夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

お化け屋敷の楽しさを再び

2021-06-03 02:50:00 | Weblog

 2012年に大阪新梅田シティの特設会場にて開催されたお化け屋敷『ゆびきりの家』が今年7月10日(土)から、ひらかたパーク イベントホールに登場する。 物語概要は以下のとおり。

 「夕方まで家に帰らずにおとなしく遊んでいたら、お母さんは迎えに行くからね。ゆびきりげんまん」しかし、母親は帰ってきませんでした。少女の『あやこ』は、捨てられたのです。その時から、彼女の小指は次第に感覚がなくなり、ゆびきりしたままの形で、動かなくなりました。
10数年後、大人になった『あやこ』に恋人ができ、彼と遊びに行く約束のため、再び “ゆびきりげんまん”をします。しかし、恋人は現れません。その時、『あやこ』は知るのです。もう一度、大切なものを失くしてしまったことを。それでも彼女は待ち続け、やがてその家の深い闇の中で、孤独のうちに亡くなってしまいました。
その亡骸を目にした者は、『あやこ』の右手の小指がかぎ状に曲がっているのをみつけるはずです。彼女の亡骸は、まだ布団の中です。
どうか、布団の端から出ている『あやこ』の小指に自分の小指を絡めて、ゆびきりをしてきてあげてください。『あやこ』が無事成仏できるように……

 株式会社オフィスバーンが制作し、お化け屋敷プロデューサーの雄である五味弘文氏が演出した名作『ゆびきりの家』が、9年の時を経て再び戻ってくるのだ。

 思えば五味氏が演出或いは監修した催事の中で本格的に自分が参加し始めた記念すべき作品であり、以来毎年欠かさず楽しませてもらっている。 僭越ながら内容が期待外れだったケースもあるけれど、ほとんどの作品が満足のゆく仕上がりとなっており、己が毎夏の恒例行事として定着させている。 拙ブログ内で何度かは関連記事を掲載しているので、各記事を参照頂ければ幸いである。 記事として採り上げていないものも存在するが参加した分を年順で下記に並べてみた。

 2011年:『とおりゃんせ』 2012年:『梅田お化け屋敷「ゆびきりの家」』 2013年:『梅田お化け屋敷「呪い歯~密八号の家」』 2014年:『恐怖のかくれんぼ屋敷』 2015年:『呪い指輪の家』 2016年:『ふたご霊』 2017年:『呪い着ぐるみギギ』 2018年:『ダークピエロの隠れ家』 2020年:『学校の怖い話 VR』 (『とおりゃんせ』は特設会場、『ゆびきりの家』と『呪い歯』は新梅田シティ、『恐怖のかくれんぼ屋敷』~『ふたご霊』までは「ちゃやまちプラザ」、『呪い着ぐるみギギ』以降はひらかたパークにて開催。 尚、「株式会社 闇」が単独で制作したものは記載を省略している)

 かつて五味氏曰く、「単に怖い場所を作るんじゃなくって。お化け屋敷は “怖い”を使いながら、最終的には “楽しい”感情にお客様が惹かれる。そういう場所ではないかなって思うんですよね。お化け屋敷の基本的なエンターテインメントのあり方はそこにあると思います」

 そのとおりである。

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