今日のお天気は・・・

何気ない日々の出来事をつづっていきます

母の庭の花 ―①―

2006-05-22 15:08:45 | 家族


朝8時ごろになぎぃは起きてきた。
ふらつきは随分良くなっていたが、まだぼんやりとしている。
ごはんを食べるかと聞くと食べるという。
いつもより多目の朝食を黙って食べて、またリビングに寝転がった。

薬もなくなったし、担当のT先生が月曜と土曜の午前中に外来にいるので、F大病院に行くことにした。
なぎぃは寝ているので病院に行くと声をかけて置いて出た。

先生に経過を説明し、薬を処方してもらい土曜にまたなぎぃと一緒に行くことにした。
なかなか良くならないことに不安を覚えていることや物書きとしてやっていけないと絶望したのかもしれないと話したが、若いT先生の答えは一般的なもの。
期間が長くなっても安定剤を飲んで様子を見るしかないこと。
進路などの悩みがなくなれば症状も落ち着くだろうと。

バスと地下鉄を乗り継いで帰ってきたら12時を回っていた。
なぎぃはオカキをぼりぼり食べていて、お腹が空いたのかと聞くとうなずく。
夕べの残りのおかずなどを温めてお昼にする。
話しかけても頷いたりするだけで、沈んだ表情。
今日は何日?とか今日は何曜日?と聞いたりした後、カバンと上着を持ってきた。
驚いて、出かけるなと説得したが、聞かない。
学校に行くという。司書の先生に会うのかと聞くと頷く。

まだフラフラしているが、自分の閉塞感を何とかしたいと思ったのだろう。
落ち込んだ気持ちを誰かと話して何とかしたいと。
それは親では駄目なんだろうと思い、学校に行かせた。

私の判断は正しいのだろうか。
平静を装っていても心はかなり動揺している。
親のできることの限界を感じる。
むしろ無力感さえ。
泣きそうになるが、泣けない。
なぎぃは必死で生きる道を探しているんだと思う。
私は見守ることしかできない。
どうか無事に帰ってきますように。
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ユリオプスデイジー

2006-05-22 09:06:04 | 家族

朝から日差しが強く蒸し暑い。夜には雨になるそうだ。

昨日の朝は9時ごろ起きてきたなぎぃ。
シャワーをして着替えるとバスに乗って出かけると言って昼頃家を出た。
夕方4時ごろ戻った時はちょっと様子がおかしかったのでどうかしたのか聞いてみたが「別に」と言って部屋に行った。

夜の風呂、ベッド、バスの中など一人になると落ちていくと言うなぎぃ。
風呂は止められてもバスは避けられない。
バスに揺られていろいろ考えてしまったのだろう。
気持ちを引き立てようと出かけたのに沈んだまま帰ってきたのが辛かったのかもしれない。

夕食の準備をしていると「今日のごはんは何?」と覗きに来た。
いつもの元気そうな様子だった。

食事の準備ができて部屋に呼びにいくとベッドではなく床に寝ている。
疲れて寝ているのだろうと思った。
仕方がないのでくぅと食事を始めようとしたらなぎぃがふらふらと起きてきてトイレに行った。
寝ぼけているのか壁にぶち当たりながらふらふらと歩く。
テーブルについて食べようとするが様子が変。
目が空ろでお茶をこぼしながら飲んでいる。

はっと気づいて「薬を飲んだの?」と問いただすと頷く。
薬に入った私のバッグを見ると、睡眠導入剤が全部なくなっている。
なぎぃの部屋のゴミ箱に薬のカラがあった。
4週間分の薬をいっぺんに飲んでしまったようだ。

薬の多飲は4度目。
最初はビタミン剤だった。
次は安定剤。
睡眠導入剤を飲んだこともある。
用心のため薬を家におかず持ち歩くようにしていたが、台所にいる間に寝室においていたバッグから取ってしまった。

弱い薬なのでとにかく水分をたくさん採らせて様子を見るしかない。
なぎぃは部屋に連れて行きベッドに寝かせたが、しばらくすると起きてきてリビングで寝てしまった。
仕方がないので、そのままにして、灯りをつけ、ドアを全部開けて布団に入った。
4時前にガラスの割れる音で飛び起きた。
冷蔵庫の前でへたり込んでいるなぎぃ。
お腹が空いたのかごはんを食べようとしていたが、ふらついて食器棚のガラスを割ってしまったのだ。

夫と二人でガラスを片付け少しごはんを食べたなぎぃを寝かせた。

今日は仕事だが、なぎぃの様子しだいで休むつもりだ。
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