とうとう後1ヶ月で、長かった産休が終わります。通常は産後10週で仕事復帰となるところ、私は双子出産ということで、約半年にわたる長期休暇をもらっていました。さあ、この後、どうするか?
フランスでは、産休明けからすぐに出産前同様、フルタイムで働く人も多いですが、今は子育てを優先したいと言うママンに優しい、日本よりも手厚い育児休暇( Congé parental d'éducation )制度が整っています。具体的には、子供が3歳になるまで完全に休むか、正規社員のままでパートタイム勤務をするか、これはパパにも適応されますし、3年経って復職した際は休暇前と同じ職場、同じ仕事、同じ給料が約束されています。もし完全休業した場合には、CAFから補助金も受けられます。
「せっかくの特権を活かして、子育てに専念したらいいじゃない!」と周囲の声があがっても、私は最後の最後まで迷っていました。決して子育てに飽き飽きしているわけでもないのですが、働かないことに何かが心に引っ掛かる・・・いつもいつも答えが見つからなくてモヤモヤしてる・・・もしかしたら以前の生活に戻ったら大事なことを思い出せるかもしれない・・・そう思って子供を預ける場所を少し探してみましたが、0~3歳まで預かってくれる保育園( Créche )は満員、妊娠5ヶ月の時点で市役所へ申し込みに行っていても未だウェイティング・リストの下の方で空き待ち状態。他には、0~6歳までの子供を自宅で預かってくれる保育ママ( Nounou )は多けれど、持っている資格によって0歳児を2人一緒に見ることが出来る人は限られるし、何より料金が二人分だから私の給料を軽く越えてしまう…。
最終的にはね、上司の元へ休暇願を持って行ってきました。ちょっと調べれば定型文が出回っているので、期間を「最大3年の育児休暇」として、真似して書きました。提出後に2回まで、内容を修正可能だそうです。つまり、1年間の休暇にして、やっぱりもう1年…、さらにもう1年…とすることも出来たのですが、あっさりと3年とることにしました。先日の実両親の滞在で、ずっと引っ掛かっていた事が分かったんです。私は小さい頃から母の働く姿を見て育ってきました。もしかしたら寂しかったのかもしれないけれど、当時は専業主婦をしているお母さんが多い中で、参観会なんかに制服姿で現れる母の姿は誇らしかったりしたのですよ。おかしな子だったんですね、私。だからなのか、我が子に専業主婦してる母の背中を見せることは考えにくかっただけ。でも、あっさりとその実母が、「保育ママに預けっぱなしで後悔しているよ」と言うじゃないですか!そうだね、もうじき寝返りをするだろうその瞬間とか、見逃してなるものか。だから、発想の転換。この貴重なる3年をつかって、10年後の自分に向けてスキルアップしようと思います。