Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

「置き去り」やってました・・・

2016-06-07 | 生後35ヶ月

【2歳11ヶ月】
北海道の置き去り事件、男児が見つかって良かったですよね。フランスでも報道されました。捜索中の1週間、私は祈るような気持ちで毎日、日本のインターネットニュースとにらめっこしていました。とても他人事ではなかったのです・・・懺悔します、私もやっていました、置き去り…。
保育園のない日は、双子とバスに乗って公園へ行くのが日課となっています。行きは良いよい、帰りは、公園で遊び疲れたうえに、家へ帰る最短コースは坂道を登らないといけなくて、その坂へさしかかると必ず、まずは娘が「おんぶ!おんぶ!」と愚図りだします。すると、息子が「抱っこ!抱っこ!」と騒ぎだすから、結局はおんぶに抱っこです。間もなく3歳なのに、未だに抱っこ紐を持ち歩くママンです。公園で見かけたスリムなマザーズ・バッグ、良いなあ・・・私のものを見るたびにママ友ちゃん、「旅行の帰り?」


双子計20kg以上をおんぶに抱っこで坂道を登る・・・「どんな罰ゲーム?」と知人に話せば、「自分で歩くことを教えない限り、ずーっとおんぶに抱っこのままだよ」と言うので、ある日から抱っこ紐を持って出かけることを止めてみました。
当然、今日からいきなり歩いてくれるわけがなく、物わかりの良い息子は何とかなだめられても、娘はテコでも動かない。仕方ない、奥の手を使うかと、「家へ抱っこ紐を取りに帰って迎えに来るから、ここで待っていてね」と“置き去り”で歩きだしました。そうは言っても知っているんです、ママン。娘が一人ぼっちに耐えられなくなって走り寄ってくることを。


それを何度か繰り返しているうちに、未遂で終わると知っているから当然のように使っていた技・・・ある日、息子も歩きたがらなくなりました。それで、「迎えに来るから待っててね。」と、いつものように家までのびる小道へ二人を“置き去り”にして歩きだしました。そうしたら、物分かりの良い息子、「一緒に待ってようね!」と娘を明るく励ましているではないですか! 「この子は私を信じてる!?」と思ったら、申し訳ない気持ちでいっぱいになって、それからは置き去りするのを止めたんです…。
こんなことでもなければ止めなかった自分。その直後に、あの事件。悩ましい、悩ましい。
我が娘のように全くの宇宙人、何を言っても反論、泣いて自我を通そうとする子を持つ親としては、あの「置いていきたくなっちゃう気持ち」、分からなくもないんですよ。でもね、あの事件は私に子供との信頼関係を考える機会を与えてくれました。痛い目を見せることで親の言うことを聞くようにしていたって、そこに親子の信頼関係が生まれるわけはなく、「ここぞ!」と言う時に大人の思いに応えられない子が出来上がるだけですよね。これを知らなければ、きっと私はもっと大変なことをしていた!と思うわけです。1週間を一人で生き延びた男児より、私の精神は未熟だなあと、心で泣いた日です。




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