夢の人

心はいつまでも子供のまま。生活感無き こだわり人は、今日も夢を追いかけて多忙です。

このミステリー映画がすごい! 『ドラゴン・タトゥーの女』 ~No.2~

2012-02-29 18:03:52 | Weblog
 『ドラゴン・タトウーの女』は過激な表現やグロテスクなシーンが登場する。 しかし、興味を惹きたいからとかではなく必然性のあるもので、もちろん原作に忠実だから描かれているのだ。
 アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされたルーニー・マーラは、演技している感全く無く、この作品におけるリスベット・サランデルそのものと化している。 先ほど述べた過激シーンにも耐え、むしろ中性的で硬質な美すら感じるヒロインとなった。



 リスベットは恐ろしいまでに聡明で、強靭なのに脆く、優しい。 そして、ラストシーンの彼女があまりにも切ない。

 印象的なオープニング曲は、レッド・ツェッペリン『移民の歌』のカバーである。 原曲かと間違うほどの出来栄えで、ボーカルはなんと女性。 本作自体もさることながら、リスベットを象徴するが如き鮮烈さだった。

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