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老人の妄想力

2015-06-21 18:26:08 | 雑記
母が土曜日に一時退院した。


                         


その前の土日に一泊外泊をした時のこと。
母は「病院から放り出された、悪くなって救急車で運ばれて終わりだ」と父に言ったらしい。
確かに医師からは「試験的な外泊で、大丈夫だったら退院できる」と言われたらしい。

母は医師に見放されたと感じたらしい。
父と二人で、退院と言われたら仕方ないと話していた。



ひまわりの葉の上にカマキリ

日曜日に病院に戻った母。
月曜日に仕事帰りに病院に寄ると、「今日は5時まで外来だから、そのあと退院の話がある」と母が言うので待っていたが、面会時間ギリギリの7時になっても医師は現れなかった。

二人がそういう感じなので、救急病院だから治療のない間は退院させられるのかと私も思っていた。

火曜日に仕事帰りに病院に寄り、看護師に医師を呼んでもらった。
母がすぐにでも退院と言っていると話したら、ビックリされた。
家に戻りたいと言われたので、少しでも戻れるように考えていたのに、そんな自分が追い出すようなことは絶対にしないと言われた。

金曜日に腹水を抜いて状態が良ければ退院できる。
その後は、週に1,2回外来で腹水を抜いて様子を見る。
自分の外来担当以外の日に特別に看るという。

やっぱりいい先生だ!


アゲハチョウ

母は言われたことと、自分が考えたことがゴッチャになっていたようだ。
受け答えはしっかりしているのでちゃんと分かっていると思っていたが、理解力も少し衰えている様子。
自分が家に帰りたいと言ったことも忘れているのだろう。
退院する気になっているので、そのまま退院に向けて準備することになった。

土曜日に無事退院。次の金曜日が外来。
帰ってくる車の中で、二十日ぶりだね~と言うと、母は2ヵ月も経ったような気がすると言う。
自室のベッドで過ごしながら、父にいろいろ指示して部屋の片付けをしたり、好きな時間に少しだけ食事をしたりしてゆっくりと過ごしている。

夕食の時、次の通院はいつかと母が聞く。
金曜日に医師が部屋に来て説明して、金曜日までに具合が悪かったらいつでも来ていいと言っていたのも忘れているようだ。
次は金曜日だと教えると、医者は誰かと聞く。
医者は同じ人だと答えると、意外そうな顔をする。

退院すると担当医師が変わると勝手に妄想していたようだ。
だから医師に見放されると勘違いして不機嫌だったのかと、やっと分かった。

まったく、老人の妄想力には振り回されてしまう。
コメント (4)
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