【３歳11ヶ月】
今日、私の人生の中ではかなりショッキングなことが起こりました！
お昼ご飯を食べていたら、歯の詰め物が取れたんです。もう子供の頃に詰めたもので、そのぐらい歯医者とは縁遠い私なので、もちろんフランスで歯医者なんぞに通ったこともありません。それで「シャモニの歯医者事情」なんて知る由もなく、軽い気持ちで歯医者リストの上から順に予約の電話をかけてみたんです。そうしたら!!
１軒目：「７月にならないと空きはありません…」
２軒目：「どこも予約を入れるのは無理でしょうから、救急へ回った方が早いですよ。」
３軒目：カルテ作成のためか、氏名を聞かれ、誕生日を聞かれ、連絡先を聞かれて、これは脈ありと思わせておいて止めの一発、「次の空きは10月です。」！？！？！？
「痛い」って言ってるのに平然と「４ヶ月待ち」とか言ってくるフランス人の神経を疑うよ・・・
仕方がないので、コネクションを頼りました。フランスって、日本以上にコネクション社会なんですよ、実は。薬剤師である主人はやはりシャモニの医者に知り合いが多いので、主人から電話を入れてもらい、緊急度を伝えて予約と予約の間の10分だけ、私の治療を入れてもらいました。その歯は、すでに治療では対応できないぐらい進んだ虫歯ということで、いきなり「抜きますよ。いいですね？」え～っ!?
親知らずを抜歯した時も、両親が歯はなるべく抜かない方がいいとか言って、反対したんじゃなかったっけかなあ？ しかし、そんな悠長なことを考えている余裕はなく、先生の熱い視線が私の答えを待っている！・・・Noと言えない日本人なんですね、私は。ハイ
ところで、我が双子の水ぼうそう、発症しきったら後が残っていても幼稚園へ出てきて良しというので、今週からまた元気よく通い始めました。久しぶりに幼稚園へ連れていった初日、教室の前で娘が突然、泣き出したんです！ 娘が学校に行きたくないと泣くのは珍しいことで、何がどうしたのかと聞けば、「顔中にまだブツブツが残っていて皆が笑うかもしれない」！？！？！？
まだ３歳なんですよ、家の娘ちゃん。これは～、先が思いやられます…。
ついでに、双子が順番に水ぼうそうにかかる・・・これが、どんなに大変なことになるかなんて、育児書にだって書いてないだろう。
金曜日の学校帰り、娘に水ぼうそうの症状が現れ始めました。フランスの一般的な商店はどこも、日曜定休ばかりなので、この時はまだ、日曜日まで家族４人が生き延びれるぐらい、冷蔵庫はイッパイ。日曜日の朝、息子に症状が出て、１週間の自宅缶詰め状態の始まり。月曜からの食糧調達は困難となって、誰か～買い出しに行ってくれ～。そして、夜も痛がって痒がって交替で１時間ごとに起こされるから、こちらは寝た気がせず、そしてとうとう６日目、私が病に倒れました…。
まあ、終わってしまえば怖がることのない病気でした。痒みが酷いこと以外は。この痒みを忘れさせるために、ありとあらゆるお家遊びをしましたよ。
例えば、粘土。
例えば、ぬり絵。
もう室内遊びネタ切れで、とうとうフランス版『夏休みの友』を。フランスは６月が年度末なので、この時期になると１年の復習ができる練習帳が、店頭に多く売り出されています。集中して取り組んで水ぼうそうの痒みを忘れさせたいだけの作戦なので、双子の年齢より下の「ＴＰＳ（最年少クラス）用」を選んでみる。
内容は、正解場所にシールを貼ったり、指定色でぬり絵したり。好きな問題から好きなように取り組ませました。二人はページをめくるのが楽しそう。双子のお宅、どこもそうだと思いますが、何をやるにも１つだけ買って印刷して紙１枚で手渡すことが多いので、自分の帳面とかが嬉しいんだと思います。
娘はコツコツと進めていくタイプ。しかし、最初は楽しそうにやっていた息子、ぬり絵のページで自分の好きな色に塗れないからと、突っ伏して泣き始めた！？！？！？
「幼稚園でもこんなんなのかしら…」と心配になったママン、後日、幼稚園の先生へ意見を求めると、「練習帳なんてやってはダメです」！？！？！？
病気などで子供と室内遊びを強いられる時、ボードゲームなどで一緒に遊んであげるといいそうです。３歳児なんてサイコロを転がすだけで面白がるから。そうだったね、そんな遊びがあることも忘れていましたよ。
しかし、一番に時間を割いてしまったのは、テレビ。なにも、ママンが楽をしたくてテレビに頼ったわけではなくて、意識が痛痒い水疱へ向くと、どうしても子供はさわりたがるから、気をそらすためにテレビを見せました。ありとあらゆる子供番組を見たな～。あまり見せたことがないユーチューブも見せました。
我が双子が大好きなミュージックビデオがあります。フランスの子供たち誰もが知ってる「みんなのうた（ Comptines et chansons pour enfants ）」的存在の『 MONDE DES PETITS.FR 』は、在仏ママンさんにお勧め。フランスのアニメには珍しく絵がきれいで、歌詞の字幕も出るので、外国人ママンの私でも一緒に歌ってあげられるんです。双子も一緒になって歌って、その時ばかりは水ぼうそうの痒みを忘れるみたい。
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