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カエルの楽園

2016年06月11日 14時00分31秒 | 小説

百田 尚樹氏の作品。

販売数が多いのに、テレビ番組ではランキング順位は紹介するも内容は紹介せず、とか
全くとりあげないとか、書店によつては置かない置いても目立たないところに置く等の
対応をされてゐる作品。

その理由は読めばわかる・・・・といふところだが、それだけでは感想にならないので
ざッとあらすじから。

自国の国に凶悪な「ダルマガエル」の群れがやつてきてから多くの仲間を殺され
国を追はれる形で逃げ出した2匹のアマガエル。
数々の苦難を乗り越へ、やうやくたどりついた場所はよそ者の自分達に警戒心もなく
親切に接してくれ、食べ物も安全な場所も確保されてゐる「ナパージュ」といふ国だつた。

楽園のやうな場所だが、2匹はこの「ナパージュ」に不思議な「平和を信じる思想」と
「『三戒』といふ決まり事」「アヤマリソング」といふ歌があるのを知る。

外から来たアマガエルの一方はナパージュの思想、決まり事を絶賛するがもふ一方は
違和感を抱く。

やがて、ナパージュの国の近隣にすむ凶悪なウシガエルの群れがナパージュの土地に
近づいてくるのだが・・・・

勘のいい人は「平和を信じる思想」と「『三戒』といふ決まり事」「アヤマリソング」が何を
意味してゐるのかピンとくるところであらう。 現在の日本の状況とマスゴミの主張である。

ナパージュの国の近隣にすむ凶悪なウシガエル、といふのは昔から世界で問題を起こし
自国の国だと嘘と吐くあの国の民族がモデルなのだな、といふのもわかる。

そのほかにも本書には面白い人物が登場する。

「フラワーズ」といふ、「平和を信じる思想」と「『三戒』といふ決まり事」を信じてやまない
若カエルの集団。  これも現在頻繁に登場してゐる現実のグルウプを思ひ起こさせる。
スチームボード、といふナパージュの一角に住む鷲。
某政党の党首を思ひださせるカエルの元老たち。

何もかもがここ最近の日本の政治情勢を思ひ起こさせるもので、しかも驚くのは党首の
発言が、この小説とほとんど一緒のことを言つてゐることである。

この小説が元々党首発言を引用したことも考へられるが、既に発売後に参院選の争点として
経済よりも敵国のためになるかのやうな改憲を持ち出した党の党首の発言は思はづ
噴出した。

「カエルの国の物語」を読んでゐる「第三者」の目線でみると、「平和憲法死守」等朝日新聞を
始めとした主張はとても滑稽であることがよくわかる。

さうかうするうちに、この本の内容が「予言」と思はせるやうな出来事が最近起きた。
【編集日誌】中国軍艦侵入にもだんまり…翁長沖縄県知事、発言なしですか - 産経ニュース http://www.sankei.com/politics/news/160611/plt1606110019-n1.html

この「だんまり」がこの小説に登場してきて散々ナパージュの防衛を無視する役柄の
することとよく似てゐる。

本書を「妄想」と言ふ人もゐるかもしれないが、世界の現実をみれば国を守るといふことは
だういふことなのか、この本を読んで世界が実際何をしてゐるのかを見て考へたはうがいいと
思ふ。

インドネシアの刺青大臣 南シナ海で中国監視船を撃退 駆逐艦で警告発砲も - 産経ニュース http://www.sankei.com/world/news/160602/wor1606020016-n1.html

平和憲法、などといふ妄言の条文が世界の他の国にあるのか。
これまで、共産主義者の手先の日教組の間違つた教育で「世界のどこにもない素晴らしい」もの
と思ひこまされてきたが、実はそれは「世界のどこにもない愚かなもの」である。

敵が攻めてこないのは、実際どこが発砲できる用意があるからなのか。
話し合ひ、を普段から主張してゐる人達がなぜすぐに現場に話し合ひに行つていつも主張して
ゐるとおりに領土を取戻しても来ないし、自国の領海に侵犯したり接近することを止めさせないのか。

この本の結末、かういふ人実際にゐるよね・・・と思つたが現実の日本ではかのやうな人は
ゐなくなつてほしい。

それから、一つ思ふことは。

現実の日本はこの小説よりもずっと恐ろしい事になつてゐるといふ事だ。

ウシガエルがツチガエルになりすまし、ツチガエルのフリをして日本を意のままにしやうとしてゐる。ツチガエルの国がウシガエルに支援をやつて滞在させ仕事まで世話をしてゐる。現実は小説よりもずっと危険だ。



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