悲しみ

悲しみを思い出すとしても忘れることはない
こどもの頃に感じた悲しみは傷として心に刻まれています。
悲しみのあまり死んでしまいたくなったものです。
側にいてくれるだけでも救われたはずですが、誰も側にはいてくれませんでした。いつか忘れるだろうと思ったのか面倒だったのか、何にも言わない子でしたから、どうしていいのか周囲も自分もわからなくなっていたのだと思います。
生きる悲しみが日々溢れていくのです、痛いほどの叫びを心に封じ込めなくてはならなかった。
悲しいのに苦しくて情けなくて、逃げ出したくて逃げてみたが、ただ袋小路に入り込んでいくだけだった。
いまの子供たちの悲しみに共鳴してしまうのは、自身とダブらせてしまうからだと思います。
苦しみに耐えることをがんばってはいけないのです、潰れてしまう前に逃げなくてはならない。ただ逃げ場すら見当たらないのも現状ではあるでしょう。
恥や見栄や外聞に拘り続ける幼稚な社会でもあるのです、欠落した大人たちがつくりだした社会は修復されることもなく、部分修正だけで済ませようとする。
悲しみはより深刻なものへと移行しています、全体でなんとかできるものではなくなりました、というより始めから全体で何とかできるものではなかったのです。

THE BRIDGE

ニール・ヤングのトリビュートアルバム
1989年に買ったアルバム、脳性麻痺障害児のチャリティ関連だった。
参加しているバンドやアーティストは、曲者ばかりでした。
トリビュートではこのTHE BRIDGEが一番気に入っています。
ソニック・ユース、ダイナソーJR、ピクシーズ、ニック・ケイヴ、サイキックTVなどが
ニール・ヤングをカバーしているが、これだけの人がニール・ヤングにリスペクトされているのだなぁと感心したものです。
この面子でのトリビュートなんてもうないでしょうね。