【3歳3ヶ月】
秋休み2日目、今日より我が双子は、サントル・ド・ロワジール( Centre de Loisir )へ通うことになりました。これは、長いバカンス休みの間、資格を有する先生が子供を一日中あずかってくれて、工作や体育をする他、演劇や博物館を訪問したり、ハイキングやプールへ連れて行ってくれたりする託児システムです。時間もフレキシブルで、朝8時から9時半までに登園すればよく、夕方は、4時半から6時の間に迎えにいけばよいことになっています。昼食もオヤツも込みで、両親が共働きでなくても低料金で預けられることが出来、必要なのはワクチン接種済みの証明だけ。
実父がうなりました、「日本もこのぐらい預けられるところがあると良いのになあ…」
もう仕事を辞めたはずの専業主婦ママンが何故、こんな施設を利用することにしたのかと言いますと、双子の面倒を見たくないからではありませんよ。我が双子、二人でいれば本当に誰も必要としない、そのぐらいに仲良しなんです。それゆえに、未だに人見知りが激しい、友達作りが苦手・・・幼稚園へは楽しく通ってくれていますけど、何だかそんな風に見受けられるんです。それを克服するには、人の輪の中へ無理やりにでも入れる! これが、私たち夫婦が出した結論なんです。
このバカンスが終わる頃、私たち家族は日本へ行く予定にしているので、ずーっと二人ベッタリになってしまいますしね。
さて、双子のいない日中、実父と観光に出かけました。シャモニのような、こんな田舎村の近くに、シャガールの絵が見られる教会があるのです。シャモニから車で30分ほど、プラトー・ダッシー( Plateau d'Assy )という村にある『ノートルダム・ド・トゥト・グラース教会( Église Notre-Dame de Toute Grâce du Plateau d'Assy )』です。
もう、入り口からアートですよ。フランスの歴史的建造物に指定されています。
ここは日当たりもよく、モンブランが一望できる、ゆったりとした所。それゆえ、第2次世界大戦前まではスパ施設で有名なところで、療養のためのサナトリウムができました。しかし、ここのサナトリウムは末期患者を専門にしていたことから、亡くなった方を弔う教会を必要とする声が上がり、1941年にこの教会が完成したのです。
この教会の一画に、シャガールの絵があります。この教会内部は本当に豪華で、有名な20世紀初期の画家や彫刻家など16名ものアーティストが、サナトリウムのそばに教会を建てようという動きに賛同して、多くの作品を残してくれているからです。
私たちも庭のベンチに腰かけて、しばしボーッと山を眺めておりました。教会の鐘が3つ鳴ったから3時だ、とか言って。教会の鐘の数をかぞえるなんて、フランスに来た最初、何もすることがなかった時以来だなあ、と思いました。
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【3歳3ヶ月】
親泣かせの秋休みが、始まりました。じぃじは早速ねだられて、ジオラマのような、ドールハウスのような、ジェコ( DJECO )社の組み立て式の農場とお城を一緒に組み立てることから、バカンスがスタートしています。遊び方としては、シュライヒ( Schleich )社の動物フィギアぐらいの小さなおもちゃで、ごっこ遊びが楽しくできるものです。
他にもこのシリーズでもう一つ、ミニカーの立体駐車場を持っているのですが、それが安くてボール紙なのに、作りがしっかりしていて上出来だったので、他にも買い足してみたのでした。ただ、プチ問題として、高さがないのでどうしても、床の上に寝転がって遊ぶしかなくなってしまいます。この姿勢がつらいのか、買った当初はかなりしつこく遊んでいたんですけど、最近では少しさわって目移りすることも多くなってきていました。
そこで、空き段ボールを使って、専用台を作ってみました。って、まるで自分で作ったかのように聞こえますけど、問題点を説明して空き箱を渡して、制作したのは器用な実父ですけど。
テーブルの形にするだけでなく、フチをつけたことで、転がすミニカーが飛び出して探し回る手間を省けるようにしてあります。やはり、使い勝手のいい道具は愛されるのか、また双子がこの立体駐車場で遊び始めたんです!
ついでに、1日の終わり、子供が寝静まった後にリビングをはいつくばって忘れ去られたおもちゃを片付けているのですが、これまではミニカー置き場まで往復していたのを、もうヤダ、この駐車場の中へバラバラと入れて時短をはかることができて、ママンも満足です。
で、器用な実父にもう少し、頑張ってもらいました。我が家には、ミニカーで遊ぶ道具がもう一つありまして、ジク( SIKU )社のジク・ワールドという、ミニカー専用の道路コースを自由にレイアウトできる玩具です。これが、大きいのでテーブルの上に乗せるわけにもいかず、やはり床の上に寝転がって遊ぶしかないんです。それに、一つひとつのパーツが外れやすくて、あまり持って動かしたくない・・・でも、これで遊んでほしい。だってね、高いんですよ、これ!
