて潰さうとしてゐるんだな~と批判する人がテレビに出てくるたびに思ふ。

あれは官僚の差し金なのであらう。 

そして、官僚を変へさせたければ政治屋事務所など、政治家(屋)にがんがん抗議することだと書いてあつた。なぜなら選挙で落ちて無職になるのは政治屋だからである。

政治屋は、思ふよりも国民の声を気にしてゐるらしい。おめいる等が事務所にくると、その数の何倍がおなぢことを思つてゐるのかを考へ、選挙を気にするのださうである。

官僚にご意見おめいるをしたところで、首にならないので「変な奴がゐる」といふことで終はるらしい。なので政治屋に「なぜあの法案に賛成したのか」「あの発言はなんだ」等の抗議をし、政治屋から政策に関して官僚に抗議させるのが効果的な方法らしい。

といふことで

政治屋のツイツタアとおめいるに的を絞りませう。