夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

『デトロイト ビカム ヒューマン』を勝手に評価

2018-07-10 01:01:10 | Weblog
 『ヘビーレイン』『ビヨンド』等の良作を送り出してきたクアンティック・ドリーム社が満を持して発売した『デトロイト』の感想を遅まきながらアップする。

 ストーリーを周回する為にストーリー・チャートを活用したが、やはり冒頭部分からプレイするほうがいい場合が多く、筆者だけでは手が回らぬので “スタッフ”にも手伝ってもらい、ようやくほぼ全回収に至った。
 本人は主にグッドエンドを、手伝いしてくれた人はバッドエンド(別名、胸糞エンディング)担当ということで楽しんだ(それでいいのか?)。

 ストーリー概観は相対的に有りがちとも思える内容だけれど、膨大な分岐による千変万化でまさに操作する映画という仕上がりになっている。 “人と機械の、そしてあなたの物語”であり、プレイヤーが監督になったつもりで話の展開とカメラの動きや見せ方まで考えて紡いでゆけるゲームだ。
 俳優陣の顔と動きのキャプチャーが秀逸なので更なる没入感を得られる。 アクション・シーンもメルヘンなシーンも3人の主人公と一体となって経験するのである。

 舞台は人類とアンドロイドが居住する近未来の地球、そこに実在する都市デトロイト。 人間に限りなく近い外見と性能を持つまでに開発されたアンドロイドが次々と生産され、まるで家電製品のように売られていた。 彼ら彼女らの立場はあくまでも商品であって、奴隷とも言える扱いを受けている。
 人間のほうは繁栄を享受する反面、機械に仕事を奪われて失業が増加、レッドアイスなる麻薬が蔓延して堕落の道を歩んでいる者も数多くいる。
 そして、本来は感情を持たない筈のアンドロイドが抵抗に近い行動を起こすという事件が起きる。 主人公3人及び関係する人間がそれぞれ進む道は果たして……

 さて、日本版において特筆すべきは、声優陣の大健闘である。 殊に主人公のひとりであるコナーとアンダーソン警部補の掛け合いは迫真だった。
 ローカライズの手腕も実に素晴らしい。 意訳、いや超絶訳に舌を巻く。 選択肢の文で時おり
「ちょっと繋がり方に無理あるゾ。 英語のほうが判り易いのにな」
 と感じる箇所を英語字幕で確認したけれど、そこは間違いがあるのではなく、ひと目見た時の文字数で致し方ないのだと考える。

 スクショを何枚か撮ったので、ぼちぼちと載せたい。 上の画像はアンドロイドのコナーとハンク・アンダーソン警部補の面白いやりとりが見られるシーン。

 ストーリー:4、グラフィック:4、操作性:5、音楽:4、熱中度:5
(以上5点満点)


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