そして、実父が作ってくれました、ジク専用の段ボール箱テーブル。使ってる箱はですねえ・・・一目見て何と分かったあなたは、フランス通!? これ、ワインのキュービーです。つまり、パック酒。毎日ワインの栓を抜くのが面倒くさくなるほど飲む人のために、フランスのスーパーではこういったものも売っているんですよ。この3リットルワインがものすごい勢いでなくなる我が家、これを利用しない手はないでしょ? 大酒飲みも、今日は息子に良いことしている気分♪
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【3歳3ヶ月】
月曜から引き続く、幼稚園主催のママンの料理教室、とうとう今日が試食会です。私たちの鶏つくねは大丈夫かー?
水曜日は半ドンなので、11時少し前から子供をお迎えに来た親が集まりだし、それに合わせて先生が、園庭へテーブルを並べて、親も試食会へ招待してくれました。
我が双子も、自作のコック帽( Toque )をかぶって、園庭へ現われました。同じ年少でも他のクラスの子はかぶっていないので、これは双子のクラスの先生が、今日の行事に合わせて子供たちへ工作をさせたんだろうなあと思ったら、良い先生にあたって良かったなあと、ママンはほっこりしましたよ。
今日の試食会をもって、幼稚園は秋休みに入ります。えっ、この間、入園したばっかりじゃん!?
そう、フランスの学校サイクルは、「6週間お勉強→2週間お休み」となっているんです。理由? 子供の集中力が持たないだとか…。
そして、この秋休みを区切りに、あまりにもお漏らしがひどい子は、「おむつが取れるまで自宅待機」通告がされるんだって。ひぇ~。でも、我が子は頑張りました。特に、息子。自宅ではひどいものなのに、幼稚園から濡れたパンツを持ち帰ってくること、ゼロ! 娘の方も知らぬ間に、うんちもトイレへ行けるようになってたしね。ママンもひとまず、ホッ。
さてさて、園庭へ出てきた双子、真っ先にチョコレートのロリポップへ手を伸ばしました! これは、イギリス人のお母さんチームの作品。さすがに、子供のハートをつかむカラフルさと、中身はチョコというダブルパンチで、ものの5分で完売していました!
そしてそして、我がチームの鶏つくね、反響はいかに? おいしいはずなんですけどね、いかんせん、色が茶色オンリー…。
おおー、食べてくれてる人がいる! く~、良かったね、ママ友ちゃん。
こんなに感動してしまうのは、つくね作りが本当に、た~いへんだったから。一昨日の料理教室、私は材料以外にも、鍋やボウルを持参して、学校入りしました。調理室にどれだけ道具がそろっているか不安があり、道具が大きければ子供たちが上手く作業できないだろう心配があったからです。でも、持っていって正解でした。なんと、作業をするのは調理室ではなくて空いた教室で、使える調理器具は電子レンジのみ! 私とママ友ちゃん、絶句です。おい、この状況で料理を作れという方が、おかしくないかい?
それでも、もう2組のお母さん達は、上にお子さんがいるからこの状況を知っていたのか、ためらうことなく作業を始めていました。一人はクッキー。型抜きだけ子供たちにやってもらい、焼く作業は自宅へ持ち帰ってやるとのことでした。もう一人は、前述のロリポップ。チョコを溶かすのにお湯をもらっていたので、私たちも作戦変更、ボウルへ熱湯をもらって、子供たちに丸めてもらったつくねを熱湯へ落として、レンジを何回もかけて火をいれたのでした。
そんなんで、おいしいの? 美味しくできましたよ。でも、コンロがあったら、もっとおいしく簡単にできたんだけどなー。
ご参考までに、他にどんなものがあったのかと申しますと、クッキーが多かったですね。あとは、混ぜて焼くだけのケーキなど、焼き菓子。おかず系では、ハムのチーズ巻きとか、ピザやキッシュなど。
一つ、度肝を抜かれたお皿は、まるで海苔巻きのようなんだけど、海苔部分には薄いチョコレートシート(そんな物、ある?)で、シャリがライスプディングになっているから、口に放り込むと甘~いの。
まあ、園児と作れる料理、まだまだこんなにアイデアがあるんですね。
そんな中、自分のチームのお皿に張り付いているお母さんが一人。お皿に手を伸ばす子供に、一回さわったんだから食べなきゃダメよとか、そんなことを言う。教育的には、そうだよね。汚いのもわかる。でも、こんなお祭りのような場で、ちょっと興ざめだよね・・・
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【3歳3ヶ月】
ママンが晴耕雨読で楽しんでいる庭の畑、初めての夏にしては色々な野菜が収穫でき、たいへん満足しています。しかし、もう朝には霜がおりるようになって、来月には雪が降り始めるだろうから、実父が少しずつ片付け始めてくれました。野菜を根から抜いて、草取りをして、土を耕していきます。実父が「ゴルフクラブを振ってる話ばかり書かないで、鍬を振るって手伝わされている話も書け!」と言うので、証拠写真を少し・・・
畑の中に残ってしまっていた一口大ほどの小さなコロコロじゃが芋を採ってきた実父が、「昔はこういうのを素揚げにして、それが上等なオヤツだったんだ」と教えてくれたので、我が双子にも作ってあげました。今日のおやつは、『フライドポテト・グランメール風』です! グランメール風とはおばあちゃん風と言う意味で、簡単で家庭的な料理によく付けられています。
すっごい勢いで食べていましたよ。そりゃ、そうだよね、フライドポテト大好き、ポテトチップス大好きっ子だもん、家の子。いつもオヤツのお代わりは「1回まで!」と決めているのがもっと食べたくて泣き叫んでいるのに、今日はさすがにお腹にたまったようで、満足気なお顔でした。
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【3歳3ヶ月】
我が双子の通う幼稚園では時に、お母さんと一緒に何かをするアクティビティがあるそうです。先週の学食が『グルメ週間』と題して「手で食べる食事」とか「世界の料理」を子供たちに楽しんでもらった流れから、今日は『ママンの料理教室』が幼稚園の授業の一環で催されました。そして何と、私が先生です!
生粋フランス人の数と負けないぐらい外国人の親を持つ子の数が多いシャモニですから、幼稚園でも「自分のお国の料理を子供たちと作ってくれるお母さんを求む!」と貼り紙がされていました。自称・国際親善大使のワタクシ、行かないわけにはいかないでしょう!
午前の授業時間を2部構成に分け、それぞれ3人ずつ計6人の立候補したお母さんが集まりました。そして、25人の幼児のうち先生が指名した4人の子を従えて、一緒に料理をします。つまり、どの子も一回は、友達のお母さんの料理教室を経験します。
ふぅ~。勢いで名乗りを上げてしまったものの、和食で、3歳児が手伝えて、持ち時間45分で完成させられる料理・・・アイデアに行き詰ってしまいました。って言うか、「3歳児と45分クッキング」もハードですけど、その完成料理は明後日の試食会で披露されるので、それまで傷まないよう冷蔵庫へ入れるなりして保管しておけるもの・・・いったい何ができるというの~?
とうとう、双子と同じクラスにいる日本人の子のお母さんにヘルプしてもらうことになりました。彼女の提案で、「鶏つくね」に決定。お弁当にも入れられるものだから保存が効き、テリヤキ味は万人受けして、甘ダレは子供も好きな味、じゃないですかー。もう、スゴイ良いアイデアと思います!
さて、今日の様子はまた後日に記すとして、我が双子を使ってリハーサルをした昨日の様子を少し。
はい、材料です。フランスでは牛以外のひき肉は売っていないので、鶏胸肉をフードプロセッサーでミンチにしたものを用意。それに、やはりフードプロセッサーでみじん切りにした玉ねぎを。ママ友ちゃんによると、こうやって玉ねぎを入れると胸肉でも柔らかくなるんだって。奥さん、知ってました?
それから、卵と塩、柔らかすぎた時のために、片栗粉ならぬトウモロコシの粉・マイゼナ( Maizena )も。
これらを、混ぜます。
2本のスプーンを使って、タネを丸めていきます。最初はね、粘土の要領でやらせたら面白いと、素手で丸めてもらおうとしたんだけど、このネチョネチョを扱わせるのは無理でした・・・およそ、食べる気の失せる形状になっていくのでした。
煮たてた出汁スープへ、団子を落として待ちます。この時点ですでに本人たち、今日の夕食は自分たちで作った気、満々。家はガスなので、火が危ないから近づけたくなかったんですけど、自分がいくつ食べるのか双子で競い合っていて、鍋から離れないんです。
この後、甘ダレをからめて出来上がり。実父が酒の肴にして、「ウマい!ウマい!」を連呼していましたっけ。
リハーサルはバッチリ。そして迎えた本番、私もママ友ちゃんも絶句させた事が起こったのでした・・・水曜の試食会へ続く。
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